あめんぼ通信2008

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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ワンパック宅配で稼げる金額

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 今日さっそく、上の3種類を買った。紅甘夏1290円、イヨカン998円、キウイ(品種ヘイワード)980円。キウイはすでに2本あるが、もう1本増やすことにした。
 
 紅甘夏とイヨカンは活着するかどうかわからない。去年植えたミカン類のうち1本は枯れ、他は葉の虫害も多く、植えてからあまり大きくなっていない。

 

 工業高校を出たが就職する気が起きず、就職を先送りするために、何となく大学へ行き、何となく4年間を過ごしてしまい、何となく卒業した。しかし今度は就職しないわけにはいかず、何となくいろんな会社を受けた。しかし何となく全部落ちた。行く所がなかったが、親が地元の議員さんか誰かに頼んだらしく、ある企業へ面接に行ったら、何となくパスした。入社試験などはなかった。そして何となく勤め始めたが、何となくノイローゼみたいになって止めた。もう会社は真っ平だと思い、それから資格試験をめざして勉強を始めたが、カネがない、働かざるをえない、勉強時間がないという3つの悪循環を10年余り続けてしまった。
 
 そして最後は何となくではなく、本気でもうこれをやるしかないと思って農業に転身した。しかし農業の技術力はあまり上昇しなかった。
 
 あまり、技術的なことを追い求めるというタイプでもなかった。技術的なことを追い求めなくても、作物の旬の時期に、普通に耕し、普通に肥料をやり、普通に草抜きなどの手をかければ、普通にできた。


 就農準備期間中に「ワンパック宅配」という農業形態をすることに決めた。すでに30代半ばだったし、自分には何ができて、何ができないか、どんなことが得意で、どんなことが不得意かが、かなりわかっている年齢である。

(1)稲作は機械が苦手で、機械を買い換えるカネもなかったので、自給用も作らず止めようと思った。父が止めたら誰かに委託しようと思った。

(2)農協出荷するには外観やサイズが要求され、農薬も必然と思った。そういう農業はする気がしなかった。

(3)特定の野菜を大規模に作るという方法も不向きだと思った。

(4)就農準備期間中に図書館で見つけた本の中に「都市生活者のためのほどほどに食っていける百姓入門」という長ったらしい題名の本があり、それを読み進むうちに、自分にはこれが一番向いていると思った。それは、
(イ)顧客に直接販売、(ロ)ニワトリを飼う、(ハ)田んぼの様子を書いたミニコミを発行、という3点セットが説明されていた。

 ひらめいてから2年後、いざ就農。しかしすぐには身体が田んぼの方に向いてくれなかった。理由として、
(1)すでに何十年も田んぼに出たことがなく、なんとなく、こそばゆかった。

(2)近所の人の目が嫌だった。一応、大学まで出ているのに、今頃農業を始めるという落ちぶれ・・・。

(3)田んぼに出るのがちょっと怖いような気がした。

 就農する前に短期間でも研修を受けたら、身体が慣れるだろうと、ある研修先へ通わせてもらったが、片道50キロあり、10回も行かないうちに続かなくなった。それでも、それがきっかけとなり、我が家の田んぼにボツボツ出始めるようになった。軽四はまだなく、カブだった。
 
 そうこうするうちに、だんだん慣れてきた。最初の頃は、うさんくさそうな目で見る周囲の人の目がいやだった。自分の方から愛想もしなかったが、話しかけられもしなかった。話しかけてはいけないような雰囲気を自分がかもし出していたのかも知れない。
 
 しかし、そんな周囲の目にもいつの間にか慣れた。慣れるのに1ヶ月ほどかかったように思う。自分も周囲も「その状況を認めざるを得なくなった」
 。
 どうせ続かんわ・・・
 何を作るんじゃろうか・・・
 頭でもおかしゅうなったんじゃろうか・・・

 それでも面と聞いてくる人はいなかった。

 周囲のそんな目にも慣れ、やっと身体が外の空気にも慣れるのに、3ヶ月ほどかかったように思う。この期間が最も危機的だったかも知れない。その後は農業にのめりこむようになった。

 スタートして4ヵ月後に軽四を買い、その後まもなく、近くの団地へ「引き売り」に出た。
 田舎なので、どこの家でも家庭菜園はしており、父もしていた。だから作ることに関しては困らなかった。

 1年後の3月に家の軒先でニワトリを飼い始め、5月にトリ小屋と物置ができた。トリ小屋と物置は大工さんに建ててもらったが、41万円かかった。前年の7月に購入した農業用軽四は62万円だったので、合わせて100万ほど。農業はサラリーマンと違って身一つというわけにはいかず、初期投資の大きな職業である。しかし、ハウス等は持つ予定はなかったので、大きな初期投資はこれで終わった。

 就農後3年間は父が健在で、これが多いに助かった。その後一人でするようになったが、技術的にはスタート5年目くらいがピークで、その後はほとんど進歩しなかった。多種類だったし、売ることに忙しかったし、技術的なことにあまり関心がむかなかった。技術的なことに関心を向けなくても、普通に収穫できたから。
 
 外観やサイズは問題にされず、10の収穫になるのを6~8で十分と考えるなら、野菜は野菜の力だけで十分育つ。そのために最も重要なことは、その作物の旬に蒔くことと、最低限の肥料は施すことの2点である。

 ただ、ワンパック宅配の純手取りは、最大でも168万円にしかならないと思う。1人では1回の出荷で7軒分(7パック)しかできない。8パック送るのは難しい。そして1パックの自分の純手取りは最大で2千円ほどである。2千円の根拠は、
 ワンパック3200円-送料800円=2400円。2400円-経費合計400円=純手取り2000円。

 2000円×7パック=14000円
 14000円×週3回出荷(月、水、金)=42000円
 42000円×1ヶ月4週=168000円
 168000円×10ヶ月(3月、4月は野菜がない)=168万円

 しかしこの数字は、
(1)自然災害がなく、野菜が全部できたとしての計算式
(2)特定の野菜に失敗がなかったとしての計算式
(3)顧客の出入がなく顧客数が一定としての計算式
(4)急用で休むことがなかったとしての計算式
(5)新たな必要経費の支出がなかったとしての計算式
(6)3月、4月以外は野菜がそろったとしての計算式 

 これを全てクリアするのは難しく、よく稼げても120~130万ほどであり、所得税を納めるほどは稼げないだろう。

 この数値をよく覚えておいてください。これでは生活ができないと考えるなら、ワンパック宅配以外の農業形態を選択する必要がある。

 しかし、他の農業形態はワンパック宅配よりかなり高度な技術力、資本力が要求されるだろう。
     
     
      

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 今日のニワトリ。サツマイモは本当に不採算。電気柵の元が取れない。野ネズミのために作っているのか、出荷のために作っているのか、ニワトリ行きの比率も高い。


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(今日の夕飯)
サンマ
レタス
インゲンの煮物


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日本とドイツ 自然エネの制度に大差

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 ニンニク、ラッキョ、ワケギの植え付けをした。植え付けの適期幅は比較的長いが、3種類同時の方が忘れないし、手間も省けるので、同一日にしている。


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 ニンニクは160個ほど植えた。青枯病が出て枯れたピーマンの黒マルチをはがし、2日前に液肥を施しておいた。
 植えつけた後、クン炭をふった。これで完了。


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 ラッキョウは自給用に30穴(2個植え)ほど植えた。


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 青シソを鋸で切り、その株間にワケギを15株ほど植えた。これも自給用。出荷のない4月の1ヶ月間ほどが収穫期。
 ネギが終わる(葱坊主が出る)ころ、ワケギが食べれるようになる。
 

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 レモングラスとニラの株分けをした。

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 これも青シソの跡地に15株ほどずつ植えつけた。前作のマルチを利用して植えたのでこれらは無肥料栽培。状況を見て春先(3月)に肥料を与える。

 
当地の初霜は11月23日の勤労感謝の日前後なので、植えつけも株分けもそれまでに活着させておいた方がいいので、10月末頃が時期としてはいいと思う。
 
 果樹の苗木も今の時期の植えつけを逃すと、来年の3月になる。今週末の3連休にはホームセンター等にたくさんの苗木が売り出されると思うので、少し買いに行こうと思う。

 当地では越冬できなかったレモングラスが去年は越冬できた。そして厳寒期の温度がミカンにはちょっと低く、適さないと言われていたが、ミカンが適地になりつつある。どちらも地球温暖化が理由だろう。


 もう11月が来る。11月、12月、1月、2月、3月の5ヶ月間は農業者は比較的ゆっくりできると思う。農作業は11月中旬のタマネギの植え付けで終わり、その後は、3月中旬頃から始まる春の農作業までこれといった農作業はない。
 
 その後に控える長い農閑期があるから、11月という月が大好きになった。ただ、この5ヶ月間はあっという間に過ぎてしまう。4月から10月末頃までの7ヶ月間はなかなか日が経たないのに、まるで2倍の速さで過ぎていく。

 この農閑期の間に、下水道につなぐためのトイレの改修をする予定。つなぐのは3年間の猶予期間があるが、集落の8割方の家は下水道が完成した今年の春に改修を終えているので、我が家もあまり先送りはできない。
 その他には、これといった用事はなく、近場をドライブしたり、たまに農業仲間を訪ねたりしながら過ごす。

 

汚泥肥料規制で協議

 肥料価格の高騰で今後、汚泥肥料の使用が進むことが予想されるが、有害な重金属が含まれる可能性がある。中でも植物が吸収しやすく、その植物を食べた場合、人体に有害なカドミウムの含有基準を中心に協議していく。
 
 汚泥肥料は下水やし尿、工業用排水の処理工程で生じる汚泥から製造するもの。同日の初会合では、カドミウムについて、含有が許される最大量について検討することを決めた。現在は肥料取締り法で5ppmとされている。(農業新聞10月30日)



青森県の果樹(リンゴ)共済掛け金
  

 果樹共済の掛け金は、国と加入する農家が折半している。農家が支払う平均的な目安は10アールあたり、
 暴風雨だけの災害補償・・・5000円
 暴風雨、ひょう、2点セット・・・8000円
 暴風雨、ひょう、凍霜の3点セット・・・9000円
 3点セットに病虫・鳥獣害を含めた総合・・・12000円
 原則掛け捨て。
 果樹共済の加入率は面積の33%にとどまり、大半の農家は気象災害に丸裸の状態だ。(農業新聞10月30日)

 例えば2ヘクタールの経営の場合、暴風雨だけの災害補償でも10万円の掛け捨ての共済を支払うことになる。これではなかなか共済には入れない。加入率33%というのがわかるような気がする。

 

日本トとドイツの風力発電 制度に大差

 風力発電など自然エネルギーをやりたい主体は多い。だがRPS法で電力会社に義務づけた利用目標が低すぎ、多くの計画が実現できない状態だ。社会的に自然エネルギーの普及の重要性が認識されているのに、制度がついていっていないのが残念だ。ドイツは2020年頃に原発を全廃することを政策に掲げており、自然エネルギーを増やす以外に道はない。一方、「原子力立国」をめざす日本は、低炭素社会の切り札に原発推進を掲げる。そこがドイツとの違いで、自然エネルギー普及の大きな壁になっている。(朝日新聞10月26日)

 ドイツ連邦環境省によると、こうした制度により自然エネルギーへの投資額は07年には4兆円を越え、25万人の雇用を生み出しているという。
 日本は地震国であるのに原発頼り。

            
      
 
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(今日の夕飯)
ナスビの煮物
サラダ・・・レタス、キュウリ
カツオ・・・市販の惣菜

 

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落ち込まない

 ダイコン、ハクサイ、カブの状態がよくなくても、落ち込まない。落ち込んではいられない。
 
 しかし、野菜だけだったら落ち込む。秋冬作においては、アブラナ科四天王(ハクサイ・キャベツ・ダイコン・カブ)はワンパックの価格の3分の1を占めるから。
 
 自分の今の出荷は業務用のイタリア料理店が主体であり、アブラナ科四天王の注文は少ない。だから気分の落ち込みも少しで留まっている。

 10月末は春夏野菜が終わりに近づき、秋冬野菜はあと2~3週間しないと本格的な出荷が始まらない端境期である。しかし今日の出荷は、ハーブ12種類、野菜11種類(うち秋冬野菜は6種類)、果樹1種類、在庫野菜4種類の合計28種類を出荷した。

 
 まず、ハーブから収穫

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 左から、ローズマリー、イタリアンパセリ、スイートバジル


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 左から、レモンバーム、レモングラス


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 左から、レモンタイム、コモンタイム、セイジ


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 左から、アップルミント、スペアミント、ディル


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 昨日アップしたルバーブ


次に野菜を収穫
  
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 左から、キュウリ、ナスビ、ピーマン


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 左から、エンサイ、ツルムラサキ、ネギ


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 左から、チマサンチュ(青)、チマサンチュ(赤)、インゲン
 
   
 
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 左から、ニンジン、サトイモ


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 昨日アップしたユズ。
 
 その他、在庫野菜のタマネギ、ジャガイモ、ニンニク、サツマイモを出荷。以上で、今日は合計28種類の出荷。


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(1)収穫したらそのつど竹藪の下の日陰に置く。

(2)ハーブで1種類の収穫量が少ない時は、間に新聞紙をはさんで3段重ねにする。そうすれば、そのつど竹藪の下に持ってくる手数が3分の1になる。

(3)1種類をたくさん収穫するのも、多種類を少しずつ収穫するのも、時間的にはあまり変わらないと思う。かえって目移りがして気分転換になり、収穫スピードが上がると思う。つまり、1種類を2時間ぶっ通しで収穫するのはえらいが、多種類を2時間ぶっ通しで収穫してもさほど疲労はない。

(4)仕分をする時も、多種類だと目先が変わって、能率が上がる。

(5)多種類の方が収穫ロスが出やすいように見えるかも知れないが、慣れるとそんなことはないし、送料負担分の見返りに何品かはサービス品を入れるので、収穫ロスはそれにまわす。

(6)納品書記入や、箱詰めの時にちょっと煩雑であるが、これはワンパック宅配の宿命。

(7)多種類だと作る手間がかかりそうに見えるが、同一作業が集中しないので、1人でやるには多種類の方がよい。

(8)多種類はリスクを分散できるので、必然的に農薬量は少なくなる。数種類だと失敗は許されないので農薬量も多くなる。農薬量は本人の意思ではなく、選択した農法(システム)による。

(9)農作業でも、多種類だと同じ姿勢が長く続かないので、疲労は少ない。

(10)多種類は楽しい。自分の場合は野菜だけでなくハーブも含む多種類だから、通常よりもっと多種類であるが、ハーブは野菜に比べて、作る手間や作る面積はごくわずかですむ。理由は摘めば摘むほどわき芽が伸びて、半年間ほど収穫が続くから。

(11)多種類だと、肥料も一時に集中しないので、メタン菌液肥がうまく利用できる。

(12)多種類だと天敵の益虫が増えるが、数種類では天敵が呼び込めない。

(13)専門作物だけの場合は、家庭菜園用の野菜を別途作る必要があるが、多種類作ることは家庭菜園用の野菜も全て作るので、別途の手間はかからない。

(14)多種類作ることは苦手な野菜も作ることであるが、それぞれ少量なので、さほど負担にはならない。

(15)多種類作ることは、害獣被害も、台風被害も、大雨や日照りの被害も分散できる。

(16)多種類作ることは、特定の機械に依存しなくても、たいていは手作業でできる。

(17)多種類作ることは自然の摂理にかなっている。畦草も多種類であるし、山の木も多種類である。より自然に近い。

(18)良いことづくめと思うが、単作ほど稼げていないと思う・・・。どこに原因があるのだろうか・・・。 
     


        
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 インゲンは収穫しながら片づけて、茎葉は鳥小屋に投げ入れた。取り遅れたインゲンも、インゲンの葉もニワトリは大好物。
 サツマイモのくずも定期的に与えている。画像の芋は、ふかし芋にするにも細すぎるし、芋虫の虫食いが多いのでトリ小屋行きとなった。 


  
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(今日の夕飯)
インゲンの煮物・・・アゲ、コンニャク
レタス
ギョウザ・・・市販の惣菜
みりんぼし

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オオカミは益獣だった

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 8月21日に蒔いたニンジンが収穫期に入った。たった67日でこれくらいの大きさになった。雨が適度に降って生育条件が良かったのかも知れない。発芽した当初は糸のようにか細いが、作物の生育はたくましい。
 
 ニンジンはイノシシの大好物のはずだが、まだやられたことはない。電柵はサツマイモだけで、ニンジン、ジャガイモ、ナンキンの3種類に電柵はしていないが、まだ被害はない。これはとてもありがたい。しかし将来はわからない。

 4月上旬に蒔く春夏作のニンジンはあまり太らないが、8月のお盆後に蒔く秋冬作のニンジンは良いのができる。これから翌年の2月末まで少しずつ出荷し、2月末には残り全部を掘りあげて、春の耕運の邪魔にならないところに埋めておくと、4月の桜が咲く頃まで食べれる。


