あめんぼ通信2008

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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小規模なら・・・

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 雨は風情と言いたいが、ちょっと降りすぎ。たくさん降ると困る。それでも傘をさしてデジカメで写していた時は、小雨だった。

 左から、ハクサイ、ダイコン、カブ。これくらいの虫食いなら大丈夫。「形になりさえすれば」よいから。しかし、このダイコンサルハムシという害虫は秋深くまでぞろぞろ這っているので、まだ油断はできない。
 
 今日はすでに9月30日であるが、ダイコンとカブはまだ1度も間引いていない。害虫が活発なので、今、間引くと消える心配がある。 
 
 それでも作物は刻々と大きくなる。9月13日に蒔いたり、植えたりしたので、今日で17日目。


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 チマサンチュという摘み取り系のレタス。右は普通の丸レタス。コオロギによる欠株も少しですんだ。


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 育苗は手前からシュンギクの2回目、ロケットの1回目、タマネギの早生品種。タマネギが発芽した。
 右の列はニンジン、その右がハーブのディル。

 8月の17日~20日頃に、下記8種類をほとんど同時に蒔いたり植えたりしている。
(1)ニンジン
(2)秋ジャガイモ
(3)つるなしインゲン
(4)ネギ定植
(5)レタスの育苗
(6)ディル(下の(7)、(8)もニンジンと同じ方法で蒔く)
(7)チャービル(8月20日~9月15日、ずらして3回蒔く)
(8)イタリアンパセリ(春夏作で立ち枯れが多かった場合)


 
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 トリ小屋の前に植えているハーブ。手前から、セイジ、ブラックミント、コモンタイム、レモンタイム、スペアミント。
 いくらでも伸びるので、少しで間に合う。
 
 春夏ハーブはバジルとイタリアンパセリ以外は宿根草
 
 秋冬ハーブは1年草(ディル、チャービル、ロケット)

 

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  オクラは10月10日頃には終わる。涼しくなると「いぼいぼ」が多くなり、オクラの外観の悪いのは出荷できない。

 真ん中はピーマン。ピーマンは立枯病が多く、すでに半分が立ち枯れ。ナスビに立枯病はない。

 ナスビ、ピーマン、オクラの足元に、エンドウ、グリンピース、スナップエンドウを不耕起で蒔くので、ナスビ、ピーマン、オクラは11月7日頃に鋸で切り倒す。
 
 右のエンサイ、ツルムラサキは11月中旬頃まで出荷予定。

  
  

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 ニワトリがいるので、雨でも1回は顔をのぞける必要がある。今日は3時頃にエサやりに行った。購入飼料、米ぬかをばら蒔き、水を入れ替え、集卵し、芋ヅルを投げ入れた。


 
 農業は小規模に限ると思う

小規模なら、あまり大きな投資をしなくてすむ

小規模なら、燃料や肥料の高騰の影響は少ない

小規模なら、農業形態を変えることもできる

小規模なら、農業を楽しむことができる

小規模なら、止める時期にあまり悩まない

小規模なら、環境を考えることもできる

小規模なら、農業が癒しになる

小規模なら、機械は少なくてすむ

小規模なら、少ない経費ですむ

小規模なら、半農半Xを模索することもできる

小規模なら、世界の状況に振り回されない

小規模なら、土に足をつけた農業ができる

小規模なら、草木や小鳥や空を楽しむことができる

小規模なら、販路も少なくてすむ

小規模なら、肥料を自給することもできる

小規模なら、次の代へ簡単に引き継ぎできる

小規模なら、温暖化の影響も小さい

小規模なら、害獣防御も比較的しやすい

小規模なら、収穫を楽しむことができる

小規模なら、儲からないが、負債をかかえることはない

小規模なら、永続的に続けることも可能

小規模なら、水の需要はさほど多くない


小規模なら、簡単なトリ小屋ですむ

小規模なら、青菜を毎日与えることができる

小規模なら、エサの自給もできる

小規模なら、販路に悩まない

小規模なら、台所の食べ残りも無駄にすまいと思う

小規模なら、自分で淘汰することもできる

小規模なら、ニワトリの状態がよくわかる

小規模なら、ニワトリがかわいいと思う

小規模なら、糞の運び出しも簡単

小規模なら、風景に馴染むし、全く臭わない

小規模なら、毎日の世話が短時間ですむ 


 ここ40年以上に渡って、大規模、機械化が推進され続けてきて、その結果は、農業人口の激減だった。


 個人でも、法人でも、大規模、機械化がよい結果にならないのは、歴史が証明している。


 2000年以上に渡って農業は小規模の家族農業だった。

 20羽養鶏が10万羽養鶏に変わっても、鳥インフルエンザや飼料高騰に脅かされ、管理がより難しくなっている。


 個人農業で守れなかった環境が、大規模農業で果たして守れるだろうか。


 家庭菜園型と大規模型に分離していくだろうが、日本の大規模は欧米の個人規模くらいである。


 家庭菜園型(自給自足型)を増やす施策をしないと、結局「自給率」は向上しない。


 家庭菜園型の農業を次の代へ引き継ぎ、引き継ぎしていくことが、農業の「技術」を無駄にしないことにつながる。


 大規模農業で個人が一つの歯車のような農業に引き継ぐ技術はない。


 家庭菜園型の技術を次の世代に伝承することが緊急の課題である。


 団塊の世代の方は農業技術の最後の継承者である。


 その受け手はロストジェネレーションの世代しかない。


 だからこの世代が「家庭菜園力」を継承して、過疎、山村、限界集落で自給自足的な生活術を身につけるまで、年間60万円のライフライン補助を5年間だけして欲しいと思う。 
 60万円×5年間=300万円
 300万円×10万人援助=3000億円。 補正予算の農林水産関係総額2602億円とあまり違わない。

 2009年度の農水予算は2兆9967億円を求めていて、そのうち3025億円を自給率向上総合対策として「ばらまく」のだから、その全てをロストジェネレーション世代の農業技術継承支援(自給自足型農業支援)にまわすなら、1年で10万人を支援できる。


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都会から移り住むなら「ほどほどの田舎」

 今日は出荷の日だが、朝から雨。雨でも出荷は休まないが、雨中の収穫は、野菜の日持ちが悪い。
 
 それでも出荷の日が雨というのは、今年はまだ数回しかないように思う。
 
 早朝6時半頃までに雨が上がっていれば問題ないし、10時半以降に降り始めるのも、すでに仕分が終わっているので問題はない。

 雨の時は、収穫物はそのつど物置に入れ、仕分は家に帰ってから車庫でする。

 雨の日の出荷(収穫)はいやなものである。こんな時、農業という職業の悲哀を感じる。そしてふと、もう一度生まれ変わって職業を選ぶとしたら、農業はもうしたくないなあと思った。しかし、農業以外の職業もこれといったしたい(できそうな)仕事が思い浮かばない。

 

 この1週間の間に急に寒くなった。だから出荷の帰り道で「寅壱」という作業着の店に寄った。今日、寅壱で買ったのは、
軍手(10束)・・・・・・・・・ 200円
軍足(5足)・・・・・・・・・・・980円
農作業ハイネック・・・630円×2枚=1260円
裏起毛ハイネック・・・・・・490円
裏起毛ポロシャツ・・・・・・・580円
 以上合計3510円

 値段があまりに安くなっていたので、ちょっと不安になったが前回買った服と同じ。ハイネックやポロシャツは1シーズンで使い捨てにしている。

 軍手10束も使い捨て。以前は洗っていたが、10束、200円になってから洗わなくなった。

 

 昨日Nさんと話をしていて、都会から移り住むなら、「よそ者扱い」されない過疎の山村(限界集落)の方が良いと話したら、Nさんが、ここのような「ほどほどの田舎が良い」と言われる。理由は
(1)年がいって運転できなくなると、山村は困る
(2)アルバイトに行くにも便利
(3)買い物も便利
(4)田舎に行くほど物価が高くなる
(5)ここなら害獣が少ないが、山村で農業は難しい
 Nさん家族は特定の集落に属さず、町営住宅のような場所を選択されているので、田舎集落独特の冠婚葬祭に付き合わされることはない。

 

自民党の農業政策
水田経営安定対策(2300億円)
産地確立交付金(1477億円)
畜産・酪農対策(2600億円)
米粉や飼料米等に支援(526億円)
生産調整協力金(10aに3000円)

民主党の農業政策
農林漁業者の戸別所得保障制度(1兆4000億円)

 どちらの政策も肥料、飼料、燃料、資材の大幅値上がりに対する、単なる応急処置の政策と言える。これでは値上がりが改善されない限り、支援し続ける必要がある。自給率向上には、ロストジェネレーション世代(30代)への「自給自足型農業の支援」こそが日本農業の未来を切り開く。
 

 
 政府が29日に国会に提出する2008年度補正予算の農林水産関係予算が2602億円になることが分かった。
燃油・飼料・肥料対策・・・・・・・・・・・790億円
耕作放棄地再生利用推進事業・・・120億円
間伐などを行う森林吸収源対策・・・243億円

 小麦の売り渡し価格値上げ幅を圧縮するため、別枠で約200億円も計上する。

 

 「岡山田舎ぐらしネット」は、U・I・Jターンを検討する人たちへ、岡山県と県内27市町村が情報を提供するホームページです。
 http://okayama-inaka.jp/



遺伝子組み換え作物の現状と課題

 宮城大学の三石誠司氏が、日本のGM作物輸入量の推定値を報告。年間3200万トンの穀物輸入総数量のうち、約半分に当たる1500~1600万トンが飼料用中心に輸入されているとの調査結果を報告した。(農業新聞9月27日)
 

 田舎に道路などもういらない。既成の道路だけで十分。田舎の広域農道はがらがら。いったい誰のための、何のための道路だろうか。
 りっぱ過ぎる道路があまりに多い。

 
 市町村合併によって、行政がまことにわかりづらくなったと思ったら、今度は道州制の導入の話・・・。これに、全国町村会が断固反対の意思表示をした。全国で画一的に市町村合併を推進した結果、地域振興などを担う役場の機能が低下したと指摘。


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和気町のNさんの田んぼを訪問

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 午後から、国の重要文化財に指定されている「大国家」を見学に行った。この家は築250年が経過し、民家建築では唯一と言われる比翼入母屋造の屋根構造等が珍しいらしい。
 今日は、その大国家の親戚であり、この家に下宿して岡山大学の医学部に通われたAMDAの菅波 茂さんの講演も大国家であった。

 
 その帰途、すぐそばのNさんの田んぼに伺った。Nさんの田んぼはすべて
(1)不耕起栽培
(2)無肥料栽培(肥料は何も入れない)
(3)無農薬栽培

 しかし、下の写真のような見事なできばえである。不耕起栽培がどんな田んぼ風景なのか、ちょっと下のどれかを拡大して見て下さい。

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 上図のような不耕起栽培に加えて、化学肥料はもちろんのこと、有機肥料も全く与えず、そして完全無農薬と徹底している。

 りっぱな野菜ができている理由は、
(1)毎年、藁や草を敷き詰めてきたのですでに土が肥えている。
(2)動物性肥料を与えていないので、害虫が少ない。
(3)周囲が稲田である。
 等が考えられる。


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 上の画像は稲やキビの種取り。

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 Nさんの鳥小屋。とても器用な人であるが、鳥小屋はこういう作り。こんな鳥小屋をみると、自分でも作れる(飼える)と自信になるのではなかろうか。
 ニワトリを5羽ほど、軒下で飼い始めることが、日本を変える運動になる。
 環境がどうのこうのと言う前に、まず自分でニワトリを5羽ほど飼ってみよう。

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 稲に関しても、耕さず、肥料も入れず、農薬ももちろん使わない。それでいて収量は慣行農法より多いと言われる。

 左は慣行農法の機械植え。右はNさんの植え方。株間を機械植えの3倍ほどあけ、しかも、たった「2本植え」なのに、慣行農法の2倍くらい分けつしている。

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 上の画像を見て頂くと、Nさんの稲の状態がわかると思う。なお、畦岸に植えている大豆は深緑色で、肥料が効きすぎた感じ。しかし実際は無肥料栽培。肥えすぎて実つきが悪いと言われる。



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 Nさんが作っている古代米。手前に普通の稲があるので、背の高さの違いがよくわかると思う。


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 近所の人が古代米を作っている田んぼがあるから見せてあげるといって案内してくれたのが上の画像。4種類の古代米。

 ずっと以前はいろんな種類の稲が作られていたが、経済一辺倒(多収)
の稲に淘汰されて、今はごく少数の「稲に目覚めた農家」が種を次世代に残していくために作り続けているらしい。

 

 Nさんは「ライフスタイルとしての農業」をしている。米を少し売っている程度で、農業はあくまで「自給」を中心にし、収入は、農業以外の仕事から得ている。
 
 現役世代でこういう農業スタイルをとっている人を何人か知っている。そして、こういう生き方をする人は、アルバイト的生活と自給農業のバランスをうまく取りながら、田舎生活をおくっている。

 農業にもいろんなやり方があるし、農業を通しての生活スタイルもいろいろである。20世紀は、スペシャリスト農家、規模拡大、機械化だったが、21世紀の農業は、規模縮小農業、アルバイト+自給農業、半農半X、機械化農業から肉体農業へと変わっていくだろう。

 農業への入り方もいろいろである。自分は「環境」とかは全く考えなかった。
 
  農業を始めたのは

 求めていた専門職に挫折したからであり
 組織にうまく調和できなかったからであり
 それが原因で青天の霹靂のごとく農業がひらめいた
 
 農法も
  
 器用でないからハウスが建てれない
 果樹は不得意な作業が多い
 特定作物を大面積作るのはできそうにない
 できれば農薬や化学肥料は使いたくない
 規模は30~40アールほどが限度だろう
 旬のものを旬に作る家庭菜園型がいい
 いろいろ考えたが、本に出ていたワンパック宅配型ならできそうな気がした
 ワンパック宅配型は外観はこだわらなくてもよいが、安全性のウエートは高くする必要がある
 そんな消極的理由の農法である。今でも・・・

 自分の寄って立つ農法は

 慣行農法でもない
 有機農業でもない
 不耕起農法でもない

 少しは農薬も使い、少しは化学肥料も使い、2年間だけ不耕起栽培の田んぼはあるが、通常は耕起栽培であり、農業資材はあまり使わないが、黒マルチは使っている。言ってみれば、「最低限の科学の恩恵は活用する農業」。悪く言えば「中途半端農法」。
 これが自然と思っている。
 
 完全無農薬
 完全無化学肥料
 無肥料栽培
 不耕起栽培
 
 このような農法が、21世紀に広がっていくとも思えない。
 
 最低限の科学の恩恵は受けてもよいと思う。 
 
 この農法をするには、中間業者を通さない直接の顧客を確保する必要がある。
 
 有機野菜でも、中間業者を経由すると、いわゆる「JAS」のような認証が必要になる。直接販売なら公的な認証など必要なく、農業者と顧客の信頼関係で成り立つ。そして、自分自身の農法を展開できる。

  
  
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(今日の夕飯)
サバ
ナスビの煮物
酢豚風


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野菜状況

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  写した後、ニンジンの最後の間引きをした。4~5回目の間引き。1回目、2回目の間引きは密集しているので時間がかかるが、最後の間引きは30分ほどで終わった。

 

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 5~6割しか発芽しなかったが、秋ジャガイモの花が咲いた。芽だし→定植なら欠株はできないが、雨量が少ない年は活着が悪いので、直に種芋を伏せる方がいいと思った。

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 シュンギクの育苗。これも直播して、間引きながら出荷するという方法がいいかも知れない。半ば習慣的に、育苗→定植にしている。


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 左はハーブのディル。右はニンジン。同じセリ科であり、草姿がよく似ている。ディルは今まで育苗→定植だったが、今年は直播にした。
 直播して、混み合った所を間引いて定植するという方法がいいと思う。
 セリ科作物には「アゲハ」が卵を産みつけ、その幼虫の被害が多いが、ディルは特に好物なので、定期的に手でつまんで殺している。

 

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 インゲンに花が咲き、小さな実もついた。10月10日頃から収穫予定。

 
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 キュウリはすぐに病気が発生するが、それでも1ヶ月ほどは成る。この時期は例年、台風が多いので、地這い作りにしている。

 

  
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 左がダイコン、右がハクサイ。どちらもダイコンサルハムシにかなりやられているが、2回目の農薬散布はしなかった。とにかく、形にさえなれば、外観はあまり問題でないので、もう2~3日様子を見ることにした。

 
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 液肥の次の使用はタマネギ予定地であり、これで、秋冬作の液肥の利用の大半が終わる。
 液肥の問題点は、
(1)施した当初はかなり臭うこと
(2)担ぐので、作付面積が多いと担ぐのがえらい。一定規模以上に大きくなると液肥は担げない。

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 レタスにはほとんど害虫はこない。今年から家庭菜園を始められたサラリーマンの人に、どんな野菜に害虫が多いか聞かれて、
 害虫→アブラナ科野菜
 病気→タマネギ、ジャガイモ、ナンキンの3種類
 これ以外の野菜は、害虫や病気がきても、生育にさほど影響はないと答えた。



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 場所は近くなのに、早くから咲き始める彼岸花と、遅くなって咲き始める彼岸花がある。
 早くから咲き出した彼岸花はすでに枯れ始めた。

   

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 今日またサツマイモを掘った。画像ではあまりわからないが、野ネズミの被害がかなり多い。特に左の高系14号の被害が大きい。

 野ネズミやモグラを捕まえることができるかどうかも、農業の一つの技術である。


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 タマネギの腐れが多くなった。5月の収穫期に病気が発生していると、9月中旬を境に、軒下に吊り下げているタマネギの落下が多くなる。

 

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 今日のニワトリ。芋づるは大好物。かなり投げ込んでおいても、ツルだけ残してよく食べる。

 
  
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 ミント類は主に飾りなので、葉が大きくなると商品価値がない。だから、ミントはしばしば刈っている。


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(今日の夕飯)
ナスビとピーマンの煮物・・・豚肉少々
キュウリの酢の物
オクラのごま和え



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自分の食い扶持くらいは稼げ

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  夕方、何気なくダイコンにデジカメを向けたら、ダイコンサルハムシの密度が高い。ダイコンにこれだけ来ているということは、カブはもっと激しい状況だろう。
 
 ここ3日ほどチェックを怠っていた。明日朝、アブラナ科野菜を見回って、何らかの対策が必要になるかも知れない。


 

