あめんぼ通信2008

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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飼料米(利用と生産)

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 銀色の朝。気温が下がる11月下旬の朝は、太陽が昇ると風景が銀色に輝く。

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 午後9時。ふかし芋とキーウイ、
コーヒーとユズ茶の夜食。コーヒー以外は自家産。農家であることのささやかな贅沢。

 
 
 カエルなど両生類の減少が世界中で報告されるなか、除草剤として使われる化学物質「アトラジン」もその一因になっていると、米国の大学が報告した。
 「アトラジン」は、雄のカエルの体内に雌の生殖組織を形成させる、内分泌攪乱化学物質(環境ホルモン)としての働きが指摘されたことがある。
 日本でも除草剤としての使用が認められている。(農業新聞11月21日)

 農薬と化学肥料と除草剤の3種類はワンセットである。当地の集落の家庭菜園では、ほとんどの家がこの3点セットを使っている。使っていない家は1軒しか知らない。

 安全性についての考え方は、本当に個人差が大きい。現実的には、家庭菜園でも、有機農業はごく少数派と言える。

 出荷農家でも、有機農家の割合は2~3%と思う。すでに何十年も前から「有機農業」が論じられているが、一向に広がる気配はない。経済的メリットが少ないのだと思う。
 
 家庭菜園でもあまり広がらないだろうと思う。
(1)農薬を使わなかった場合、リスクの大きい作物がある。
(2)化学肥料は少々高くても、家庭菜園で使うのは、年間でせいぜい2~3袋と思う。堆肥やボカシ肥料や液肥を作ったり、施すのは、結構重労働だから、高齢化している家庭菜園従事者は、楽な化学肥料を使うようになる。

(3)ボクは除草剤は全く使わないかわりに、草押さえには黒マルチをかなり使っている。逆に家庭菜園の人は、黒マルチはほとんど使わないかわりに、除草剤を頻繁に使う。

 スーパーで出回っている野菜の大半は、農薬、化学肥料、除草剤の3点セット野菜である。農薬の使用基準はあるが、野菜の残留農薬がチェックされることはほとんどないと思う。

 あまり基準を激しくしていたら、ますます農家は少なくなり、自給率も低下するのではなかろうか。

 政府は、表向きは安全性を声高に唱えながら、裏では安全性のハードルを低くしている。そうせざるを得ないのでなかろうか。

 個々の作物の「栄養価」や「味」の問題は、農薬、化学肥料、除草剤の問題とは別次元の問題である。

 農薬や化学肥料を使った野菜は栄養価が低いなどとは聞いたことがない。

 ハウス野菜は露地野菜より栄養価が劣るということは、時々新聞に出ている。

 有機野菜はおいしく、農薬や化学肥料を使った野菜は味が劣るということも少ないのではなかろうか。それは単なる思い込みだと思う。

 野菜の味はその土地の気候風土とか土質に最も影響される。だから「産地形成」される。

 有機野菜でも、栄養失調のような野菜が果たしておいしいだろうか。農薬や化学肥料を使った野菜に見劣りしないくらいりっぱな有機野菜でないと、味もよくないと思う。

  地球温暖化、地球規模での耕作適地の減少、人口の爆発等を考えると、農薬や化学肥料や除草剤の恩恵を受けた大量生産の道は仕方がないような気もする。それどころか、もっと生産性をあげるための「遺伝子組み換え作物」の作付が世界の流れのようである。

 有機農業者が戦っているのは小さな点の戦いに見える。
 
 生活のすみずみまで分業が限りなく進んだ世の中であるが、自分の口に入れる食べ物のうち、せめて野菜くらい、少しは作る必要がある。自分で作ることが環境や安全性につながる。

 

飼料米 

(利用編)

 ある畜産農家の飼料米の購入価格は、
玄米が1キロ30円、20キロで600円、30キロで900円
もみ米が1キロ25円、20キロで500円、30キロで750円 
 高騰前の輸入トウモロコシ価格とほぼ同額だ。(農業新聞11月26日)