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 ヒヨコを導入してから、来年の5月26日で満4年が来る。4年飼ったら新たにヒヨコを導入してきた。つまり今のニワトリを全部淘汰する時期が来た。しかしこの一群のニワトリはとても元気で、ヒヨコの時からまだ1羽しか死んでいない。厳密に言えば客死したオンドリを含めて2羽であるが、この鶏舎で死んだのはまだ1羽である。
 導入したのは、
※メンドリ・・・30羽
※オンドリ・・・2羽
 
※おまけ・・・・メンドリ1羽
 合計33羽-2羽=31羽。つまりまだ31羽も残っている。普通ならもう25羽くらいに減っているはずだが、「自然死」もないし「いじめ(突付き)死」もない。だから、来年の春に淘汰するのをちょっと躊躇している。1年先延ばしして、未踏の5年目突入も視野に入れているが、それは来年3月中旬頃までの「産卵率」にかかっている。すでに産卵率はかなり落ちているが、それでも食べ量には十分過ぎるほどある。厳寒期にもこの状態をキープして少しずつでも産み続けるようなら、もう1年飼おうと思うが、今以上に産まなくなったら淘汰するつもり。
 
 田んぼのくず野菜のリサイクルが目的といっても、やはり、卵もある程度産んでもらわないと、購入エサやコゴメの「ただ食い」になる。
 
 ただ、この羽数では自分で絞めるには数が多すぎる。最後まで自分の手にかける、または肉にして食べるというのが正しいニワトリの飼い方であるが、肉はすでにしわくなりすぎて、ダシくらいにしか使えない。10羽ずつ3回に分けて絞める(出刃包丁で首を切る)エネルギーも、今はまだ湧いてこない。

 
   
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 ジャムにするルバーブ。香りがするわけではないが、ルバーブは「ハーブ」に分類されている。何となく「フキ」に葉や茎が似ているが、フキより茎がかなり太く、1株からたくさんの茎が出る。太い茎なら4本もあればクリープの瓶がいっぱいになるくらいのジャムができる。
 
 小口切りして、ルバーブの重さの半分の砂糖を加え、弱火で20~25分ほど煮ると、酸味のあるおいしいルバーブのジャムの出来上がり。
 
 強さと弱さが共存するハーブである。土地が気に入れば5月~11月末頃まで収穫できるが、茎葉が良く伸長するのは、4月下旬~6月中旬と、10月中旬~11月中旬で、夏場は成長が止まったようになっている。
 
 土地が合わなければ枯れることも多い。 4株しかないが、かなり出荷できる。
 
 株分けが簡単で、株分け時期は秋冬の収穫が終わる11月下旬頃か、3月上旬頃。


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  久しぶりに液肥を使った。ここはニンニク予定地。120個ほどしか植えないが、これもワンパックの必須(個人客だけ毎回1個入れる)作物。
 液肥を散布した後、井戸水をポンプアップして薄めた。

  
 
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 柿の葉が舞い落ちる頃、当地でも紅葉が始まる。来月の中旬頃には紅葉を求めて県北にドライブするのを楽しみにしている。車はこの農業用軽四しかないので、どこへ行くのもこの車。
 道すがらの谷川沿いに車を止めて、アンパンや缶コーヒー、コンビニ弁当を食べながら、しばしの間、ぼう~っとするのが無上の楽しみ。


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 今年はミカンが裏年らしい。それと関係があるのかどうか知らないが、今年のユズは去年に比べて大幅に少ない。去年の3分の1も成っていない。それでも「ユズ茶」は十分飲める。ユズを半分に切り、ちょっとしぼって、熱湯を注げば出来上がり。
 「ユズ茶とふかし芋」は長い夜の友達。



「オオカミの護府」 地域の風習記録映画賞で優秀賞


 ニホンオオカミは1905年、奈良県で捕獲されたのを最後に姿を消した。その後も目撃情報はあるが公式確認はなく、絶滅したとされている。
 食物連鎖のトップにいたオオカミはシカやイノシシを餌とし、農業にとっては益獣だった。

 オオカミは農作物を守り、家と村を守ってくれる・・・

 オオカミ信仰は山への感謝の表現であった・・・

 下流の農民が、水と肥沃な土をもたらしてくれる源流の山に対する思いを映像にした・・・

 絶滅の原因は狂犬病の流行と、病気のために凶暴になって家畜や人を襲ったためとも言われる・・・

 獣害防止のため、もう一度、森にオオカミを放とうと提案している学者らもいる・・・(以上、農業新聞10月28日)

  おとぎ話の「赤ずきんちゃん」で、オオカミは害獣と思い込んでいたが、自分の認識不足だった。近世以前の世界では、民間信仰の対象だったとは・・・。
 
 オオカミはシカやイノシシを餌とし、農業にとっては益獣だったという言葉は、コペルニクス的衝撃だった。


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(今日の夕飯)
オムレツ
レタス
サトイモと豚肉の煮物


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米と野菜

 ちょっと寒くなってきた。そろそろストーブが欲しい季節であるが、ストーブの置き場もないくらい、新聞の切り抜きで部屋が乱雑になっている。

 新聞週間に朝日新聞に投稿した記事はボツだった。投稿記事を先にネットで公開したのがよくなかったようだ。

 新聞3紙を購入すると月に8564円かかり、年間では102768円。今までは山陽新聞1紙で年間に36084円だったので、66684円多くなったが、ブログを書くための必需品だから仕方がない。

 従来は、食事をしながら興味ある記事を読むという行儀の悪い読み方だったが、3紙になってから「元は取ろう」という、せこい?気持ちもあるのか、すみずみまで、気合を入れて読むようになった。
 
 スピードをを上げるように常に気にしながら読んでも、1時間はかかるので、農作業に明らかに食い込んでいる。しかし、農業だけやっていても何の展望もないから、並行するしかない。

 農業新聞も朝日新聞も、とりあえず3ヶ月~6ヶ月間だけ取ってみようと思って購読を始めたが、手放せなくなった。

 そういう意味では、ブログが自分を成長させてくれている。棚田めぐりやその他の出歩きも、ブログのネタにという意識が強いので、行動的にもしてくれる。

今日はネタがない、同じような内容しか書けないと思っても、3度の食事も同じ様な物を食べていると思い、前向きに考えている。

 
 
 20年ほどの間には、途中で何度か農業形態の変更を考えた。しかし変えることができなかった。

(1)他の農業形態はどうも不得手な部分があった。

(2)専門作物を持つには、ハウス等を含めて100万円ほどの新たな投資が必要と思ったが、資金がなかった。

(3)2年ほどのうちに新しい農業形態にスムーズに移行できればいいが、その間はワンパックと並行になる。

(4)新しい農業形態に移ることは、ワンパックの顧客もあめんぼ通信も止めることになるが、止めたくない。

(5)いろいろ考えたが、新しい農業形態に移る自信がもてなかった。

 もうできない。というより、もう新しい農業形態は考えなくなった。

 今考えているのは、「半農半ブログ」。顧客や農業収入を減らさないで、できるだけ農作業時間を少なくし、残った時間をブログにまわしたい。

 ブログで結果を出せるかどうかわからない
 プロを抜かないとプロにはなれない
 結果はどうあれ、日々のブログを残したい。

 

 1ヘクタール作っても、たった100万ほどの総売上にしかならない稲作。
 総売上から、肥料代、農薬代、農具の減価償却費等を差引したら、手元に残る金額は3割ほどで30万円。これくらいにしかならなくても、
(1)今止めると農機具がもったいない。
(2)止めてもすることがない。
(3)老後の生きがいになっている。
(4)先祖代々の田んぼを荒らしたくない
(5)年が行くと使ってもらえない。ただの少しでも稼ぎたい
 それでも稲作が忙しいのは5月から10月までの約半年間。残りの半年間はゆっくりできる。

 

 時間給800円のアルバイトを1日7時間したとすると5600円。1ヶ月に20日間働いたとすると5600円×20日=112000円。年間では134万4千円。農業収入よりかなり多いと思う。
 
 アルバイトなら、身一つで、経費はガソリン代くらいであるが、農業なら、
(1)種代、苗代
(2)肥料代
(3)作業用衣料費
(4)農業資材代
(5)軽四ガソリン代
(6)農具の減価償却費
 等の経費がかかる。

 月間12万円売り上げたとしても年間で10ヶ月(3月、4月は野菜がほとんどない)とすると、12万円×10ヶ月=120万円。120万円から上記の経費を差し引いた額が手取り金額。

 その他、農業には
(1)自然災害による収量減。
(2)害虫や病気による不作。
(3)ゼロからスタートなら、1~2年は収入が少ない。
(4)自給用と販売との間には雲泥の開きがある。販売には営業力や営業投資(広告やサンプル、電話代等)も必要になる。そして、絶えず営業を続けていないと顧客は維持できない。

 農作物を収入にするには、これくらいの難しさがある。しかし、
(1)自由な時間と自由な労働
(2)人も目顔も気にする必要なし
(3)大自然の中での仕事
(4)春夏秋冬、季節の変化を感じることができる
(5)小鳥の鳴き声、空の雲、山の風景等が楽しめる
(6)旬の野菜を食べる楽しみ

 もっと儲かる農業をしようと思えば、
(1)初期投資金額も大きくなる
(2)専門作物に精通することはなかなか難しい
(3)サイズや外観が重要なので、農薬も必然となる
(4)技術的センスも必要
(5)儲けも大きいかも知れないがリスクも大きい
(6)農業から受ける癒しは少なくなる

 現実には、米も野菜も作らないで買った方が、経済的にははるかに有利。60キロが12500円で、1人が年間60キロ食べるとすると、4人家族の米代は年間5万円。20年間買っても100万円である。
 米を作ろうと思えば、トラクター、田植え機、コンバイン、水の見回りや草刈等の手間もかかる。買った方がはるかに安い。
 
 野菜も稲と同じ・・・。買った方がはるかに安い。

 それでも作るのは、作ることが癒しになるから。

 農作物をカネにする必要がある現役世代が農業者になるのは難しい。しかし、
 正社員になれなかったら
 どうしてもサラリーマンが嫌なら
 どんなアルバイトもする気がしなかったら
 農業をやってみたいと思うなら
 農業しかないと思うなら
 やるしかないではないか


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 ハクサイ。被害がひどくなっている。

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 ダイコン、何とか大きくなってくれそう。

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 同じアブラナ科でも、ロケットの被害は少ない

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ロケットの3回目の定植をした。

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ホウレンソウの現在。

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(今日の夕飯)
サバ
レタス・・・チマサンチュという下葉から順次収穫するレタス
ピーマンの煮物



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メタンガス発生装置

 中国農業部は、家畜糞尿や稲ワラを発酵して生成したメタンガスの燃料化に力を入れている。国内には現在、年間推計7億トンのワラ、30億トンの家畜糞尿が生産されている。
  2007年は、2650万戸の農家がこの資源を利用して、102億立方メートルのメタンガスを生成し、生活用燃料として使った。08年には新たに450万戸が利用を始める見通しだ。(農業新聞10月26日)

 メタンガス発生装置のよい所は、家庭排水(台所、風呂、洗濯水)をメタンガス発生装置に投入し、ガスを取った後の廃液は有益な「液肥」となるので、水が無駄になっていない。つまり、

 エネルギー(ガス)を自給

 野菜や果樹やコメの肥料を自給

 下水道のような何十億という高価なシステムではなく、ごく安く、簡単にできる個人システム。

 下水道のような耐用年数もなく半永久的。

 下水道のように高い利用料はかからず、無料。

 下水道は化学処理した後の残渣が産業廃棄物となるが、メタンガス発生装置では廃棄物など生ぜず、有益なガスと液肥が生じる。

 大切な水が循環するという21世紀型システムである。

 下水道は19~20世紀型の過去のシステムであり、2030年頃には見直しを迫られるシステムと思う。

 下水道と違ってメタンガス発生装置は、台所や風呂や洗濯で化学合成洗剤の利用に注意を払うようになる。なぜなら、それはメタンガス発生装置を通して田畑に還元するのだから。
 
 中国ではすでに2650万戸がこのシステムを利用し、08年度には新たに450万戸が利用を始めるという。日本では田舎にまで下水道が来ているから、メタンガス発生装置を考える「余地」もない。

 

勝負は秒単位
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  ヒヨコの雄・雌を見分ける技術を競う第49回全日本初生ヒナ雌雄鑑別選手権大会が25日、福島県西郷村の家畜改良センターで開かれ、個人競技で群馬県の服部豊士さんが優勝し、農林水産大臣賞を受賞した。
 競技者はふ化したばかりの白色レグホンのヒナを素早く手でつかみ、肛門鑑別法で100羽の雌雄を見分け、正確さとスピードを競った。
 ヒヨコの鳴き声が響く会場で、ほとんどの人が規定の8分以内に100羽の鑑定を終えた。成績上位者は正解率が100%で、ミスはゼロだった。
 大会は畜産技術協会と全日本初生雛鑑別師協会が鑑別技術の向上を目指し、毎年1回開いている。全国から初生雛鑑別師60人が参加した

 素人が雄か雌が識別できようになるのは、かなり大きくなってからである。ヒヨコで送られて来た時には、毛に赤いマークがついている。
 初生雛で識別された雄の処遇はどうなるのだろうか。2ヶ月ほど飼ってから肉になるのだろうか。

 

Uターン率 

 生まれ故郷の都道府県に生活の拠点を戻した人の割合を示す「Uターン率」が、2006年7月時点で男性は34.1%、女性が30.2%となり、男女とも現行の調査方式となった1991年以降で最高となった。

 人はどこかに帰属している。どの帰属を大切にしているか、人によって異なる。
(1)企業組織
(2)居住地の地域社会
(3)生まれ故郷
(4)仕事それ自体
(5)趣味の仲間

 どの帰属にも属さなくなった時、孤独と喪失感に襲われる気がする。

 自分の場合は、(3)の生まれ故郷という帰属意識である。ここは自分の中で最も大切な「自分の居場所が確保できる場所」になっている。
 
 企業組織には居場所が確保できなかったし、居住地の地域社会に溶け込んでいるわけではない、研究者のような没頭できる仕事をもっているわけではないし、趣味もない。
 
 つまり帰属できる場所は故郷だけ。自分の場合は故郷=地域社会になっているが、あまり愛着のある場所ではない。愛着の有る無しにかかわらず、故郷こそが自分の立脚点であり世界の中心になっている。


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(今日の夕飯)
インゲンと卵の煮物・・・レンコン、豚肉少々
レタス
味噌汁・・・朝の残り

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特色のない農業が特色

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  稲刈りは行かなかったが、籾摺りの手伝いに行った。120アール分の籾摺り(籾殻を取り除いて玄米にする作業)だったが、午前9時~午後5時頃まで1日かかった。
 
 大型農具と大型倉庫。義父は稲作にかなりの投資をしてきている。高度成長といういい時代だったから、これだけの農具が揃えれたのだと思う。
 
 しかしもう80才が近い。数年前から近くに住む会社員の長男夫妻が日曜百姓で主体になってするようになった。
 
 このあたりの土地は肥沃で、10アールあたり10俵ほど収穫できるようだが、今は1俵が12000~13000円ほど。1俵が12000円なら、10アールで10俵取れても12万円。120アールだと144万円。1俵が13000円なら156万円。
 ここから、大型農具と大型倉庫の減価償却費、その年の肥料代、その年の農薬や除草剤の代金、燃料代等を差し引くと、手元に残る金額は少ない。
  
  

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 画像は倉庫と家の前で作っている家庭菜園。野菜だけなら、稲作のような農具も倉庫もいらない。

 

  自分の農業は特定の専門作物を持たず、ハウスを持たず、大きな農具も持たず、旬の野菜を年間で30種類ほど作っている。

 技術をあまり追求せず・・・
 
 特定作物には農薬を使い・・・
 
 化学肥料も年間に1袋ほど使い・・・
 
 黒マルチも結構使っている・・・

 これといって特色のない農業・・・
 
 環境にはこだわっているつもりだが・・・
 
 かなり中途半端な農業・・・

 こういうやり方が自分に最も適していると思う。

 
 
 完全無農薬、完全無化学肥料だと、
 
 農業者のリスクが大きすぎると思うし
 
 農業者の身体的負担が大きくなるし
 
 トータルな安全性の中でこの2点を考えた方がいいし
 
 人には、あまり勧めたくないし
 
 この農法で収入になっている人はごく少ないし
 
 この農法に囚われると、農法が進歩しないと思うし
 
 この農法はアイガモ農法と同じで広がらないと思うし
 
 現に家庭菜園で採用している人はごく少ないと思う

 

 農法より売り方にこだわっている。 
 
 寸法や外観の揃わない野菜は農協や市場には相手にしてもらえない。直接、顧客に売るしかない。
 
 直接売るということは固定客になってもらうということ。
 
 誰が食べるか分からない農協や市場出荷と違って、固定客だと作りがいもある。
 
 業務用でも家庭用でも、長く続けてもらうことは難しいが、「どんな野菜でも出荷できる」というのは大きなメリットである。少々外観が悪かったり、出荷からあぶれた野菜でも、単価をつけずに送れば相手にはサービス品になる。
 