今の日本では卒業した時に正社員にならないと、将来にわたって正社員につくことは難しい・・・。

こんな現実は本当におかしいと思う。

しかし、サラリーマンになるしか、他に生きる道がない。

独立自営業など、ほとんど成り立たない

昔は大工さんが集落に何人もいたが、今はいない。

卒業して初めて入った会社を辞めたら、次に正社員で雇ってくれる会社はほとんどないのに、入社後3年以内に3人に1人が辞めるという現実。

今は現実が厳しいのを知って、この数字より辞める人が少なくなっているかも知れない。

親は辞めることに大反対するだろう。

しかし、辞めたい人にとっては辞めたいものである。

片手以上の職場を辞めたから、辞めたい気持ちもわかる。
でも辞めてよかった。行き続けてもろくな会社はなかったから。

大体、新卒の時にいわゆる「よい会社」には入れなかった。

一つの会社に行き続ける人はどんな人だろう

とても忍耐強いのだろうか

それとも達観しているのだろうか

辞めたいと深刻に思わないくらい恵まれているのだろうか

それとも、続けるために日夜、辛苦刻苦しているのだろうか 


偶然もしくは、たまたま入った会社を

自分の運命と考え

その企業でまっとうする努力をする

そして60才の定年を迎える頃まで働き続ける

こういう生き方しかできない社会はやはりおかしい

自分の時代もすでにそうだった

しかし、ますますこんな流れが強固になりつつある


自分は一つの組織で長く勤めることができなかった

しかし、配偶者や子供には長く勤めてほしいと思う

とても勝手である。

長く続けれる人とそうでない人がいると思う。

農業だけは奇跡的に長く続いている。

多分、自分にとって「お気軽」な商売なのだろう

自分にとって「お気軽」でも、他の人にとっても「お気軽」かどうかはわからない。

とにかく農業は忙しい

作る能力と、売る能力は異なる

初期投資金額が大きなものになる

サラリーマン並の収入は至難

農業にも
絶望を感じるが、サラリーマンも絶望的に見える

考えても考えても堂々巡りをするだけ

とにかく、自分の食い扶持とライフライン代ぐらいは稼がなければと思う

野菜以外の日用品・・・ティッシュ、トイレットペーパー、アゲ、トウフ、納豆、肉、コーヒー、クリープ、清涼飲料水、パン・・・

仮に購入するにしても、野菜代などごくわずか

 
 
トキの放鳥

 佐渡島のことはほとんど知らない。トキの他には、佐渡おけさ、曽我ひとみさん、荒海や佐渡に横とう天の川、この3つしか思い浮かばなかった。その佐渡の空に昨日「トキ」が舞った。感動的。

 

団塊の「既得権」譲れ

 今、国レベル、企業レベルで問われているのは団塊の世代の「品格」だ。現状は団塊の世代が年金、医療制度のメリットを享受する仕組みになっている。こうした「既得権」を若年層のため思い切って譲る「品格」が、団塊の世代にあるかどうかに、日本の将来がかかっている。(経営共創基盤代表取締役 富山和彦さん48才)山陽新聞9月23日。

 

還暦ジュリー祈りの「窮状」

朝日新聞「声」の投書 小野安平さん(9月20日)

 『還暦を迎えた沢田研二さんが13日の「ひと」欄に登場したのに驚いた。
 ・・・   
 
英霊の涙に変えて
 授かった宝だ
 この窮状 救うために
 声なき声よ集え
  
 沢田さん自身の作詞という、この歌詞を読んでいて、私は思わず目頭が熱くなった。なんという控えめな表現であろうか。
「9条を守ろう」という新聞広告などに協力したこともある私だが、どれだけ効果があるか疑問に思ってきた。顔写真入りの、いかにも「ジュリー」という名で多くの人に親しまれてきた人の優しい言葉でのメッセージは、人々の心に響くのではなかろうか・・・・。』

 ボクも13日の沢田研二さんの記事を読んでいたが、小野安平さん(77才)の「還暦 ジュリー 祈りの窮状」という投書記事は、ジュリーよりもかっこよく思えた。


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(今日の夕飯)
サワラ
ツルムラサキのおひたし、ナスビの煮物
味噌汁・・・朝の残り+卵

 

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棚田めぐり、農業が再生される道

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  また、棚田めぐりをしてきた。自分の場合、棚田が好きというよりも、日常からの脱出が棚田めぐり。
 
 1泊2日でガソリン代を含めても1万円以内で行って帰れるので、手軽な気分転換である。
 
 本当は大阪でぶらぶらしたいが、新幹線代を入れると、1泊2日で2万円で納まらないし、赤穂線、姫路から新快速では、片道2時間以上かかり、これは時間がかかり過ぎる。

 ここの棚田は家から1時間半もかからない。もう道が慣れたので近道もわかる。ワンパターンの同じコースを4回目なので、デジカメ撮影のポイントも決まってきた。前もここで写したと思い出す。

 定点は決まっていても、風景はそのたびに異なる。

コースは
(1)北庄の棚田(日本棚田百選の一つ)。
(2)大併和西の棚田(日本棚田百選の一つ)。
(3)北籾の棚田(日本棚田百選の一つ)。
(4)農家民宿(園田ファーム)。
(5)北庄の棚田は広いので、帰りにもう半分を見て、その後、国道53号線を渡り、広域農道を利用して吉井川水系の奥塩田の棚田へ。
(6)奥塩田から、英田町、上山の千枚田へ行くが、この千枚田はすでに8~9割方が荒地になっている。
(7)上山から佐伯町のリンゴ園を通って、田土の棚田へ下りる。
 上の画像は北庄の棚田



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 大併和西の棚田は、県下一と言われるだけに、スケールも大きく、荒地が少ない。もちろん休耕田も少ない。


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 上の画像は北庄の棚田。
 北庄の棚田、大併和西の棚田、北籾の棚田は場所的に接近しているが、初めての場合は場所がわかりづらい。その場合、紅花亭(ソバの店)を基点にして3方に分かれる。


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 園田ファームの夕食。


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 夕食もだが朝食が豪勢。今日は栗ご飯がおいしかった。家の下にある菜園もよく手が入っていた。

 

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 奥塩田の棚田。棚田は総じて「石垣」で作られた田んぼである。どこの棚田の周囲を見回しても、石垣に使えるような石は見当たらないのに、かなり大きな石がたくさん使われている。
 
 先人は、いつ頃、どのようにして、この石垣を作ったのであろうか。
 
 10年後、まだ棚田の稲作風景が残っているだろうか。いったん崩れ始めると早い。そして、荒地が多くなると、棚田の景観はいっきに崩れる。

 米は今、作るな作るなと言われているが、棚田は逆に補助金をつけてでも、作ることを奨励してもらわないと、経済的理由や高齢化で近い将来作れなくなると思う。
 集落営農などで棚田保全の動きがあるようである。

 
 何百年も続いてきたであろう棚田の稲作風景が、経済のグローバル化や経済至上主義が理由で壊れつつある。一度壊れると稲作は復帰が困難だと思う。特に棚田は一般の田に比べて、元の田になかなか戻せないだろう。

 

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 最後が田土の棚田。右の画像は「ソバ」。今回はどこの棚田でも、ソバをよく見かけた。ソバは8月に種蒔きをするらしいが、9月のお彼岸にはすでに開花しているので、生育スピードが速い。
 ソバは契約栽培と思う。


 たった1泊しただけだが、頭を現実に戻すのにちょっと時間がかかる。昨晩は夕食を頂いた後、8時には寝てしまい、いったん11時頃に目覚めたがまた寝てしまった。
 
 昨日、昼食を食べてから出発し、今日帰ってきたのは昼の1時過ぎだったので、正味、まる1日だった。
 
 道順やデジカメポイントに慣れてしまうと、朝早く出れば、これだけの行程でも日帰りコースになるなあと思った。

 
 機械操作を誤ればかなり危険だろうと思う棚田も、まだ多くが作付されている。有名な棚田だからかも知れない。
 
 他所で働きながら日曜百姓で、もしくは、定年後に本格的に始めて、先祖代々の土地を守り続けているのかもしれない。問題は次の代もそうするだろうかという点。次の代は、もうこの地を離れていて、定年まで帰らない。もしくは就職先の近くに新築していて、墓参りくらいしか帰らないかもしれない。

 農業がこんなに廃れる理由はなんだろうか。農業では生活ができないからである。異常気象や害獣の増加、農業経費の増大で、ますます採算が合わなくなっている。

 守るためにはやはり補助金が必要だろうか。ならばその補助金は永遠に続く必要がある。補助金が途切れると採算は合わなくなる。

 補助金漬けの施策を非農家の人が認めるか、もしくは、補助金がなくてもやっていける農業に脱皮する必要がある。

 補助金がなくてもやっていける農業とは、まさに自給自足型の農業であり、そんな農業をやっても生活が成り立つ必要がある。

 それには、現在の経済システムから「超越」した点に立脚するする必要がある。
(1)貨幣を仲立ちとしない経済システム。
(2)経済特区(自給自足特区)の創設。
(3)資本主義システムからの脱出

 これらのテーマに真剣に取り組まない限り、農業が再生される道はないと思う。

 

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45年前の我が家のトリ小屋

 1泊2日でちょっと出かけるにも、農業の場合は、するべきことはしてから出かける必要がある。
 
 野菜だけならともかく、口のある生き物がいるのだから、2泊もするのは難しい。2泊したのは19年間で一度だけ。 「ふるさと 色川」に行った時。
 
 家人にエサをやってもらえばよいが、ニワトリを怖がって、トリ小屋に入れないと思う。実際、他人にエサを頼む時は、オンドリがいる時は、どういうふうに注意するか、よく説明しておく必要がある。
 メンドリだけでも、エサを持って入ると、足元にまぶれついてくるので、始めての人は怖いかもしれない。
 
 だから、家人でも第三者でもエサやりを頼むことはなかなか安易ではない。
 
 
 我が家の45年前のトリ小屋は、牛小屋の隣にあったが、トリ小屋の中に入らず、外からエサを与える作りになっていた。なかなか手の込んだ作りで、寝る場所は天井近くにあって、天井までは幅10センチほどの薄い板をつたって上がるようになっていた。
 
 エサも水も外から与えるようになっており、卵も外から取れるようになっていた。
 
 今の自分のトリ小屋は、エサも水も卵も全てトリ小屋の中に入る必要があるので、まるで逆。しかし自分で飼ってみて、トリ小屋の中に入ってするやり方の方が優れていると思った。そうすることによって、ニワトリをより身近に観察することができる。それは、エサの食いつき方だったり、糞の色や形のチェックである。

  外から卵を取る方法だったので、子供の時はニワトリを見ることはあっても、接することはなかった。そして、あの口ばしを見ると怖かった。だから卵を取るにしても、メンドリが近くにいない時を見計らってでないと、手を近付けることができなかった。
 
 鳥小屋の傍らに、竹で編んだ1坪ほどの「ニワトリの遊び場」があり、スイカの種やブドウの種は外から口で吹いて、竹の隙間から遊び場に入れると、ニワトリがあっという間に食べるのがおもしろかった。
 
 45年前の我が家では、オンドリは入れていなかった。集落のどこの家でも20羽ほどのニワトリを飼っていたが、オンドリは入れていなかったように思う。オンドリの鳴き声の記憶がない。
 
 エサは「ただ食い」だし、肉にしてもメンドリほどおいしくなく、凶暴なので、メリットがなかったのだろうと思う。

 
 今日は出荷の日だが、出かけるので出荷は休んだ。それでも、オクラとキュウリの2種類だけは収穫する必要があった。この2種類は金曜日の出荷までそのままにしておくと、大きくなりすぎて、幹に負担がかかり、次の実が大きくならない。
 
 ナスビとピーマンは今の時期ならもう、中3日あけて収穫しても問題はない。エンサイ、ツルムラサキの葉物も問題はない。ただ、ツルムラサキは茎の伸長がたくましく、伸びると、茎がすぐに固くなる。30センチくらいまでに収穫すると柔らかい。
 
 他の野菜は在庫(貯蔵)野菜なので問題はなく、ハーブも全く問題はない。

 その後、昨日蒔いたタマネギとロケットにもう一度ジョロで散水した。

 今日の更新はパスしようと思ったが、1日150人ほど見に来てくださるので、黙って休むのも・・・というか、ブログに「はまって」いる。


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農業現場から出る大量の産業廃棄物

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 タマネギとロケットの種蒔きをした。ポット育苗でなく地床育苗は簡単である。通常の畝立てをして、表面をちょっとていねいにならし、種を蒔き、フルイで細かい土を種が隠れる程度にかぶせ、クン炭をふり、散水する。

(1)タマネギは55日育苗
(2)11月15日~20日頃に1本1本定植する。
(3)翌年の5月上旬(早生品種)、5月末(中生品種)が収穫期。

 ロケットは4日間隔で4回蒔いて、定植している。


 

汎用プラスチック

 日本のプラスチック、繊維、ゴム(合成高分子材料)の生産量は1690万トンで、比重換算して、鉄の総生産量より2割近くも多い。(農業新聞9月23日)
 この内、
(1)ポリエチレン・・・・・19.1%
(2)ポリプロピレン・・・ 18.3%
(3)ポリ塩化ビニル・・・12.8%
(4)ポリスチレン・・・・・
10.3%
  この4種のプラスチックだけで全体の6割を占める。この4種を汎用プラスチックと言う。
 
 農業で最も多く使うのは、ポリ塩化ビニルとポリエチレンである。

 自分が使っている黒マルチと、春の苗物を寒さから守る透明のポリは「ポリエチレン」で、ハウス農家が使うハウスは「ポリ塩化ビニル」である。

 農業現場から出る大量の産業廃棄物の行方はどうなっているのだろう。
 
 この問題を考える時、スーパーで買い物をした時にポリ袋をもらわず、マイバッグを持参する運動を考えて、いつもむなしくなる。
 
 買い物でもらうポリ袋に比べ、農業現場で使うポリ類のなんと膨大な量であることか。
 
 ペットボトルをリサイクルしているくらいだから、何とか、農業現場から出る大量のポリ類がリサイクルできないものか。

 使わなければよいという単純な問題でもない。農薬や化学肥料と同じように、多くの農業者はその恩恵を享受している。

 有機JASの認証では、農薬,化学肥料、除草剤は認めていないが、直接に野菜に影響しないポリ類の使用は問題にされない。

 自分の場合を考えてみても、黒マルチが使えないと、収入的には現在の2分の1、労力は現在の2倍以上になってしまうだろう。

 

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  墓のすぐ下で農作業をしていても、めったに墓に参らないが、今日はお彼岸なので彼岸花を供えた。



  2~3行の思考の断片を10項目ほど寄せ集めれば、30行になる。いつもそういう風に考えている。

 書くのが億劫になったら、3度の食事が億劫になることがあるか自問する。3度の食事のように書きたい。

 気分がのってこない時は、とにかく、指先を動かして何か打っていく。それを続けて、気分がのってくるのを待つ。こういう行為ができるだけでも、ボールペンよりキーボードの方が優れている。つまり、頭で考えるというよりも、指先を動かすというイメージ。

 夏目漱石の時代だったら、文章を書くには「字が上手」ということも、一つの条件になったのではなかろうか。

 下書きしたのを読み直す時、字が下手だったら読みづらい。それとも代筆屋でも雇っていたのだろうか。
   
     
   
  


既成概念崩壊 「循環型」今こそ出番

 ・・・小規模でも化石燃料に頼らず循環型農業を実践してきた農業者には、ものすごいチャンス到来といえるだろう・・・(農業新聞9月23日)

 全然チャンスではないと思う。理由は

(1)生産量は変わらない。異常気象が続き、生産量は落ちる可能性の方が高い。

(2)単価は上がらない。直接販売は一度決めた単価を上げることは難しい。

(3)害獣の被害が年々多くなっている。

(4)人間1人もしくは2人の労力には限りがあるから、生産量も増やせない。

 
 だいたい、自分の農業はあまり循環型ではない。循環型農業とは、

(1)敷き藁用の麦類を秋に蒔き、春に収穫して、それを黒マルチの代わりに使う。

(2)ニワトリ、ヤギ、ウサギのような小動物を飼い、それらの糞で賄えるだけの野菜を作る。

(3)家から出る食べ残りや野菜の残渣を飼育動物に食べてもらい、糞は次に作る野菜の肥料に施す。

 つまり、家庭から出る生ごみや食べ残り、畑の野菜残渣を動物の腹を通してリサイクルし、その結果として排出される糞や卵やミルクを頂き、糞はまた田んぼに返す。そして秋に蒔く麦類で、翌年1年間分の敷き藁を確保し、それを黒マルチ代わりに利用する。敷き藁ならやがて土に返る。

 
 自分の場合で循環が途絶えているのは、

(1)黒マルチの使用。

(2)液肥の材料で、米ヌカは地域で出るものだから問題ないが、年間4~5袋のナタネカス(ほとんど輸入品)を使用している点
 。

(3)ニワトリのエサに、コゴメ、米ヌカの他に「購入飼料」を与えている点。購入飼料はほとんど輸入品。

 
 だから、

(1)黒マルチ→麦藁に。

(2)ナタネカス→人糞に。

(3)購入飼料→コゴメと米ヌカだけにする。

 
 この3点をクリアした時に初めて「循環農業」と言える。
 そうするためには、

(1)に関しては、規模を今の3分の1に縮小して10アールほどの作付けに留める。

(2)に関しては、近く下水道になるから無理。下水道にならなくても、現在の常識では「直接の顧客に失礼」になる。
 しかし、世界の環境問題を考える時、人糞は最大の課題である。昭和20年頃までは、肥料の大半は人糞と動物糞だった。人間は食べ物を吟味するが動物はできない。よって人糞の方が安全性は高い。
 人糞を昔のように土に戻すか、あるいは莫大なカネを使って下水道設備を作り化学処理することを続けるか。

(3)に関しては、コゴメを稲秋に1年間分購入しておけばよいが、翌年の梅雨入り頃から、コゴメに大量の害虫が発生する。1年間分を保管するには冷蔵庫のような物が必要になる。

  
     
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(今日の夕飯)
ナスビとオクラの煮物
サラダ
豚肉の生姜焼き

 


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北の大地に異変!

