あめんぼ通信2008

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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戸別所得補償について

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  明らかに遠慮している、というか怖がっている。左の画像でよくわかると思う。今日は止まり木の上で過ごすことが多かったようだが、朝、エサやりに入った時は元気に食べていた。1日、1日と慣れてくれればいい。


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 ニワトリはエサにすぐ反応する。ここ2~3日、いつもよりエサを多めに与えていたら、今日は全部で9個産んだ。


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 害獣避け、霜避け、ヒヨドリ避けに、薄い毛布のようなべた掛け資材をかぶせた。
 これをかぶせると保温にもなるので、エンドウが少し徒長するかもしれない。今年は11月13日に蒔いたが、まだ少し早かったようだ。来年はもう2~3日遅らせて、11月15日~16日に蒔こうと思う。


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(今日の夕飯)
ダイコンの煮物・・・ゴボウ天、シイタケ
コロッケ・・・市販の惣菜
ブロッコリー


戸別所得補償

 民主党農業再生法案・・・戸別所得補償。まだ漠然としてはっきりしない。
 20年後のビジョンが必要だと思う。単なる戸別所得補償なら国の財政がより悪化するだけ。

 両方の支援が必要になると思う。
(1)農業法人を支援すること。ただし、集落営農法人は「高齢化集団」であり、どんな展望があるだろうか。

(2)非ビジネス型の自給自足農業を支援すること。ただし、高齢者ではなく、20代、30代、40代の若い世代だけでいいと思う。

 戸別所得補償は、既存の農家ではなく、20代、30代、40代の田舎移住希望者を大規模に募集して、その人たちが、どんな農業形態(非ビジネス型である自給自足型を含む)を選択しても、一律に年間60万円×5年間=300万円を戸別所得補償する方法がいいと思う。

 これは5年間の猶予期間という考え方である。5年間あれば、現状を何とか変えていけれるし、限界を感じて新たな道へ転身するのもよい。

 年間に60万というのは、ライフラインがぎりぎり払えると考えた数字である。田舎の空き家の借家料金は1ヶ月1万円ほど。他に、電気代、電話代、ガス代、水道代等。足らずは自分で賄う。

 何故、非ビジネス型である自給自足型農業を支援すべきかというと、
(1)その存在だけで、集落が維持できる。
(2)草刈をしてもらえる。家周辺や通り道の草刈をしてもらえる。
(3)野菜を作ることによって、田んぼ風景を維持できる。
(4)水路の泥上げ等の掃除もするようになる。
(5)竹薮の侵入を防いだり、木を切ったり、落ち葉をかいたり(集めたり)する作業が、今以上の荒廃を防ぐことにつながる。
(6)未来のグリーンツーリズムや食糧安保の基地になる。 

 牛や豚や鶏においては、飼育頭(羽)数が多すぎると思う。国内の飼料で賄える飼い方をしないと、国際的な飼料価格に常にふりまわされることになる。自分の場合もニワトリのエサの国産自給率は5~6割。今年は麦を与えれる予定なので、国産自給率はもう少しアップできて7~8割になる予定。

 円高で、飼料、肥料、燃料、資材、輸入農作物が、これまで以上に安く輸入できるようになり、せっかく盛り上がった自給率向上運動が、またもとの木阿弥となってしまい、輸入品の洪水になるだろう。


反資本主義の論述がない

 こんなに世の中が殺伐として、雇用不安や首切りが続いているのに、資本主義経済体制そのものに批判的な論述がない。
 
 日本の資本主義はすでに行き詰まっている。資本主義の次の政治経済システムは、「反資本主義的自給自足主義」を目指したい。つまり、カネをそんなに稼がなくても生きていける社会の構築である。多くの人は、地位も権力も出世も大金もそんなに希望しているわけではない。日々がつつましくまわっていけば、それで十分と考える人も多い。
 農業をしていたのでは、そのつつましい日々もおくれなくなった。
(1)野菜は作れても、米は機械が高いので作れない。
(2)ライフラインが高過ぎて支払えない。
(3)田舎では非効率なのに下水道がきた。ライフライン代がますますアップする。
(4)全国一律の社会保険料が高過ぎる。