 食用の玄米なら、30キロで6000円はするので、ものすごく安い。こんな価格で手に入るなら自分も購入したい。

 ただ、飼料米は通常の飼料流通と異なり、1回に1年分を購入しなければならない。つまり稲秋に一括して購入する必要がある。

 そのため、購入した飼料を保管するための「穀物タンク」が必要になる。

 そして、支払いも一括。受け入れが数回に分かれる配合飼料より負担が大きい。

 トウモロコシ価格が下がった今、飼料米の価格メリットは無い。しかし世界で食糧危機が叫ばれるなかで、食料生産基盤の
水田保全のためにも,飼料米を通して耕種農家と連携を強めたい。
 飼料の安定確保に加え、糞の肥料利用など飼料米生産の利益は地域にとって大きい。(農業新聞11月26日)


(生産編)

 飼料米生産による10アールあたり農家収入は、
1キロ46円で24380円(管内平均10アール収量530キロ)
国の産地作り交付金が10アールあたり37500円
山形県単独助成金が10アールあたり4000円
飼料米導入定着化緊急対策事業13250円
 以上の合計が79130円

 農機の減価償却費と他の生産コストは約62000円

 差引農家収入は79130円-62000円=約17000円。(農業新聞11月25日)

 しかし、1キロ46円(生産者)ではなく1キロ30円(利用者)で計算すると、70650円。70650円-生産コスト62000円=約8600円

 
 食用米を作っても飼料米を作っても、同じくらいの収入にならないと農家メリットはない。ただこの計算例でも分かるとおり、国の産地作り交付金とか、県の単独助成金とか、緊急対策事業など、かなりの補助金を投入しないと輸入トウモロコシの価格に太刀打ちできていない。

 これでは補助金がなくなれば、飼料米が作れなくなる。
 
 対策としては、
(1)国内で飼っている畜産の頭数(羽数)が明らかに多すぎるのではなかろうか。
(2)大規模畜産では輸入飼料価格に対抗できない。輸入飼料価格に対抗できる唯一の道は、昔ながらの1軒に1頭飼いしかない。これなら、家からでる食べ残り、地域の雑草、野菜クズ、その他ありとあらゆるものをエサにすることができるし、少しなら自分で作ることもできる。

 時代に逆行するように見えても、少ない頭数(羽数)飼い、多数の生産者という、過去帰りが必要と思う。過去の方が優れていたのである。


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メタンガス発生装置

 中国農業部は、家畜糞尿や稲ワラを発酵して生成したメタンガスの燃料化に力を入れている。国内には現在、年間推計7億トンのワラ、30億トンの家畜糞尿が生産されている。
  2007年は、2650万戸の農家がこの資源を利用して、102億立方メートルのメタンガスを生成し、生活用燃料として使った。08年には新たに450万戸が利用を始める見通しだ。(農業新聞10月26日)

 メタンガス発生装置のよい所は、家庭排水(台所、風呂、洗濯水)をメタンガス発生装置に投入し、ガスを取った後の廃液は有益な「液肥」となるので、水が無駄になっていない。つまり、

 エネルギー(ガス)を自給

 野菜や果樹やコメの肥料を自給

 下水道のような何十億という高価なシステムではなく、ごく安く、簡単にできる個人システム。

 下水道のような耐用年数もなく半永久的。

 下水道のように高い利用料はかからず、無料。

 下水道は化学処理した後の残渣が産業廃棄物となるが、メタンガス発生装置では廃棄物など生ぜず、有益なガスと液肥が生じる。

 大切な水が循環するという21世紀型システムである。

 下水道は19~20世紀型の過去のシステムであり、2030年頃には見直しを迫られるシステムと思う。

 下水道と違ってメタンガス発生装置は、台所や風呂や洗濯で化学合成洗剤の利用に注意を払うようになる。なぜなら、それはメタンガス発生装置を通して田畑に還元するのだから。
 