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 左はカブ、中がハクサイ、右はダイコン。
 
 カブとハクサイに黒光りしている「ダイコンサルハムシ」という害虫がいるのがわかりますか。この害虫はかなり大きく、しかも黒光りしているので目立つ。しかし、右のダイコンには来ていない。
 
 ダイコンサルハムシは4種類を並べて植えるとカブとハクサイを好むので、ダイコンとキャベツは被害をまぬがれる。だから考えようによっては、カブとハクサイは「おとり作物
 

 これくらいの被害なら、第2ステージも成功。最後の勝負になるのが月末の第3ステージ。涼しくなってから、この害虫が多くなるので、それまでにある程度大きくしておくと(種蒔きの時期の選定)、少々食われても致命的にならない。

 
   
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 定植後のレタスには「コオロギ」の被害が多い。コオロギ対策は何もしていない。「植え継ぎ」を2~3割用意しておけばよい。


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 イタリアンパセリに来るのは画像の「アゲハチョウの幼虫」だけ。目に付いたら手で捕殺。多くは収穫時に捕殺。

 

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 夕方、米ヌカをばら撒いて、エンサイを投げ込んだ。もちろん、これくらいの量の青菜なら、翌朝はかけらもない。
 10日間ほど卵を産んでいなかったが、また産み始めた。今日は4個。



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 この場所は絶好の仕分場。竹薮が日陰を作ってくれる。9月の今の時期では10時半頃までは日陰。11月中旬頃には太陽の昇る位置が替わってきて朝から太陽があたるが、気温が下がってくる時期なので、あまり影響はない。

 山や竹薮がすぐそばにあると、害獣の隠れ場にもなるが、夏は山が陰をして太陽のあたる時間が遅い。だから、多少寝過ごしても大丈夫。ただし、遅くとも7時までには収穫を始めておかないと、収穫最後が8時半~9時になり、野菜がひなえる。




北の大地に異変!

 「春から共に日本を旅して、わが子のように見守ってきたミツバチが、最後にこんな状態になってしまう。絶えられると思いますか」。転飼養蜂家の後継者が、悔しさをにじませて語った。

 ○○さんは、花を求めて日本を縦断する転飼養蜂家。中部地方で越冬した群とともに5月に新潟、6月に秋田、岩手県と北上し、7月から北海道に入る。

 ところが、数年前から北海道に入ってしばらくすると、ハチが大量に死に始めた。大量死は2004年が2ヶ所、昨年は10ヶ所と年々拡大した。周辺では他の養蜂家からも、同様の被害が多数報告されている。

 病気、ダニ、薬剤・・・さまざまな憶測が飛び交うが、原因はいまだ闇の中。

 ○○さんによると2007年には460群が壊滅的な状況になった。1群で1万匹程度が死んだと言う。460万匹が地面に折り重なって死んでいたことになる。(以上、農業新聞9月22日)



 
 今日の朝日新聞に、9月の新刊「文春新書」の広告が載っていたが、その中の一つに目が留まった。
 ブログ論壇の誕生 佐々木俊尚(ジャーナリスト)
 新しく巨大な言論の波。マスコミを揺るがし、政治を動かし、旧弊な言説を一掃する「新公論空間」に注目!
(付・著者が選んだ著名ブロガーリスト171)

 ブログをしていると、自分も何かに参加しているという気持ちになる。

 

 開高 健(作家 1930~1989 59才で死去)
 
 現代人は頭ばかりで生きることをしいられ、自分からもそれを選び、それだけに執して暮らしています(中略) 部屋の中で寝てばかりいないで、立ちなさい。立つことです。部屋から出ることです。そして、何でもいい、手と足を使う仕事を見つけなさい。(『知的経験のすすめ』エピローグ 87年、青春出版社)・・・朝日新聞9月1日文化欄 

 寺山修司も「書を捨てて、街へ出よう」という言葉を発していた。

 農業は手と足をよく使う。昼間の肉体労働が言葉を生み出してくれる。36才から人生が変わったと思う。
  
 大都会の狭い一室で悶々とした生活を送っている人たちに「限界集落へ逃亡」を勧めたい。しかし、田舎に何の地縁も血縁もない人に田舎はイメージできない。
 
 自給率向上対策に3025億円もばら蒔くなら、「若い世代のための、都会と田舎の架け橋」の対策を少しは考えたらどうか。現況では、カネのある人しか田舎へ逃亡できない。
 


岡山県の「中山間地域等特別支援事業」

 県内9ヶ所のモデル地域で住民組織が発足。年間総額10億円の同支援事業を活用しながら集落機能の強化に取り組む。

 今回の特別支援事業も、本年度予算枠で見ると、生活道整備が9割を占め、ハード事業に偏っている面は否めない。

 県の財政危機宣言を受け、この事業も3年間で打ち切る方針を表明。(以上、山陽新聞9月21日)

 9割が生活道整備では、「中山間地域特別支援事業」ではなく、「土木建設業支援」としか考えられない。これでは限界集落の活性化に何の役にも立たない。ハコ物のハード事業ではなく、全てソフト事業にまわさないと効果はない。
  

レンタルヤギ

 9月21日も農業新聞に「レンタルヤギ」が載っていた。なぜこの事業が鳥取県の八頭総合事務所が進めているだけで、他県に広がらないのか、理由がわからない。
「牛の放牧事業を阻害する」という理由だろうかと、つい勘ぐりたくなる。
 ヤギは牛ほど大きくないので、子供でも怖がらずに触れる。
(1)除草効果
(2)集客効果
(3)風景効果
(4)癒し効果
(5)地域活性効果
(6)2015年、平成の大飢饉の中、ヤギはミルクと肉で、ニワトリと共に日本農業史に復活。


 
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ニワトリ20羽が日本を変える

 今日は午前中の1時間ほど、雨脚の強い雨が降った。とてもいい雨だった。朝からしとしと小雨が降っていたので、午前中は新聞を読んだりして過ごした。

 その日に新聞で学んだことを整理するために、ブログを活用している。こうすればブログの時間が無駄にならない。
 新聞を読んで、
自分なりに咀嚼し、
自分の経験で判断し、
自分の言葉に置き換えて書く。
 この時、20年近い農業経験が大いに役立っている。
 
 更新内容の大部分は午後田んぼに出るまでに構想しておく。こうすれば半日間は「寝かす」ことができる。
 
 新聞感想文ブログとか、読書感想文ブログなら、誰でも簡単にブログを始めることができる。
 
 ブログを長く続けるには、その日に勉強したことの「まとめ」に活用する方法がいいと思う。

 

 
 田舎に住んでいても、今の若い人は、農業のことなど何も知らない。そのレベルは都会在住の若い人と同じくらいである。
 何をいつ蒔いて、
 いつ収穫するとか、
 どういう姿で育っているか、
 肥料は何を使っているのか、 
 草がどれくらい伸びるか、
 全く知らない。というか関心がない。

 田舎でも山村でも、今はすでに大都会の人と同じ感覚である。すでに「地域特性」など、どこに行ってもないし、方言も使わない。ただ、自然があるかないか、土が身近にあるかないかだけの違いである。

 それが理由に、定年後の「野菜塾」が、多くの田舎で開かれている。
 参加者は
(1)基本を学びたい
(2)退職してできた時間を有効に使いたい
(3)安全な野菜を家族に食べさせたい
 等が理由らしい。

 農業経験のある親はすでにいないのだろうか。あるいは地域の家庭菜園の人に教えてもらえばいいと思うが 、多分現在は、家庭菜園力でさえ、多くの田舎で著しく低下しているのだろう。



ふるさと回帰フェア

 NPO法人ふるさと回帰センターは、東京・大手町のJAビルで、グリーンツーリズムや田舎暮らしを推進する「ふるさと回帰フェア2008」を開いた。解剖学者の養老孟司氏ら3人が講演したほか、39都道府県から約180団体がブースを出展し、来場者の相談に応じた。
 大阪会場は10月4日、「アジア太平洋トレードセンター」で開く。



農業の二極化
 
 農業もはっきり二極化されようとしている。
 大規模化、組織化、法人化・・・
 家庭菜園、癒し、自給自足・・・

 農業の場合は規模の大きい農業ほど、
飼料の高騰、肥料の高騰 、燃料の高騰の影響は大きい。
 
 輸入飼料 、輸入肥料 、輸入燃料から脱却し、これらを自給する(国産で賄う)方向が21世紀の農業と思う。
 
 応急処置の補助金が続くならよいが、続かないなら、大規模農業から先に経営危機に陥る。

 
 10万羽飼育のケージ養鶏1社に支援を集中させるのではなく、20羽養鶏を5000軒増やす方策(支援)を考えることが21世紀の農業である。


 10万羽養鶏は環境に対して敵対的

 20羽養鶏は癒しであり、環境リサイクルのかなめ

 
20羽のニワトリはいろんな事を教えてくれる。

給食の残り物を当番で与え

卵を集卵し

糞を学校花壇に施し(戻し)

鶏舎の下敷きに農家から藁や籾殻をもらい

エサに、陸稲や麦、その他の雑穀を学校菜園で少量作り

ヒヨコから6ヶ月で卵を産み始めるのを楽しみに

オンドリを1羽入れると性教育になり(凶暴でこれは無理)

ニワトリをつぶして食べることにより、命を頂くことを知り

ニワトリをつぶす過程は理科の大変な勉強になり

ニワトリ20羽が、肉と卵で、平成の大飢饉を救ってくれる

45年前までの田舎はこういう飼い方だった

国家も環境も農法も50年でコペルニクス的転回をする


 大きな集落法人や農業法人に、若手後継者は呼び込めない。21世紀の農業は20世紀型農業とは逆に規模縮小(自給自足型農業)をめざす。

 ビジネスなら農業より商工業の方がはるかに儲かる。

 日本の農業が欧米型や豪州型をめざしても、差は縮まらない。この50年の歴史が証明している。日本では日本らしい農業が展開されることが望ましい。それは45年前までの、小規模で、少数の動物がいて、冬の農閑期には山仕事をする自給自足型の農業である。

 

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(今日の夕飯)
すき焼き・・・ナスビ、タマネギ、アゲ、コンニャク
ツルムラサキのおひたし


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農業関係の補助金は、わかりづらい

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  今日、サツマイモを初めて掘った。今年は夏に雨が少なかったので、もう少し遅らせたかったが、出荷できる野菜が少なくなったので掘った。
 
 左は紫芋(早生品種)、右は高系14号(晩生品種)。
 紫芋も品種がたくさんあるが、この紫芋は収量は多いが甘みは少ない。イタリア料理店の業務用に出荷している。
 
 高系14号はふかし芋にするとおいしい品種で、主に個人用に出荷しているが、こっちの方がはるかにネズミの被害が大きい。ネズミはどちらが甘いかよく知っている。
 
 ネズミにかじられた芋や細い芋をさっそく「ふかし芋」にした。少し早掘りなので、まだ甘みがのっていない。



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 一昨日液肥を半分使ったので、今日また新たに仕込んだ。米ぬか4に対してナタネカス1の割合と言われるが、6対1くらいの割合で投入している。ナタネカスが多いにこしたことはない。

 

 
 うさぎ追いしかの山 小ぶな釣りしかの川・・・。しかしそんな「ふるさと」に誇りが持てなくなった。昔の面影がない山や川や池に何の誇りが持てようか。

 開発により、過去と現在が分断され、未来もあまり感じない。

 昔のままで残してほしかった。昔のままで残っていたら、その山の中の道を通れば、45年前にタイムスリップできるだろうが、山が削られてしまったので、もう、思い出しようがない。
 
 この45年ほどの間のすさまじい開発は、地域の人間の心をも、変えてしまったと思う。

 


 農業新聞には、毎日、害獣に関する記事が必ずといっていいほど掲載されている。それくらい、農業現場の害獣被害はひどくなっている。
 
 輸入飼料が高騰し、国産飼料を作ろうにも、そこに立ちはだかるのがイノシシである。

 ・・・飼料用トウモロコシを栽培するのは10数年ぶり。当時は、地区の畜産農家8戸でコーンサイレージ生産に挑戦したが、イノシシの被害がひどく手を引いた。
 
 今は飼料代が高過ぎる。少しでも安く抑えたいと、電気柵利用の栽培に新たに挑んだ。
 
 中山間地域では飼料作物が鳥獣を呼び寄せる原因にもなる。他の作物への影響を減らすためにも、電気柵設置を勧めたい。(農業新聞9月20日)。

 
 
 
 認定農業者や農業法人ではなく、小さな農家こそが地域を支え、環境を考え、未来の農業を支える。
 
 こんな小さな農家に、毎年少額の息の長い支援をすることが、日本の農業の未来を切り開く。
 
 現在の農業補助金は単なる痛み止めに過ぎない。ばらまいただけに終わる。

 淘汰されるべき農法、淘汰されるべき農業形態にまで補助金が使われようとしている。
 

 
 
 農業関係の補助金

 政府・自民党は17日、化学肥料と施設園芸用の燃油の使用料をそれぞれ2割以上減らした農業者グループを対象に、費用増加分の7割を補填する方針を固めた。2008年度の補正予算案に必要経費として500億円を盛り込む方向だ。(農業新聞9月18日)


 「農商工連携促進法」の初認定事業69件を発表した。同法は地域経済の活性化を図るため、今年5月に成立した。認定を受けた事業は、設備投資の税優遇や補助金などを受けられる。今後5年間、毎年100件程度を認定する予定。(農業新聞9月20日)

 
 米粉・飼料用米の価格は主食用の2~3割で、補助がないと収支が合わない。10aあたり5万円の補助の財源として、農水省は09年度予算の概算要求に526億円の新規予算を盛り込んだ。これを含め自給率対策の予算請求は3025億円。農水省の予算要求全体の1割にあたる。(朝日新聞9月11日)

 
 自給率向上のカギを握るのは、やる気のある農家の育成と規模拡大だ。日本の農家1戸の平均耕作面積は1.7ヘクタール。ちなみに米国は84ヘクタール、豪州は380ヘクタール。品質や安全性を強調しても、せめて5~10ヘクタールまで拡大しないと、コスト面で輸入品に歯が立たない。(朝日新聞9月11日)

 
 政府が昨年度から大規模農家に助成を集中させたところ、民主党は「小農いじめ」と批判。民主党は1兆円規模の農家への戸別所得補償を公約に掲げる。自民党が対策を競えば、「バラマキ」合戦に変質しかねない。(朝日新聞9月11日)



農業の流れ

 ㈱わかたの村・・・JAのOBや農家、自営業者ら5人が取締役を務める。JA三次も資本参加して発足した。(農業新聞9月4日)
(1)特産品の製造販売
(2)農村体験受け入れ事業
(3)草刈などの農作業受託
(4)留守宅の見守り、墓の管理

 
 ㈱セブンファーム富里・・・資本金300万円。農家80%、イトーヨーカ堂10%、JA富里10%。法人経営で最も注目されるのは3者の連携がどう進むかだ。(農業新聞8月27日)


提案

※ 1軒の認定農業者より20軒の小農を増やすことが大切。

※規模では米国や豪州に太刀打ちできない。規模縮小こそ21世紀の農業の歩む道であると、何故わからないのだろう。

※個人以上に法人に補助金が使われようとしている。

※農協は大半の補助金の窓口である。その農協が農業法人の設立にも関与して、その法人にも補助金が出るなら、補助金の流れがより複雑化する。

※ロストジェネレーションの世代に自給自足農業を提唱。彼らの山村での活動に年間60万円を5年間支援して欲しい。これこそが日本農業の未来を開く道。

 

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(今日の夕飯)
ナンキンの煮物
コロッケ・・・市販の惣菜
ツルムラサキのおひたし

 

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第三者が農業経営を継承(賃貸借農業)

 後継者がいない農家が、第三者の新規就農者に経営を継承してもらう。

 これは大きな新しい流れだと思う。
 
 例えばブドウ農家が、施設もろとも、第三者に引き継ぐという方法である。多分、年間で賃借料いくらという取り決めになるのだと思う。

 新規就農者のメリット

(1)ブドウハウスや棚に過大な投資をしなくてすむ。

(2)苗からスタートして成り始めるまでに3年も待たなくてすむ。

(3)賃貸者から指導を受けれる。

(4)よそ者扱いされず、賃貸者の地域にすぐ受け入れられる。

 農業者のメリット

(1)後継者がいなければ放棄されるだけなのに、賃貸料が入る。

(2)後継者がいないと、嘆き悲しまずにすむ。

(3)自分の経験を伝えることができるという充実感。

(4)土地や施設を売ってしまうのではなく、例えば25年~30年という長期契約になるだろうが、先祖代々の土地を手放してしまうという喪失感は起きない。

(5)たとえ第三者の新規就農者が3~5年ほどしか続けてくれなかったとしても、その間は賃貸料も入るわけだし、また、新しい第三者を探せばよい。

(6)賃貸したら、決しておせっかいはしない。教えて欲しいと言われることだけを教える。後は新規就農者の裁量にすべてを任す。

 
 自分の場合も、今は跡継ぎなど全く想像できない。しかし37才直前に晴天のへきれきのように農業をはじめた自分のように、子供も、もしかして始めるかもしれない。
 
 しかしそれには、自分が生きている間にという条件がある。父も、まるで図ったように3年間の引き継ぎの後、突然病気発生し、1年も経たずに亡くなったが、3年間の引継ぎは本当に大きかった。

 とにかく、後継者がいないと嘆く前に、「打って出る」ことが必要と思う。つまり、こういう新規就農のやり方を、行政、農協、個人が、大々的に「発信し続ける」ということである。
 
 農業が難しいのは、「初期の投資金額が大きい」、「田舎でよそ者扱い」、 「教えてくれる人(指導者)がいない」、「リスクが大きすぎる」 等の問題が考えられるが、賃借農業では、その多くが回避できる。

 このブログを通して、後継者がいない農家を紹介して、その仲立ちをしたい。そのためには、もっと出歩いて、後継者を探している人と自分が出会わなければならない。

 ただ、賃貸者も賃借者も、3~5年ほど続けてもらえたら(続いたら)いいくらいの軽い気持ちが大切ではなかろうか。最初から20~30年という、気の遠くなるような契約ではやっていけない。

 この場合、困難な問題も内包している。新規就農者は全てをなげうって農業に新規参入するわけだから、行政等からの数年間の生活費補助も必要と思う。賃借料等の取り決めもなかなか難しい。

 しかし、とにかく賃借農業を広告していかなければ、農業志願者の目に留まらない。
 
 この国の農業を守るには、何十年も培ってきた農業者の経験という技術を「無にしてしまう」ことがないように、行政、農協、引き継ぎしたい個人が情報を発信し続けることが第一歩である。



医師連盟

 茨城県医師連盟は17日、全会一致で民主系の立候補予定者7人の推薦を決めた。
 
 記者会見し、「医療崩壊をどうするか、具体的に医師が発表していかないと取り返しがつかなくなる。この辺が分岐点になるという思いから決定した」と説明した。同連盟の会員約1350人の大半は自民党員。(18日、朝日新聞)