 生産者にも消費者にも「直接販売」のメリットは大きい。
 
 ただ、お互いに出会うチャンスが少ない。消費者の方から探すのは難しいので、生産者が積極的に探すしかない。電話営業や引き売り、知人や友人に依頼、リビング新聞に広告等、いろんな種類の営業をすれば出会えるし、口コミの紹介も多い。

  

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映画「ブタがいた教室」原案者 黒田恭史さん

 『愛情をかけて育てた豚を食べるかどうかをめぐり、子供たちが台本なしの真剣な議論を繰り広げる。豚を食べるかどうか、当時下した結論に悩み、何度も自問した。・・・試写会でも反響が大きく、「子供たちに見せて、命と向き合う追体験をさせたい」という感想の一方で、「子供につらい思いをさせた」「授業として失敗」などの批判的な意見もある。』

 子供の頃、祖父が鶏をつぶして肉にするのを見るのが楽しかった。

 そして今日の晩は鶏のすき焼きが食べれると思うとうれしかった。

 子供の頃、肉と言えば飼っていた鶏をつぶして食べる肉だった。

 こんな問題で迷うことは一つもない。(人間が)生きることは、他の生きている命を頂くこと。

 4本足の哺乳類である豚(巨体)だから殺すのが怖い。鶏なら、殺す時に豚ほどの勇気はいらない。

 他人が殺した肉は平気で食べておいて、自分では殺せないというのはおかしい。

 45年前の田舎では、どこの家庭でもごく日常的に(月に1~3回)鶏を料理していた。

 近所のおばさんは、「うちのお父さんは鶏をよう絞めなんだから、いっつもわっちが絞めとった」と話す。

 子供の頃の自分は、鶏の命うんぬんより、鶏の肉が食べれるという、
ただそれだけでうれしかった。

 農業を始めて鶏を飼い始めて、最初の「淘汰(全羽入れ替え)」の時には、自分で淘汰する(絞める)のが怖くて、業者に引き取ってもらった。もちろん有料である。長く飼ったニワトリは肉にもならず「産業廃棄物」として処分料がいる。

 鶏をつぶすのは、一つは「慣れ」である。2回目以降はほとんど自分で「淘汰」してきた。しかしそれは10羽までという自分の気持ちの中での線引きがある。これ以上の一括淘汰は身体にこたえる。

 一昔前、鶏や豚や牛を肉にする職業の人は差別を受けてきた。

 しかし鶏や豚や牛を屠殺してくれる人がいるから、肉が口に入る。

 スーパーの陳列棚の「肉のパック詰め」を見て、生きている姿を想像する人はいない。

 45年前まで、鶏を育てる人、鶏をつぶす人、鶏を食べる人は同一人物(家族)だった。食べ物は本来こうあるべきだ。

 今は、鶏を育てる人、鶏をつぶす人、鶏を食べる人は、それぞれ別である。

 無関心なのか、無知なのか、現場が閉鎖的過ぎるのか、流通が複雑すぎるのか、食べる人は食べ物のルーツがわからない。

 だからどのように育てて、どのように肉になっているのか全くわからない。 

 豚を殺すのは怖い。しかしちょっと勇気を出せば鶏なら殺せる。20羽ほどの鶏なら手軽に飼えるので、飢饉になれば誰もが飼い、生きるために絞める。

 飼っている豚を殺す殺さないのような問題は、アフリカ諸国から見れば、飽食の国の論じるに値しない話。



資本主義は本質的に不安定(東大経済学部教授、岩井克人)


 資本主義はなぜ不安定なのか。単純にいえば、自動車会社は、自動車を自分が乗るためでなく、将来誰かが乗るために買ってくれるという予想のもとにつくる。そこに一種の投機の要素が入ってくる。

 株式、債券、為替といった金融市場は、実需とはほとんど関係ない。プロの投資家や投資ファンドが、お互いの思惑で売り買いしている。ほとんど投機によって動いている。

 資本主義全体が投機であり、本質的に不安定だと私が考えるのは、実は資本主義を支える貨幣それ自体が純粋な投機と考えるからだ。貨幣の存在は物々交換の手間をはぶき、経済を大いに効率化した。しかし、貨幣それ自身に、本質的な価値はない。

 資本主義社会は本質的に不安定なものである。セカンドベストを目指すしかない。危機のたびに、国家資金の注入や、ある程度の規制など、理論的に裏付けられた対策でパッチワークをしていくしかない。(朝日新聞10月17日)



公的救済は間違い(米著名投資家、ジム・ロジャーズ)


 救済は間違いだ。わずか数千人の金融村の人たちを救うために、3億人のアメリカ人が害を被る。世界全体にとっても良くない。だめな会社は破綻させるべきだ。ゾンビのような会社を人工的に生かし続ければ、本来はもっと強くなれる企業が不公正な競争を続けざるを得なくなる。(朝日新聞10月17日)



金子勝(慶応大教授)

 これから、小泉「構造改革」の失敗のツケが、この国を襲ってくる。米国をモデルにした「金融立国」路線は破綻し、この国は何で食べていくのかという産業戦略を失ってしまった。

  経営責任をあいまいにし、不良債権の厳格な査定に基づいて損失額を確定しないまま、公的資金を投入しても、うまくいかないのだ。
 

 日本はついに貿易赤字に転落してしまった。巨額の貿易黒字を背景にして安いエネルギーや食料を買ってきた、この国の成り立ちそのものが脅かされている。

 環境エネルギー革命によって雇用や需要を作り出すとともに、食料自給率を高める政策によって、地域経済の底上げを図る新たな産業戦略が必要だ。(山陽新聞10月19日)


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「クド」の記憶

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 ダイコンとカブの現在。ディプテレックスという農薬の効果があったのかも知れない。その後、被害が広がっていない。カブは2次成長を始めているのもある。
 ダイコンは2本で去年の1本の重さくらいにはなると思うが、まだ定かではない。
 
   
   

 事業主の皆様へ

次代を担う若者に正規雇用の場を!

若者の持つ無限の可能性に目を向け、正社員としての採用をお願いします。多くの若者が正社員求人を待っています。

社団法人 岡山県雇用開発協会 
岡山若者就職支援センター

 こんな広告が新聞に出ていた。これを見て、労働者は企業の下僕か、それとも下足番かと思った。なぜか「企業様」「お殿様」という感じがした。
 企業しか、この国には働く場がないのだろうか。自分も若い頃、働く場所は企業しか思い浮かばなかった。

 

36という数字

 ノーベル物理学賞の益川さんは、「36」という数字に奇妙なこだわり・・・と10月13日の山陽新聞に出ていた。
 
 36という数字は、自分にとっても、人生を劇的に変えてくれた数字(年齢)だから、しばしばふり返ることが多い。そして36という数字以上にこだわりがあるのが、末尾に6がつく年回り。
16才・・・
26才・・・
36才・・・
56才・・・
 来年はその56才になり、農業歴も20年目に入る。転機の年にしたいと思う。そして人生のバニシングポイントは76才(希望的観測)・・・その年からまた逆算して人生の残り年数を計算している。

 

「クド」や「マツタケ引き」の記憶

 田んぼの西側にある背の低い山には、45年ほど前までの今頃はマツタケがたくさん生えた。一人で山に入るのは怖かったので、近所の同年齢の子供を誘って取りに行った。マツタケ引きは大人も子どもも楽しみにしていたと思う。小学校高学年くらいでも、去年はこの場所で取ったから、今年もこの場所に生えてくると探す。大きなマツタケは引けず、いつも大人の親指ほどのマツタケが数本見つかるだけだったが、わくわくするほど楽しかった。
 
 山の中に一歩足を踏み入れると、急に空気が違ってくる。それは森林が吐き出す独特の息吹のような気がした。
 山の中で暮らした古の時代のDNAが騒ぎ始めるのかもしれない。

 そういう感覚はその後25年ほど、すっかり忘れてしまっていた。他にも薄れかけた記憶がたくさんある。

牛耕の記憶・・・「ウシンガ」という農具で牛が田んぼを耕す
「くど」の記憶・・・ご飯焚き、おかず焚き

遠くの山に下刈りに行って飯ごう炊飯で昼を食べた記憶

稲刈りの記憶・・・鎌で刈っていた

稲のはざかけの記憶

稲の脱穀(脱穀する機械)の記憶

稲の天日乾燥の記憶・・・ムシロの上に広げて乾していた

田植えの記憶・・・大人数で手で植える

苗代の記憶・・・苗代の苗を抜く

苗代の苗を配る・・・あぜ岸から苗束を投げる 

葉タバコの苗床の記憶

葉タバコの植え付けの記憶

葉タバコの芽かぎの記憶

葉タバコの収穫の記憶

葉タバコの乾燥の記憶

葉タバコの葉よりの記憶 

 12才の頃までのこんな記憶は30代半ばに農業がひらめくまで、ほとんど忘れてしまっていた。これらのおぼろげな記憶と、農業という職業のひらめきは全く関係がない。
 
 父母もその後、農業を止めて日雇いの仕事に出るようになったし、地域の人たちも農業をどんどん止めていく時代だった。
 
 土や山や川や池と密着した子供時代だったにかかわらず、理科とか算数とか技術家庭とかが苦手だった。今でも、草の名前とか山の木の名前をほとんど知らない。近所の子供が得意だった木登りもできず、釣り糸に針をつけることもできなかった。

 ただ、45年ほど前の記憶である「クド」の記憶や「マツタケ引き」の記憶が残っている世代と、全く記憶にない世代では、農業や食や自然に対する感覚が少し違うかも知れない。

 自給自足という生活方法は、今から60年ほど前までは、日本全国津々浦々で普通になされていた経済生活だった。それをイメージできるのはすでに50才より上の年齢層に限られてくるのかも知れない。

 世代の断絶というより土と断絶の時代である。20年後の農業がどうなっているか、皆目、見当がつかない。

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 昨日、サツマイモのくずやサトイモのくずをたくさん投げ込んでおいたが、今日はかけらも見えなかった。
 今日は雨だったので、夕方、エサやりだけに行った。


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(今日の夕飯)
サンマ・・・市販の惣菜
サラダ・・・オクラ、キュウリ、レタス
サトイモの煮物・・・昨日の残り


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バタリーケージの使用禁止(EU)

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 昨日の夕方、ソラマメの種を蒔いた。定植は11月20日頃の予定。

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 左はキャベツ、右はハクサイの現在。

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 2日前、ロケットの寒冷紗を外した。
 

  

 バタリーケージ、2012年までに使用禁止(EU)

 韓国では今年4月以降、鳥インフルエンザが大流行し、7月1日現在で33農場での発生を確認している。850万羽が処分され、被害総額は日本円換算で約300億円に上った。(農業新聞10月22日)

 1農場あたり、約257000羽が飼われている計算になる。鳥インフルエンザが発生すると全羽が処分されるので、大規模な飼い方はリスクが大きすぎる。
 
 発生を防止するために、より多くの抗菌剤や抗生物質が使われる可能性もある。
 
 いくら大規模が効率的だといっても、これではニワトリという動物ではなく、卵を産む道具としか考えられていない。

 こんな大規模な飼い方の画像を毎日アップして、動物虐待の警告を発し続けたいが、そんな画像は撮らせてはもらえない。

 畜産草地研究所などは20、21日の両日、茨城県つくば市で問題別研究会「家畜の快適性、健全性を考える」を開いた。
 
 ニワトリは野外でくちばしを使う行動が多いが、バタリーケージでは制限される。満たされない行動欲求が他のニワトリを突付く行動に向かうと考えられる。バタリーケージは、日本を含め世界中で一般的に使われている。しかし、他個体へのつつき行動などが問題視され、欧州連合(EU)では2012年までに使用禁止が決まっている。(農業新聞10月22日)

 2012年といえば後4年。日本はどうするのだろうか。改善するとなると、大規模な投資が必要になる。しかし、家畜の虐待的飼い方の一刻も早い開放が必要である。



正規雇用に100万円助成

 年長フリーター(25~34才)や、日雇い派遣などで不安定な就労状態にある30代の人が対象。企業が正社員として採用した場合、大企業には1人当たり50万円程度、中小企業には同100万円程度の助成金を支給。2回程度に分けて直接、企業に支払う。支援は3年間程度の時限措置とする。(山陽新聞10月21日)

 企業に支払うのだったら、採用される本人に直接に支払ってほしいと思う。資本主義的労働環境である企業組織の労働に未来はない。バタリーケージで飼われるニワトリと同じ環境である。
 
 それよりも、土、自然、農業、里山、山村に未来を見出して、移住を考える方がよい。企業に100万支払うのなら、「ライフスタイルとしての農業移住支援」という名目で、ロストジェネレーション世代を支援すべきである。年間60万円×3年=180万でもよい。60万という数字にこだわるのは、あまり稼げなくても、年間60万あればライフラインの代金は支払えるし、現にこれくらいの金額内で生活している人を知っているからである。
 
 企業労働に未来はない。農業にも未来は見えない。同じく未来がないとしても、土や山や川は人間を育くみ、慈しんでくれる。

 自然に帰ろう。大都会のコンクリートの上で野垂れ死にするなら、大自然の土の上で野垂れ死にしよう。

 人は昔、迫害を逃れて、自由の女神(大地)を目指した。資本主義の迫害から逃れる道は自給自足主義しかない。
 
 何もかも捨てて・・・
 
 農業で年間100万円稼ぐのは実に厳しいが、どんな形であれ、年間100万稼げれば、なんとかなる。

 

補助金不正 

 お隣の韓国・・・コメ補助金の不正受給で騒動。日本では補助金の大半は特定の大規模農家しかもらえない。しかし、自給率を向上させるための補助金は、既存の認定農家ではなく、これから農業(ライフスタイルとしての農業を含む)を始めようとする人を中心に、底辺の小規模農業者が支援されるべきだと思う。


補助金、使わにゃ損(12道府県不正経理)

 会計検査院は残りの都府県も全て調査する方針で、独自に調査を始める自治体も出てきた。

「はり付け」・・・旅費やアルバイト代金など、道府県で負担すべき予算を国の補助金で充当する。

「預け」・・・年度末に事務用品などを業者に大量発注したように装い、業者に資金をプールしておく。

 「預け」が年度内の予算使いきりを動機としているなら、「はり付け」は国庫補助金をできるだけ使おうとする意図が見え隠れする。道府県の予算を残し、補助金を使い切ろうとしている。

 検査院の調査から外れた01年度以前については、県は「証拠書類が残っていないため確認できない」などと説明している。しかし、この業者は「預けは数十年前からあった・・・」と話した。(以上、朝日新聞10月22日)

 大規模にばらまくことになった農業補助金も、今後は厳しくチェックして欲しいと思う。しかし、農協には公認会計士の監査は入らない。

 

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 エンサイの花。収穫末期になるとエンサイに花が咲くことがある。サツマイモも同じ「ヒルガオ科」なので、これとそっくりの花が咲くことがある。


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 外は今、久しぶりの雨。明日はゆっくりできそう。

 
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(今日の夕飯)
サトイモの煮物
レタス
カレー

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売り先の確保

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ビワの葉茶

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ヤーコン茶

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桑の葉茶

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ステビア茶

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杜仲茶

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ハーブ茶
上の画像・左からレモンバーベナ レモングラス
下の画像・左からタイム、ミント、セイジ、レモンバーム

 ハーブ茶とステビア茶をたまに飲んでいるくらいで、他は飲んでいない。

 ビワの葉茶でも、ヤーコン茶でも、桑の葉茶でも、ステビア茶でも、ハーブ茶でも、売り先があれば本気になるが、売り先を探すことは本当に難しい。

 

飲料水汚染防止へ窒素放出規制

 英国政府は、来年1月1日から、農業分野の窒素放出規制を強化する。イングランド地方の7割が規制地域に指定される。家畜糞尿などに含まれる窒素成分の投入量が、年間に1ヘクタールあたり170キロに制限される。
 環境・食糧・農村地域省の報道資料によると、水分中の窒素汚染の6割は農業分野が原因。飲料水への汚染を防ぐことを狙いにして、規制地域を設定しているが、来年から面積を拡大する。
 実施を前に、農家に対する情報提供のイベントが、これから各地でスタートする。(農業新聞10月19日)
 

 激しい規制のように思える。というのは1ヘクタールあたり170キロに制限ということは10アールあたり17キロということ。
 日本の稲作では、窒素肥料を10アールあたりどれくらい使っているのだろうか。
 畑作は稲作よりもっと多いはず・・・。

 

紫芋、オレンジ芋、普通種 

 紫芋 オレンジ芋 普通種の3種類の芋を作っているが、紫芋やオレンジ芋は甘味が乏しいので、「ふかし芋」や「天ぷら」にするとおいしくない。菓子用に加工するしかない。だから紫芋とオレンジ芋は主に業務用で、家庭用ワンパックには普通種しか入れていない。
 