 中国ではすでに2650万戸がこのシステムを利用し、08年度には新たに450万戸が利用を始めるという。日本では田舎にまで下水道が来ているから、メタンガス発生装置を考える「余地」もない。

 

勝負は秒単位
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  ヒヨコの雄・雌を見分ける技術を競う第49回全日本初生ヒナ雌雄鑑別選手権大会が25日、福島県西郷村の家畜改良センターで開かれ、個人競技で群馬県の服部豊士さんが優勝し、農林水産大臣賞を受賞した。
 競技者はふ化したばかりの白色レグホンのヒナを素早く手でつかみ、肛門鑑別法で100羽の雌雄を見分け、正確さとスピードを競った。
 ヒヨコの鳴き声が響く会場で、ほとんどの人が規定の8分以内に100羽の鑑定を終えた。成績上位者は正解率が100%で、ミスはゼロだった。
 大会は畜産技術協会と全日本初生雛鑑別師協会が鑑別技術の向上を目指し、毎年1回開いている。全国から初生雛鑑別師60人が参加した

 素人が雄か雌が識別できようになるのは、かなり大きくなってからである。ヒヨコで送られて来た時には、毛に赤いマークがついている。
 初生雛で識別された雄の処遇はどうなるのだろうか。2ヶ月ほど飼ってから肉になるのだろうか。

 

Uターン率 

 生まれ故郷の都道府県に生活の拠点を戻した人の割合を示す「Uターン率」が、2006年7月時点で男性は34.1%、女性が30.2%となり、男女とも現行の調査方式となった1991年以降で最高となった。

 人はどこかに帰属している。どの帰属を大切にしているか、人によって異なる。
(1)企業組織
(2)居住地の地域社会
(3)生まれ故郷
(4)仕事それ自体
(5)趣味の仲間

 どの帰属にも属さなくなった時、孤独と喪失感に襲われる気がする。

 自分の場合は、(3)の生まれ故郷という帰属意識である。ここは自分の中で最も大切な「自分の居場所が確保できる場所」になっている。
 
 企業組織には居場所が確保できなかったし、居住地の地域社会に溶け込んでいるわけではない、研究者のような没頭できる仕事をもっているわけではないし、趣味もない。
 
 つまり帰属できる場所は故郷だけ。自分の場合は故郷=地域社会になっているが、あまり愛着のある場所ではない。愛着の有る無しにかかわらず、故郷こそが自分の立脚点であり世界の中心になっている。


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(今日の夕飯)
インゲンと卵の煮物・・・レンコン、豚肉少々
レタス
味噌汁・・・朝の残り

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使っても効果がない農薬

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 現在のハクサイ、キャベツ、ダイコン、カブの状態。

 これらは定植と種蒔き(4種類同一日)に、「フォース粒剤」という農薬を使っているが、この有り様。キャベツだけは葉質が違うので被害を免れている。

 去年もそう思ったが、このフォース粒剤という農薬は「ダイコンサルハムシ」という害虫に効果がないと思う。

 この農薬は購入するときに「印鑑」が必要だったのに・・・

 印鑑が必要ということは「きつい」のかも知れない・・・

 弱い農薬を2回使うより、きついのを1回ですまそうとしたが・・・

 きつくても、弱くても、特定の害虫に効果のない農薬は使っても無意味・・・

 しかし、この害虫に効果的な農薬をよく知らない

 店の店員さんに聞いてもよく知らない

 来年は農薬を変える必要がある

 農薬にきつい、弱いがあるのかどうかよく知らないが

 1回で「どんぴしゃ抑える」効果的な散布が必要である

 それにしても、この害虫には毎年苦しめられる。

 和気町のNさんのアブラナ科野菜にも、建部町のWさんのアブラナ科野菜にも、昨日の焼き物作家のアブラナ科野菜にも、このダイコンサルハムシが見当たらなかった。

 3人とも「不耕起栽培」である。不耕起栽培とこの害虫が少ないこととは関係ないと思うが・・・。

 この害虫の防除法も聞いているが、その方向に身体が動いてくれない。その防除法が自分に向いていない・・・。

 