 日本医師連盟は18日会見し、47都道府県の医師連盟に対して「自民党を中心とした政権与党の候補者を推薦する」との基本方針を示し、「その主旨に沿った行動をお願いする」と指示したことを明らかにした。
 民主党を推薦する方針を決めた下部団体の茨城県医師連盟を牽制した形だ。(19日、朝日新聞)

 
 農協と、銀行と、医師会は自民党の集票田だとずっと思っていた。3者とも言うなれば特権階級。逆らえない組織である。
 
 それにしても、今回の医師会のあり様は、田舎の集落推薦の選挙と同じなんだと思った。自分たちの利益になるように集団で行動する。国民のことや国家の財政などより、自分たちの利益が優先する。


閉鎖型苗生産システム 

 ついにきたかというべきか、時代の流れというべきか、自分が知らなかっただけなのか、野菜苗のニワトリ化。
 
 つまり、閉鎖型苗生産システムは、光、水、温度、炭酸ガスをコンピュータで自動制御することで、野菜苗にとって最適な環境を作り出す。
 
 これによって、苗の生育が早く、胚軸が太くて短く、葉色の濃いがっしりした、そろった苗ができ、接ぎ木効率も良い。施設は外部と遮断されて野外から侵入する病害虫の心配はない。
 
 トマト、ナス、キュウリ、スイカ、メロン、ピーマンなどを取り扱う。(農業新聞9月19日)
 
 
 システム化されたニワトリのケージ棟も、光、水、温度がコンピュータ管理されていると思うが、ただ、エサだけは外部からの持込みなので、エサに雑菌が混じって入り込むことがある。

 苗や軟弱野菜、回転の速い野菜、サラダ野菜等は、このような閉鎖型生産システム(工場生産)に移行していくだろうが、根菜類、大型野菜に関しては今のところ無理なようである。問題は、
(1)栄養価 ・・・光の問題
(2)安全性 ・・・水溶性化成肥料、水溶性有機肥料、区別無し?
(3)味 ・・・・・・・例えばレタスを戸外のレタスと食べ比べてみる
 

 価格転嫁に理解を・・・
 
 この言葉が新聞紙上をにぎわしている。飼料や肥料の値上げによる生産コストの上昇のことを言っているが、売ることを第三者に依存して、その第三者に上げろ、上げろといっても仕方がない。それなら「自分で売れよ」、「自分で勝手に価格転嫁をすればよい」と言いたい。高くなれば、一定数の顧客は離れる。
 
 自分のワンパックの場合、個々の野菜単価は上げれない。もちろん、飼料や肥料や資材や燃料の値上げにはさほど影響を受けていないので、価格転嫁の理由もない。
 
 箱代と宅急便の運賃の両方がアップしたら、合計送料を価格転嫁しようと思うが、送料800円を→900円というのは、現実には厳しいものがある。
 
 もちろん、個々の野菜単価も19年間、ほとんど一定。単価をアップするなら、単価を変えずに、目方を少なくする方法しかないと思う。しかし、そんな細かいことをやっていたら、その作業の方に手間取って、かえってロス。

 

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(今日の夕飯)
サバ
焼きそば
エンサイのおひたし

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「おくりびと」主演 本木雅弘さん

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 「嵐の前の不気味な静けさ」のような夕方だったが、こっちには向かってこないような・・・ちょっと気合抜け。でもありがたい。
 
 ダイコンはきれいに生え揃った。第1ステージは成功。農薬の効果かもしれないし、そうでないかも知れない。第2ステージはお彼岸頃、第3ステージは月末。
 
 第2ステージがダイコンサルハムシとの天王山の戦いになる。ここを切り抜ければ、多分、今年のアブラナ科野菜の7割は収穫できるはず。

 夕方、液肥を担いだ。右肩に36リットル(18リットル×2タゴ)ほどの重みがかかるが、さほど負担にならない。
 ほとんどカネのかかっていない(年間で7~8千円)肥料が、いつでも準備できているというのは安心感がある。自分で作る肥料だからなおさら。

 
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 ニンジンにも施したが、ニンジンはダイコンに比べて畝幅を狭くしているので、ちょっと施しづらかった。液肥を追肥で使うなら、作物がまだ小さい間でないと、根が伸びていると「あたる」可能性がある。
 ハクサイ、キャベツ、ダイコン、カブ、ブロッコリーの追肥は今日で完了。

 

 
モントリオール映画祭グランプリを受賞した「おくりびと」主演の本木雅弘さん。遺体を清め、ひつぎに納める納棺師という職業を描いた映画だが、主演の前に、もう一つ大きな役割を果たしている。「納棺の仕事を映画化したい」と企画を持ち込み、作品誕生のきっかけを作った。(9月12日、朝日新聞)

 納棺師に「死ぬとは、何でしょう」と尋ねた。「究極の平等です」という言葉が返ってきた。(「おくりびと」を脚本した小山薫堂さん)

 龍田健一さん(和歌山県 紀ノ川市 78歳)→7月23日更新記事
 『ガンの発見から1年数ヶ月。生と死が常に意識の真ん中に座ると、凡庸な私でも自然や人生に注ぐまなざしが以前とは変わったような気がする。
 悠々と流れる紀ノ川、山並みを渡る白い雲。自然は相変わらず輝くような生気に満ち、逆にそこはかとなく哀愁を漂わせているのだが、病む前とはどこか見え方が違う。生きとし生けるものへの限りない自然の包容力を感じ、我が身を委ねたくなるのだ・・・』(朝日新聞7月23日投書欄記事)

 自分の身辺でも去年の晩秋から今年の初夏にかけて、親しい親戚の人を何人か見送った。

 死は唐突にやってくることもあるし、ガンのように、死期がある程度予想されることもある。

 死をイメージしながら生きていかなければと思う。幸い農業は、死の直前の職業としては、他のどんな職業より優れている。それは自然を相手の、土を相手の職業だからである。
 
 生前、どんな高い地位にあろうとも、どんな立派な経歴であろうとも、どんなにお金持ちであろうとも、死を前にすると動転すると思う。しかし、受容していかざるをえない。誰もが通った道であるし、誰もが一度はくぐる門だから。
 
 死を前にすると、うすっぺらな教養も、うすっぺらな地位も、うすっぺらな経歴も、うすっぺらなお札も、何の役にもたたない。
 
 博士でも、死刑囚でも、英雄でも、死を前にすると、皆、駄々をこねる。我が身の不幸を嘆き悲しむ。しかし受容せざるをえない。誰もが通過した道だから。誰もが一度はくぐる門だから。
 
 農業は死に近い職業である。古今の人たちは、どんなに活躍した人でも、最晩年は「農業的な行為」をした。それは「自然に帰る行為」である。自然の中を歩いたり、空を眺めたり、川や海を想像したり・・・。たとえそれが病室であったとしても、頭は野原をかけめぐる。

 人間は死んだら「土に返る」。火葬であっても、土に返る。いかに土から離された生活を送ろうとも、最後は土に返る。最後は自然に帰る。
 
 都会で暮らしていると土がない。マンションで暮らしていると土がない。土がないから、土はなかなかイメージできない。でも人間は自然の中の動物であるから、自然の中の土に返る。その土に一番近い職業が農業である。
 
 だから多くの人は、定年を迎えると、土を目指して田舎を求める。死が近いと感じるから、自然の中に戻ろうとする。

 ペットとして家で飼われている動物でも、死期を感じると、家を出て山の中に入るらしい。

 投書欄に載っていた龍田健一さんはまだ、元気でおられるだろうか。ボクは時々、龍田さんの投書記事を思い出す。死を前にしたら、こんな心持ちになるんだと思う。

 博士よりも、死刑囚よりも、英雄よりも、他のどんな職業よりも誇り高くいられる農業。

 最も下等な、最も底辺の、しかし最低限必要な生きるための営み。誰もが農業の恩恵の上で、他の生を営んできた。

 土に生きて、土に返る。農業は地位も名誉も権力も金力からも超越して、いつもシンプルな自分でおれる。

 生に未練を残さないように、土から生まれた言葉を書き続けよう。

 人は誰も、いつしか病んで、夢は原野を駆け巡る。

  
  
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 ニワトリは31羽で鍋一杯ほどの水を1日に飲む。少しだから、家の簡易水道(山水)の水を持ってくる。


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 今日の彼岸花。1日に15センチほど伸びて、すぐに蕾がつき、すぐに花が咲く。
 山口百恵の歌に「曼珠沙華」という歌があるが、これは彼岸花だということを知ったのは随分後のことだった。


 
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 夕暮れ
 
 
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 左から、サトイモ、エンサイ、ツルムラサキ
 
   
 
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(今日の夕飯)
シズ
焼きナス
オクラの湯通し


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思考の断片

  岡山県には、金曜日に台風が最も接近するようである。明日は風に飛ばされそうな物は片付けて、ナスビとピーマンは「盆栽仕立て(中心から丸っこく、短く切りつめる)」にする予定。

 もし大型台風が直撃したら、最も困る野菜はダイコン。発芽がそろったばかりなので、この時期に烈風に吹かれると、かなり傷む。

 他の作物はさほど影響は受けないと思う。
キュウリ・・・地這い作りだから影響はない
インゲン・・・つるなし品種だからあまり影響はない
オクラ・・・横倒しになるかもしれないが、収穫は10月10日頃までなので、それほど困らない。
エンサイ、ツルムラサキ・・・台風には負けない。
ハーブ・・・台風の影響はほとんどない。

 

 岡山県井原市田中美術館で「向井潤吉展」が開かれている。今まで全く知らなかったが、この人(1901~1995年)は全国の「かやぶき民家の風景画」をライフワークとしたらしい。まさに消えさろうとしているものを描き続けた画家である。
 近くなら行って見ようと思ったが、井原市は広島県境の方なので遠すぎる。
 
 すでに消えてしまったものは、

人力でする田植え風景
軒先で飼われていたニワトリの風景
人家の玄関横にあった牛小屋と牛耕の風景
葉タバコの風景
稲刈りや脱穀の風景
そして、かやぶき屋根の風景

 最も変わり果てたのは、ふるさとの山、川、池、ダム、道。45年前のおもかげなど、かけらもない。

誰が壊したのだ

何故そんなに改修する必要があったのか

誰の儲けになったのか

住民のためという名目で。

山・・・変わってしまった。開発されてしまった。何十ヘクタールにわたって。子供の頃の記憶だけが残っている。

川・・・これも何回改修されただろうか。

池・・・これも数回の改修

ダム・・・これも数回の改修

道・・・これなど数限りない

 何故こんなに、開発、開発、開発が必要だったのか。 土建国家 日本。


 

 第一次産業の再生・・・工業や商業と同じシステムで農業を考えてはいけない。つまり、
工業や商業・・・規模拡大が利益につながる。
農業・・・規模拡大は負債の増加、土からの疎外につながる。
 小規模、個人営農の農業形態だけが、地域環境を守り、日本の農業を再生する。とにかく1軒家で誰かが農業をすることが平成の大飢饉を防ぐ。




NHK教育テレビ午後8時「岩澤信夫 生き物の豊かな田んぼ」

 「不耕起栽培」という仰天の農法を考え、普及を進める農業技術指導者・岩澤信夫さん 。田を耕さないことで、土が固くなり、そこに生えた稲は野生化、文字通り強く、たわわに実る稲を作った。そして、少しずつではあるが、この農法を取り入れる農家も増え始めた。

 全然、仰天の農法ではない。している人もいる。ただ
これは、畑作ではなくて、稲作の不耕起栽培だろう。
(1)トラクターのような農業機械が一般化する前は、手作業が多かったので、ちょっとでも手を抜くために「不耕起栽培がかえって一般的ではなかっただろうか。
(2)農法は50年サイクルくらいで一変する。50年前、人糞はとてもよい肥料だった。今は産業廃棄物扱い。
(3)人糞はメタンガス発生装置を介して、必ずまた脚光を浴びる日がくる。
(4)下水は今世紀中頃には、取り壊されるシステムになるかも知れない。あまりにも非効率過ぎる「ハコもの」。システムの構築とシステムの利用にカネがかかり過ぎる。
(5)畑作の不耕起栽培は「モグラ」との戦いになりそう。
(6)不耕起栽培か耕起栽培かは、「草」に対する対処法の違いといえる。不耕起栽培は草を抜かずに刈り、刈った草をその場に敷き藁代わりに置く。耕起栽培は、草を根こそぎにするやり方。どちらがいいかは、ケースバイケースと思う。
(7)アイガモ農法も広がりを見せていない。何かネックになる問題があるから広がらない。万人向きだったら、とっくにアイガモ農法は全国制覇している。逆にする人が減っているのではなかろうか。 



輸入飼料の高騰
・・・日本に適した家畜数というのがあると思う。それほど輸入飼料に依存していなかった1世代前は、牛なら1頭、ニワトリなら20羽ほど、豚なら2頭ほど、ヤギなら1頭、ウサギなら5羽ほどだった。

 規模拡大、多頭数飼いは、農業では不経済。


熊本の元村長「夏秋パプリカで就農」
 
 元村長は、「無理しないで儲かれば周りも動くだろう」と、楽しい農業を実践しながら周辺の刺激になることを期待する。(農業新聞9月17日)・・・農業は、なかなか他人の真似はできない。特に儲けている人の農業を真似ることは難しい。逆に儲けていない人の農業を真似ることも、これまた難しい。
 簡単に真似ができて、年収(売上-経費)がせめて「180万」になるなら、現役世代の農業人口は1年で10倍に増えるだろう。農業をやりたい人はいっぱいいる。しかし、生活ができないので農業に転身できない。


 
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 今日の出荷。多種類を収穫できることは楽しい。


   
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(今日の夕飯)
オクラの湯通し
肉ジャガ・・・糸こんにゃく
焼きナス

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野菜とハーブの状況

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 この花が咲いたら伊藤左千夫を思いだす。だからお墓をバックに撮った。これ一冊で後世に名をとどめた人。「野菊の墓」 


 
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 夕方、サツマイモの電柵の見回りをしていたら、今年初めての彼岸花を見つけた。今日の日中は汗ばむ陽気だったが、彼岸花が芽を出し始めたということは、当地にも秋が来たという知らせ。
 例の農家民宿に泊まって「棚田の彼岸花」を写しに行きたいが、同時進行のアブラナ科6種類(ビッグ4+ブロッコリー、ロケット)の虫害さえ少なければ行くことができる。


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  そのダイコンとカブが発芽した。明日の朝になれば、どれくらいの発芽状況かわかる。ダイコンサルハムシの密度の高い時は、発芽と同時にほとんど食われてしまう。今までに2~3回あった。
 

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 14日に蒔いたロケットも発芽した。手前は第2回目のシュンギクで、まだ発芽していない。
 
地床育苗・・・ロケット、シュンギク、レタス、10月2日に蒔く春キャベツ
ポット育苗・・・ハクサイ、キャベツ、ブロッコリー、ホウレンソウ
直播・・・・・・・ダイコン、カブ


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 先日、液肥をこぼしたら、画像の部分の草が枯れた。液肥はこれくらい濃度が濃い。


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 あぜ岸のアップルミント。この場所に植えたわけではなく、あぜ岸近くに植えていたら、雑草を押しのけて、あぜに侵入した。アップルミントはこれくらい強い。多分、他のミント類もこれと同じようになると思う。
 
 業務用は飾りに使うので小さいミントを、
 個人用はハーブティに大きくなったミントを出荷している。
 右の画像のように、定期的に刈ってやれば、今の時期なら2週間ほどで小さいミントが出荷できるようになる。(草より先に大きくなる)

 だから、ミント類はあぜ岸に植えておけばよい。

 
  
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 ハーブ類は小面積でも十分に足りる。雑草以上にたくましく伸びるから。
 左の画像では
左端1列・・・セイジ
2列目・・・コモンタイムと手前がブラックミント
3列目・・・ルバーブ、レモンタイム、ステビア、レモンバーベナ
4列目・・・スペアミント
5列目・・・コンフリー(ニワトリの餌用の青菜)

 右の画像で、コモンタイムの株間の黒マルチを破っているのが見えるが、これは化成肥料を施したからである。すでにおごっているので、メタン菌液肥は利用しづらい。こんな場合には化学肥料があると便利である。タイム類は4月~翌年1月とほとんど1年間、収穫が続くので、途中で1回追肥した方がよい。
 ハーブ類の追肥には液肥は利用しづらい。

ハーブティ用

レモンバーム、レモンバーベナ、レモングラス

ハーブティ、料理、兼用

タイム類、ミント類、セイジ

料理用

スイートバジル、イタリアンパセリ、ローズマリー

料理用(秋冬作)

ロケット、ディル、チャービル
 

 
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 子供の頃に我が家で飼っていたニワトリ(20羽ほど)や豚(母豚2頭。子豚を産ませていた。母豚が発情すると、どこからか雄豚が連れてこられた。一回の出産で9~12匹の子豚が産まれた。母豚が横になると12匹の子豚が乳房に吸い付くしぐさがとてもかわいかった)に、草を与えている風景の記憶がない。ニワトリや豚にはほとんど草を与えていなかったように思う。
 毎日となると、草を与えるのもかなり大変だったと思う。ニワトリ、豚の他に黒い牛も1頭いた。牛には草が与えられていた。

  

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(今日の夕飯)
サケ
ツルムラサキのおひたし
ナスビの煮物・・・豚肉少々
オクラの湯通し

 

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地域農業の担い手たち

 『100年以上の歴史を持つ梨産地・広島県安芸高田市甲田町。Tさん(32才)は、祖父の代から続く梨農家の3代目だ。
 梨園が遊び場だった子供の頃から、将来の道は決めていた。県立農業技術大学校の果樹コースへ進み、就農した。
 現在は約1ヘクタールで「20世紀」を中心に多様な品種を栽培する。
 
 今年は深刻な獣害が梨園を襲った。シカに芽や葉を食べられ、枝を折られ、果実も狙われた。イノシシやタヌキも梨の木を傷つけた。
 
 丹精した梨を守るため、夜の見回りは欠かせない。午後8時と午前零時に父が、午前2~3時にTさんが巡回し、監視の目を光らせる。今年は例年になく高品質に仕上がった半面、獣害への心配が先に立って収穫を喜べない。それでもTさんは「農業は自ら経営判断でき、梨を通じた出会いと喜びがある」と前向きに話す。
 ・・・ふるさとの食や農を学び、産地の将来を担う次世代が一人でも増えることを願っている。』(農業新聞9月14日)