 この中で収量の最も多いのは紫芋であり、野ネズミの被害もこの3種類の中では最も少ない。だから紫芋を主体に作っている。
 紫芋も10種類以上あり、甘い品種も多いようだが、甘いというメリットより、生産者としては、収量が多くて野ネズミの被害が少ない現在の品種がよい。
 
 紫芋で作る菓子・・・我が家の住人は誰も作ってくれないので、自分で作ろうと思うが、思うだけで作るゆとりがない。

 

銅線ドロにご用心

 九州南部で広がる、農家のビニールハウスや茶畑の銅線ネットを狙った金属盗難事件が、宮崎県の新富町をはじめ児湯郡管内でも相次いでいる。7月から10月までに新富町だけで4件の被害報告があった。(農業新聞10月19日)
 
 大型トラクタや野菜や米、果樹まで、農家は何でも狙われる。倉庫や納屋に入れておいても盗まれる時は盗まれる。
 農業資材の盗難は一般紙で目にすることは少ないが、農業新聞ではよく出てくる。

 

 この国には、零細農家でも食べていける経営ノウハウというものが全く確立されていない。
 野菜でも米でも果樹でも、自分で作って、自分で売らないと、小規模農業では食べていけない。
 
 売ることを他人(他の機関、農協等)に依存すると、規格や外観という問題が必ず生じてくる。
 
 自分が設定した価格を購入してくれる販路を、常時確保できるかどうかが農業継続のカギになる。

 

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(今日の夕飯)
レンコンと鶏肉の煮物
ジャガイモのとろみ炒め
サラダ・・・キュウリ、レタス


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今日の出荷

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  最近、朝が起きれない。出荷の日に8時頃に田んぼについたのでは遅すぎる。曇天ならいいが、今日は快晴。
 とにかく大急ぎで収穫を始める必要がある。
(1)スタートはいつもスイートバジルから。単なる習慣。
(2)バジル以外のハーブ(葉物)を収穫をする。
(3)次に野菜の葉物を収穫する。
(4)その後、野菜の実物を収穫する
(5)最後に地中の野菜を収穫する。

 収穫したら、竹薮の下の日陰に並べていく。太陽の昇る位置がかわってきたので、軽四を竹薮側に着ける。

 以下、野菜とハーブの説明。

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 タキイ種苗の「初みどり2号」という品種を1デシリットル(367円)しか蒔いていない。収穫時間の関係でこれが限度。
 最盛期は過ぎたが、それでも画像のように収穫できた。

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 オクラは例年10月10日頃で終わるが、今年は暖かいのでまだ収穫できている。

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 ナスビとピーマン。元肥だけで、一度も追肥をしなかったら、今の時期になるともうこれくらいしか収穫できない。
ナスビ・・・40本定植(40本全て残っている)
ピーマン・・・20本定植(立枯病が出て残りは7本)


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 これで1株。小さいのは出荷しづらい。中~大サイズを出荷するがちょうど1キロだった。
 サトイモは1株で3キロ取れれば上出来と言われるが、そんなに収穫できたことは1度もない。最も多収の時で1株が1.5キロほど。

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 4回目のキュウリは台風シーズンなので「地這いキュウリ」に決めている。末期で枯れたようになっていても、画像のように収穫できた。
 ナスビは始めに40本定植すれば完了。
 キュウリは収穫期間が短いので、12本づつ4回蒔いて定植している。
 

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 チマサンチュという下葉からかいでいくレタス。収穫も仕分もしやすいし、丸レタスほど場所をとらないし、日持ちもするし、柔らかくておいしい。
 丸レタスの収穫適期幅は7~10日間
 チマサンチュはの収穫期間は50日以上。

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  エンサイとツルムラサキ

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 スイートバジル

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 レモンタイムとコモンタイム

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 ローズマリー

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 イタリアンパセリとセイジ

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 ディル

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 スペアミントとブラックミント
 

 ハーブ(業務用)の営業は、職業別電話帳を見て電話営業をしたが、今はインターネットの料理・飲食店ブログ等から電話営業できる。
(1)サンプルを送る場合もある
(2)サンプルを送っても次の注文をもらえるのは20~30%
(3)継続的に買ってくれるのはその内のまた20~30%
(4)送料込みの価格で、市販品より安くないと買ってくれない
(5)業務用は安全性より価格と鮮度だと思う
(6)ハーブは害虫も病気も少ないので作りやすいが、収穫の手間と、注文の不安定がネック
(7)業務用と個人用のどちらが好きかと言われると、どちらも長所、短所があり半々といったところ。
 個人用野菜・・・注文ではなく取れた野菜を送れるが、野菜は病害虫や天候の影響を受けやすい。

 個人用は営業の方法が少ないし、家族構成が少なくなっているし、家族構成の変化に伴い食べきれないという問題も生じてくる。長く続けてもらうことは難しい。

 
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今日のニワトリ

  

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(今日の夕飯)
ハンバーグ・・・レトルト、少し調理
サラダ・・・レタス、キュウリ
エンサイのおひたし

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辞職。のち無職・・時々笑顔な独身日記

 ブログランキングに登録した時、どのジャンルに入れるか少し迷った。カテゴリー一覧に第一次産業とか、農林水産業、農業などのジャンルがあれば迷わずそれにしただろうが、そのジャンルがない。
 
 考えてみるに、第一次産業というジャンルだと「営業主体」になってしまうからあえて入れていないのかも知れない。
 そこで、あらゆるジャンルをみながら3つのジャンルをピックアップした。
(1)アウトドア・・・全般
(2)社会・経済・・・転職・キャリア
(3)芸術・人文・・・エッセイ

 他に地域情報の「中国」もあったが、それは全く考えなかった。
 (1)~(3)のうち、すんなりとエッセイに決まった。(1)のアウトドアは農業のイメージとはちょっと違う感じがしたし、(2)は最後の転職が農業という感覚もあったが、このジャンルに入れるのはちょっとおかしいような気がした。
 農業エッセイだから、エッセイ部門が最も適切と思った。ただ、転職・キャリアには『新しい「農」のかたち』というブログがあり、ずっとこのジャンルの一位だったので、ちょっと気になっていた。だから、時々このカテゴリーを開き、何気なくスクロールしていたら、「辞職。のち無職・・ときどき笑顔な独身日記」という題名に目が留まった。何かおもしろそうな気がして開いてみたら、まるでコスモスのようなさわやかなブログだった。

 地方都市に住む30代後半、無職。・・・自分も何回も何回も転職したから、他人事と思えない。しかし希望するような就職は難しいと思う。現状を打開するには、思い切って環境を変えるしかないように思う。
全然向いていなかったり、嫌いなら仕方がないが、
(1)介護の仕事
(2)農業

 非農家でも、貯金が100~200万しかなくても、きっかけさえあれば転身が可能。農業転身の世話をしてくれる有機農業者は結構いると思う。そういう転身をしてきた人は、そういう転身に協力をしてくれる。

 地方都市とプロフィールに書かれていて、どこに在住なのかわからないが、たとえば、有機農研の有機農業者マップ等をみて、あなたの県の農業者の誰かに電話をしてみてください。その人ができなくても、他の人を紹介してくれるかも知れない。一般に有機農業者は専門作物を持たずに多種類作っている場合が多く、旬の露地野菜を中心にしていると思うので、誰でもできるような簡単なやり方で作っている場合が多い。だから特殊な才能はいらない。

 地方都市で、新たなサラリーマンの転職が見つかればいいし、何かの資格試験にパスしてそれがビジネスとして成り立つならいいが、どちらも難しい場合、選択肢を広くすることを余儀なくされる。

 世界恐慌が起こった時、ルーズベルト大統領は「ニューディール政策」という公共事業を起こして多くの失業者を救ったが、日本でも「ニュー就農政策」を起こし、遊休地や荒廃田を「町営農場」、「市営農場」、「県営農場」として借り、ロストジェネレーションの世代に農業という仕事の場を提供できないだろうか。

 比叡山の荒行「千日回峰行」を2度達成した酒井雄哉大あじゃりも「環境が変わると、人はよい方向に変わる」と言っている。
 あるとき、顔見知りの僧侶に「そろそろどうするか、しっかり考えないといけない」と諭され、お寺の下働きをして生きていこうと決意。39才で得度した。つまり、30代後半からの転身である。
 
 30代の後半は第2の人生を歩み始める年齢だと思う。第1の人生がどんな人生であろうとも、ゼロからスタートする第2の人生で十分にやり直しができるし、全然遅くもない。

 ただ「環境を変える」ということが難しい。他人のちょっとした導き、本人のちょっとした思考の転回が環境を変えれるきっかけになる。



自営業主500万人割れ(総務省08年推計)

(1)卸売・小売業の減少
(2)飲食店・宿泊業の減少
(3)建設業の減少

 地方都市で見られる市街地の衰退、シャッター商店街、町工場の廃業増を反映した形であり、減少に歯止めをかけるのは難しいと見られている。(山陽新聞10月19日)

 この自営業主には農林業を除くとあったので、農林業者を除いた数である。

 自営業を止め、新たに働きに出るにしても、正社員の口はほとんどないのではなかろうか。今日なにげなく新聞広告のチラシを見たら、サークルKの時間給が、土・日を含む週3日勤務で
6時~9時・・・・・720円
9時~13時・・・・690円
13時~17時・・・730円
17時~22時・・・690円
 と出ていた。これ、20年前の時給と比べて下がっているのでは?
 何か強気な時間給設定に思えるが、こういう時給でも行かざるをえない状況の人も多いのだろう。



国庫補助 12道府県で不正経理

 各地で発覚した自治体の裏金問題を受け、会計検査院が任意に選んだ12道府県の国補助事業を調査した結果、全道府県で架空発注による裏金づくりや補助対象外への流用などが見つかったことが18日、分かった。
 不正経理は国土交通、農林水産両省の補助金を中心に2006年度までの5年間で、総額約5億5千万円に上る。検査院は不正分返還を求め、他の道府県も調査する方針。

 疑うわけではないが、農林水産省の補助金は毎年大きく、今年も資材の高騰、燃料、飼料、肥料の高騰に、莫大な補助金が投入される。多くは農協を経由することになるだろうが、くれぐれも明瞭な会計処理をしてもらいたいと思う。

 今、朝日新聞では、「探る 内部告発 in アメリカ」という記事が14回の連載記事になっている。
 社会にとって内部告発がいかに大切かを訴えている。

 

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 当地では普通のミカンが植えられているのをあまり目にしないが、温暖化が進んでいるので、ミカンの適地になっていると思う。そう思って去年の今頃買った2種類の早生ミカンが、今年早くも実をつけた。


 
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 夕陽を浴びるニワトリ。


 
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 カキは結局8割ほどが虫食いで落下したが、木がしわるほど鈴なりだったので、2割ほどは持ちこたえた。虫食いで早々と熟して落ちたカキを9月末頃から毎日のように食べ続けてきたが、今は落下もなくなり、木に成っているのを「ハサミ棒」でとっては食べている。農作業の合い間にかぶりつくカキは最高。


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 スイートバジルはまだまだ元気。1度も追肥をしていないのに、茎葉がよく伸長する。ただ、注文がなくて収穫をしないとすぐに花芽ができてくるので、しばしば剪定をする必要があり、これに時間がかかる。つまり、定植本数は少なすぎても困るが、多過ぎるともっと困る。


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(今日の夕飯)
インゲンの煮物・・・タマゴ、豚肉
サラダ・・・・・・・・・・・レタス、キュウリ
サトイモ・・・・・・・・・・昨日の残り


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自給率向上に「ハコモノ」はもういらない

07年農水省 新規就農者調査から
(新規参入者の年齢層 )
39才以下・・・・700人
40~59才・・・ 920人
60才以上・・・・560人
   合計・・・ 2180人

就農時に苦労したこと
(上位5つ、全国新規就農相談センター調べ)
  
(1)農地の確保・・・・・・57%
(2)資金の確保・・・・・・47%
(3)住宅の確保・・・・・・34%
(4)営農技術の習得・・28%
(5)地域の選択・・・・・・16%

就農への道
(1)全国新規就農センター(03-6910-1133) 各都道府県にも相談センターがある。アクセスして情報収集
(2)自治体などが主催する体験ツアーに参加
(3)自治体の支援措置や栽培作物を検討して、経営ビジョンや地域を明確化
(4)農地・住宅・農機具の確保にめどをつける
(5)融資の可能性を含めて資金の確保にめどをつける
(6)就農準備校などが主催する研修に参加して技術やノウハウを習得
(7)営農計画の作成
(8)市町村の農業委員会で農地取得(賃貸)の許可を受ける
(9)営農開始

 全国新規就農相談センターの調べでは、就農1年目にかかった費用は平均875万円。酪農や花き栽培は平均より高いが、露地野菜なら467万円ほどで済むらしい。
 新規就農者の66%の人が資金を借り入れている。無利子の就農支援資金が使える。(以上、朝日新聞10月18日)

 
 こういう農業の入り方はあまり賛成できない。農業、農業した20世紀型農業はもう卒業した方がよい。表から入るのではなく、農業は裏口から入った方がよい。
(1)初期投資にこんなに費やしてはいけない。
(2)借りたら、農業収入では決して払えない。
(3)借地、借家でスタートする。購入してはいけない。
(4)裏口からとは、自分で探す、人づて。2年ほどかけて探せば今はどこにでもころがっている。有機農研が出している「有機農業者マップ」や「土と健康」も参考になる。岡山県には「エコ読本」があり、いろんな有機農業者が紹介されている。


自給率向上を前面に、土地改良長期計画(農水省)


 目標に向けて、約7万5000ヘクタールの農地で区画整理や農業用排水施設を整備するほか、約3万7000ヘクタールの畑地で用排水施設の整備を行う考え。また、農地の確保や有効利用を推進するため、約5万へクタールの水田で区画整理や暗渠(あんきょ)排水整備による水田の汎用化、約200万ヘクタールの農用地で地域活動による適切な保全管理や農道整備に取り組むとしている。(農業新聞10月18日)
 

 この国はなぜ、自給率向上にハコモノの整備ばかりをしたがるのだろう。これは自給率向上ではなく、土木建設業支援に他ならない。
(1)農業用排水施設とは「下水道」のこと。
(2)水田の区画整理と減反政策は矛盾している。
(3)農道整備など、自給率向上に何の貢献もしない。

 これらはすべて自給率向上に何一つ役立たない。なぜもっと、農業本体のソフト事業に目を向けないのだろうか。ソフト事業とは農業研修事業である。


 それは、本格的な農業者になる研修ではなく、ライフスタイルとしての農業、小農をめざす「田舎暮らし術」とか「田舎暮らし塾」のような研修にすべきである。

 少数の大規模精鋭農家を育ててみても、日本農業の再生(自給率向上)には全くつながらない。もっと底辺の農業人口を増やす必要がある。誰でも簡単にできるような農業を普及させ、それを次世代に引き継ぐことである。
 
(1)30種類ほどの野菜の簡単な育て方
(2)20~30羽ほどのニワトリの飼い方
(3)ウサギやヤギの飼い方
(4)草刈機の使い方、刃の研ぎ方
(5)チェーンソーの使い方、刃の研ぎ方
(6)簡単なニワトリ小屋の作り方
(7)簡単な物置の作り方
(8)簡単な炭焼き(ドラム缶炭焼き)の仕方
(9)簡単な山水(飲料水)の引き方
(10)トラクタの使い方と簡単な整備
(11)電柵の設置の方法
(12)農業用水の確保の方法(井戸等) 
 
 

集落営農

 全国の集落営農数は2000~2005年の間は1万ほどで推移していたが、2008年2月現在では1万3062で、2005年に比べて3割増えた。政府が食料・農業・農村基本計画で担い手の一つとして位置づけ、支援する補助事業を設けたことから一気に増えた。目標とする2015年の集落営農数は2万~4万。目標にはまだ遠い。農水省は組織の立ち上げから経営安定、機械・施設の導入、農地の集積、経営の発展まで幅広い支援策を用意している。さまざまな支援策を活用して経営を強化、協同農業を進めるべきだ。(農業新聞10月18日)

 集落営農は利益が出ないと思う。補助金漬けでしか続かないのではなかろうか。

 野菜を売っているスーパーなどが農業に参入するための支援の方が自給率向上につながると思う。
1次(野菜を作る)
2次(くず野菜は惣菜などに加工する)
3次(野菜を販売する→売れ残りは惣菜にまわす)
4次(最終的な売れ残りや野菜残渣でニワトリ等を飼う)

 つまり、6次産業どころか10次産業にできる。


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  黒マルチにこんな足跡がついていたが、未だにイノシシの足跡なのか、シカの足跡なのか区別できない。サツマイモの田んぼに向かった足跡なので、多分イノシシだろう。それにしても、4つ足動物なのに、足跡のつきかたがおかしい。

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 ハーブのジャーマンカモミール。雑草以上に雑草化してはびこる。このハーブを「ハーブ主要12品目丸暗記」の中に入れていないのは、収穫期間が4月中旬~5月中旬の1ヶ月ほどと短いから。他のハーブの収穫期間はほとんどが半年以上に渡る。
 ジャーマンカモミールはタマネギと生育期間が同じであり、タマネギの病害虫を防ぐコンパニオンプランツとして有名であるが、効果のほどは?。効果に関係なく、花がきれいなので、タマネギを植えた隣にこのハーブを定植している。