担い手確保(愛媛県 上島町 岩城)

 瀬戸内海に浮かぶ愛媛県 上島町 岩城。地元農家の大半は70代。今のうちに担い手を確保しないと手遅れになる。農家の子供が後を継がない今、農村での生活を望む都市住民を呼び込むことが島農業の生きる道だ。
 地元農家が8月に設立したNP0法人「豊かな食の島 岩城農村塾」は今後、新規就農者の相談窓口や就農フェアの参加、住宅あっせんの仕組みづくりを進め、町は研修生に日当を支払うワーキングホリデー制度で支援する。(農業新聞10月9日)

 現在は、多くの県の多くの市町村で、担い手確保のためのいろんな支援策を出しているので、多くの情報を知って、自分に合うと思える農業形態や地域に出会う必要がある。

 5箇所、6箇所と訪問するうちに、眼が肥えてくる

 自分に合うかどうかは、実際に入ってみないとわからないことが多いが、見学に行ったその地域を2時間ほど歩き回ったら、足裏を遠して頭に響いてくる感覚や風景が自分にしっくりくるかどうか、おぼろげに感じるのではなかろうか。

 

ノーベル物理学賞
南部陽一郎さん(87才)
益川敏英さん(68才)
小林誠さん(64才)

ノーベル化学賞
下村脩さん(80才)

 この世代の人たちは、子供の頃には野山を駆け回って遊んだと思う。。そして青春期の頃までは身近に自然がいっぱいだったと思う。つまり、毎日、意識しなくても「土」に触れていたと思う。

 しかし今の50才以下の人たちは、物心ついた時にはすでに、自然からかなり切り離された生活の中にいたと思う。自然や土から離れて暮らした世代から、将来このような物理学賞や化学賞をもらうような人材が出るだろうか。
 
 現在の世代は、できあがったものを暗記する世代であり、作り上げる世代ではないと思う。「理科離れ」とか言われているが、土や自然から隔離された生活の中で学ぶ理科は無味乾燥だと思う。

 今の60才以上の人は、子供の頃に土や自然が身近な中で生活をしてきたから、土や自然のない空間でも、土や自然をイメージすることができるが、現在の世代は、土や自然から離された空間で生きているので、自分がどこに帰属する物体なのか、死んだらどこに行くのか、自己のアイデンティティの確立を何に求めたらよいのかわからず、まるで「クラゲ」のような存在になっている。

 土もイメージできない

 田んぼもイメージできない

 まして野菜などイメージできない

 自分がどこから来てどこへ行くのかわからない

 故郷がどこなのかわからない

 自分はどこに帰属したらよいのかわからない

 土や自然から離され過ぎると、自分はいったい何なのかわからなくなる。

 

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 春キャベツが発芽した。11月20日頃に定植予定。春キャベツは翌年5月のワンパックに欠かせない。

1類 早生タマネギ
2類 エンドウ、スナックエンドウ、グリンピース、ソラマメ
3類 春キャベツ、春レタス
4類 ニラ、チンゲンサイ
他に、ルバーブ(ジャム専用)、ハーブティ用ハーブ、フキ

 

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 チマサンチュ(摘み取り系レタス)が収穫期に入った。8月21日蒔きなので、まだ50日目。収穫は11月20日頃まで40日間ほど続く。

 
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 お墓の上から写した田んぼ。

 
  
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(今日の夕飯)
トンカツ・・・市販の惣菜
サラダ・・・レタス、イタリアンパセリ、キュウリ、オクラ