 すごいなあ、そして若い。脂の乗りきった32才。こんな家族が日本の果樹を支えているんだと思う。それにしてもシカの見回りが午前2~3時とは大変。収穫期だけでなく、芽や葉も狙われると、見回りが半年ほど続くのだろうか。
 
 多分この地でも、20年ほど前まではシカなど出てこなかったのではなかろうか。県北の友人や知人に話しを聞いても、害獣が激しくなったのは20~25年前頃からだと言う。

  

 天気予報では、今週はずっと曇りや雨のマーク。それでも、適期にどうしてもやっておかなければならない農作業は、すでに終わらせた。

そんなにたくさん作付していないし
種類も多くないし
もう何年もやっているから身体が自然に動いてくれるし
勘所もわかっているし
暗記しているので、種蒔き日の忘れもない

 
 あまり重厚長大な農業は好まない。農業が終わる時、農業をしていた形跡もないような農業をしたい。
 
後にハウスが残った 
後にコンバインや田植え機が残った
後に大きな倉庫が残った
後に大面積の田んぼが残った
後に広大な鶏舎や牛舎が残った
 何も残さず、消え行く農業がよい

 
 しかし自分の場合でも、最低限の物は残る。
井戸が残った
4坪半の鶏舎と6坪の物置が残った
管理機が残った
草刈機が残った
エンジンポンプとホースが残った
乗用トラクタが残った 
農業用軽四が残った

 まあこれくらいなら、農業者としては最低限の部類。次の代が農業をしなくても、そんなに邪魔になるような物はない。乗用トラクタと農業用軽四が保管場所にちょっと場所をとるくらいである。

 家庭菜園の人でも、管理機と草刈機、農業用軽四くらいは持っている。ないのは、井戸、鶏舎、物置くらいである。
 乗用トラクタは、以前はほとんど米作りをしていたので、現在は使わなくても、納屋に眠っている。

 だから、今、出荷農業を止めても、別段惜しい投資はない。家庭菜園で引き続き使えるものばかりである。

大きな投資がないので、いつでもリタイアできる
農業は身の丈の農業がいい
投資したら元がとれなくなる
葉タバコの乾燥庫がよい例である
コンバインや田植え機がよい例である


何も書くことが思い浮かばない時
ちょっと気分がのらない時
書く準備が全くできていなかった時
そんな時でも、とりあえずブログを開いて何か書き始める
手が動き始めると、それにつられて言葉も少しずつ浮かんでくる


 
 農業の未来のために、小さな自給農家を1軒でも増やし続ける施策をすることが大切と思うが、現実には、認定農家だけ支援を受ける。
 どうしようもないくらい、農業が「どん詰まりの状態」なのは確か。
 現実に農業はカネにならないし、そのわりに重労働で、しかも忙しい。 
 野生動物の被害もあるし、気象条件は年々悪くなっているし、売り方も難しい。
 中に少数、農業で稼いでいる人もいるが、ある程度の収入になるまでに2~4年という年数がかかるし、その間の生活費も大変である。
 農業収入の高い人の真似をすることは難しい。なかなか同じようにはやれない。

 
 市の西端、広島県境に近い高原部にある高梁市備中町平川地区。収穫期を迎えたピオーネ畑をを眺め、Nさんがつぶやく。「息子たちは県南部に出て行き、後継者はいない。いつまで集落がもつじゃろうか」。
 
 06年の県調査では近い将来、地区特産のピオーネの耕作放棄が相次ぐと想定された。Nさんらは今年、市備中地域局の支援で「平川村定住促進協議会」を結成。地区独自に就農者受け入れを始め、集落存続に望みをつなぐ。
 
 高梁市は就農希望者の窓口となる農業相談センターを06年に開設。翌年は企画課に定住促進係を設け、空き家、空き農地情報バンクの運用を始めた。新規就農者は04年からの4年間で26人。(山陽新聞9月14日)



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売る農業は農業の正しい姿をゆがめる

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 ダイコンとカブの蒔き床に、厚めにクン炭(焼きすくも)をふってから、エンジンポンプで散水した。
  
 クン炭は気温の低い時でないとよいクン炭ができないので、冬~春先に作って保存しておく。 
  
  

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 シュンギクの2回目、ロケットの1回目の種蒔き(育苗)をした。
 他に今日は、ディル(ハーブ)の2回目、チャービル(ハーブ)の2回目の種蒔きをした。ディルの1回目はモグラに走られ、チャービルは発芽が悪かったため蒔き直した。

 

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 レタスの定植をした。チマサンチュ(下葉から順次収穫するレタス)40本、普通の丸レタスを30本ほど定植した。


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 4回目のキュウリが成り始めた。

 

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 サツマイモはまだ掘り始めていない。今年は夏に雨がほとんど降らなかったので、収穫を少し遅らせている。

 
 
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 柿が無残。すでに半分近くが落下。この周辺の柿の木はどこもこんな状態。

 

 今日、ニンジンの草取りをしながら思ったが、作物は「ここという時」に手を掛けなければならないことがある。手を掛ける時期が早いと、時間の無駄になることがあるし、遅すぎると、やたらと時間がかかってしまう。しかし、その適期に他の用事が入ることもあるし、雨でできない場合もある。適期作業というのはなかなかうまくいかない。

 
 
 都市文明は自然の摂理からはなれて繁栄し、矛盾をかかえて崩壊する歴史を繰り返してきた。日本もいずれそうなる。(ニッポン、人・脈・記、朝日新聞9月13日)

 しかし、その時は農業も一緒に滅びる。農業が滅びる時、都市文明も一緒に崩壊する。
 
 経済力を背景に世界のどこからでも農作物を輸入できた時代には、都市も多いに繁栄を継続することができた。
 
 しかし、世界から農作物を以前ほど簡単に輸入できない状態の時、ならば国産といってみた所で、国産が高すぎたり良くなかったりしたから、世界から輸入していたのであり、それを急に国産だ、国産だと叫んでみても、一度、見捨てられた農家(一度リタイアした農家)はもう復帰はできない。
 国産が見直されてきたからチャンスでも決してない。農業を取りまく状況は年々、厳しさを増している。

 農業者人口を増やすには、

(1)定年帰農者を増やす
(2)現役帰農者を増やす
 という2通りしかないと思う。農家の跡取りが農業を継ぐという時代はすでに過去のことであり、自分の代で農業は終わりという農業者が多いのではなかろうか。
 
 (1)の定年帰農者の場合は、家庭菜園が主体であり、出荷するにしても地元の道の駅等の直売場と思う。
 
 (2)の現役帰農者を増やすには、行政も農協も、家庭菜園型農業者(自給自足型農業者)を増やす施策をする必要がある。その努力が全くされないなら、農業者人口は増えない。

  家庭菜園型農業者では、

イ、国家の自給率に貢献しない
ロ、農協に何ら利益をもたらさない
ハ、単なる趣味的な農業者を増やしても仕方がない
 等の理由で、支援の対象になっていない。

 しかし、農業を希望する場合、

A、いわゆる20世紀型農業を希望する人
B、農業をビジネスより精神的な欲求と捉える人
 厳然と2通りに分かれると思う。Aのような農業はできなくても、Bのような農業ならできる人がいっぱいいる。

 そして農業の貢献度は、7月26日の更新でも書いたが、

農業の多面的機能の経済効果(年間)

洪水を防ぐ          3兆4988億円
水資源を守る        1兆5170億円
土砂崩れを防ぐ         4782億円
土の流出を防ぐ         3318億円
有機ごみを土に戻す       123億円
気候を緩和する           87億円
安らぎを与える       2兆3758億円  
                          計 8兆2226億円
      (三菱総合研究所の試算から)
 というデータもあるように、販売以外の貢献度が大きい。

 例えば自分が非農家出身で、Iターン農家を目指そうとする場合、Aのような農業は自信がないが、Bのような農業なら、それなりの「支援策」があれば、農業への新規参入もできると思う。

 Aのような農業は元手がかかるし、新規参入する場合にリスクが大きい。

(1)ある程度の規模の農業
(2)機械化農業
(3)専門作農業
(4)規格や寸法や重量が問われる農業
(5)他産業と比較して低所得な農業
(6)技術を追求する農業

 Bのような農業は

(1)自分自身の楽しみの農業
(2)自分自身の癒しになる農業
(3)少量多種類を作る、自給自足のための農業
(4)自然のうつろいを五感で感じる農業

 Aのような農業者だけを増やしたいなら、非農家出身でそれをやってのけれる人は限られてくるし、現実に参入しても、成功率は5人に2人ほど・・・、5割は切るのではなかろうか。

 Aのような農業には、資本力(貯金)、技術力(能力)、体力など、商工業の世界より多才な能力が要求されるだろう。

 そしてAのような農業をめざす人だけに、多くの補助金をつぎ込んでも、この国の農業や環境に対する貢献は少ないだろう。

 Bのような農業者は、環境面でも、周囲に影響を及ぼす面でも、次の世代に農業を伝える面でも、Aの農業者と同等もしくはそれ以上の貢献があると思う。

 次の世代に農業を伝える面と書いたが、それはAのような専門力の高い人の農業は誰でもは引き継ぐことはできないが、Bのような農業なら、比較的簡単に引き継ぎができる。

 
 農業はビジネスよりも、自分の自身の健康や癒し、解放のためにしたい。

 農業の本来の姿は、売る農業ではなく、自給農業にある。それは人類2000年の姿でもある。

 売る農業は、農業の正しい姿をゆがめてしまう。つまり、自給自足型農業者を増やす施策こそが、日本農業に未来の展望を与える。

 Aのような農業者をいくら増やそうとしても、うまくいかない。平行線をたどるだけである。

 農業は商工業とはまるで違うのに、商工業と同じような進め方をしようとするところに誤りがある。

 農業は小さな個人農家がいっぱい増えていく時に、自給率も上がり、結果的に商工業に従事する人に安心感を与え、環境保全の面でも、景観保全の面でも、多大な貢献をする。

 なぜ、逆転の発想ができないのか。それは目先の目標につながらないからか、自分たちの利益につながらないからか。

 逆転の発想とは、20世紀型の規模拡大、機械化、専門化農業を否定して、近世以前の自給自足型農業を増やすことである。

 そんな農業では「生活できない」ではなく、そんな農業でも「何とか生活がまわっていく」支援こそが必要である。この支援に補助金を集中させることが重要であり、これ以外の補助金は、この国の農業に何の展望ももたらさないだろう。


 自給自足型農業をめざしたい人に5年間の「年間60万円のライフライン補助」と「国民年金・国民健康保険の減免」を!
 
 認定農業者への補助・・・単なるばらまき

 集落営農・・・永続性は極めて疑問

 農業法人・・・法人の参入には問題はないが、援助までするのは問題。

 

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(今日の夕飯)
天ぷら・・・ナンキン、ピーマン、タマネギ、エビ
コロッケ・・・市販の惣菜
卵焼き
オクラの和え物・・・カツオブシ


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ダイコンの種蒔き

ダイコンの種を蒔く時、今年も秋が来たんだなと思う。

ダイコンは夏から秋への変わり目の頃に蒔く。

ダイコンの種を蒔いた時、夏の扉が閉まり、秋の扉が開く。

もしあなたが、生まれて始めてダイコンの種を蒔く機会があれば、

感激するだろう。この種を大地に落とせば、あのダイコンになるのかと。

米粒の半分ほどの小さな種が、たった2ヶ月であんな大きなダイコンになるのが不思議である。

今日9月13日、そのダイコンの種を蒔いた。

19回目の種蒔きである。

ダイコンはこの19年間、9月12日、9月13日、9月14日の3日間のいずれかに蒔いてきた。

これより早く蒔いたことも、これより遅く蒔いたこともない。

不思議なことに、雨にたたられて、この3日間に蒔けなかったという記憶がない。

天気予報を見ながら、この3ケ日のどの日に蒔くかを決める。

もちろん、畝立ては11日までに準備しておく必要がある。

株間25センチほどで3粒ずつ落とす。

以前は3袋蒔いていたが、今は2袋しか蒔いていない。

1袋は20ミリリットル入りだったのに、最近18ミリリットル入りになったが、値段は同じ525円。

今はやりの、価格は変更せずに、量目を減少させて、結果的に値上げというやり方。

しかし、大手の種苗会社は立場が圧倒的に優位。

いったん、ある種苗会社の通信販売を利用し始めたら、ずっとその種苗会社から種を買うようになる。

毎年2回、春夏作と秋冬作の前には種の通販カタログが送られてくるし、友の会の会員になれば、野菜種子は1割引きだし、品種や種苗会社を毎年ころころ変えるようなことは農家はしない。


120センチの畝幅に2条に蒔く。

種を蒔いたら、「トンボ」というトンボの形をした直径5センチほどの丸太棒で種に土をかぶせていく。

土をかぶせる前に、種蒔き床に「フォース粒剤」という2年前に購入していた農薬を散布した。

害虫が多発するかどうかは年によって異なる。

しかし、最近は毎年のように多発するようになった。

粒剤は植物が根から吸収して、その葉を食べた害虫が死ぬという農薬である。

土をかぶせた後、強い雨でたたかれるのを防止するために「クン炭(焼きすくも)」をふる。その後、エンジンポンプを稼動させて散水するが、暗くなって今日は散水までできず、明日の朝散水予定。

16日の朝には発芽が始まり、17日の朝には発芽が揃うと思う。まだ双葉の間に害虫にやられると致命的になる。

20日頃から害虫が多発してくるだろう。様子を毎日チェックして、もし被害が治まらないようなら、次は噴霧する農薬で対処せざるをえないかも知れない。いずれにしても、月末頃までが、成功するかどうかの瀬戸際の戦いになる。

害虫にやられて蒔き直しても、すでに時期が遅く、よいダイコンにはならない。かといって12日より早蒔きはリスクが大きい。

ダイコンとカブはやり直しはできず、1回だけと考えている。

秋のアブラナ科野菜だけは農薬を使っているが、その他の野菜とハーブには19年間、全く使っていない。農薬を使いたい野菜もあるが、使ってはいない。

秋のアブラナ科野菜とは、
イ、ハクサイ
ロ、キャベツ
ハ、ダイコン
ニ、カブ
ホ、ブロッコリー
へ、ロケット(ハーブ、育苗の時だけ使う)

アブラナ科の作物はこの6種類しか作っていない。ミズナ、ナバナ、ベニナバナ、ターサイ等、アブラナ科野菜は多いが、害虫が多いので、必要最低限の上記6種類だけしか作らなくなった。

春のアブラナ科野菜はチンゲンサイ(又はコマツナ)だけ作るが、秋に被害を多発させるダイコンサルハムシが春は出ないので、春作に農薬は使わない。

10月頭に蒔いて11月中旬に定植し、冬を越し、4月中旬から収穫期に入る春キャベツも農薬は使わない。この作系はすでに寒くなってきて、害虫の発生が少なく、モンシロチョウが舞い出す4月下旬には、中生種もすでに結球がかなり進んだ状態なので、少々アオムシにやられても問題ない。


上記に書いた、アブラナ科野菜以外に農薬を使いたい作物は、
イ、春ジャガイモ(必ず疫病が発生する)
ロ、タマネギ (必ずベト病が発生する)
ハ、ナンキン(必ずウドンコ病が発生する)
の3種類であるが、「きりがなくなるので」、秋冬作のアブラナ科野菜以外は使っていない。

特徴的なのは、アブラナ科野菜は「生育初期」に害虫の被害が大きく、上記3種類は、「収穫直前」に病気が発生するという点である。

いくら外観にこだわらず出荷するといっても、生育初期に害虫の被害にあうと、それぞれの野菜の格好(姿)にもならない。

逆に、収穫直前に病気が来ると、収量は半減し、その後の日持ち(これら3種類は長期保存野菜)も通常の半分ほどの期間しか保存できない。

地域によっては、この3種類に病気発生が少ないこともあるようである。例えば高原地帯とか斜面の田んぼ、山の上の田んぼ。

秋のアブラナ科野菜の害虫に関してはすでに全国的に蔓延しているようである。アブラナ科野菜に関しては、完全無農薬は難しいのではなかろうか。


技術力の高い有機農業者は、アブラナ科野菜でも完全無農薬の人もいる。
(1)おびき出し作戦で、最初に捨て作りのアブラナ科野菜を作り、そこに集まってきた害虫を焼却したり湯をかけて殺し、本番(本作)での害虫密度を低くする。
(2)水田の田んぼの間にアブラナ科野菜を作ったり、周囲にアブラナ科野菜のほとんどない圃場で作る。つまり、アブラナ科の害虫がもともといない場所に作る。


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今日は、ダイコンとカブの種を蒔いただけでなく、ハクサイとキャベツの定植をした。昨晩、天の恵みのような夕立があり、田んぼは適度の湿り気があり、蒔くにも植えるにも最適だった。しかし、午前中はパソコンの予約をしていたのでできず、午後はいつもの昼寝をして、田んぼに出たのは午後3時がまわっていた。とにかく、今日中に終わらす必要があった。
まず、極早生キャベツの定植をして、
その後、早生キャベツの定植をして
その後、ブロッコリーの定植をして、
その後、早生ハクサイの定植をして、
その後、中晩生ハクサイの定植をして、
その後、ダイコンとカブの種を蒔いて(液肥をふっている2畝)

これらの蒔き床や定植作物の株元に農薬を散布して、

ダイコンとカブは種に土をかぶせてクン炭をふって完了。
 
3時過ぎから始めて、終わった時には足元も見えないくらい暗くなっていた。
 
左の画像のように、ハクサイ、キャベツ、ブロッコリーの苗があまり芳しくない。少し病気もきているが仕方がない。

とにかく、これから2週間は目が離せない。家にいても、アブラナ科野菜から気持ちが離れない。
 

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(今日の夕飯)
玉子焼き、豚肉とネギの炒め物
ナンキンとアゲの煮物
キュウリの塩もみ


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4種類の景観作物

 35才の時、20年後の55才のことは、想像もできなかった。しかし、55才になった今、20年後の75才のことは、見たくないのに見えてくる。

 
 老いに向かう時は、決して過去を振り返らず、しゃにむに前だけ向こうと思う。

 
 農業は確かに、人の目顔を気にする必要もなく、自分で仕事の段取りを決め、自分のペースで進めることができるが、
(1)絶えず、作物という結果を出し続ける必要がある。

(2)他人のストレスはないが、組織人の2倍ほど身体を動かさないと、仕事が前に進まない。

(3)田んぼを横切る風のごとく、瞬間には和むこともあるが、いつも生活(経済)という激しい現実に向き合わされる。

(4)忙しすぎて、結局、ほとんど自由がないのが農業である。

(5)森林セラピーも田んぼセラピーもニワトリセラピーも、毎日それを享受していると、うんざりはしないが感動は少ない。かえって都会の雑踏がセラピーになると思う。

 
 35才だったら、ブログをする時間が無駄な時間に思えるかもしれない。でも55才の今は、何でもいいから今日残さないと、いつ人生が途切れるかわからないと思う。

 
 ブログを訪れてくれる人が費やす時間は4分。ブログを書くことに費やす時間は4時間。

 
 ボールペンで下書きして、清書する時にパソコンで入力していた。それが、ブログを毎日更新するようになって、1週間ほどの間に「いきなりパソコン入力」に変わった。下書き→清書では間に合わなくなった。ワープロ、パソコンを通して15年間も変えることができなかった習慣が、たった1週間で知らん間に切り替わっていた。 
 