 なお、野菜のインゲン(つるなしインゲン)も収穫期間が2~3週間と短いので、野菜目録(春夏作12品目、秋冬作12品目)に入れていない。


 
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 キャベツの現在。春のキャベツには青虫(蝶の幼虫)の被害が多いが、秋のキャベツには青虫の被害は少ない。

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 あぜ道のアップルミント。植えたわけではないのに、田んぼの方から畦に侵入して、畦草を抑えてはびこった。ハーブティ用として出荷している。
 なお、1種類だけではハーブティの色がきれいに出ないので、もう1種類必要。レモングラスかレモンタイムかセイジがお勧め。これらは畦では育たない。

 
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 午後6時2分のニワトリ。午後5時50分頃から、朝が白々と明け始める頃までの12時間近い長い夜を、この止まり木ですごす。江戸時代の人間もニワトリのような時間のすごし方をしていたのだろう。

 このところ暗くなるまで田んぼにいるのは、ロケットの定植をしているから。黒マルチだと日中は定植できず、日ざしが弱まる4時が回ってから定植し、その後、井戸水をポンプアップし、トンネル支柱をして、黒い寒冷紗をかぶせる。
 ホウレンソウはポット育苗なので「鉢」がついているが、ロケットは地床育苗なので鉢がつかないので、根が活着するまで1週間ほどは黒い寒冷紗をかぶせて日除けをする。

 
 
   
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(今日の夕飯)
キュウリの酢の物
サトイモの煮物→好物。皮むきも煮るのも自分
ししゃも

 

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平成の大飢饉

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今日のハクサイ
  

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今日のニンジン

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今日のタマネギ苗(55日間の育苗)

 
 
 ブログは真っ白いキャンバス。夕飯が終わるとパソコンの前に座る。

 今日のことは今日しか書けない。そして、午前0時頃までという時間の制約もある。

 何か残そうと思うのは、人生の残り時間が少なくなったからかも知れない。いつも引き算(後何年)で人生を考え始めた。


これからの農作業


10月20日頃・・・ソラマメの種蒔き

10月末までに・・・ワケギ、ラッキョ、ニンニクの定植

11月10日頃・・・エンドウ、グリンピース、スナックエンドウの種蒔き、春レタスの種蒔き(定植は翌年3月のお彼岸頃)
11月15~20日・・・タマネギ、春キャベツ、ソラマメの定植

11月25日頃・・・敷き藁用とニワトリのエサ用の麦蒔き

 

来春3月の啓蟄(3月6日)の頃までにしておく農作業は、
(1)葉タバコ跡地(池の上の山の南斜面)の草刈
(2)田んぼの周囲のみぞ掃除(合計400メートルほど)
(3)クン炭作り



2008年度補正予算成立

 総額1兆8081億円。そのうち農水省関係は2602億円。主な項目は、
500億円・・・化学肥料と園芸用燃油の使用量を2割以上減らす農業者グループに対し費用増加分の7割を補てんする緊急対策事業。

85億円・・・配合飼料価格安定対策事業。

70億円・・・土壌診断経費を支援する施肥体系緊急転換対策事業。



小農民支援を(北林寿信・農業情報研究所主催)
 

 一般的には、近代的大規模農業の開発が飢餓の軽減に貢献してきたことは事実だ。ただその結果としての土壌の劣化、水不足・汚染の深刻化、生物多様性と農業生態系の働きの喪失は、このような農業の持続可能性を疑わせるに至っている。
 食糧安全保障のために必要なのは、今や大規模化による労働生産性向上よりも、細やかな管理ができる多数の小農民による土地生産力の増強なのではなかろうか。今以上の貿易自由化は、そういう小農民の存続をますます難しくするだけだ。各国の農民が、単に土地や自然条件に恵まれているために安い外国の農産物の氾濫から守られねばならない。(農業新聞10月15日)



平成の大飢饉

享保の大飢饉 1732年
天明の大飢饉 1782年~1787年
天保の大飢饉 1833年~1839年
平成の大飢饉   ?

 戦時中のように田舎に疎開する時代が来るかもしれない。その時までに、田舎の友人、田舎の親戚、田舎の知人を作っておく必要がある。
 
 どんな作り方でもいいと思う。
(1)ぶら~っと田舎へ向けてドライブしていて、気に入った風景の村があれば、その地の人に話しかけてみる。

(2)米や野菜の直接販売(ワンパック宅配)を、田舎の農家から、とりあえず月に1回、3ヶ月ほど購入してみる。

(3)将来移住してみたい県の市町村のホームページを見て、Iターン支援や、農家民宿、イベント等に積極的に出かけてみる。
 田舎にネットワークを持つことが、これからの都市生活者には必要になると思う。

 今年は「国際イモ年」らしい。サツマイモは天明の大飢饉では多くの人の命を救ったと言われる。戦後の食糧難でも国民の胃袋を満たした。
 
 世界の人口は67億人を数える。うち9億人を越える人が飢えに苦しむ。世界の人口は今世紀半ばに90億人を越えると予測される。だが、世界の作物をサツマイモにすれば108億人は養えるという試算もあり、世界的に重要な食料だ。(農業新聞10月13日)

 しかしサツマイモは、昔に比べて作りやすい作物ではなくなった。地上からはイノシシに狙われ、地下からは野ネズミに狙われる。

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昨日定植したホウレンソウ。1本立ち、2本立ち、3本立ち等ばらばらであるが、そのまま定植している。
 お化けホウレンソウ(寒さにあたるので、大きくても固くはならない)にすると収穫、仕分が楽である。

 

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 タマゴを産まなかったり、産んでも1日に1~2個と少ないので、夕方も、購入飼料少々と米ぬかを与えている。もちろん青菜はいつもふんだんに与える。青菜は解毒作用? 鳥インフルエンザに対する抵抗作用も?期待している。


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(今日の夕飯)
焼きソバ
インゲンの煮物・・・昨日の残り
みりんぼし

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里山を守るには

シベリア抑留体験を描き続ける画家
 
 シベリア抑留の過酷な体験から生まれた連作「死者のために」を描き続けて38年の月日が流れた。「絵は人間の根源を表現するもの。私の心底には戦争しかないので」。
 作品はなかなか売れないが、別の絵は描けない。「死を見つめるのが生の証し」になってしまった画家は、81歳の今も毎日、画布に向かう。(山陽新聞10月16日、「ひと」)・・・・・「別の絵は描けない」という言葉に魅せられた。それしか描けない、それしか描きたくないという気持ちが自分も強い。



香川県が支援事業

 認定農業者をモデルに「年間農業所得1000万円経営体 」の育成に乗り出した。
 7戸のモデル農家を設け、モデル農家には1年間の活動に対し、上限50万円が必要経費として助成される。認定農業者が経営をステップアップさせる具体例を作り、地域に意識を波及させたいと構想する。

 それよりも「年間農業所得200万円経営体」のモデル農家育成をしてほしい。まずそのラインからだと思う。新たな投資をせずに、毎年安定的に200万円になるなら自分も真似をしてみたい。現実に200万円経営体は1000万円経営体よりかなり難しいのではなかろうか。
 
 1000万円経営体など、極めて少数の農業者しか実現できない。地域に波及することなどありえない。

 

バイオガス 

 糞尿や食品に含まれる有機物が無酸素の状態で発酵・消化する際に発生する可燃性のガスで、メタンと二酸化炭素を含む。水分が多い廃棄物の処理が容易で、ガス発生後の残渣は肥料に使えることから、環境対策や資源の有効活用のため、世界で大規模プラントの導入が進んでいる。
 バイオガス発生プラントは、日本国内では約100基(06年)が稼動している。(農業新聞10月16日)

 バイオガス(メタンガス)発生プラントに関しては、「大規模プラント」より「極小プラント」こそ必要だと思う。中国の農家で増え続けていると言わる小さな家庭プラントこそが、「循環」のキーワードになると思う。



里山

 日本人が身近な自然と密接にかかわることで形づくってきた「里山」と「里海」。その今の姿を調べる全国規模のプロジェクトが本格的に始まった。多様な生き物を育む生態系を守っていくための基礎資料作りである。さらに、人と自然の共生の道筋を示す「SATOYAMA」モデルとして、海外に発信する狙いもある。

 里地里山は、奥山と都市の中間に位置して、人間が暮らす集落と周辺の雑木林や田畑、ため池などで作られた地域を指す。
 里地里山は国土の約4割の面積を占める。にもかかわらず、農村の過疎化・高齢化などで衰退が急速に進んでいる。(以上、朝日新聞10月16日)

 ごく一般的な里山で生活をしている。里山を守っていくには、一人でも多くの人が「家庭菜園型農業」をすることだと思うが、そういう農業では生活ができないので、専門的に特化された農業になってしまっている。

 昔の農業は、ビジネスというよりも生活そのものだった。つまり、生きることがすなわち農業という社会で、日本の里山が守られてきた。それが資本主義の勃興とともに、農業がビジネスになってから、里山の荒廃が進んだ。より儲かる第2次、第3次産業へと里山の人口は流出していった。

 これを元に戻すには、
(1)里山農業に補助金を出して、援助し続けるか。
(2)自給自足型の「農業特区」を設けて、特区村なら生活ができるように、各種社会保険料を免除する。
(3)団塊の世代に定年帰農をしてもらう。75才くらいまでの15年間は第一線でやれる。つまり、これからは定年後は里山で農業をしてもらう。
(4)従来通りの資本主義経済の中で里山を捉えるなら、荒廃が続くだけである。

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 ホウレンソウの定植を少しした。

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(今日の夕飯)
インゲンの煮物・・・コンニャク、アゲ
サラダ・・・レタス、キュウリ
刺し身・・・ボラ


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この一冊のために生まれてきた

小林多喜二の「蟹工船」が、新聞にしばしば登場する。

1929年 蟹工船発表。

1933年 特高による拷問で虐殺される。

1941年 太平洋戦争勃発。

太平洋戦争が始まる8年も前に虐殺されている。この頃すでに、戦争の足音は大きくなっていたのだろう。

『・・・墨とべにがらとをいっしょにまぜてねりつぶしたような、なんともいえないほどの、ものすごい色で一面染まっている』・・・多喜二の遺体を見た作家(山陽新聞10月13日、作家 辺見庸の記事より)

今は2008年。蟹工船の発表から約80年が経過している。

小林多喜二は1903年に生まれ、1933年に死亡。

この一冊を残すために生まれてきたような渾身の一冊。

生きていたら、太平洋戦争の勃発時には38歳。

祖父より少し若い。

拷問をしたり、拷問をされたり、そして太平洋戦争の殺戮。

これは、祖父や父の世代である。

父は徴集された。しかし外地には行っていない。

終戦を境に、日本人の人間性は変わっただろうか。

虐殺に関与した人たちが、終戦を境に簡単に変われただろうか。

なぜ、終戦後に責任が追求されなかったのだろう。

太平洋戦争の戦争責任の解明も、追及もされていない。

つまり、まだ戦後が終わっていない。総括されていないのだから。

ということは、

また何かのきっかけで容易に戦争への流れに傾く。

そして思想調査、ネットの厳しい検閲、マインドコントロール、宗教の右傾化、総サラリーマン化しているから、いたって管理しやすい。

そんな恐怖政治がないとも言えない。

実際、舟が傾いた時、なん人も大きな流れに逆らえなくなる。

学校のクラスではっきり意見を言えますか。

学校のクラスでいじめられている人に味方できますか。

集落の公会堂ではっきり意見を言えますか。

集落の公会堂で、大多数が賛成しても反対できますか。

つまり、戦えない。

大多数の人は流れに逆らえない。


多喜二が虐殺されたのは75年前。

75年前は、ちょっと前のこと。

科学が格段に進歩したから、まるで人間も変わったように見えるが、

日本人の人間性は75年前と何ら変わっていないと思う。


終戦を境に変わっただろうか。

当地の出来事を中心にふりかえってみた。

道の改修、川の護岸工事

上流に牧場の誘致

ダムの建設、ダムの改修、道の改修

田んぼの圃場整備が始まる

同じ頃、稲の減反政策が始まる

牧場の倒産

圃場整備完了

美しい森の誘致

ダムの改修、池の改修、川の護岸工事、道の改修

下水道の誘致

山も池もダムも川も道も、子供の頃の面影は何一つ残っていない。これで故郷と言えるだろうか。故郷に愛着が持てるだろうか。

大きな風景は変わっていないが、小さな風景はまるで変わってしまった。

住む人も、住む人の心も。


自分たちが選んだ町議や町長や県議が、知らぬ間に当地にハコモノをもってきて、その話が集落の公会堂で出た時には、すでに集落内での根回しは終わっていて、結局、公会堂では多数決を取るのみ。反対意見を言おうとしても、より大きな声の根回し組にかき消され、大金が当集落におりるとか、道や池やダムがよくなる等、その方が得するような気分になり、誰もが強い流れに従って、もう声は出ない。

声が出るのは何十年もたってから。集落のハコモノの結果は往々にして10年後、20年後に出るが、その時はもう後の祭り。時の権力者はすでに第一線を退き、反対できなかった当人も年をとり、人は黙って人生を降りていく。

いつの間にか集落にハコモノが来て、反対するには膨大なエネルギーと、集落の何人かと軋轢を起こし、結局、家族に反対され、戦う気力もうせる。それが集落の歴史。

戦争への流れも、集落にくるハコモノも、どちらも止めることはできない。

時代が変わり、世の中が変わっても、人の心はなかなか変わらない。


 

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 サツマイモは採算が悪すぎる。理由は、
(1)外観がよくない・・・ニワトリ行きが多い
(2)野ネズミの被害があまりに多い
(3)黒マルチが必須
(4)電柵の管理
(5)電柵の下の草刈りが不便
(6)芋づるが電柵の下を越えてあばれる。
(7)収量が多くない
(8)苗作りに手間と時間がかかる
(9)土質がサツマイモに合わない
(10)収穫がかなり重労働
(11)出荷時の選別にかなり手間取る
(12)12月末頃から寒さで腐敗が始まる
(13)翌年の種芋を近所の芋蔵に置かせてもらう

 考えれば考えるほど、作るのがばかばかしくなる作物である。しかしサツマイモはワンパックの必須野菜である。 

   
 
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 サトイモも採算が悪すぎる。理由は、
(1)夏場に水がたくさん必要
(2)収穫が大変
(3)投下労働に比べて収量が低すぎる。1株1キロ
(4)収穫後、親芋から小芋を離すのに時間がかかる
(5)肥料食いの野菜である。
(6)翌年の種芋としてかなりの量を残す必要がある。
(7)保存中に腐ったり、何かに食われたりする。
(8)出荷の仕分に手間がかかる。



当地でも1週間ほど前からコンバインが動き始めた。

コンバインを見ると、買うカネがよくあるなあと思う。

倉庫もいる。田植え機、乗用トラクタ、その他、乾燥庫や籾摺り機がある家もある。

1年に数回しか使わない大型農具があまり古くない倉庫に眠っている。

古き良き時代に農外収入で稼いだカネを稲の農具にまわしたのだろう。

農家はかなり高くついていると思う。加えて、田んぼの圃場整備の代金。

資産価値が上がるどころか、次の代にはかえって負債。稲を作らなくても草管理だけはする必要がある。草刈の手間、耕運の手間、そして油代。

次の代はもう農外収入を稲作の機械にまわす余裕はないだろう。

待っていたかのように集落営農の話。

集落営農には補助金が降りる。

田んぼを作ってもらえて助かる。

田んぼを管理してもらえるだけでもありがたい。

しかし集落営農の話は、このあたりでは聞いたことがない。


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農への道。20年前はまだ夢があった。しかしこれからスタートする農への道は夕暮れ。

害獣と戦い

台風や日照りや多雨と戦い

原油は高止まり

飼料・肥料は高止まり

原油が原料の各種農業資材も高止まり

野菜にも農具にも今後はセキュリティが必要になる。

それでも人は農への道をめざす。

身も心も土に抱かれたいから。



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(今日の夕飯)
イワシのフライ・・・市販の惣菜
ピーマンの煮物
オクラの味噌和え
キュウリの酢の物
 


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適期にできなかったら・・・

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 雨音で目が覚めたほど、早朝から強い雨だった。だから、今日予定していたシュンギクの植え継ぎ、ロケット、ホウレンソウの定植ができなかったが、いい休養になった。
 
 いろいろ買うものがあったので買い物に出た。まずは農協。「ダイコンサルハムシに効く農薬はありませんか」・・・同じ会話を3年続けて同じ職員さんにしたような気がする。しかし、納得する返事は返ってこない。結局買わずに店を出た。
 
 次に行ったのはホームセンターの農業資材店。そこには、画像のディプテレックス粉剤とオルトラン粒剤が山ずみになっていた。店員さんに聞いたら、この2種類が圧倒的によく出ていると言われる。
 しばらく迷ってから、ディプテレックスの粉剤を買った。1キロ、398円。