 こんなに支払うものが多かったら、自給自足などは夢のまた夢。これらの支払い項目をなんとかしないと、田舎での自給自足は難しい。
 
 資本主義から「反資本主義的自給自足主義」を手に入れるためには、ライフラインの攻防から始まる。
(1)電話代、電気代、新聞代、NHK受信料
(2)ガス代、 灯油代、上水道代、下水道代
(3)国民健康保険料、国民年金保険料、生命保険料、火災保険料
(4)固定資産税、車両関係費、冠婚葬祭費、(家庭電化製品代)
 
 ああ、どれも必須で、カネがかかり過ぎる。ライフラインを追っかけるだけで、農業収入など吹っ飛んでしまう。
 
 資本主義とは、生きて行くための最低限の「固定的経費」が高止まりする(知らず知らずのうちにアップし続ける)経済システムである。だから、稼げなくなった人は田舎においても、その日を境に、いずれホームレス状態になるというシステムである。
 こんなおかしな経済システムが続いてよいはずがない。
 
 資本主義という工業文明が、山里の自給自足を片っ端から壊していった。人は必要最低限の文化的生活を営むために、それらの工業製品を手に入れるしか仕方がなかったのだ。それらを手に入れるためには、何らかの形でカネを手にするしかない。つまり賃労働に出るしかない。


篤姫

 NHKの47作目の大河ドラマ「篤姫」は一度も見なかったが、第1作目の「花の生涯」は最後まで見た記憶がある。
 我が家にテレビが入ったのは、確か小学校の4年か5年の時。東京オリンピックは小学校6年の時で、学校から帰ったらテレビで入場行進をしていた。土曜日?
 大河ドラマで記憶に残っているのは、赤穂浪士、伊達政宗、春日の局。


愛国心

 日本は中国の一省か、米国の一州に組み込まれた方が、多くの国民にとっても幸せになるだろうという自分の考えは、あながち少数派ではないようである。この国は民主主義が育ちづらい国のように思える。
 前航空幕僚長の「田母神論文」に対して、マサチューセッツ工科大学教授のジョン・ダワーさんが、朝日新聞の「私の視点(12月22日)」で、次のように結んでいた。
『勝ち目のない戦争で、自国の兵士、さらには本土の市民に理不尽な犠牲を強いた日本の指導者は、近視眼的で無情だった。
 国を愛するということが、人々の犠牲に思いをいたすのではなく、なぜ、いつでも国家の行為を支持する側につくことを求められるのか』 


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中山間地域の「直接支払制度」

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ソラマメ      グリンピース

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(今日の夕飯)
ゲタ
ダイコンの煮物・・・昨日の残り
ブロッコリー炒め・・・ホウレンソウ、ハム


諫早湾干拓事業(水門開放へすぐに動け)
 
 諫早湾干拓事業は、文部科学省の外郭団体が化学技術分野における重大な「失敗百選」に選んでいる。なにしろ干拓に2533億円の巨費をかけながら、将来の農業生産額は2%にも満たない年間45億円である。無駄な公共事業の典型である。
 すでに完成した公共事業も必要なら大胆に見直す。そんな時代がきたことを農水省は肝に銘じてほしい。(6月28日朝日新聞社説)
 

中山間地域の「直接支払制度」

 急傾斜地がある中山間地域など、条件不利地の営農を支援するため2000年度にスタート。集落が行う農地や水路の維持のほか、生産性向上や担い手育成などの取り組みに対し、原則として国が2分の1、県、市町村がそれぞれ4分の1を補助する。交付金の基本的な単価は、農用地の種類に応じて10アールあたり21000~240円。

 農業者が5年間の営農継続を約束した協定を集落内で結び、市町村長の認可を受けることが条件となる。

 協定後に営農を途中でやめると交付金の全額返還が必要なため、高齢化や担い手不足で先行きに不安を抱える地域で申請を見送るケースが目立つという。
 
 07年度交付金総額は、
岡山県・・・16億384万円・・・・協定数1448件
広島県・・・25億9831万円・・・協定数1515件
香川県・・・・・3億9150万円・・協定数 451件

 金額だけ見ると、トータルでかなりの金額のように見えるが、10アールあたり21000円~240円という金額から見ると、1軒で50アールの作付とすると、最大もらえたとしても10万5千円だから、そんなに大きな金額ではない。

 しかし、岡山県で農業を希望する人に、「田舎移住と農業支援費」として年間に60万円を支給するなら、1603840000÷600000=2673人の農業希望者を支援できる金額である。