 
 頭に浮かんでくる言葉と、手で入力するスピードの違いによるアンバランスな違和感にも、いつのまにか慣れていた。今はもうボールペンを持つ気がしない。変われば変わるものである。

 
 ボールペンは右手の親指と人指し指と中指の3本しか使わないが、キーボードの入力には10本の指を使うので、これも何か頭を刺激してくれる。

 
 15年ほど前、ワープロ教室で、10本の指のフォームポジションで打つ早打ちの練習を繰り返ししてもらっていたのが今役立っている。

 
 ブログをするには、

(1)キーボードの壁

(2)いきなりパソコン入力の、言葉と指のスピードの違いの壁

(3)いわゆる「ネタ」の壁。毎日更新しても、半年分ほどはネタのストック(毎年、あめんぼ通信を小冊子にしていたから)があった。そのストックが終わった時、あまりネタに困らないように変わることができた。

(4)単なるエッセイではなく、職業を通してのエッセイは、ネタ切れした時、いろんな形の逃げ場がある。

(5)ブログの継続で大きなターニングポイントが6点ほどあった。

、A先生との出会い。電話回線の変更とDELLのウインドウズXPを安価で購入してくれた、まさに自分のパソコンに革命を起こしてくれた人

、商業出版をめざした4冊目の原稿(小冊子)が20社ほどの出版社から全て断られ、大きな挫折と、これからどうしようという時期に、「ブログランキング」と出会った。

、出会ったタイミングがものすごく良かったと思う。この時期より早くても、この時期より遅くてもだめだった。

、デジカメが安くなっていて、簡単にパソコンに取り込めるようになっていた。デジカメの購入もブログに新たな展開を開いてくれた。

、当時高校生だったO君との出会い。年齢差35才。A先生亡き後、パソコン操作で困った時、いつも助けてくれる。

、去年の10月から農業新聞を、今年の1月から朝日新聞を購入し始めた。それまで山陽新聞だけを漫然と読んでいたが、これもブログが導いてくれた新たな出会い。



4種類の景観作物

 以前は、秋冬作を植えつけると、田んぼの空きがなくなっていたが、最近は空きが目立ち始めたので、何か作物を植えようと考えた。
(1)麦・・・・・・・・・敷き藁、ニワトリの餌にも。
(2)レンゲ・・・・・麦とステージが同じ景観作物
(3)コスモス・・・秋冬系の景観作物
(4)ヒマワリ・・・春夏系の景観作物、ニワトリの餌にも?

 景観作物はきれいだが、やはりまだ、その手間は取れない。麦が毎年きちんと蒔けるようになってから、次の段階として考えよう。

 この4作物の中では、やはり麦が圧倒的に優位。景観的には他の3種類に劣るが利用範囲が広い。それと、秋冬作の作付が終わってから最終的に空いた田んぼに11月末に蒔けばいいので、タイミング的にも麦が便利。

 

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年間の黒マルチ代、約1万円

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 液肥とクン炭(焼きすくも)をふって、ポンプで散水(液肥を薄めるためと土の湿り気保持)して、今日は黒マルチを張った。
 
 黒マルチは、かなり使っている。それでも作付面積がしれているので、その点はご理解下さい。

 0.02ミリ×150センチ幅×100メートル=1650円。画像の3列合計で108メートルほどあるので、これだけでは少し足らなかった。

 0.03ミリもあるが、何回も使わないので、0.02ミリを使っている。秋冬作では100メートル巻きが2本あれば足りるので、合計3300円が黒マルチ代金。

 春夏作も同じく2本必要。加えてサツマイモには135幅が1本必要。だから年間では、秋冬作3300円+春夏作3300円+1500円(135幅)=8100円。これらの廃棄処分料が約2000円はかかるので、ざっと1万円が年間の黒マルチ代になる。

 ここには、ホウレンソウとロケット(ハーブ)を定植する。ホウレンソウもロケットも一般的には「直播→間引き」であるが、その方法が苦手なので、「育苗→定植」という方法をとっている。どちらでもあまり変わらないと思う。
 
 ただし、直播→間引きでは黒マルチは使用しないが、育苗→定植では黒マルチがあった方がよい。



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 右は花穂シソ。青シソに花が咲いてきた。もちろんまだ出荷(サービス品扱い)している。花穂もソーメンの薬味などによい。
 青シソ→花穂シソは欠かさずワンパックに入れている。ワンパックの必需品と思う。
 
 青シソの隣はスイートバジルであるが、11月上旬まで、後2ヶ月も収穫が続く。6月、7月、8月と収穫してきて、後半戦に突入しているが、バジルの伸長力はすごい。元肥だけで、全く追肥していない(黒マルチだから面倒)が、まだ色落ちしていない。様子を見て追肥するかもしれない。ただ、この場合の追肥は、液肥は利用しずらい。
 
 追肥をするとしたら、バジルの株間に、黒マルチを手で破りながら、化成肥料を施す。6月に購入した2袋の化成肥料は、まだ少ししか使っていない。



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 オクラやナスビも後半戦。後半戦でいかに伸びるか(稼げるか)が問題。

 当地では、オクラは10月10日頃で終わる。
 
 オクラもナスビも元肥だけで、すでに10年以上、追肥をしたことがない。ただ、ナスビは追肥をすれば成りが随分違うと思う。「ナスビ畑に行く時は肥タゴを担いで行け」というくらいだから。

 
 
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 秋ジャガイモは6割ほどしか発芽しなかった。最近は秋雨前線が雨をもたらしてくれるとは限らないので、育苗→定植では活着が極めて悪い。だから今年は直に伏せた。
 
 マメ科のインゲンにも少し液肥を施したが、少し「肥やけ」している。
 
 ニンジンの畝下をモグラに走られたが、その後に雨が降ったので、大きな被害にはならなかった。 

  
   
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 購入飼料の他に、米ヌカも床面にばらまいている。だから、少々の「土」や「糞」も混ざったものを食べている。全然問題ないと思う。3年と3ヶ月が経過してまだ1羽しか死んでいないから健康そのもの。
 
 健康の源は、鶏舎内に差し込む太陽と青菜(雑草)。ケージ飼いでは太陽も入らず、青菜ももらえない。



端境期の3種類

10月10日頃・・・オクラ、ニガウリ、キュウリが終了。
11月5日頃・・・ナスビ、ピーマンが終了(その後にエンドウ類を株間に蒔くので、少し早めに終了している)。
11月15日頃・・・エンサイ、ツルムラサキが終了。

10月10日頃・・・ハヤトウリが成り始める。
10月15日頃・・・つるなしインゲンが成り始める。
10月20日頃・・・摘み取りレタスが収穫期に入る。

 つまり、この3種類が10月の端境期を支えてくれる重要な野菜である。なのにハヤトウリは今年からやめた。成り始めるのが遅く、それまでの管理が結構手間だから。

 この他に、端境期にポイントになる野菜に、トウガンとネギ(ヤグラネギ)がある。トウガン(冬瓜)はナンキンより日持ちがよい。
 今年はトウガンとニガウリを失敗して、ちょっと痛い。

 
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(今日の夕飯)
ナンキンの煮物
ピーマンの炒め物・シシャモ
キュウリの酢の物


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9月10日は何の日?

農業現場の温暖化対策には

(1)機械の使用を控える→燃料の軽減
(2)ポリやマルチの使用を控える→原油が原料
(3)化学肥料を控える→大半が輸入品
(4)農薬を控える→益虫、普通の虫の活躍を促す
(5)ハウスを持たない→原油が原料、廃棄が大変
(6)旬のものを旬に作る→害虫も少なくすくすく育つ
(7)動物を少し飼う→リサイクルの要
(8)少量多品目を作る→自然の理にかなっている
(9)できるだけ手作業の農業を→規模の縮小

 世界の動きに振り回されない農業、つまり輸入品を極力少なくする農業を心がけた方がよい。このような低炭素社会への移行を農業分野でリードするのが有機農業であり、3025億円の農業分野の概算予算請求に、有機農業者への「温暖化対策支援」が全く計上されていないのは、有機農業を軽視している。



生活保護 拒否されたあなたへ
(朝日新聞9月9日)
 
 自治体の生活保護窓口で、訪れた人の半分以上が保護申請をしていないことがわかり、申請を拒否する違法な「水際作戦」の実態が浮かび上がっている。
 
 法律家による生活保護の支援組織
東北生活保護利用支援ネットワーク 022-721-7011首都圏生活保護支援ネットワーク   048-866-5040生活保護支援静岡ネットワーク     054-636-8611東海生活保護利用支援ネットワーク 052-911-9290近畿生活保護支援ネットワーク     078-371-5118生活保護支援九州ネットワーク     097-534-7260
 制度に詳しい弁護士や司法書士らのメンバーが困窮者から相談を受け、代理人として申請書を作ったり、申請に同行したりする。借金の整理や離婚といった生活上の問題も手助けし、保護受給後も相談にのる。



温暖化防止で提案 (週1回肉食やめよう「IPCC議長」)
 
 牛や羊などが直接出すメタンだけでなく、牧場のための森林伐採や、肥料の生産や輸送、トラクターなどの燃料を含めた、食肉産業全体が排出する温室効果ガスは世界の5分の1近くを占めると指摘。(朝日新聞9月9日)



9月10日は何の日? 

  今日は9月10日、何の日か知っていますか。下水道の日。農業新聞にそのことが載っていたから思い出した。

下水道 旅する水の お医者さん(2003年9月10日)

下水道 青い地球の 交通網(2004年9月10日)

 上記はいずれも山陽新聞に載っていた記事である。これは果たして啓蒙記事なのか、広告宣伝記事なのか。

 新聞の半ページを使ったこの下水道記事は、確か去年からぴたりと止まった。

 ではなぜ、こんな下水道のキャンペーン記事が下水道の日の9月10日に山陽新聞に半ページも載り続けたのだろう。

 新聞の切り抜き記事で、部屋中がごった返しているが、古い切り抜きは保存箇所が別だったので、すぐに見つかった。

 現在は県が財政危機状態だから、下水道どころではないはず。

 
下水道は本当に水を浄化するだろうか。家庭排水だけが悪者になっているが、稲作や畑作で使われた除草剤や農薬や化学肥料は、雨と共に川に流れ込む。この問題は全く解決されていない。

 岡山市は、新たな事業を当面は「休止」する方針を固めた。施設の整備や維持管理費にコストが掛かりすぎるためで、今後は合併処理浄化槽の設置を促進する。
 農業集落排水事業は、市の負担割合は公共下水道に比べて低いものの、1世帯あたりの建設コストは一般的に下水道の4倍、合併処理浄化槽の7倍とされる。使用料だけでは維持管理費も賄えない状況。さらに市は同事業を下水道費特別会計に組み込んでおり、一般会計から百億円以上を繰り入れるほど激しい状況の同会計を圧迫する要因の一つにもなっている。(2004年4月24日山陽新聞)

 
 私たちの足元を縦横に走っている下水管路は、05年度末で約39万キロに及ぶ。地球を9.75周する長さだ。その管路が、鉄道、幹線道路、生活道路、そして通園通学路の下にも埋設されていて、老朽化で破損した箇所から土砂を引き込むなどして、道路陥没を引き起こす。
 大半の都市では予算がないという理由で、陥没が発生してからの事後的な対応や、場当たり的な対策に終始しているのが実態だ・・・・(朝日新聞2008年7月3日、私の視点より)

 
 景気対策に連動した下水道事業のツケが重くのしかかる熊本県長洲町。各地の住民の苦悩、自治体の窮状をカメラは追う。
 1800余りの全市区町村アンケートによると、29%の自治体が財政に不安を感じており、56%が公共料金値上げや補助金カットなどで住民にも負担を求めると答えたという(4月21日、NHKスペシャル「大返済時代})

 
 倉敷市民オンブズマンのMさん
は、公共下水道事業のゼロベースでの見直しなどを求める要請書を倉敷市長あてに提出した。4月の市長選で同オンブズマンが各候補者に実施したアンケートを踏まえ、財政破綻防止への具体的施策の早期実現を求めた。
 倉敷市長はアンケートに対し、公共下水道事業について「投資対効果を基本に事業の全体的な見直しが必要」と回答していた。
 M代表らは会見で、「下水道の赤字は市の借金総額の約半分の2117億円。放置すれば市財政が危機的状況に陥る喫緊の課題だ」と話した。(8月22日朝日新聞)


当地域の農業集落排水事業
完成    2008年1月
総事業費 14億9千2百万
人口    1200人(333戸)
一戸当たり受益者分担金(5%で19万5千円)


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補助金に縁のない農業者

 国の農業政策に沿った農業者だけが補助金をもらえる。

 補助金はたいてい農協経由である。

 自分は行政(農業改良普及所)や農協の指導をほとんど受けず、野菜は農協や市場には出荷したことがない。 

 国が今進めているのは、集落営農であったり、認定農業者になることであったり、農業法人であったりする。

 しかし農業者には大きく分けて2通りある。
(1)大規模、機械化、専門作物、あるいはハウスで集約作物を作る。
(2)生活の中に農業がある、農的生き方・・・家庭菜園、定年帰農、有機農業、小規模農業、半農半X

 (2)の農業者の大部分は補助金の枠外におかれている。確かに(2)の農業者は「自給率」の向上には貢献していないが、農業の半分の目的(環境保全、風景保全等)には十分貢献している。逆に(1)の農業者は農業の半分の目的には貢献するどころか逆の場合も多いのではなかろうか。 

 2009年度の農林水産省の予算の概算要求は3025億円に決まったが、8月28日にブログに載せたのは朝日新聞の記事であり、農業新聞にも同じ様なことが書いてあったが、朝日新聞の方がわかりやすかった。それ以上の詳しい内容がその後の農業新聞に出てこない。

 農業者である自分でさえ、この予算がどこにどう使われようとしているのかつかめない。

 農業新聞なら、3025億円の概算要求の使途を、紙面を全部費やしてでも具体的に書いて欲しい。以下のような記事だけでは理解できない。

自給率向上総合対策(総額3025億円)

☆水田を活用し、自給力を強化(526億円)
※戦略作物の作付拡大に交付金
  米粉・資料用米・・・・・・10aあたり5万円
  米・大豆・飼料作物・・・10aあたり3万5千円
 
※乾燥調整施設の整備に支援
 事業費の2分の1、3分の1

☆産地確立交付金(1477億円)
※産地づくり交付金を見直し
  自給率・自給力が高まるよう改善

☆耕作放棄地を再利用する緊急交付金(230億円)
※耕地の再生から営農定着までを支援
  1年目(障害物の除去など)10a3万か5万円
  最大2年間(土壌改良)10a2万5千円
  最大2年間(営農定着活動)10a2万5千円

☆その他の関連対策
※飼料自給率向上対策(128億円)
※国産野菜・果実の利用拡大対策(80億円)
※農地の面的集積、水田汎用化(534億円)など

 

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 8日の夕方、シュンギクとチャービル(ハーブ)の種を蒔いた。
 
 手前がシュンギクの育苗。 育苗の場合は「フルイ」で種が隠れる程度の土をかぶせる。
 
 後方はチャービルの直播。チャービルはセリ科なので、ニンジンと同じく、種を蒔いた後、土をかぶせず(光好性種子)、片足を蒔き床にのせて、強く踏んづけて(種を土とよく密着させる)歩く。その後、クン炭を降って強い雨でたたかれるのを防ぐ。

 このところ晴天が続いて、秋の段取りが順調に進んでいる。とにかく、9月12~14日のダイコンとカブの種蒔き、ハクサイとキャベツの定植までは晴天が続いてほしい。

9月5日(金曜日)・・・やっと田んぼが乾いて、乗用トラクターで耕運した。
9月6日(土曜日)・・・畝立てをした。その後、メタン菌液肥を4荷かついだ。
9月7日(日曜日)・・・メタン菌液肥を16荷かついだ。一度に担ぎ過ぎて、午後はダウンして仕事にならなかった。
9月7日(日曜日)・・・液肥を担いだ後、すぐに次の液肥を仕込んだ。
9月8日(月曜日)・・・在庫がなくなったので、出荷の帰りにナタネカス1袋(1080円)と米ヌカ5袋(100円×5袋=500円)を購入した。
 


 0809070001.jpg 0809080001.jpg 0809080013.jpg

 左の画像で、左側3列(畝幅150センチ)はホウレンソウとロケットの定植予定地。黒マルチを引きやすくするため、畝と畝の間隔を少し開けている。
 向こう岸まで34メートル、中間で区切り17メートル。17メートルで「2荷」担ぐ。この後、クン炭を降る。肥料はこの2点で完了。

 右の4列(畝幅120センチ)はダイコン、カブ、ハクサイ、キャベツの予定地。液肥が足らず、それぞれ1荷しか施せなかった。

 今回は合計で20荷かついだ。
18リットル×2タゴ=36リットル(1荷) 
36リットル×20荷=計算上は720リットル施したことになる。
つまり、
500リットル容器の半分の250リットル×2=500リットル
50リットル容器の半分の25リットル×8=200リットル
500リットル+200リットル=700リットル
 半分残して仕込むと次の出来上がりが早い。


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(今日の夕飯)
キュウリの酢の物
焼きナス
ギョウザ・・・市販の惣菜

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食品残さの餌利用について

「新聞感想文ブログ」というのが、今の自分の更新方法である。
 新聞感想文だと、
(1)出かけなくても書ける
(2)新聞は毎日届くから、ネタに困らない
 新聞を読んで、発想のヒントになったり、勉強になったりしているが、記事の内容に関して「自分はこう思う」と考えたことをブログにアップしている。


 最近のFC2ブログのシステムは安定している。1年ほど前までは、入力中に、他のキーボードに不注意で触れると、突然、画面が切り替わり、入力したデータが消えてしまうことが度々あったが、今はほとんどそういうことがない。
 