 実はこのディプテレックスの粉剤はずっと以前に1度買ったことがある。

 この農薬は白い粉を葉に降るので、葉が白っぽくなり、いかにも農薬を使ったというのが目立つ。

 近所の家庭菜園でも、だんだんこの農薬を使っているが、やはり見ていてあまり 気持ちのいいものではない。

 しかし、かなり一般的な農薬であるし、施した後の見た目が汚いだけで、そんなことはもう言っておれないので、シンプルに攻めることにした。

 プロ農家は粉剤などは使わない。そんな手間な農薬ではなく、水溶液を大型噴霧器で施す。

 粉剤はガーゼに包んで施すと、うっすらと施すことができる。以前に粉剤を買った時に、施す器具も一緒に買ったが、その器具は一箇所に「どばっと」落ちることもあり、上手に使えなかったので、それが記憶にあり、今回はガーゼと網戸の網の2種類を買って帰ったが、ガーゼがとても使いやすかった。

 このように書くと、ずっと農薬を使っていたように見えるが、実際は19年間のうち半分の8~9年間は完全無農薬でも、良いのができた。
(1)スタート時の4年間
(2)8年ほど前、秋のアブラナ科野菜だけは、家の南の方の田んぼに移した。その時の2年間
(3)その後また、今の土地に戻してからの2~3年間

 今日は午後2時頃には雨も上がり、風もなかった。さっそく少量の粉剤をガーゼに取り、ダイコンの葉に降りながら歩いたが、思った以上にきれいに散布できた。

 しかし、ハクサイには使わなかった。ハクサイはすでに結球が始まろうとしているし、ダイコンと違って葉を食べるので止めた。

 カブには、ダイコンの残りを施した。もう手遅れと思ったが、害虫をこのまま放任しておくのもよくないと思った。

 
 使ったのは購入した粉剤の5分の1ほど。

 使いながら思った。

 9月末に使うべきだった。

 その時なら、葉はまだ小さいので、使う粉剤が少なくてすむし、害虫がこれほど繁殖を繰り返す前に、抑えることができたはず。

 手遅れ・・・。

 何でもそうだが、適期に手を掛けると、使う量も時間も少なくてすみ、より効果的である。

 勉強でもそうである。青春の一時期、何かひとつ努力目標を決めて努力していれば、その後の40年間の職業生活が好循環したかも知れない。

 自分のようにぼう~っとして何もしないで時が経てば、卒業してから長く悪循環を繰り返してしまう。

 悪循環を繰り返したから農業に出会えたので、結果的にどちらが本当によかったのかどうかはわからないが。

 種でも適期に蒔かないと、いくら肥料を多めに施しても、いくらポリなどをかぶせて保温する手数をかけても、旬に蒔いた種には遠く及ばない。それくらい「時期」は大切である。

 草もまだ小さいうちに、草削りで土の表面を動かすように土を動かせば、草を根絶やしにでき、作業に時間もかからないし、作業の身体的負担も少ない。

 このように、適期に手をかけたり、適期に種を蒔いたり、適期に勉強をしておれば、後々随分と楽ができると思うが、その渦中の時、何らかの事情でできなかったりする場合も多い。 

 

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 雨上がりのハーブ。右はレモンバーベナ。



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 ニンジンの左がディル。同じセリ科で草丈もニンジンそっくり。


 
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 黒い寒冷紗の下にシュンギクとロケット。まだ植えていない黒マルチの所は、25日頃までに順次、ホウレンソウとロケットを定植する。合計で2500本ほど。
 
 今月は3日間ほど義父の稲秋の手伝いもあり、なにかと忙しい。


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 今月末にはユズが色づいてくる。今年は隔年結果なのか、あまり実がついていない。
 ハッサクには表皮にほとんど害虫跡がないのに、ユズの表皮は虫食い跡が多い。毎年こうなる。

  
  
  
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 おいしそうにエンサイを食べるニワトリ。


 
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(今日の夕飯)
タマネギと豚肉の煮物
ジャガイモ炒め
レタス


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判断ミス

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カブ・・・全滅

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ダイコン・・・危機的  

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ハクサイ・・・5分5分

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キャベツ・・・今のところ問題なし

 農薬散布の判断ミスだった。9月末の第3ステージで、2回目の農薬散布をすべきだった。失敗。
 
 今からでは2週間遅すぎる。しかし、ダイコンとハクサイはくい止めなくては。
 
 ダイコンとハクサイの出荷はまだ1ヶ月以上先。農薬散布をするなら、明日中にはしないと、もうぎりぎり。明日は別の農薬を買いにいくつもり。

 もうすこし、緻密に事を運ぶべきだった。

 去年と同じパターンのように感じたから、今年もカブ以外は大丈夫と判断した。

 現時点で去年よりかなり状態が悪い。

 9月末に2回目の農薬散布をしておくべきだった。返す返す反省。

 しかし、このダイコンサルハムシという害虫はすさまじい。毎年泣かされる。

 どなたか、生産者の方で、この害虫に効果的な農薬を知りませんか。もしご存知でしたら教えてください。明日昼から買いに行く予定です。

第1ステージ  9月12~14日(定植、種蒔き時)
第2ステージ  9月21~23日(お彼岸の頃)
第3ステージ  9月末

 第3ステージでかなりの被害を認めたにもかかわらず・・・甘すぎる。

 
 秋冬野菜
は、アブラナ科野菜だけ注意すれば、他の野菜は害虫や病気の発生はほとんどない。

ハクサイ キャベツ ダイコン カブ

ニンジン サトイモ

ネギ シュンギク ホウレンソウ

秋ジャガイモ

レタス→ブロッコリー

サツマイモ→ヤーコン 

 
 春夏野菜
は、タマネギ、ジャガイモ、ナンキンの3種類に毎年必ず病気が来る。他の春夏野菜にも病気や害虫は来るが大勢に影響はない。

タマネギ
 ジャガイモ

キュウリ ナスビ ピーマン オクラ

ナンキン ニガウリ トウガン

エンサイ ツルムラサキ 青シソ

 

 病気がくると、
※タマネギ・・・7月末頃から劣化が始まり、例年、吊り下げている3分の1は出荷できない。
※ジャガイモ・・・収量が半分以下になる。
※ナンキン・・・9月中旬を過ぎると腐れが多く出る。

 毎年同じパターンをもう10年ほど続けている。完全無農薬にはこだわっていないのだから、少なくとも1回は使った方がよかったかもしれない。これらの野菜は収穫期の3~4週間前に発病して、たった10日ほどの間に全体に広がる。
 
 賢者は2~3回で学習する。経済観念も性格も甘すぎる。1年に1回しか経験できないのだから、「気分の落ち込み」を身体全体で覚えておく必要がある。のど元過ぎれば熱さ忘れる。 
 

 春夏ハーブ

レモンバーム レモンバーベナ レモングラス

タイム類 ミント類 セイジ

ローズマリー イタリアンパセリ スイートバジル

 
  秋冬ハーブ


ロケット ディル チャービル

 ハーブは秋冬作のロケット(アブラナ科)だけに虫害があるが、強いゴマ風味をダイコンサルハムシが好まないのか、アブラナ科の中では最も被害が少ない。定植後(10月中旬以降)に大きな被害を受けたことはまだ1度もない。ダイコンやカブ、ハクサイが「おとり」になってくれているからだろう。


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 5時55分のニワトリ。タマゴは1日1~2個しか産まないが、全部元気にしている。いじめられて、すぐに止まり木に逃げるニワトリも今はいない。ただ「突付き」はよくある。どういう場合に多いかというと、自分が食べようとしているエサに近寄って来た時。

 今日はダイコンやハクサイの他に、もう一つ気分が落ち込んだ。昨日夕方に定植したシュンギクとロケットが、昼間の晴天で、黒い寒冷紗をかぶせていたにもかかわらず、枯れたようになった。水をしっかりやっておけばよかったが、薄暗くなったので、ジョロで1回どおり水をするとすぐに、黒い寒冷紗をかぶせたことが原因かもしれない。

 だから、今日はその「植え継ぎ」をした。ロケットの植え継ぎはできたが、シュンギクまでは手がまわらなかった。明日せざるをえない。
 
 植え継ぎ後は、今日は井戸水をポンプアップしてたっぷリ散水してから寒冷紗をかぶせた。


 

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(今日の夕飯)
サケ
キュウリの酢の物
ツルムラサキのおひたし

 

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集落営農は成り立つだろうか

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 右側の背の高い作物がヤーコン。ヤーコンは親指の先ほどの芽を植えつけるが、冬越しの間に野ネズミに食われてしまい、4月中旬の植え付けの時には70個ほどの芽しか残っていなかった。90~100個植える予定だったので、そんなに足らないというわけでもない。

 ヤーコンはサトイモほどではないが、夏に水の要求量が多いし、逆に過湿にも弱く作りづらい。加えて、芋に野ネズミの被害が多く、よいヤーコンが少ない。だから、必要最低限だけ作っている。

 

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 手前がツルムラサキでその向こうがエンサイ。
 レタスの収穫が始まったが、まだこの2種類の出荷は続く。

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 夕方、シュンギクとロケットの定植をした。画像はシュンギク。どちらも10センチ間隔で植える。定植後は右の画像のような黒い寒冷紗で1週間ほど覆って日陰にしておく。この時期の太陽光線は弱くなっているが、まだ暑い時がある。

 

農業にはできるだけ投資せずに、

旬に忠実に

ハウスは持たず

規模は小さく

少しは農薬、化学肥料、黒マルチも使い

農閑期があるような農業をして

売り先は直接の販路を持つこと


こういう農業は身体的にもさほど負担にならず、持続可能と思う。

こんな農業を勧めたいが、こんな農業ではなかなか食べていけない。

しかしこんな農業形態なら、あまり能力がなくてもできる。

他の農業形態だと、かなり高い能力が必要になる。

こんな農業形態でも何とか食べていけるようにしないと、農業が一部の優秀な人だけのものになってしまう。

そして、30年一日のごとく、規模拡大だ、近代化だというキャッチフレーズが叫ばれている。

すでに30年にわたって実現されなかったのだから、その路線は誤まりなのに、その路線が一向に否定される気配はない。

農業を20年近くやってきて、つくづく農業には未来がないと思う。

20年前には考えられなかった害獣の発生や地球温暖化。


農業も個人経営から企業経営に移っていくだろうか。

集落営農組織でもできれば稲作をしてもらえる可能性がある。

できなければ、近い将来、当地の田んぼの多くは草ぼうぼうになってしまうだろう。

ただ、集落営農組織がビジネスとして成り立つだろうか。

稲作だけでは成り立たないと思うので、稲作以外の作物も考える必要があるが思い浮かばない。

大豆、飼料稲等の補助金のつく作物を作れば成り立つだろうか。

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(今日の夕飯)
残り野菜の煮物・・・オクラ、ナスビ、タマネギ、豚肉
サラダ・・・レタス、ハム

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おやつ・・・ふかし芋。3~4日に1度はふかし芋を作っている。農家であることのぜいたく。
 ハーブティよりコーヒー。 

 

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15日から新聞週間

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 その昔、日本に「養蚕」という一大産業があったことは知っている。しかしまだ蚕を見たことはない。蚕が食べるのが「桑の葉」。その桑の木を去年の10月に買い、トリ小屋の下の田んぼに植えたら、1年でこれだけ大きくなった。

 昔、社会の教科書に出ていた蚕

 シルクロードは絹の道

 
 今日の農業新聞に養蚕農家が載っていた。

 「養蚕の日はわしが守る」。茨城県結城市の農家、鈴木孝一さん(80才)は、地域ではすっかり衰退した蚕業をいまも営々と続ける。

 最近は「お蚕様」と言っても分かる人が少ないのが寂しい。

 おれが子供の頃は蚕の方が偉かった。

 鈴木さんが住む大木地区では、かつてほとんどの家で蚕を飼い、座繰りをして機を織る生活をしていた。しかし時代の波には勝てず、10年ほど前からは、鈴木さん宅だけとなった。JAつくば管内でも、あと1戸残るだけだ。

 1回の配蚕で蚕室に入るのは12万匹。それらを養う桑畑が1.2ヘクタール(1町2反)あるが、近年は周囲の野菜畑で使う殺虫・殺菌剤の影響を心配する。「糸がはけず、繭を作れない」。それが養蚕をやめる理由の一つにもなっている

 一斉に桑を食べると、夕立みたいな音がするんだ

 「お蚕様」の話をする老農の目は少年のようだ 

 

日本は小麦の約9割を輸入

 国内の小麦農家を支援するため、農林水産省所管の公益法人が製粉メーカーから徴収している「契約生産奨励金」を2008年度末で廃止することがわかった。理由は穀物相場の上昇で収益を圧迫されている製粉メーカーが、国内産保護で重い負担(08年度は約66億円)を続けることに難色を示しているため。

 日本は小麦の約9割を輸入に頼る。国産は生産コストが販売価格を上回る赤字だが、政府は自給率向上の観点から生産を奨励。国産農家は国の所得補償制度と契約生産奨励金で赤字を埋めており、これらの助成金が農家の手取りの4分の3を占めている。

 廃止に伴う農家手取りへの影響について、農水省は最近の小麦価格の上昇などから「大きな変動はない」と見ている。

 

自給率向上国民運動
 
 自給率向上を目指して、農水省は「国民運動」をスタートさせた。著名人らとともに食や農に関するメッセージを発信し、消費面からの自給率向上を目指す。
 来年には、国産農産物を購入するとポイントが貯まり、地域の特産物などと交換できる国産ポイント制度などの導入も目指す方針だ。

(1)やっぱり安い方を選ぶと思う(特に業務用)
(2)生鮮野菜は国産を選ぶ人が多くても、冷凍食品が問題
(3)消費よりも生産に重点をおいて「家庭菜園愛好家(自給農家)」を増やす方策の方が大切。

 


15日から新聞週間

 15日からの新聞週間の特集が今日の朝日新聞に載っていた。それによるとジャーナリズム研究者 林香里さんという方が、朝日、読売、日経3社共同の新聞読みくらべウエブサイト「あらたにす」で「新聞案内人」をしているらしい。
 
 自分に関して言えば、

(読売)・・・政権寄りの姿勢という先入観があり、読む気がしない。

(日経)・・・読んでも意味がない。農業という土台の上に企業経済は成り立っている。農業が壊れる時、企業経済も壊れる。読むなら日経ではなく、「資本主義と農業」、「農業と企業の利益構造比較」、「農業と企業の時間回転率と設備回転率」、「自給自足主義と社会主義と資本主義」、そんなことをテーマにした専門書があれば読んでみたい。

(朝日)・・・各紙の中では自分の思考に近いようだから。

(農業新聞)・・・ブログを初めて1年余り経過してから、いろんな農業を知る必要に迫られた。

(山陽)・・・地元の行事も知りたい。自分の行動範囲のほとんどは地元だから。

 
 ネットと新聞、どちらかに片寄り過ぎると目が疲れる。

 同じ活字でもネットと新聞は何となく違う。朝起きてすぐはネットなど見たくない。まず新聞を見たい(ほんとは起き抜けにネットの順位だけはチェックしている。その後新聞を読む)。

 新聞は読むもの、ネットは自分の主張を発信するもの。用途が違う。

 内容の固いことを書くことが多いので、ネットでは相反するブログが好き。銀ちゃんラムちゃん(猫ブログ)とか、生まれる前から不眠症(料理飲食店ブログ)がいい気分転換になる。

 同業者のブログはあまり読んでいない・・・読む時間が取れない。

 新聞は多種の記事が目に飛び込んでくるので、その情報を取捨選択して読むが、ネットは自分でアプローチして興味があるものしか見ないので、やっぱり用途が違う。新聞の方がはるかにたくさんの情報を吸収できる。具体的に詳しく知りたい時はネット。新聞の存在意義がネットに侵食されるとは思わない。

 
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 夕暮れの田んぼ 


 
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 オンドリが近寄ってきたら、じっとして動かない。そうしたら飛び掛かってこない。ただ、じっとしていても強烈に突付くことがある。

 
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(今日の夕飯)
ナスビの味噌煮
インゲンの煮物
豚肉とタマネギの炒め物
ギョウザ・・・市販の惣菜


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農家滅んで農協栄える

懸命の人生

 54才 Aさん。大阪市浪速区の周辺で古雑誌を集め、業者に買い取ってもらいながら生計をたてていた。
 
 早朝から街に出て、捨てられた雑誌を拾い、市内の古本屋に持ち込む。事件直前の9月は、大雨の日と休業日を除く18日間訪れ、計1万1220円を受け取っていた。平均収入は1日623円。

 受け取っていた硬貨をいつも大事そうに小銭入れに入れた。店主は「きちょうめんで、真面目な人だなあと思った。1千円を越えると、うれしそうだった」と振り返る。

 その稼ぎで、深夜になると大阪・ミナミのネットカフェに通っていた。昨年1月末からの来店記録は551回で、月平均で27回。最も安い「5時間490円」のナイトパックの利用がほとんど。供用スペースのひじ付きの「いす」を使っていた。背もたれが倒れず、横にはなれない。