 近未来に農業からリタイアしようとする人に「中山間地域直接支払制度」を支給するのではなく、そんな地へ移住してでも農業をしたい人に支援した方が展望が開ける。

 もし中山間地域の人が、行政や農協を介して希望者募集の宣伝をすれば、移住したい若い世代の人がかなり出てくると思う。

 
ブログで人生を総決算
 
 
どういう人生をおくろうとも、後20年ほどの間に総決算を迫られる。自分が自分らしくおれるのは75才くらいまでと思う。
 後20年と考えると、長いような、短いような。
 それでも今までの農業歴の19年を考えると、今後の20年はすぐ来ると思う。
 いろんな雑念や由無し事が浮かんでも、ブログが忘れさせてくれる。年をとれば取るほど、自分を忘れさせてくれるものが必要だと思う。
 30代の半ば頃まで、何をやっても続かず、支離滅裂な人生を送ってきたので、その反動から、ブログだけは続けようと思う。
  

消費税は貧しい人に酷な税目  

 消費税は貧しい人に酷な税目であるだけでなく、滞納は、消費者が負担して事業者に預けたはずの金がいわばだまし取られている。
 国税庁は徴収に力を入れ、累積の滞納額は昨年度末までに4592億円にまで減ったものの、今でも国税の滞納額全体の28.4%を占め、税目別では最も多い。(朝日新聞12月24日) 


「さまよえる湖」消滅は62年
 

 25日付けの中国紙、北京日報によると、中国新彊ウイグル自治区で、「さまよえる湖」ロプノールについて、学術調査隊が現地調査した結果、ロプノールが干上がって消滅したのは1962年であることがわかった。ロプノール消滅時期については学術界で30年代から70年代まで諸説あった。
 調査隊は中国科学院などが組織し、過去最大規模。調査によると、タリム盆地の砂漠にあったロプノールの湖の面積は、58年頃にあった大洪水で数千平方キロに達したが、その後急速に湖水が消失、62年に完全に干上がったという。湖の深さは約3メートルにすぎず、蒸発で毎年約1メートル水位が低下したと推定している。(山陽新聞12月26日)

 「さまよえる湖」、知っておられますか。何が生じても中国が好きなのは、井上靖さんが書かれた「楼蘭」、「敦煌」などの「中国文学」の影響が大きいかもしれない。

 

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マイジェネレーション

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 急ぎの農作業はなくても、口のある生き物がいるので、1日1度は田んぼに来る必要がある。


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 左はビール麦。右は小麦。


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 畦岸のアップルミントが出荷できる大きさになった。来春はスペアミントとブラックミントも畦に植えようと思う。植えた1年間だけ雑草に負けないように注意すれば、2年目からはびこると思う。
 

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 ロケットはホウレンソウと同じく、寒さにあたればあたるほど、肉厚になり、おいしくなる。キャベツといっしょに生食、おひたし、炒め物と料理のレパートリーも広いが、おひたしはホウレンソウの方がおいしいので、もっぱらホウレンソウを食べている。


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(今日の夕飯)
ダイコンの煮物・・・シイタケ、ゴボウ天
ハム、ブロッコリー
ホウレンソウのおひたし



ジャガイモ
 
 トウモロコシ、コメ、ムギに次ぐ「第4の作物」といわれるのは、ダイズではなくジャガイモらしい。芋には、下記のようなものがある。
(1)ジャガイモ・・・疫病が多い。
(2)サツマイモ・・・野ネズミとイノシシに困る。
(3)サトイモ・・・水肥といわれるくらい水の要求量が多い。
(4)ヤマイモ・・・苦手。作りづらいように思う。
(5)ヤーコン・・・作りづらい。過湿や夏の暑さに弱い。
(6)キクイモ・・・とても作りやすい。収量も多い。
(7)アピオス・・・作りづらい。芋の大きいのが入らない。

 ジャガイモはアイルランドでは18世紀に主食としての利用が盛んになり、人口は1845年までの約100年間で3倍近くの840万人に増えた。
 だが、1845年にジャガイモ疫病が発生し、数年にわたり壊滅的な不作となった。この間に100万人が亡くなり、150万人が移民として国を離れたとされる。その中には後のケネディ大統領の祖先もいた。
 当時は「ランパー」という単一品種が植えられ、病気に対して遺伝的な多様性がないことが弱みとなった。(12月5日朝日新聞)