 書いたらすぐに更新、内容に誤りが多いなど、ブログの社会的評価はまだあまり高くないが、ブログはすでに「ひとつの芸術ジャンル」として確立していると思う。
 
 従来の芸術では考えられなかった内容、たとえば猫や犬がすでに芸術になっている。この中から10~20年継続するブログがどんどん出てくると思う。
 
 ブログはあらゆるジャンルで、凡人の「芸術家起業」を増やした。

 ただ言われているように、毎日更新していると、1日か2日寝かせて読み直すという作業ができない。2日に1回の更新にしたら、もう少し、読み直しができるかも知れない。しかし、書くリズムから言うと、量は少しでも、毎日更新した方が習慣になって負担が少ないと思う。。
 何回か読み直しても細部の訂正か削除くらいで、大きな変更は少ない。
 今日という日の瞬間、瞬間を切り取って、その断面を表現するのがブログであり、本とは全く違った視点だと思う。

 

野生動物愛護団体
 「野生動物が里山に下りるのは、奥山水源域の森を、針葉樹一辺倒に植林し、餌場をなくしたことが原因だ。捕殺だけでは解決せず、奥山に広葉樹を植えてすみ分けることが大切であると、人と野生動物の共生を強調した」 

(1)農業者の立場としては、野生動物は1頭でも多く仕留めて、肉にして売って欲しいと思う。

(2)野生動物1頭につき、最低5千円の奨励金をつけて、猟師さんの励みになるようにしてもらいたい。

(3)禁猟区や禁猟期間を設けることには反対。

(4)野生動物の愛護を叫ぶ前に、家畜動物の飼い方の残虐性を問題にすべき。

(5)45年前までは、山は日々の生活のために必須だったが、その後、山は生活に不必要になった。
イ、木を切って炭にしていた。
ロ、木を切って割り木にしていた(クドで利用)
ハ、落ち葉かき(クドや風呂の焚き付けに必要)
ニ、下刈り(風呂焚きに利用)
 
 これらの作業によって、
イ、マツタケやシメジが生えた
ロ、低木の野生果樹が育った(野生動物のエサ)
ハ、ワラビや竹の子、山菜が育った。 

(6)野生動物のために、山村では、家庭菜園でも「柵をして防御」しないと作れなくなった。都会から農業をするために山村に来ても、野生動物のために農業をあきらめたという話はよくある。

(7)すでに農業者の生活を脅かしているのが野生動物であり、野生動物を保護するなら、農業収入の補償をお願いしたい。

(8)野生動物も家畜動物もいっしょ。野生動物を保護するなら、家畜動物も「屠殺反対」運動をすべき。



エコ豚を放牧
 長野県内のJAや生協、行政などでつくる「循環型エコ農畜産物事業化研究会」は信濃町のトウモロコシ収穫後の畑に、子豚30頭を放牧した。今後、ホテルや給食センター、家庭などから出る食品残渣を利用した餌で良質な豚を育て「エコ豚」として特産化をめざす。
 
 ニワトリでは、この方法は随分前から一部の養鶏家が取り入れてきた。

(1)倉敷のMさんは近くの豆腐店で定期的に「おから」をもらっている。

(2)赤磐市のYさんは、料理店やうどん店やパン屋さんで、イリコ山車、うどんやパンくずをもらっている。

(3)お互いに助かっているから続いているのだと思う。

(4)残飯が大量に出る人が、動物飼育農家に声かけをしてほしい

(5)例えば学校給食の残りだけで、ニワトリ50羽もしくは豚2頭ほどが学校で飼えると思う。情操教育にもなるし、気持ちも和むし、それを見て子供は動物の身近な飼い方を学ぶ。
 鳥インフルエンザがどうの、動物の寄生虫がどうの、動物の糞尿がどうのということが議題に上がる硬直した学校教育ではこれらの動物は飼えない。
 動物の糞尿は学校花壇の有機質肥料になる。生き物や食べ物をもっと身近に感じるような教育はできないのだろうか。

(6)残飯の水分が多ければ、米ヌカを混ぜればよいし、土曜、日曜は、給食以外の餌を用意する。稲や麦を作って、学校動物の飼料にするのもよい。

(7)稲や麦作り、動物飼育(世話係)、学校で出る残飯等、単独でなく組み合わせた時に複合的な勉強ができる。ニワトリなら自分たちでつぶして肉にすることも授業に取り入れたら「命」も学べる。

(8)調理や食器洗いに合成洗剤を使わないような残飯処理を徹底すれば、安全性も高まるし、調理人さんの意識改革にもなる。

(9)ニワトリを飼育している人は、残飯を提供してくれる人を探している。ただ、その行為に時間と手間がかかると採算が合わない。
イ、餌として不都合なものまで後処理をさされると、長く続かない
ロ、残飯の見返りを求められても困る
ハ、残飯容器を洗って返すようになる場合も手間がかかる
ニ、残飯なら何でも良いことはない。生き物が食べるのだから、安全性を吟味した残飯だけにして欲しい

(10)自分の場合は30羽ほどなので、これらの残飯を利用するメリットはなく、かえって手間がかかるだけ。逆に大量飼育では、一部の動物だけにしか与えられないという問題が生じるし、ニワトリの場合、ケージ飼育では現実問題として残飯等はやれない。

(11)本当は残飯を出す人自身(組織)が、少数の動物を飼うことが最も望ましい。残飯の6次産業化(1次+2次+3次=6次)であるが、今、スーパーでその試みが始まっている。
 
 

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ワンパックの単価考察

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 昨日は雨の予報だったのに雨が降らず、そのおかげで乗用トラクタで耕運することができた。
 
 今日はその田んぼの畝立てをした。畝立ての目的は、
(1)水はけをよくするため
(2)収穫時の通路
(3)蒔いたり、定植したりしやすくするため

 畝立ては画像のような管理機を使い、後ろに黄色の三角の畝上げ機をつけている。
 この管理機は農業を始めた年に買ったので、すでに19年目であるが、ほとんど故障がない。30アールくらいなら農具は最小限で足りる。
(1)農業用軽四
(2)乗用トラクタ
(3)管理機
(4)草刈機
(5)エンジンポンプとホース
(6)電気柵

 秋冬作は画像の田んぼ1枚だけで足りる。

(1)ハクサイ・・・1列・・・・・・・・・・・・・・・250円
(2)キャベツ・・・1列・・・・・・・・・・・・・・・150円
(3)ダイコン・・・1列・・・・・・・・・・・2本で250円
(4)カブ・・・・・・・1列・・・・・・・・・・・・・・・200円
(5)ニンジン・・・・・・・・・・・・・・・・・1キロ250円
(6)サトイモ・・・・・・・・・・・・・・・・・・1キロ400円
(7)ネギ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・150円
(8)シュンギク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・150円
(9)ホウレンソウ・・・・・・・・・・・・・・・・・・250円
(10)秋ジャガイモ
(11)レタスが終わるとブロッコリー・・・150円
(12)サツマイモが終わるとヤーコン・・300円

※たくさん作っていても1種類も失敗はできない。
※秋ジャガイモは不安定なので計算に入れていない
※アブラナ科野菜は害虫が多いのでブロッコリーを含めて5種類しか作っていない。
※これ以上作ってもワンパックに入らない。

 秋冬作のハーブは

(1)ロケット・・・・育苗→定植(直播の人が多い)
(2)ディル・・・・・・今年から直播にした
(3)チャービル・・今年から直播にした

 

 農業は作ることより、売ることが難しい。野菜の顧客が安定していたら、ハーブの導入など考えなかったと思う。
 
 売り方としては、
(1)ワンパックで都会に送る
(2)ルートセールスみたいに、地元の固定客に引き売りする。要するに、魚売りさんのような売り方。
(3)道の駅のような直売店に定期的に出荷する
 等がある。
 
 ワンパックで送る場合、1回に8軒を送り続けるのは労力的にしんどい。7軒なら送れる。
 
 送れても月、水、金、もしくは、火、木、土の週に3回である。農作業もあるので、毎日は送れない。7軒送ろうと思えば、出荷の日は出荷以外の農作業はまずできない。
 
 野菜の個人客に送るなら、送料込みでワンパック3200円というのが、最適な平均値だと思う。2週間に1度、つまり月に2回送って6400円。野菜だけに支払える金額は1ヶ月6400円くらいが限度だと思う。
 
 3200円のうち、野菜代は2400円である。送料を800円(運賃と箱代)と考える。しかし、これから宅急便と値段交渉する場合、800円ではまず収まらない。
 自分の場合、
運賃680円+箱代120円=800円。
 運賃は長年の実績と送付箱数で変わってくる。自分の場合は1パックが680円よりもう少し安くしてもらっている。だからその分をガムテープ代(箱を閉じる時に利用)とポリ袋代(納品書等を入れる)、ガソリン代(宅急便営業所往復ガソリン代)にまわすことができ、送料は800円で納まってきた。しかしここで箱代が120円から150円にアップしたので、微妙に足らずが生じるようになったが、金額的にほとんど影響はない。

 しかし、これから宅急便を開始するなら、運賃はかなり高いと認識した方がよい。120サイズで900円近い運賃となるのでなかろうか。900円+150円(箱代)=1050円。
 
 つまり送料は1000円を突破する。顧客に1000円以上の送料を負担してもらうことは難しい。900円くらいが限度ではなかろうか。足らずは送付者本人が負担するしかないように思う。

 話を元に戻すが、自分の場合はワンパックのうち2400円(3200円-800円=2400円)が野菜代である。
最大送付数7パック×週に3回=20パック
1ヶ月は、20パック×4週=80パック
年間に送れるのは10ヶ月(3月、4月は野菜の端境期)だから
80パック×10ヶ月=800パック
800パック×2400円=192万円
192万-70万(運賃と箱代以外の経費総計)=122万


 しかし、この800パックという数字は最大限送った場合の数字である。
 週に18パックしか送れないと年間で720パック
 週に15パックしか送れないと年間で600パっク
 週に12パックしか送れないと年間で480パック

 720パック×2400円=172万8千円
 600パック×2400円=144万円
 480パック×2400円=115万2千円

 年間の経費総計70万は売上の多少にかかわらず、ほぼ一定している。だから、 
172万8千円-70万=102万8千円(週18パックの場合)
144万円-70万=74万円(週15パックの場合)
115万2千円-70万=45万2千円(週12パックの場合)

 つまり、週18パック送ることが純売上が100万になるかどうかの攻防になる。

 ワンパック宅配では純売上が100万ほどにしかならないというのは、こういう計算根拠からである。

 単価はスーパー価格だから、高くも安くもない

 週に18パック送ろうと思えば、農閑期(1月~3月)と雨の日以外に、週1回の農休日はなかなか取れない。

 週に18パックを送ろうと思えば、野菜の個人客だけの場合、常時営業体制をとっていないと、顧客が安定しない。

 そして、新しいワンパックの顧客はなかなか見つけれない。

 作ることより、継続的に顧客を保持することの方が、はるかに難しいとわかるだろう。

 たった100万の純売上を手にするにも、ワンパックでは本当に甘くない。

 かといって、農協や市場出荷をしようと思えば、サイズや重量、外観、最低限の出荷箱数というまた違った基準をクリアする必要がある。 


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(今日の夕飯)
アジの開き
キュウリのサラダ・・・タマネギ、リンゴ、豚肉
焼きナス
煮豆

 

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埋設農薬なお2083トン

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 今年は3年ぶりに柿が豊作だと思ったが、ここにきて害虫被害により、ぼてぼてと落下している。あまりに鈴なりだったから、少しは落ちた方が台風が来た時に柿の木のためによいと思ったが、ちょっと落ちすぎ。カラスが毎日のように食べに来るので、カラスに食われるくらいなら、ニワトリにあげようと思い、虫食いの柿をちぎった。
 収穫まで後2ヶ月。


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 レタスの発芽が悪く蒔き直したが、2回目も発芽がよくない。しかし、1回目と2回目を合わせたら40本くらいは定植できそうである。1回収穫したら終わりではなく、摘み取り系のレタスだから40本あればよい。


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 4回目の地這いキュウリ。今年は4回とも地這い作りにした。花が咲いたので、後1週間ほどで収穫が始まる。


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 ニンジンの畝の下をモグラが走って困る。今日の農業新聞にモグラ捕り名人の話が載っていた。就農してまだ3年のRさんだが、今夏は50匹をすでに捕獲。
 ・・・すごい才能。自分の場合はモグラになすがままにされているのに。
 
  

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今日のニワトリ。最近は夕方に少し「ヌカ」をばらまいている。



 農業は国の土台である。農業という土台があって始めて工業や商業が成り立つが、工業製品や商業活動の方がより難しそうに見えるために、農業が蔑視される。そして、工業や商業の職業に従事した方が、収入的にははるかに多いので、そこで稼いだカネで、農作物を買うという選択をした方が、生活の上では得をする。
 
 そして農業は、手に職をつけるとか、技術を磨くとか、高度な専門知識を身につけるという職業でもない。

 だから、近代産業の発達とともに農業は志ある人からは省みられなくなり、やがて先進諸国では、お年寄りや女性が主体となってする仕事になった。その行き着いた状態が現代である。
 
 生活がより便利で豊かになる工業や商業が大切で、農業は片隅に追いやられ、高度成長の名の下に、工業や商業が優先されてきた。
 
 工業や商業で儲けたカネでいくらでも、海外の安い農産物を輸入できたのが20世紀である。しかし、21世紀に入り、後進国も産業が発展して、農業に従事する人口が徐々に減り、環境も悪化し、化石資源も各国の輸入競争が激化してきた。こんな中で、飼料の高騰、燃料の高騰、肥料の高騰という事態が発生し、やっと農業に目が向けられ始めたのである。
 
 工業や商業で成功したこの国は、農業も工業や商業の手法で立ち直らせれば簡単だと考えた。
 
 でも農業は、工業や商業とはちょっと違う構造である。手っ取り早く軌道修正することも、工業や商業のようなラインに乗せることもできない。
 
 農業の特徴を列挙すれば、工業や商業のように貨幣だけに置き換えて計算できないという特筆すべき特徴がある。
(1)仕事が内包する癒しの価値
(2)仕事から疎外感を生じない価値
(3)風景を豊かにする価値
(4)自然災害を抑える価値
(5)他の動物や昆虫の生存環境を整える価値
(6)時間の概念は500年前も1000年前もいっしょ
(7)効率や採算というのが商工業の概念
(8)労働からの疎外でなく、労働による癒しが農業の概念
(9)自然を遮断するのが工業や商業
(10)自然の懐に抱かれているのが農業
 
 このように、農業と工業や商業は対立する価値観が多い。



埋設農薬なお2083トン

 今日の朝日新聞に見過ごせない記事が載っていた。

『70年代に国の指導で地下に埋められた有害農薬の最終処理が頓挫している。
 国は国際条約を批准して来春までに処理を終える計画だったが、財政難から10道県で2083トンが地下に眠ったまま。
 地震で地中に漏れ出る危険もある。国は「税源は移譲した」との立場で,解決のめどが立っていない。』

 有害農薬が地下に埋設されることになったのは1971年、旧農林省が農作物に残留して体内に蓄積して健康被害を引き起こすとして、アルドリン、エンドリン、ディルドリン、BHC、DDTの5種類の有機塩素系農薬の使用を禁止。最終的には無害化処理が必要だが、当時は高温焼却などの技術はなかったため、地下に埋めるよう都道府県に指導した。30道県が計4660トンを、プラスチックのコンテナに入れた上で、県有地や農薬メーカーの敷地などの地下にコンクリートの箱に密閉するなどして埋めた。

 岡山県は埋設箇所は1箇所だが、埋設数量は北海道に次いで多い455トンで全国2番目。処理計画は無し。

 
 朝日新聞は時々、はっとするような記事を載せてくる。しかし自分でよく覚えておかないと、何回も載ることはない。今日はもう一つ、社説で「沖縄密約、政府は文書を公開せよ」の記事があった。
 
 朝日新聞は多少は「反権力」の姿勢を貫いてくれているようである。山陽新聞は逆に政権よりの姿勢が顕著。
 毎日、比較して読み続けていれば自然に見えてくる。

 
 農薬は後々になって、使用禁止になる場合が多い。

 小学校の行き帰り、梅雨の頃には、おびただしい量の魚がぷかぷか浮いて死に、川面を埋め尽くしていた。それは川中の魚が死んだかと思えるような光景だった。田植えの後に「きつい農薬」が使われ、梅雨の雨と共に川に流れ込み、魚が死んだのだった。子供でも、魚が死んだ理由くらいはわかる。目をそむけたくなるような光景だった。それはわが集落の中を通る川。

 父母は葉タバコと稲作で、当時のきつい農薬を浴びるほど身体に受けたかも知れない。因果関係は知る由もないが、母は血液のガン、父は肝臓ガンだった。

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カエル ツボカビ症

化学肥料 供給懸念強まる

 中国やインドなどの新興国、途上国で増加が著しいという。
 
化学肥料は窒素、リン酸、カリウムが三大要素で、原料となる天然ガス、リン鉱石、カリ鉱石の値上がりで、いずれも高騰している。特に窒素が足りないと作物が正常に育たず、窒素肥料なしでは、世界人口の食糧の約4割が確保できないとの試算もある。(農業新聞9月4日)

 出荷農家の人は、作物ごとに、必要量だけの化学肥料をきちんと投入している。自分の場合はそこのところは全く適当。メタン菌液肥のN(窒素) P(リン酸) K(カリ)の含有割合はわからないし、どんな作物にも、ほとんど同一量を施している。


彼岸花
 
 
 今日は9月4日。当地の彼岸花は9月10日頃には畦岸から芽を出してくる。だから9月10日頃までには、草刈機で畦岸をきれいに刈っておく必要がある。草ぼうぼうでは彼岸花が秋空に映えない。
 
 彼岸花のために畦草を刈るという意識も少しあるが、もっと大きな理由は、秋冬作の準備のためである。キャベツやハクサイの定植、ダイコンやカブの種蒔きの前に、畦岸をきれいに刈って、コオロギやバッタ等の隠れ場を少なくする。畦岸をきれいに刈っておくと、これらのアブラナ科野菜の食害が随分と少なくなる。
 
 稲田なら、稲を刈る(9月中旬~)前に畦草刈りをする。
 
 畑作にしろ稲作にしろ、ちょうど畦草刈りをしなければならない時期に、それを待っていたかのように彼岸花が芽を出してくる。彼岸花のためだけに畦草刈りをわざわざする人は少ないだろうから、そういう点でも、彼岸花はグッドタイミングで芽を出してくる。
 このタイミングのよさが、彼岸花が秋の風物詩になった大きな理由と思う。
 