 Aさんをよく知る仲間が話してくれた。「月1回よ、俺らが何時間も真横になって個室で寝られるんは」 「個室ビデオは、疲れきった体が、生き返るんや」

 
 10月10日の朝日新聞に載っていたAさんの人生・・・無情すぎる。年齢は自分と変わらない。
 
 大都会と限界集落を比較して考えてみた。置かれた状況が同じでも、田舎なら何とか生き伸びれそうな気がする。


大都会
            限界集落
群集の中の孤独
       自然の中の孤独
食は全てカネがいる    食は野菜と芋
寝る場所はない       古家でも夜露はしのげる
車はない            車を買うカネ無し
飲み水→公共の水     飲み水→山水を利用できる
収入→古雑誌集め     収入→種取りし自給野菜
病気→医者にかかれない 病気→医者にかかれない
電話→持てない       電話→同じく持てない
電気→家がなくいらない  電気→必要最低限は必要
ガス→家がなくいらない   薪を利用することもできる
風呂→たまに銭湯?     風呂→薪で焚くこともできる
冠婚葬祭費→支出なし   冠婚葬祭費→付き合わない
稼がないと生きれない    自給野菜を作ることが仕事

 


農協はいろんな事業をしている


小売業
ガソリンスタンド
預貯金(銀行業)
火災保険、生命保険、自動車保険
旅行代理業
通信販売(あらゆるもの)
お墓の販売

新聞事業(農業新聞)
出版事業(家の光等)

介護事業
葬祭事業

各種農業資材
肥料と農薬
農機具の整備と販売

農作業ヘルパー(農作業引き受け)


 まさに墓場までの総事業

 田舎の集落ではほとんどの家が農協組合員である。農協の回覧板がまわってくるし、農協の広報誌も毎月配られてくる。

 企業は普通、それぞれのスペシャリスト企業であり、農協のように多角経営している企業はほとんどないと思う。それなのに、公認会計士の監査が入らない。このことが毎年問題になっているが、なぜか改革は進まない。

 政府の規制改革会議は「農協における監査については、第三者性、独立性を確保する観点から、現在行われている中央会の監査ではなく、公認会計士の監査の導入が必要」とした。

 この問題ではJA全中が「監査と指導の一体性が損なわれる」として公認会計士による監査の導入を批判。若林農相も反対の考えを鮮明にし、自民党内にも反対論が出ていた。

 JA全中は、公認会計士の導入が外れたことについて、「行政や自民党の理解をいただき、中央会監査と経営指導の一体性が損なわれることなく、総合的な指導事業の発揮が保持できると安堵している。
 ただ、同会議が「問題意識」として「中央会監査でなく、公認会計士監査が必要」との記述を残したことに、「多くの方に理解をしてもらった中で残念だ」と懸念を示した。(農業新聞、平成19年12月20日)

 
 農家滅んで農協栄える



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 昨日書いたルバーブ(ジャム専用)の画像です。茎(葉は使えない)を小口切りし、茎の目方の半分の砂糖を加え、弱火で20分ほどことこと煮ると、おいしいルバーブのジャムの出来上がり。イチゴよりはるかに量がたくさんとれる。
(1)収穫期は
5月、6月。夏場は成長が止まり、10月、11月とまた出荷できる。
(2)株がない場合は種からスタートする。
(3)株分けが簡単。秋に株分けすると春にはもう収穫できる。
(4)フキ(山菜)と同じく、排水のよい半日陰を好む。
(5)土が合わないと枯れることが多い。
(6)120幅、株間60センチ。4株あればかなり収穫できる。

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 今日のニワトリ。夕方、ムラサキイモのくず、サトイモの親芋とくず芋、春ジャガイモのくずを投げ込んだ。
 トリ小屋は野菜くずの捨て場。
 

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(今日の夕飯)
サトイモの煮物・・・アゲ、野菜天
サラダ・・・レタス、キュウリ、イタリアンパセリ、ディル
刺し身・・・ボラ


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使っても効果がない農薬

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 現在のハクサイ、キャベツ、ダイコン、カブの状態。

 これらは定植と種蒔き(4種類同一日)に、「フォース粒剤」という農薬を使っているが、この有り様。キャベツだけは葉質が違うので被害を免れている。

 去年もそう思ったが、このフォース粒剤という農薬は「ダイコンサルハムシ」という害虫に効果がないと思う。

 この農薬は購入するときに「印鑑」が必要だったのに・・・

 印鑑が必要ということは「きつい」のかも知れない・・・

 弱い農薬を2回使うより、きついのを1回ですまそうとしたが・・・

 きつくても、弱くても、特定の害虫に効果のない農薬は使っても無意味・・・

 しかし、この害虫に効果的な農薬をよく知らない

 店の店員さんに聞いてもよく知らない

 来年は農薬を変える必要がある

 農薬にきつい、弱いがあるのかどうかよく知らないが

 1回で「どんぴしゃ抑える」効果的な散布が必要である

 それにしても、この害虫には毎年苦しめられる。

 和気町のNさんのアブラナ科野菜にも、建部町のWさんのアブラナ科野菜にも、昨日の焼き物作家のアブラナ科野菜にも、このダイコンサルハムシが見当たらなかった。

 3人とも「不耕起栽培」である。不耕起栽培とこの害虫が少ないこととは関係ないと思うが・・・。

 この害虫の防除法も聞いているが、その方向に身体が動いてくれない。その防除法が自分に向いていない・・・。

 

担い手確保(愛媛県 上島町 岩城)

 瀬戸内海に浮かぶ愛媛県 上島町 岩城。地元農家の大半は70代。今のうちに担い手を確保しないと手遅れになる。農家の子供が後を継がない今、農村での生活を望む都市住民を呼び込むことが島農業の生きる道だ。
 地元農家が8月に設立したNP0法人「豊かな食の島 岩城農村塾」は今後、新規就農者の相談窓口や就農フェアの参加、住宅あっせんの仕組みづくりを進め、町は研修生に日当を支払うワーキングホリデー制度で支援する。(農業新聞10月9日)

 現在は、多くの県の多くの市町村で、担い手確保のためのいろんな支援策を出しているので、多くの情報を知って、自分に合うと思える農業形態や地域に出会う必要がある。

 5箇所、6箇所と訪問するうちに、眼が肥えてくる

 自分に合うかどうかは、実際に入ってみないとわからないことが多いが、見学に行ったその地域を2時間ほど歩き回ったら、足裏を遠して頭に響いてくる感覚や風景が自分にしっくりくるかどうか、おぼろげに感じるのではなかろうか。

 

ノーベル物理学賞
南部陽一郎さん(87才)
益川敏英さん(68才)
小林誠さん(64才)

ノーベル化学賞
下村脩さん(80才)

 この世代の人たちは、子供の頃には野山を駆け回って遊んだと思う。。そして青春期の頃までは身近に自然がいっぱいだったと思う。つまり、毎日、意識しなくても「土」に触れていたと思う。

 しかし今の50才以下の人たちは、物心ついた時にはすでに、自然からかなり切り離された生活の中にいたと思う。自然や土から離れて暮らした世代から、将来このような物理学賞や化学賞をもらうような人材が出るだろうか。
 
 現在の世代は、できあがったものを暗記する世代であり、作り上げる世代ではないと思う。「理科離れ」とか言われているが、土や自然から隔離された生活の中で学ぶ理科は無味乾燥だと思う。

 今の60才以上の人は、子供の頃に土や自然が身近な中で生活をしてきたから、土や自然のない空間でも、土や自然をイメージすることができるが、現在の世代は、土や自然から離された空間で生きているので、自分がどこに帰属する物体なのか、死んだらどこに行くのか、自己のアイデンティティの確立を何に求めたらよいのかわからず、まるで「クラゲ」のような存在になっている。

 土もイメージできない

 田んぼもイメージできない

 まして野菜などイメージできない

 自分がどこから来てどこへ行くのかわからない

 故郷がどこなのかわからない

 自分はどこに帰属したらよいのかわからない

 土や自然から離され過ぎると、自分はいったい何なのかわからなくなる。

 

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 春キャベツが発芽した。11月20日頃に定植予定。春キャベツは翌年5月のワンパックに欠かせない。

1類 早生タマネギ
2類 エンドウ、スナックエンドウ、グリンピース、ソラマメ
3類 春キャベツ、春レタス
4類 ニラ、チンゲンサイ
他に、ルバーブ(ジャム専用)、ハーブティ用ハーブ、フキ

 

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 チマサンチュ(摘み取り系レタス)が収穫期に入った。8月21日蒔きなので、まだ50日目。収穫は11月20日頃まで40日間ほど続く。

 
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 お墓の上から写した田んぼ。

 
  
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(今日の夕飯)
トンカツ・・・市販の惣菜
サラダ・・・レタス、イタリアンパセリ、キュウリ、オクラ


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「新聞と私」に投稿

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  以前、ワンパックを配達していた牛窓町のペンションからスイートバジル2キロの注文があったので、配達してきた。
 
 以前はこの地区のペンションを含む7軒に配達していたが、すでにゼロ。
 
 今は地元の顧客は1軒だけになり、配達から宅急便に変更してもらったので、すべて宅急便送付になっている。

 配達の帰りに、すぐ近くの家庭菜園愛好家を訪問させてもらった。本業は焼き物作家。個展の準備をされていた。
 
 以前このペンションの紹介で訪ねて来られ、メタン菌液肥を勧めると、気にいって使われていたが、現在は、画像の「永田農法」も取り入れているらしい。これ1本で1000円。1シーズン持つし、効果もはっきり出るから、化学肥料を1袋買うより安くて安全だと言われる。
 
 出身は東京であるが、ここ牛窓町に来られてすでに25年。以前は出版社に勤務していて、若くして焼き物を志した。

 料理と家庭菜園が大好きで、料理の腕前はプロ級。家庭菜園も面積は小さいが多種類の野菜とハーブを不耕起栽培で作っている。

 種は自家採取、もしくは「こぼれ種」で発芽したものを育てるが、その他に「国華園」という種苗会社から通信販売で、種や果樹の苗木を購入している。
 
 下の左の画像はこぼれ種で発芽したダイコン。右はオクラ。
 面積が小さいので、場所をとるナンキンとかサツマイモは作らず、水の関係でサトイモは作っていない。

 この人は日常の何もかもが芸術家である。料理、菜園、ファッション、焼き物、音楽、そして日曜大工。シイタケの原木も置いてあり、以前はニワトリも飼っていた。害獣にやられて現在はニワトリは飼っていないが、ニワトリを解体して料理するのも得意。  
   
  
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 せっかく近くまで来たので、ちょっと足を伸ばして西脇海水浴場へ行った。今はもう秋・・・誰もいない海。
 海岸の道路を隔てた山側はハクサイとキャベツ畑。牛窓町の野菜産地の一角を担う。
 
  

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 牛窓町はなだらかな丘陵地帯。田んぼは水平でなく、少し傾斜がある。傾斜の田んぼは農作業がやりづらいと思うが、排水の関係で多少は傾斜がある方が良い野菜ができる。


 
 昨日は神戸から料理人さんが3人見えられた。その様子をデジカメで撮るつもりだったのに、準備やら案内やらで、写すことをすっかり忘れていた。
 
 すっごい若い。世代の違いを感じた。2人の方はまだ2才にならない子供さんがいるらしい。昼前に来られて4時過ぎに帰られた。
 
 ずっと以前にイベントでしていたことを昨日もした。
(1)七輪に竹炭を入れて火をおこし、ハーブティ
(2)同じく、ゆで卵
(3)田んぼ案内
(4)芋ほり(ムラサキイモ)
(5)来られる前に家で「ふかし芋」を作った。おやつ。
(6)その他、野菜の湯通しを食べたいと言われて、オクラ、インゲン、サトイモ、ピーマンを少々。
(7)帰りの手土産はハーブティ用ハーブとムラサキイモ。
 
 一番気に入られたのは「ゆで卵」のようだった。帰られる直前に、「美しい森」施設も案内した。

 

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 昨日はあいにくの曇天だったが、今日は快晴。左は秋ジャガイモの花。右は、昨年の10月末に購入して植えたキンモクセイ。まだ花は少ないが、さすがにいい香り。

 

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 ホウレンソウ育苗中。


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 今日のニワトリ
 

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(今日の夕飯)
サンマ
トーフ・・・ミョウが
キュウリの酢の物
インゲンの煮物

 15日からの新聞週間に「新聞と私」という投稿を募っていた。
 15日が期限と思っていたら、明日の9日が期限だった。だからあわてて今書いた。500字以内という制限がある。
 
 明日もう一度読み直して、下記のような内容で投稿しようと思う。


 『毎日、新聞からネタを拾ってブログ(あめんぼ通信)で発信している。去年の10月から農業新聞を、今年の1月から朝日新聞を、そして以前から購入していた地元の山陽新聞と合わせて3紙になった。読む時間もかかるがカネもかかる。3紙で1ヶ月8564円。でもこれは自分の生きがいへの投資。
 その日の新聞を読んで、勉強したこと、感じたこと、考えたことを整理してブログに書いている。新聞は毎日「日替わり」であり、思考の断片を書くブログ(日記)ととても相性がよい

 ブログに自分の思いを書くだけなら時間の無駄になるが、新聞で勉強したことを整理するために書くなら、それはブログと新聞の有効活用である。この場合に、自分の19年間の農業経験が多いに役立っている。職業意識と経験年数を通した眼で3紙を読み、自分の主張を発信している。
 あなたも、複数の新聞を読んで「新聞感想文ブログ」を発信しませんか。新聞は、読むだけの状態と読んで感想文を書くのとでは大違い。毎朝、新聞が届くのが楽しみになる。』

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10年後、20年後の地域農業のあるべき姿

 「希望は大地(土)」なのに、その大地が一人一人の足元からあまりに遠くなっている。資本の興隆は一人一人の人間を土から離してしまうことにより成り立ってきた。
 
 文明は発展すればするほど、一人一人の人間を大地から引き離す。
 
 
土から離されすぎた人間は魂の拠り所を失い、ばかげたスピリチュアルや、ばかげた宗教に依存して、彷徨い始める。

 人間は、老若男女、カネの有る無しに関わらず、土から離され過ぎると、精神のバランスを崩してしまう。

 人間の最後の拠り所は大地(土)なのに、身辺に土がなくなっている。


全哺乳類の4分の1が絶滅のピンチ
 
 主な減少要因は
陸上では、熱帯雨林の伐採などによる生息地の消失等。
海洋では、漁業や沿岸海域の水質汚染。 

 

 岡山県が廃止、縮小を打ち出し、町村会が継続を求めた主な事業。

新規就農研修事業費・・・2391万円

野生鳥獣被害対策事業・・・1146万円

農作物鳥獣害防止対策事業費・・・4050万円

集落営農育成・強化サポート事業・・・3800万円

集落機能再編・強化事業・・・1000万円

中山間地域魅力づくり支援事業・・・6000万円

中山間地域等生活・交流基盤整備推進事業・・・9億円

認定農業者経営展開リース事業費・・・2445万円

松くい虫防除事業費(伐採駆除等対策)・・・2485万円

松くい虫防除事業費(予防対策)・・・4658万円

 

山村暮らし塾

 都会の非農家出身の若い人に、山村でも生きていけるライフスタイルを提示してあげることが、将来の自給率向上につながる。

 認定農家などの特定農家を支援しても、抜本的な対策にはほど遠い。

 農業、農業した農家ではなく、ライフスタイルとしての農業を提示、もしくは提案することが必要である。こういうことを「農協」がすべきだと思う。今まで農家からさんざん稼がせてもらったのだから、今後は、自給自足型農業を育てる仕事を恩返しのつもりでして欲しいと思う。

 

漁業再生へ(全漁連専務)

(1)漁業者の手取りは、消費者価格の25%にすぎない。

(2)燃油のコストが企業のように、価格に反映できない。

(3)貿易自由化で輸入水産物は増えている。

(4)消費者に届けるまで最低でも6段階ある流通を簡素化しなければ生き残れない。

 魚のワンパック宅配は難しいのだろうか。
 
 45年ほど前、当集落から15キロほど離れた漁村から、自転車で山越えして魚売りにきていたおじさんがいた。今でも顔やしぐさが思い出せる。

 

10年後、20年後の地域農業のあるべき姿

 
全く想像ができない。当集落では農業が壊滅していると思う。
 
 自分より若い人は1人も農業(家庭菜園)などしていない。

 どこかの阿呆が農業をすればよい。

 その阿呆もだんだん少なくなった。

 いざとなったら、自分で食べ物を作る必要があるが、主食の米は機械なしでは作れない。

 だから、米は放棄する。

 米ほどおいしくなくても、主食は「芋」にせざるをえない。

 昔の人がいっていた。主食は芋飯。

 飢饉芋と言われるくらい、芋は災害に強い。

 サツマイモ、サトイモ、ジャガイモ。

 ヤーコンや山芋は作りづらくても、キクイモはとびっきり作り安い。

 芋の他に重要度を増してくるのはナンキン。

 長期保存のできるナンキンを各種作る必要がある。

 いつまでもあると思うな親とカネ

 いつまでも買えると思うな米と野菜。

 無農薬だとか、安全とかは、野菜が豊富にあっての話であり、近い将来、そんなことを言っておれない状況が出現する。

 いざという時に、米や野菜を確保できる、もしくは自分で作ることができるようにしておくことの方が、耐震や災害対策より重要である。

 今の日本で、いざという時に食糧の調達先をイメージできる人が何人いるだろうか。

 農業者の老化

 農業者の少数化

 農業に関連する経費の増加

 農業に関連する気候の悪化

 農業に関連する害獣の増加

 農業に関連する状況の悪化

 農業という土台の上に咲いた企業組織という仇花

 