ステビア
 
 ステビアは1970年代に世界で始めて日本で商品化され、砂糖に代わるダイエット用の甘味料として定着した。しかし、発ガン性など健康リスクを指摘する声もあり、流通を禁止する国が多かった。今回、許可が下りたことでペプシコなど飲料各社は近く、ステビアを使ったダイエット飲料を続々と投入する意向だ。(農業新聞12月19日)

 ステビアはハーブの一種であり、株分けで簡単に増やせる。収穫期間は5月末~10月末頃までの約5ヶ月間。摘めば摘むほどわき芽が伸長する。



ザ・フー

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 英国ではビートルズやローリングストーンズと並び称される大物ロックバンド、ザ・フーが初の単独日本ツアー中だ。

 ザ・フーは徹底的に労働者階級のバンドだった。代表曲「マイ・ジェネレーション」は世代間闘争の衣をまとった階級闘争の歌である。
 
 彼らのアルバム「四重人格」を基にした映画「さらば青春の光」は、夢を描くことのできない労働者階級の若者の閉塞感を描いた青春物語だった。

 ザ・フーの暴力的なライブは、世代の欲求不満を代弁した。それは、世代のライフスタイルと文化をめぐる闘争宣言だったのである。

 最近日本では、就職氷河期に就職活動を行った世代がロスジェネ(ロストジェネレーション)と呼ばれ、世代間格差が社会問題になっている。この世代間格差は、今では階級格差として固定化されつつある。(朝日新聞11月19日)

 この記事はちょっと気になっていた。自分は音楽は全く聴かないので何もわからないが、「ロックの心」はあると思う。
 
  現在の、
60代・・・お得な世代。もらう年金が多すぎる。

50代・・・自分の世代。すでに世の中が固まった(管理化された)頃に就職時期を迎えた。あと少しだが逃げ切れそうにない。

40代・・・この世代は大変。定年までまだ先が長い。雇用は不安定。

30代・・・貧乏くじを引いた世代。親の60代に養ってもらおう。

20代・・・生活は中国か米国を選択した方がいいのでは。



WTO農業交渉

 日本は輸出立国であり、先進技術で作った工業製品を、世界の隅々にまで廉価で売りまくっているのだから、その見返りとして、少しは農作物を輸入するのが当然といえば当然である。

 工業製品は売り、輸入農作物には高関税をかけて、国内の農作物を守るというのは、ちょっと調子がよすぎると思う。

 農作物の輸入自由化については、
(1)食料の世界貿易への依存度が高まり、市場原理の欠陥にさらされる。
(2)多国籍企業の市場寡占化につながる。
(3)農産物の流通が長距離化し、生産体制や気候温暖化などに悪影響を与える。
 等の問題点が指摘されているが、農作物だけ工業製品と別扱いはできないだろう。

 それまで小さな自給自足的生活でまわっていた地域に、安い工業製品を持ち込んであふれさせた。
 最小限の文化的生活を営みたいために、それらの製品を手にした、ちょうどその時から、圧倒的な種類の工業製品を次から次に購入せざるを得ない状況に追いやられた。
 結局、地域住民はそのために自給自足の生活から足を洗い、購入するための貨幣を稼ぐために、賃労働者として働くことを余儀なくされた。

 低開発国・・・地球温暖化による気象の悪影響は低開発国ほど大きい。一度放棄した自給自足はもう元に戻せない。

 日本のような国・・・農業の足を洗って勤めに出たほうが、はるかに文化的余裕のある生活ができるので、ここ50年ほど、農家は減り続けてきた。

  

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日本の農業、明確な展望が必要

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 麦の成長を見るのが、毎日の楽しみになっている。麦はやはり冬の風物詩である。風物詩にするためには、畝立てをして2条蒔きにするのがよい。ばら蒔きして作る麦は風物詩にはならない。
 
 稲に比べて麦の記憶が少ない。小学校の低学年の頃までは、当地でもたくさん麦が作られていたように思う。麦といえば「ひばり」だが、今でもひばりがいるのだろうか。鳴き声をほとんど聞かない。


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 レタスとニンニク。レタスはこの状態で冬を越し、3月中下旬に定植する。


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 ソラマメは30本ほどしか植えていない。苗はたくさんあり、植える場所もたくさんあり、ほとんど手間もかからないので、もっと植えてもいいが、ソラマメは病気発生が多いので、あまり作らなくなった。