 きれいに刈った畦岸から彼岸花が直立して伸びてきて、あっという間に蕾をつけ、あっという間に花が咲き、あっという間に畦岸や路傍の草花の谷間に沈んでいく様は、「日本人の郷愁」である。


 
 

 
  海外でカエルなどの激減・絶滅を引き起こしていると考えられている「カエルツボカビ症」が、2006年12月、日本で飼育されていたカエルからも確認されました。今後、野生の両生類にこの病気が広がった場合、日本の自然環境や農林業にも、深刻な影響が及ぶ可能性が指摘されています。

 カエルツボカビ症は、一度、野外に広がったが最後、それを収拾する手立てはありません。この問題が、深刻な事態を全国で引き起こすことになるかどうかは、現時点で拡散の予防が徹底できるかどうかにかかっています。(以上はWWFジャパン、グーグルで検索した記事です

 最近、カエルツボカビ症というカエルの病気のことを一般の新聞や農業新聞で時々目にする。
 カエルは農業者にとって「命」そのものだ。カエルが少なくなったら「無農薬」など絶対に無理である。いつもは、カエル様、カエル様などと思わないが、それは日常的に頻繁に目にするので、その「ありがたさ」を忘れてしまっているからである。
 農業においては、野生のこんな小動物の「計り知れない恩恵」を受けて、作物の収穫をすることができている。
 
 テントウムシ、クモ、カマキリの3種類は田んぼでよく見かける益虫であるが、カエルほど見かけない。カエルはそれくらいしばしば目にする。そのカエルが少なくなったり、いなくなったりしたら、作物の成長、ひいては人間の存在自体も脅かされる。

 農作物のために無料で大変な活躍をしてくれるカエル。オタマジャクシはカエルの子供である。しかし、カエルが産卵する「水田」もますます少なくなっている。すでに、自分の田んぼの近くの稲田は1枚だけになった。他は稲の作付をやめられてしまった。
 
 田んぼの傍らに、細い水路はあるが、稲を作っていないので、その水路に水は流れず、他所の田んぼとの境界線になる水路だけに水が流れている。カエルの卵は水路のような場所ではなく、稲田のような水の流れが止まっているような所に卵を産む。だから、田んぼで活躍してくれているカエルは一体どこからやってきたのだろうと考える。
 アマガエルとトノサマガエル以外は、カエルの名前をよく知らない。野菜の葉に止まっているのはたいていアマガエルである。その他のカエルは地面で見かける。
 最も身近なカエルがいなくなるなど考えられないし、考えたくもない。カエルの危機は人間の危機。
 

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田舎の田んぼは負債

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 左は集落を逆方向(表側)から見た画像で、右は小学校の通学路の土手沿いの田んぼ。
 左は半分が休耕田(減反)、右はほとんどが休耕田(減反)。稲作農家はすでに集落の4分の1以下。10年後、稲作風景が集落に残っているだろうか。
 

田んぼは負債
誰か、田んぼを買ってくれる人がいないだろうか
しかし簡単には売れない。集落の人の了解がいる

隣の田んぼも荒れているから迷惑はかからない
うちの田んぼも荒らしておこう
畦草を刈るのも面倒だ
田んぼを耕運するのも面倒だ
 
田んぼは負債
田んぼを必要とする人もいない
稲作を委託しようにも、もう作ってくれる人がいない

田んぼが荒れていく
人の心も荒れていく 

 

畜産物の自給割合

鶏肉 31%(輸入肉)
   
 62%(輸入飼料で生産)
     7%(国産飼料で生産)


牛肉 57%(輸入肉)
    32%(輸入飼料で生産)
    11%(国産飼料で生産)

豚肉 48%(輸入肉)
    47%(輸入飼料で生産)
     5%(国産飼料で生産)

 結局、肉の自給率は鶏肉7%、牛肉11%、豚肉5%である。しかしそんなに困ることはない。45年前は、肉と言えば1ヶ月に2回ほど口に入る「鶏肉」だけだった。牛肉や豚肉はほとんど食べることはなかった。

 だから、いざとなったら鶏肉だけ食べればよい。牛や豚は巨体なので手に負えないが、ニワトリを20羽ほどなら、簡単に飼い始めることができる。45年前は集落のどこの家にも、庭先で20羽ほどのニワトリを飼っていた。そして、卵と肉を自給していた。

 だいたい、45年前には「スーパー」など近所にはなかった。
魚屋さん・・・遠方の漁村から自転車で売りに来ていた
パン屋さん・・・田植時分には自転車で売りに来ていた
豆腐、アゲ・・・ネコ車でおばあさんが売りに来ていた
アイスクリーム等・・・集落に小さな店があった
薬屋さん・・・風呂敷を背中に担いで売りに来ていた
 たった45年でこんなに世の中が変わってしまった。


 
猛暑と豪雨 奇妙な夏

 気象庁は6~8月の天候まとめを発表。西日本を中心に気温35度以上の「猛暑日」や、30度以上の「真夏日」が記録的に多かった一方、大気の状態が不安定で、1時間雨量は全国の59地点で観測以上最多を記録した。台風上陸も8年ぶりにゼロだった。(山陽新聞9月2日)

 毎年何らかの異常があるので、今年がそんなに異常とは思わなかった。

 

農業は地球環境を破壊する

 特に大規模な干拓地農業や北海道農業は、環境にとってはあまり望ましくないと思う。
 こじんまりとした農業がたくさん存在することが、地域環境の保全につながる。
(1)規模が大きいとどうしても農薬、化学肥料、除草剤の3点セットになる。
(2)農業が癒しになるのは、大地に足をつけた手作業の農業である。
(3)大型機械を駆使した土から離れすぎた農業は、かえって人間疎外につながる。
(4)大型農業ほど外部事情に影響されやすい(資材の高騰、燃料の高騰、肥料の高騰)。
(5)農業法人や集落営農のような組織化された農業に従事しても、湧き出る農業の喜びはない。単に経済だけを追求するため。
(6)農業は経済半分、経済以外が半分で成り立っている。経済以外とは
 自分自身の癒し
 風景の保全
 動植物の生存環境を保持
 水をたたえる(稲田は洪水を防ぐ)
(7)農業の組織化や大規模化はどうしても経済至上主義に陥る。
(8)農業には二つの流れがある。
 自給自足としての農業
 農作物を換金作物として捉える農業

(9)口に入れる食べ物をすべて人任せという分業では、地球環境は壊れる。自分で少しは作る。理想ではなく現実として。

 しかし現実には無理。
 
若い時の一時期、東大阪市に住んでいた
 
まわりに田んぼなどなかった
 
だからネギを作るにもプランターを購入して、土も購入する必要があった
 
しかしアパートだったので、プランターを置く場所もなかった

もちろん、はなから野菜など作る気はなかった
 
必要なら野菜は買えばよかった
 
しかし野菜は必要にもならなかった
 
なぜなら、自炊をすることはなかったから
 
朝は喫茶店、昼は職場の食堂、夜は外食
 
だから野菜などいらない
 
農業など頭に浮かんだこともない
 
とにかく職場の仕事のことで精一杯だった
 
何か手に職をつけなければと思ったが、何も身につかなかった
 
その後、地元の岡山に帰って家から通勤を始めたが
 
どこへ勤めても、会社に居場所を見つけることはできなかった
 
サラリーマンと資格試験に挫折し続けてから
 
30代の半ば頃に農業がひらめいた 
 
非農家出身なら、挫折しても農業をイメージすることはできない
 
農家出身でも、農業では生活できないことを子供の頃から身にしみて知っている
 
だから、挫折しても農業は選択しないし、選択できない  

農業は大多数の人間の職業としての選択肢から消えていく
 
土から離されてケージに閉じ込められたニワトリのように、人間も組織(企業)の中で生きるしか生活の手段がなくなった。
 
土の上に戻ることは、ニワトリにとっても人間にとっても、それぞれの生の開放なのに、それが許されない。
 
過疎の山村(限界集落)に逃亡しても、自給自足ができないので、結局、大都会の場末の簡易宿に逆戻りして、資本の「おこぼれ」を拾いながら生きていくしかない。
 
今の日本はまことに生き辛い。
 
現役世代にとって、農業や土は「異次元の世界」になっている。

農業はすでに農作物をカネにする必要のない定年帰農者だけのものになっている。


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(今日の夕飯)
焼きナス
オクラの湯通し
ソーメン・・・青シソ
目玉焼き

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ダンボールの値上げ

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 今日は、毎年9月2日の「神楽」の日だった。午後からは公会堂で「大まわし」もするが、午前中は各家を一軒一軒回って、御払い「小まわし」をしてくれる。多分どこの家にも1000~2000円包まれるのではないかと思う。子供が生まれたり、新築された家は5千円もしくは1万円包まれるようである。その場合は長く踊られる。
 あなたの村にも来られますか。
国重要無形民族文化財 伊勢大神楽講社 山本勘太夫
三重県 員弁郡 東員町 笹尾西




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 農作業で、草を刈る作業は多い。小さな田んぼが多いので、畦岸も多く、池に通じる山際の道は、誰も通らないので、すべて自分が草刈をする必要がある。長時間続けるとなかなか重労働である。だから時間をみては1時間ほどずつ何日か繰り返す。
 草刈機は鎌(カマ)の12倍のスピードで草を刈る。つまり、草刈機なら5分で済むところ、鎌の手作業なら少なくとも60分はかかると思う。実際には15倍以上の仕事量になっていると思う。
 そうなると、時間がかなり残ってくるように思えるが、そうはならなくて、鎌の時代よりますます忙しくなった。
 
 草刈機という農具は、ボクが小学校の時はまだ普及していなかった。なぜなら、その頃には小学校に「稲刈り休み」というのがあって、鎌で稲刈りをしていたから。
 だからこの農具が一般に普及してまだ40年ほどしか経っていない。人類2千年の鎌の時代が終焉し、草刈機の時代に入ってまだ40年である。しかし、機械は人間をちっとも楽にしてくれていない。
(1)当時としては草刈機の支出はかなりの負担だった。
(2)慣れない間は危険作業である。
(3)草刈機、トラクター、テーラー、脱穀機、ハーベスタ、田植え機、コンバイン・・・怒涛のように田舎の集落に押し寄せてきた農業機械。それらを競争のように購入し、よく故障しては修理代がたくさんかかり、使えば油代という新たな費用が発生し、それらを収納する納屋も必要になるし、次から次に新製品が出て、次から次に買い替えをするようになり、もう農業収入では払えなくなり、農業を止めて会社に勤めるようになり、会社で儲けたカネをまた日曜百姓の農具につぎ込み、これの繰り返しになって、ちっとも楽にならず、気がついたら棺おけに足を突っ込む年令になっていた。阿呆を出せといったら百姓を出せということ。ドン百姓・・・田吾作・・・。そのドン百姓にまさか自分がなろうとは・・・。


  
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 小さな容器にも仕込んでいる。50リットル入りが10個。500リットル容器2個で間に合っているが、以前、食糧品店でもらったこの容器があるので作っている。
 仕込んでから4日目ほど。ヌカがはみ出そうとしているが、攪拌すれば右の画像のように8分目くらいに減る。

  

 

 昨晩、ダンボール会社から電話があり、
 120サイズ・・・1枚・130円→150円に
 100サイズ・・・・1枚・92円→130円に
 値上げをさせて頂きますと言われた。
 120サイズは120円が130円に上がったばかりで、また今回アップになった。1回に250枚単位で注文しているので、250枚×20円=5千円のアップになる。
 250枚という小口でも対応してくれるダンボール会社はここだけなので、ダンボール会社に従うしかない。
 この1年、農業現場での各種の値上げには、さほど影響は受けていなかったのに、ここにきて、ダンボールという伏兵に足元をすくわれている。

 しかし、地元の配達より、宅急便の方がまだよい。地元の配達では「配達料金」というのはもらえない。ガソリン代はかなり値上がりしているし、配達は遠方が多いと思うので往々にして半日仕事になってしまう。配達すればそこで「世間話」の一つもするだろうし、そんな時間が農作業に食い込む。

 

 
 介護福祉士養成校の今春の入学者は定員の45%と、半分を下回った。低収入で敬遠と出ていた。
 私事で恐縮だが、次女は介護の仕事をしている。そんなに給料が安いとは思わない。介護の職場は女性が安定して働ける職場だと思う。介護の仕事は向き、不向きがあるので誰でもできないが、嫌いでなければ「食いはぐれ」の少ない職業だと思う。
 
 高学歴でもなく、たいした能力もなければ、家から通える範囲で、他にどんな職場があるだろうか。働く場所などない。
 自分は介護の仕事などは全く向いていないが、次女がそういう職場を選択した時は、ちょっとうれしかった。給料が安いといっても、ワーキングプアといわれている180~200万よりもうちょっといいし、女性で300万以上もらえる職場は田舎では少ないのではなかろうか。
 我が家は1人1人の収入は少ないが、4人とも働いているので、一家としてはそれなりの収入にはなっている。

 介護の職場も低き安定かも知れないが、農業の低き安定にくらべたら、収入的にははるかに多い。
 親が自分にはあまり期待できなかったように、子供に期待はしない。とにかく自分の「食い扶持」くらいは自分で稼いでほしいと思う。

 集落でも、未婚や離婚が50%を越えているし、子供をほとんど見かけなくなった。日本の人口が半分になるという現実が身に迫ってわかる。

 自分はもう農業で「撃ってでる」ようなことはしない。農業の現場で20年近くやってくると、何ができて、何ができないかは思い知らされているので、自分の稼げる範囲で稼いで、稼いだ範囲内で生活するしかない。それ以上に稼ぐ必要があるなら、農業からリタイアせざるをえないが、仮に勤める場所があっても、ワーキングプアの年収以上にはならないだろう。


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(今日の夕飯)
野菜炒め・・・タマネギ、オクラ、ウインナー
スパゲティ

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直接の顧客を持つこと

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 収穫には結構時間がかかる。野菜とハーブで15種類収穫、1作物平均10分かかるとすると、15種類×10分=150分(2時間半)。2時間ほどで収穫を終えようと思えば、15種類×8分=120分(2時間)
  
 

 農業収入で下記3項目を支出するのは安易ではない。

(1)野菜以外の食料品の購入・日用品の購入

(2)国民年金保険料の支払い

(3)電気、ガス、水道代等のライフラインの支払い

 この3項目の支払いだけで、年間90~100万ほどになる。そして、自分のような農業で、これだけの純売上(総売上-総経費)をあげることは大変である。

 しかし他の農業形態では、肥料や資材の高騰で、もっと厳しい状態になっている。

 
 まがりなりにもまだ農業者であり続けることができるのは、自分が「直接の顧客」を持っているからである。

 直接の顧客だから、

(1)少々外観が悪くても出荷できる
(2)野菜のサイズも重量も関係ない
(3)一元の客でなく、顔の見える関係だから、安全な野菜を作りたいと思う。
(4)自分で単価設定できる
(5)直接の顧客だから「やりがい」が出る

 中間業者(農協や市場や道の駅等)を通すやり方なら

(1)手数料を取られる。道の駅等は通常15%
(2)サイズや外観のそろった野菜がある程度の「箱数(量)」必要になる
(3)価格が不安定

 今、自分の農業の一番の生きがいは、シェフと話す機会が多いということである。もちろん電話の声だけで顔は知らない。注文の電話を入れたり、電話をもらったりすることが、明日の農業のエネルギーになっている。

 収穫時にどうしても「残ってしまう野菜」が発生するが、
(1)我が家だけで食べきれない量のこともあるし
(2)それらは置いておいても仕方がないし
(3)ニワトリにやるのはもったいないので
 サービス品としてワンパックに入れてしまう。

 それでも長年の経験で、そういう野菜やハーブはたくさんは出ない。せいぜいワンパックに納まってしまうくらいの量である。

 農業を始める前に、これだけは貫徹しようと思ったのが、「直接の顧客を持つ」ということだった。丹精込めて作った野菜を「自分の知らない第三者に食べて欲しくない(売りたくない)」という強い気持ちがあった。

 外観に関わらず(農薬をほとんど使う必要もなく)売ることができるし、直接の関係だから、外観よりも、安全性や、味や価格に注意を払うようになる。

 農作物にかかわらず、本当にいいものは、現在の市場流通には適さないので、生産者と顧客との直接取引き(主に手作り品)で売買されているだろう。

 もちろん、貧乏人はそれを利用することはできない。貧乏人は買うか買わないかを値段だけで判断することが多いからである。自分もそうである。しかし、
(1)耐久性
(2)利用心地
(3)安全性
(4)年代物、こだわり、手垢がついて愛着に代わる
 トータルで考えると高い方が安くつく場合が多い。

 自分のワンパックを考えてみた場合
(1)イタリア料理店でない個人客の場合は、野菜の選択はないので、ワンパックに何が入るかわからない。
(2)送料として800円負担してもらっている。

 顧客から見ると
(1)生産者が特定している
(2)何が入ってくるか楽しみ
(3)旬の野菜が自宅まで届く
(4)収穫後28時間以内(翌日の午前中)に届く
(5)鮮度、味、安全性は高レベル(そうでないと続かない)
(6)単価はスーパー価格並み
(7)サービス品も入るので、送料負担は金額換算すると300円ほど。
(8)無駄な物や嫌いな物も入ってくるが、それは仕方がない

 つまり、ワンパックはそんなに高い買い物ではないと思うが、家族構成の変化等で「食べきれない」という問題が出てくる。

 これからは、果樹でも、米でも、野菜でも、それぞれの生産者から直接購入するという時代になっていくと思う。そんな田舎とのつながり(ネットワーク)を保持することが、現役帰農や定年帰農を模索したり、将来の田舎移住、食糧難の回避につながる可能性もある。

 とにかく、「土の香りのする生産物」を手に入れる努力をしてみれば、第一次産業が見えてくる。

 
  逆に自分は直接の顧客をつかもうと、

(1)軽四で引き売りしながら顧客を見つける
(2)友人や知人、親戚に紹介を依頼
(3)業務用(イタリア料理店)は電話帳で電話営業
 等をしてきたが、3~5年以上はなかなか続けてもらえないので、販路は結構不安定である。
 個人客の営業は方法が少ないが、業務用は電話営業ができる。

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 メタン菌の活躍は、9月、10月の2ヶ月。気温が下がり始めるとメタン菌があまり活躍してくれない。
 だから暑い時期に畝立てをして、元肥として液肥を順次使っておく。


 
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(今日の夕飯)
コロッケ・・・市販の惣菜
オクラの湯通し
焼きナス
キュウリの塩もみ

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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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