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90%の安全性を追求

農業を始めた時、農薬や化学肥料はあまり使わないようにしようと思ったが、「パーフェクトに」とは思わなかった。

パーフェクトという方法はあまり好きではない。

それをやると、いつか、どこかに無理が生じると思う。

野菜だけパーフェクトにしても意味がない。

たとえば、ちょっと農薬を使う・・・ちょっと化学肥料を使う・・・

それだけで、随分生産性が上がり、リスクが下がり、身体的にも楽になるなら、少しは使った方がいいと思う。

つまり、減農薬、減化学肥料ということになるが、

こうすると基準設定が難しい。

いったい、どれだけ使うと減農薬で、どれだけ使うと減化学肥料かと言う問題が生じる。

だから、完全無農薬、完全無化学肥料の方がわかりやすいと言うことになる。


それでは、化学肥料を使わず、鶏糞や牛糞等の有機質肥料を使った野菜が安全だろうか。

鶏糞や牛糞の飼料のほとんどは輸入品であり、鶏舎や牛舎には、しばしば各種抗菌剤や消毒剤が使われるので、それらの残留が多いに考えられる。

飼い方がよくわかっている鶏糞や牛糞ならともかく、素性のわからない鶏糞や牛糞は使わない方がいいと思う。

ナタネカスは安全か。それは遺伝子組換え作物の可能性が高い。

いろいろ考えると、完全に安全な肥料の原料となるものはない。 

その他、水の問題、慣行農法の田んぼとの距離の問題もある。



家庭菜園だったら、減農薬、減化学肥料で作っている人の方が多いと思われますか。

現実はそれと逆である。

当地の家庭菜園の人は、自分から見ると「怖い」くらい、農薬を使っている。農薬の他に除草剤も大半の家庭菜園で使っている。

農薬も除草剤も使っていない人は、たった1人しか知らない。

それくらい少数派である。

肥料に関しても主体は化学肥料である。家庭菜園をされている人はすでに70才を越えている人が多く、有機質肥料に比べて、化学肥料の取り扱いは軽くて楽なことも一因だろう。

この世代の人が農薬や化学肥料、除草剤を多く使うのは、一昔前、化学肥料を使った野菜は、それまでの人糞を使った野菜に比べて「清浄野菜」として大いに奨励されたのではないかと思う。

そして、それまで草や虫、病気に困っていた人は、除草剤や農薬という便利な化学薬品に飛びついたのだろう。

自分の場合、除草剤を使うのは、家の屋敷まわりの草だけであり、田んぼでは一切使ったことはない。

化学肥料は6月に2袋買ったが、少し使っただけで、ほとんど残っている。来年は買う必要はないだろう。

農薬は秋のアブラナ科野菜に、定植、種蒔き時に1回使っただけである。

「90%の安全性を追求」、これが結局、最も継続的な農法であり、多くの農業者に受け入れられると思う。

 

今、旬の人、作家の帚木蓬生(ははきぎほうせい)さん。

しばしば広告に出ている「インターセックス」の著者である。
今日の朝日新聞の文化欄にその経歴が載っていた。

1947年、福岡県生まれ 
東大文学部卒 卒業後テレビ局に就職、
テレビ局を2年で退職し、九州大医学部へ

著書に、
「エンブリオ」・・・この続編がインターセックス

「アフリカの蹄」・・・アパルトヘイトと向き合う医師を描く
「閉鎖病棟」・・・精神科病院を舞台にした人間ドラマ
「三たびの海峡」・・・挑戦人の強制連行がテーマ
「逃亡」・・・日本人憲兵の罪を考えさせる

帚木作品の主人公たちは、何かと闘っている。それ自体が告発の書。既存の価値観や偏見と闘う人に光をあてる。(書評)

小林多喜二が読まれているのは現代作家の怠慢。読んだ人の人生が変わるくらいの小説を書かないと、作家の存在意義はない。(帚木さんの言葉)