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 日暮れにニワトリを物置に入れるために、もう一度、田んぼに来るので、夕暮れの画像が多いです。
 
 歴史は繰り返すというが、田舎の家々で、もう一度10~20羽養鶏が復活する道はないだろうか。5万~10万羽養鶏の「ケージ収容所群棟」からニワトリを開放して、土の上に戻してあげるには、多くの村で10~20羽養鶏をもう一度復活させるしかないと思う。


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 左の画像のように、セイジは寒さに強い。キャップをかぶせているのはレモングラス。去年はこれで冬越しできたので、今年も同じようにした。1株冬越ししてくれれば、株分けで10株ほどになる。



日本の農業、明確な展望が必要

 今日の山陽新聞にJAの大きな広告が入っていた。「この子が大人になる頃、日本の食卓はどうなっているのだろう」。日本の農業に「明確な展望が必要」という見出しだった。

 認定農家、農業法人、集落営農等、日本農業は大型化、専門化、機械化して、より資本主義的な農業にシフトしようとしている。これはニワトリがたどった道と同じであるが、ニワトリの方が「システム化」が簡単だったので、早くそうなっただけである。

 農業のこういう路線は「失敗」ということが、20世紀の後半世紀で立証されたと思うが、懲りもせず、大規模、機械化、集約化を目指そうとしている。
 
 地球温暖化の防止、農的癒し、土への回帰などを求めるには、逆にもっと縮小して、少量多種類、旬に忠実に、燃料や資材の使用を控え、農薬や化学肥料の使用を少なくし、水の無駄使いをしない、地域に則した農業をしていく必要がある。1人(1社)に集中するのではなく、100人に分散していくのが、21世紀型の農業である。

 分散していくためには、どうしたらよいか、その方法を考える必要がある。

 農協は、農協の利益につながる農業(者)にしか目を向けない。この19年間、農協とは全く関係なく農業をしてきた。
 もちろん親の代からの農協組合員であるが、稲は作っていないし、野菜は直接販売だし、農薬や化学肥料はほとんど使わないから購入する必要がないし、農業資材はホームセンターで買うことが多かったし、農業は学校や指導員や参考書から学ぶものではなく、自分で土の上で作りながら、作物やニワトリを見て学ぶものだという言葉に共感したので、そのようにやってきた。「もと百姓」の父が、スタート時の3年間は元気だったのも恵まれていた。

 収入的には厳しいが、自分のような農家が「雨後の竹の子」のように出現すればいいのにと思う。

 客観的に考えると、もし自分に才能があったら、ワンパック野菜に留まることなく、特定のスペシャリスト農家に農業形態を変更していただろうと思う。
 
 農業は向いていると思うし、好きであるが、才能が伴わなかった。

 才能がなかったゆえに現状を変えることができなかったが、結果的にはそれがよかったのではないかと思う。

 専門的に追求しすぎないように
 
 あまり面積を広げすぎないように
 
 あまり機械に投資しすぎないように
 
 自然に抱かれた農業をするようにした方がよい
 
 
 農業はこの時点で留めて、あまり深く突っ込み過ぎない方がよい
 
 どっぷりつかるのではなく、通りすがりにちょっと楽しむのがよい

 
 農業ははっきりと二極化の様相を呈してきた。

 少数の農業者(法人)に集中するのではなく、小規模農業者多数に「分散」していくという考え方が、21世紀の「食糧リスク管理」に必要である。

 その方が、温暖化防止になるし、癒しの空間を数多く確保することにつながるし、景観の保持になる。

 21世紀は土へ回帰する世紀になる。生きていくための食べ物は、それぞれの人が、最低限は自給していく必要がある。「分業」と言う考え方は、食に関しては棄てた方がよい。

 少数の農業者(法人)に補助金を集中させることなく、多くの小規模農業者を育てることに補助金を使っていく必要がある。 

 とにかく、補助金がどこにどう使われるのか、不明瞭ではいけない。補助金は徹底して情報開示される必要がある。

 日本農業の明確な展望を見据えて、補助金をどのように使っていくかが今、問われている。

 
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青年海外協力隊ならぬ「青年集落協力隊」

私たちには、ゆずれない一線があります。
WTO農業交渉に、緊急提言。

 半ページの大きな広告が12月5日の農業新聞に載っていた。しかし11月28日の農業新聞には、「途上国は、非農産品交渉と農業交渉を結び付けてとらえている。先進国が非農産品分野で強硬に市場開放を求めれば、途上国は先進国に農業保護の削減を求めるという構図。工業大国で、農業という守りの分野も抱える日本は、難しいかじ取りが求められている。」という記事が載っていた。

 結局、厳しい妥結になっても、政府からより多くの農業補助金を引き出すという形で収束するだろう。

 重要品目の数で、全品目の8%を主張するのは日本だけ。主要国は「全品目の原則4%、最大6%で固まりつつある。6%なら輸入枠を国内消費量の5~6%拡大するとの厳しい案が浮上。日本のミニマムアクセス(最低輸入機会=MA)米が現行の77万トンから120万トン以上に増える水準だ。(11月28日農業新聞)



地域発 農のデザイン(京都)

 京都府が仲介役となり、過疎、高齢化する集落と大学や企業、民間非営利団体(NPO)などが手を結ぶ「ふるさと共援活動」が各地で始まっている。自力再生が困難な集落が、不足する人材や労力、アイデアを提供してもらい、グリーンツーリズムや農産物のブランド化、定住促進などを実現する試みだ。地域振興の新たな手法となるのか、現場の取り組みを探った・・・。(農業新聞12月5日)

過疎になる原因は、
(1)働く場がない。
(2)50年前と異なり、自給自足ができなくなっている。
(3)家庭菜園でさえ、害獣防御のために多大なエネルギーがいる。
(4)田舎で住むにも大都会と同じくらいカネがかかる。車は必需品だし、ライフラインは全国ほとんど同一であるし、田舎へいけばいくほど物価が高い。

 結局、田舎をエンジョイできるのは、カネ持ちだけ。



市町村合併
 

 
市町村合併してできた新しい「市」が、どこと、どこと、どこが合併して「どういう市」になったか、なかなか覚えれない。頭の中にあった岡山県地図が市町村合併でずたずたに切り裂かれた。
 合併するまでは身近に感じていた町役場が、合併して「市」になると、急に遠く感じられるようになった。
 この上「道州制」になったら、どうなるだろう。合併すればするほど政治が分かりづらくなってしまう。そしてますます中央集権化する。



青年集落協力隊

 農地貸借の要件を大幅緩和して、一般企業やJAやNPO法人が農業参入しやすくなるが、JAが農業に参入するとどういう形になるのだろうか。
 今までならJAを通しておりていた補助金が、直接JAにおりる場合も出てくるだろう。
 
 農業分野におりる莫大な補助金が、一部の認定農業者や農業法人だけにまわるなら、この国の農業はなんら進展しない。底辺の自給自足農家(家庭菜園)を奨励する施策が必要である。12月3日の朝日新聞に載っていた和歌山県那智勝浦町色川(リンク参照)の原和夫さんが「青年集落協力隊」という言葉を発せられていた。

 私の視点(原和夫) 「青年集落協力隊」で支援を
 

『・・・「待った」のきかない集落がいま切実に求めているのは、真正面から集落の「これまで」を見つめ、定住して大切なものをしっかり受け継いでいく体力、吸収力、時間を持っている若者たちなのだ・・・。
  総務省の「集落支援員制度」が始まるという。行政経験者らが集落の巡回などをして地域活性化に寄与していく画期的な事業だが、外部からサポートするという色合いが気になる。いまは内部から動かすエネルギーが求められている。思い切って、住民と同じ目線で暮らす若者を支援員にしてはどうか。青年海外協力隊ならぬ「青年集落協力隊」として若者が地域をつないでいけば、何と素晴らしいことだろう。きっかけさえつくれば若者はうねりのように集落に向かう。そんな予感がする』

 
 青年集落協力隊員1人に年間60万円の支援金が5年間でれば、集落が維持される可能性がある。その5年間に集落で生きていくための「田舎暮らし術」を身につけるかもしれない。こんな支援制度を利用して、ロストジェネレーション世代が過疎の山村に大移住を開始するなら、本人にとっても集落にとっても画期的な集落再生(人生再生)事業になるだろう。
 2兆円の定額給付金を「青年集落協力隊員募集」にまわしてほしい。



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(今日の夕飯)
肉ジャガ・・・ニンジン、タマネギ、ジャガイモ、豚肉
ホウレンソウのおひたし
ダイコンおろし

 

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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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