最もいけないことは「無関心」、次に「無知」と話す。

この作家の名前は難しすぎて読めなかったのに、今日覚えた。まだ一冊も読んでいない。



「ハコモノ」群 ツケ

岡山県の財政危機による財政構造改革プラン(素案)で、廃止とされた主な県施設に、当地の「美しい森」があった。

この美しい森は1996年~2001年にかけて、県下10ヶ所に、合計29億円(1ヶ所あたり約3億円)をかけて整備された。

当地の「美しい森」には、キャンプ場、ログハウス、ビジターセンター等がある。

できてから10年も経たずに廃止案が出るとは・・・

確か、竹下登が首相の時に1億円ふるさと創生事業で、全国にばらまかれたと聞いている。

なぜ県下10ヶ所の内の一つに、当地の池の東側一帯の山が選ばれたか知らないが、牧場跡地で、長らく荒れ放題になっていた場所である。

こんな所に「美しい森」を整備しても、リピーター客はほとんどいないだろうと思った。

何のためにそんなものが整備されるのか理由がわからなかった。土建業者の儲けとしか考えれなかった。

春、夏、秋の土曜、日曜には多少の利用客もあるが、平日や冬季の訪問者はほとんどいない。

こんなどうでもいいようなものが今から10年ほど前に次々にできている。これらの「ハコモノ」が現在の県の財政を圧迫している。

改革プランで廃止とされた主な県施設
(①開設年 ②所在 ③建設費 ④概要)

 ノースビレッジ・サウスビレッジ 97年 160億円 農業体験型観光施設

水島サロン 96年 倉敷市 36億円 プール、サウナ等

美しい森 96~01年 県下10ヶ所 29億円 キャンプ場等

南部健康づくりセンター 97年 岡山市 63億円 ジム、プール等

岡山テルサ 98年 早島町 64億円 ジム、音楽ホール、宿泊室等

グリーンヒルズ津山 98年 津山市 84億円 野外ステージ等

(以上、朝日新聞 10月6日 


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農業現場から出る大量の産業廃棄物

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 タマネギとロケットの種蒔きをした。ポット育苗でなく地床育苗は簡単である。通常の畝立てをして、表面をちょっとていねいにならし、種を蒔き、フルイで細かい土を種が隠れる程度にかぶせ、クン炭をふり、散水する。

(1)タマネギは55日育苗
(2)11月15日~20日頃に1本1本定植する。
(3)翌年の5月上旬(早生品種)、5月末(中生品種)が収穫期。

 ロケットは4日間隔で4回蒔いて、定植している。


 

汎用プラスチック

 日本のプラスチック、繊維、ゴム(合成高分子材料)の生産量は1690万トンで、比重換算して、鉄の総生産量より2割近くも多い。(農業新聞9月23日)
 この内、
(1)ポリエチレン・・・・・19.1%
(2)ポリプロピレン・・・ 18.3%
(3)ポリ塩化ビニル・・・12.8%
(4)ポリスチレン・・・・・
10.3%
  この4種のプラスチックだけで全体の6割を占める。この4種を汎用プラスチックと言う。
 
 農業で最も多く使うのは、ポリ塩化ビニルとポリエチレンである。

 自分が使っている黒マルチと、春の苗物を寒さから守る透明のポリは「ポリエチレン」で、ハウス農家が使うハウスは「ポリ塩化ビニル」である。

 農業現場から出る大量の産業廃棄物の行方はどうなっているのだろう。
 
 この問題を考える時、スーパーで買い物をした時にポリ袋をもらわず、マイバッグを持参する運動を考えて、いつもむなしくなる。
 
 買い物でもらうポリ袋に比べ、農業現場で使うポリ類のなんと膨大な量であることか。
 
 ペットボトルをリサイクルしているくらいだから、何とか、農業現場から出る大量のポリ類がリサイクルできないものか。

 使わなければよいという単純な問題でもない。農薬や化学肥料と同じように、多くの農業者はその恩恵を享受している。

 有機JASの認証では、農薬,化学肥料、除草剤は認めていないが、直接に野菜に影響しないポリ類の使用は問題にされない。

 自分の場合を考えてみても、黒マルチが使えないと、収入的には現在の2分の1、労力は現在の2倍以上になってしまうだろう。

 

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  墓のすぐ下で農作業をしていても、めったに墓に参らないが、今日はお彼岸なので彼岸花を供えた。



  2~3行の思考の断片を10項目ほど寄せ集めれば、30行になる。いつもそういう風に考えている。

 書くのが億劫になったら、3度の食事が億劫になることがあるか自問する。3度の食事のように書きたい。

 気分がのってこない時は、とにかく、指先を動かして何か打っていく。それを続けて、気分がのってくるのを待つ。こういう行為ができるだけでも、ボールペンよりキーボードの方が優れている。つまり、頭で考えるというよりも、指先を動かすというイメージ。

 夏目漱石の時代だったら、文章を書くには「字が上手」ということも、一つの条件になったのではなかろうか。

 下書きしたのを読み直す時、字が下手だったら読みづらい。それとも代筆屋でも雇っていたのだろうか。
   
     
   
  


既成概念崩壊 「循環型」今こそ出番

 ・・・小規模でも化石燃料に頼らず循環型農業を実践してきた農業者には、ものすごいチャンス到来といえるだろう・・・(農業新聞9月23日)

 全然チャンスではないと思う。理由は

(1)生産量は変わらない。異常気象が続き、生産量は落ちる可能性の方が高い。

(2)単価は上がらない。直接販売は一度決めた単価を上げることは難しい。

(3)害獣の被害が年々多くなっている。

(4)人間1人もしくは2人の労力には限りがあるから、生産量も増やせない。

 
 だいたい、自分の農業はあまり循環型ではない。循環型農業とは、

(1)敷き藁用の麦類を秋に蒔き、春に収穫して、それを黒マルチの代わりに使う。

(2)ニワトリ、ヤギ、ウサギのような小動物を飼い、それらの糞で賄えるだけの野菜を作る。

(3)家から出る食べ残りや野菜の残渣を飼育動物に食べてもらい、糞は次に作る野菜の肥料に施す。

 つまり、家庭から出る生ごみや食べ残り、畑の野菜残渣を動物の腹を通してリサイクルし、その結果として排出される糞や卵やミルクを頂き、糞はまた田んぼに返す。そして秋に蒔く麦類で、翌年1年間分の敷き藁を確保し、それを黒マルチ代わりに利用する。敷き藁ならやがて土に返る。

 
 自分の場合で循環が途絶えているのは、

(1)黒マルチの使用。

(2)液肥の材料で、米ヌカは地域で出るものだから問題ないが、年間4~5袋のナタネカス(ほとんど輸入品)を使用している点
 。

(3)ニワトリのエサに、コゴメ、米ヌカの他に「購入飼料」を与えている点。購入飼料はほとんど輸入品。

 
 だから、

(1)黒マルチ→麦藁に。

(2)ナタネカス→人糞に。

(3)購入飼料→コゴメと米ヌカだけにする。

 
 この3点をクリアした時に初めて「循環農業」と言える。
 そうするためには、

(1)に関しては、規模を今の3分の1に縮小して10アールほどの作付けに留める。

(2)に関しては、近く下水道になるから無理。下水道にならなくても、現在の常識では「直接の顧客に失礼」になる。
 しかし、世界の環境問題を考える時、人糞は最大の課題である。昭和20年頃までは、肥料の大半は人糞と動物糞だった。人間は食べ物を吟味するが動物はできない。よって人糞の方が安全性は高い。
 人糞を昔のように土に戻すか、あるいは莫大なカネを使って下水道設備を作り化学処理することを続けるか。

(3)に関しては、コゴメを稲秋に1年間分購入しておけばよいが、翌年の梅雨入り頃から、コゴメに大量の害虫が発生する。1年間分を保管するには冷蔵庫のような物が必要になる。

  
     
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(今日の夕飯)
ナスビとオクラの煮物
サラダ
豚肉の生姜焼き

 


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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