ワーキングプアとハウジングプア

 生活に困り、住まいを失った多くの人、彼ら、彼女らが寝起きするのは、ネットカフェや簡易旅館、友人宅やファーストフード店、住み込みの宿舎、路上など様々だ。就労先へのアクセスや懐具合にあわせ、宿泊先を変えている。(NPO法人自立生活サポートセンター・もやい代表理事)

 このような現実に対して、農業はいったい何ができるか。農業は人間が生きるための食べ物を作っているのに、農業では生きていけないという逆説。

仕事にあぶれる
失業する
正社員になれない

 いったん、資本主義というシステムの枠外に投げ出されると、元のシステムに復帰することは至難である。

 資本主義が必然的に生み出す大都会のスラム街。

 ワーキングプア、ハウジングプアという現実。

 都会ではその現実を回避できない。回避するには彼らの両親や祖父母の世代の出身地である農山村へ戻るしかない。

 その田舎でさえ、資本主義に組み込まれているがために、農山村集落内格差や、農山村ワーキングプアが現実となり、ハウジングプアだけは前世代の遺産でかろうじて回避できているというのが現実である。

 しかし、都会の貧困層が厳しい現実を脱出できる道は、農山村しかない。


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90%の安全性を追求

農業を始めた時、農薬や化学肥料はあまり使わないようにしようと思ったが、「パーフェクトに」とは思わなかった。

パーフェクトという方法はあまり好きではない。

それをやると、いつか、どこかに無理が生じると思う。

野菜だけパーフェクトにしても意味がない。

たとえば、ちょっと農薬を使う・・・ちょっと化学肥料を使う・・・

それだけで、随分生産性が上がり、リスクが下がり、身体的にも楽になるなら、少しは使った方がいいと思う。

つまり、減農薬、減化学肥料ということになるが、

こうすると基準設定が難しい。

いったい、どれだけ使うと減農薬で、どれだけ使うと減化学肥料かと言う問題が生じる。

だから、完全無農薬、完全無化学肥料の方がわかりやすいと言うことになる。


それでは、化学肥料を使わず、鶏糞や牛糞等の有機質肥料を使った野菜が安全だろうか。

鶏糞や牛糞の飼料のほとんどは輸入品であり、鶏舎や牛舎には、しばしば各種抗菌剤や消毒剤が使われるので、それらの残留が多いに考えられる。

飼い方がよくわかっている鶏糞や牛糞ならともかく、素性のわからない鶏糞や牛糞は使わない方がいいと思う。

ナタネカスは安全か。それは遺伝子組換え作物の可能性が高い。

いろいろ考えると、完全に安全な肥料の原料となるものはない。 

その他、水の問題、慣行農法の田んぼとの距離の問題もある。



家庭菜園だったら、減農薬、減化学肥料で作っている人の方が多いと思われますか。

現実はそれと逆である。

当地の家庭菜園の人は、自分から見ると「怖い」くらい、農薬を使っている。農薬の他に除草剤も大半の家庭菜園で使っている。

農薬も除草剤も使っていない人は、たった1人しか知らない。

それくらい少数派である。

肥料に関しても主体は化学肥料である。家庭菜園をされている人はすでに70才を越えている人が多く、有機質肥料に比べて、化学肥料の取り扱いは軽くて楽なことも一因だろう。

この世代の人が農薬や化学肥料、除草剤を多く使うのは、一昔前、化学肥料を使った野菜は、それまでの人糞を使った野菜に比べて「清浄野菜」として大いに奨励されたのではないかと思う。

そして、それまで草や虫、病気に困っていた人は、除草剤や農薬という便利な化学薬品に飛びついたのだろう。

自分の場合、除草剤を使うのは、家の屋敷まわりの草だけであり、田んぼでは一切使ったことはない。

化学肥料は6月に2袋買ったが、少し使っただけで、ほとんど残っている。来年は買う必要はないだろう。

農薬は秋のアブラナ科野菜に、定植、種蒔き時に1回使っただけである。

「90%の安全性を追求」、これが結局、最も継続的な農法であり、多くの農業者に受け入れられると思う。

 

今、旬の人、作家の帚木蓬生(ははきぎほうせい)さん。

しばしば広告に出ている「インターセックス」の著者である。
今日の朝日新聞の文化欄にその経歴が載っていた。

1947年、福岡県生まれ 
東大文学部卒 卒業後テレビ局に就職、
テレビ局を2年で退職し、九州大医学部へ

著書に、
「エンブリオ」・・・この続編がインターセックス

「アフリカの蹄」・・・アパルトヘイトと向き合う医師を描く
「閉鎖病棟」・・・精神科病院を舞台にした人間ドラマ
「三たびの海峡」・・・挑戦人の強制連行がテーマ
「逃亡」・・・日本人憲兵の罪を考えさせる

帚木作品の主人公たちは、何かと闘っている。それ自体が告発の書。既存の価値観や偏見と闘う人に光をあてる。(書評)

小林多喜二が読まれているのは現代作家の怠慢。読んだ人の人生が変わるくらいの小説を書かないと、作家の存在意義はない。(帚木さんの言葉)

最もいけないことは「無関心」、次に「無知」と話す。

この作家の名前は難しすぎて読めなかったのに、今日覚えた。まだ一冊も読んでいない。



「ハコモノ」群 ツケ

岡山県の財政危機による財政構造改革プラン(素案)で、廃止とされた主な県施設に、当地の「美しい森」があった。

この美しい森は1996年~2001年にかけて、県下10ヶ所に、合計29億円(1ヶ所あたり約3億円)をかけて整備された。

当地の「美しい森」には、キャンプ場、ログハウス、ビジターセンター等がある。

できてから10年も経たずに廃止案が出るとは・・・

確か、竹下登が首相の時に1億円ふるさと創生事業で、全国にばらまかれたと聞いている。

なぜ県下10ヶ所の内の一つに、当地の池の東側一帯の山が選ばれたか知らないが、牧場跡地で、長らく荒れ放題になっていた場所である。

こんな所に「美しい森」を整備しても、リピーター客はほとんどいないだろうと思った。

何のためにそんなものが整備されるのか理由がわからなかった。土建業者の儲けとしか考えれなかった。

春、夏、秋の土曜、日曜には多少の利用客もあるが、平日や冬季の訪問者はほとんどいない。

こんなどうでもいいようなものが今から10年ほど前に次々にできている。これらの「ハコモノ」が現在の県の財政を圧迫している。

改革プランで廃止とされた主な県施設
(①開設年 ②所在 ③建設費 ④概要)

 ノースビレッジ・サウスビレッジ 97年 160億円 農業体験型観光施設

水島サロン 96年 倉敷市 36億円 プール、サウナ等

美しい森 96~01年 県下10ヶ所 29億円 キャンプ場等

南部健康づくりセンター 97年 岡山市 63億円 ジム、プール等

岡山テルサ 98年 早島町 64億円 ジム、音楽ホール、宿泊室等

グリーンヒルズ津山 98年 津山市 84億円 野外ステージ等

(以上、朝日新聞 10月6日 


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「農業研修施設」という職業支援を

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 9月23日に蒔いたタマネギが発芽した。

 
 
 
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 8月21日に蒔いたツルナシインゲンが収穫期に入った。まだ45日しか経過していないので、10日ほど早く成りだしたが、生育条件がよかったのだろう。
 
 9月7日に蒔いた右の画像のシュンギクは今週末に定植予定。

 

 同世代の人の立派な経歴を新聞で見ると、若い時から目的を持って勉強したんだろうと思う。
 
 ふり返って、自分は何をしてきたんだろうと思う。学生時代はただぼう~っとして過ごし、なんとなく就職し、そこで初めて、学生時代にもっと勉強をしておけばよかったと痛感した。しかしその時はすでに遅し。職場の仕事が終わってからの夜の勉強はしんどい。結局これが悪循環となり、その悪循環は十数年続いてしまった。
 
 その悪循環の最後の頃、農業がひらめいたが、今の30代の人だと、そんな悪循環の中では、ひたすら落ちていくしか道がないように見える。
 
 いったん、正社員でなくなると「最低限のつつましい生活」さえ維持していくのが難しいと思う。そんな時、親が経済的に豊かであれば援助してもらえるが、そうでない場合はどういう風に現状を打開したらいいのだろう。

 30代後半はまだ、次の世界に十分転身できる年令である。
 
 その30代で転身を目指した時、同じようなサラリーマンしかないというのが、現在の日本社会である。それでも、何回もサラリーマンで挫折しているなら、違った世界を考えた方がいいと思う。しかし、他の世界をイメージできなくなっている。
 
 22年前、農家出身でありながら、転身するにしてもサラリーマンしかないような気がした。田舎でも農業をする人は皆無だったので、そう考えるのも仕方がなかった。
 
 追い詰められたネズミのような心境になっていた時に、突然農業がひらめき、2年間の準備期間を経て転身した。準備期間を持たざるをえなかったのは、すでに貯金が底をついていたので、最低限の資金はためる必要があったから。

 住居が公園になってしまう前に、何とか手を打ってほしいと思う。限界集落への逃亡はできないだろうか。
 
 「3度の食事と寝る場所だけは確保できる」・・・そんな田舎施設が山村や限界集落にできたらいいのにと思う。給料も小遣いも出せなくて良いと思う。まず環境をがらりと変えてしまうことが出発点になる。

 こういうことを行政にして欲しいと思う。「農業研修施設」もしくは「職業研修施設」のような形で、農業を習得するための施設である。

 それは、本格的な農業者になる援助ではなく、ライフスタイルとしての農業を選択できるような施設の方がよい。

 少数の精鋭農家を育ててみても、日本農業の再生(自給率向上)は難しい。もっと底辺の農業人口を増やす必要がある。それが農山村の景観保持につながるし、次の世代に農業を伝えることにつながる

 農業を商工業と同じビジネスという感覚だけで捉えるのではなく、もっと長い眼で育てて欲しいと思う。

 個人でそれをやるのは難しい。

 例えば自分の場合、既存の宿泊施設(歩いて5分の所にある森の宿泊施設)を無料で貸してもらえるなら、受け入れることもできる。

 教えれることは、
(1)30種類ほどの野菜の簡単な育て方
(2)12種類のハーブの育て方
(3)営業の方法(業務用の電話営業など)
(4)ニワトリ20~30羽ほどの飼い方・・・これは自給自足農業の要である。肉と卵の自給。鶏糞という肥料ももらえる。台所と畑のくず野菜をニワトリの腹を通して循環。

 教えれない(得意でない)のは、
(1)草刈機の刃の研ぎ方
(2)チェーンソーの使い方、刃の研ぎ方
(3)簡易なニワトリ小屋の作り方
(4)簡易な炭焼き(ドラム缶炭焼き)の仕方
(5)簡易な水道の引き方
(6)トラクタの使い方
(7)トラクタの簡単な整備
(8)電柵の仕方
(9)簡易な物置の作り方
 教えれなくても、得意な人を何人か知っているので紹介できる。

 スペシャリスト農家ではなく、ライフスタイルとしての田舎暮らしには上記のようなことを習得する必要がある。
 
 こんな基礎的なことが学べる研修施設があればよいと思う。「自給率向上対策」として、第一次産業に莫大なカネをばらまくのだから、こういう施設が各市町村に一つできることが望ましい。
 
 そして、そこで2~3年学ぶ間に、地域で独立できる場所「空き家や借地」を探す。

 これは一つの職業支援だと思う。


 想像もしなかった対岸に橋ができ、それを渡ってから、自分の人生を変えることができた。今の若い人に、そういう場を提供する必要がある。
 
 いつのまにか20年が来る。頭より身体を動かしてきた。この職業は人から尊敬される職業ではないし、カネにはならないし、地位もない。それでも、最底辺の職業ではない。自分を気高く保持できるし、なによりも、自然の中に自分を位置付けることができる、最も人間らしい職業が農業である。 


 
 4時半頃にニワトリのエサやりに行った時はそれほど雨は強くなかったのに、その後、雨脚の強い雨が降り続いている。今の時期にこんなに降ると困る。それでも昨日耕運できたのはよかった。この雨だと晴れが続いても1週間は耕運できない。

 明日は出荷だが、サトイモはもう掘れない。サツマイモは昨日、明日の出荷分は掘った。

 ハーブは雨に弱いので、こんなに降ると、明日の出荷はしずらい。下の画像で左はイタリアンパセリ、右は宿根草のハーブ類。

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(今日のニワトリ)
 
 

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(今日の夕飯)
サケとエノキダケのフライパン焼き
オクラの味噌和え
シチュー・・・ジャガイモ、タマネギ、ソーセージ等


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空いた田んぼが多くなった

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  神戸から来客があるので、この1週間ほど、あぜ草を刈ったり、田んぼのあちこちに散らかったものを片付けたりしている。今日はやっと田んぼが乾いて、乗用トラクタで耕運することもできた。

 普通の日常の田んぼを見てもらえばいいというものの、あぜ草は伸び放題、田んぼは草ぼうぼうでは、ちょっとみっともない。
 
 ただ、ここ4年ほど顧客の来客は全くなかった。だから上の画像に見える白い簡易トイレは用なしだった。

 画像でおわかり頂けるように、何も植えていない更地が目立つ。以前は、秋冬作を植えつけると、だいたい田んぼが全部埋まっていたが、ここ数年は少し作付面積が減っている。

 残りはタマネギの定植1アールと麦(敷き藁用)を3アールほど蒔くだけなので、まだかなり空いた田んぼが残る。
 何も植えつけなくても、草だけはよく伸びるので、定期的に乗用トラクタで耕運する必要がある。

 

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 上の画像で、道を隔てて20アールほどずつ田んぼがあり、合計で40アールほどであるが、そのうち、道の右側の田んぼは全て借地である。
 借地料金は、10アールが5千円。2277㎡×5千円=12523円の借地料金を支払っている。

 我が家の田んぼはあちこちに点在していて、合計で90アールほどあり、畑作に適した田んぼはここ以外に、もう一箇所あるが、軽四で移動するのは収穫時に困るので、隣接した20アールほどを借地している。

 自家所有の田んぼには、物置、トリ小屋、少々の果樹を植えているので、正味作付面積は合計で30アールほどであったが、ここ数年は27アールほどに減っている。

 

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 秋、コスモス、いい時候になってきた。10月はお祭りの季節である。10月18日、19日は当地の秋祭りであり、一昔前は「祷屋」とかあったが、今は行事がだんだん少なくなった。26日は「農業祭」があり、以前は「お膳」が出ていたが、最近は経費節減で茶菓子だけになった。
 
 18日、19日には備前焼祭りもあるが、自分は行ったことがない。生きるために直接必要のない「備前焼」を購入するような余裕はない。

 18日、19日頃には、一番上の画像の山に、たくさんマツタケが生えて、小学校から帰ってから、あるいは休みの日にはよく「マツタケ引き」に行ったが、40年ほど前からほとんど生えなくなった。40年ほど前というのは、集落の人が冬に山仕事を全くしなくなった頃である。
 
 小学校2年か3年の時に、我が家にプロパンガスが入った。それまでは「クド」でご飯を炊いたり、おかずを作ったりしていたので、大量の落ち葉(焚き付け用)や割り木や下刈りが必要だった。
 
 山が不必要になったのはこの「プロパンガスの導入」からだった。風呂焚きはその後もしばらくは割り木や下刈りが用いられた。

  

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 上の画像のツルムラサキやナスビ等の夏野菜が終わる頃、下の画像のアブラナ科野菜が出荷可能になる。
 サツマイモ、サトイモ、ヤーコンは春夏作であるが、出荷は秋冬。

 
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(春夏作)          (秋冬作)

タマネギ          ハクサイ
ジャガイモ         キャベツ
                ダイコン
キュウリ           カブ
ナスビ
ピーマン          ニンジン
オクラ            サトイモ

ナンキン          ネギ
ニガウリ           シュンギク
トウガン           ホウレンソウ

エンサイ           秋ジャガイモ
ツルムラサキ        レタス→ブロッコリー
青シソ             サツマイモ→ヤーコン

 
 ワンパックの場合は、上記のそれぞれ「12作物」が中心になると思う。種蒔きの時期と作付本数を、いつでも、どこでも、そらんじて言えるくらいにしておくと便利である。自分は完全暗記して、しょっちゅう復唱している。
 
 この12作物以上作る必要はないが、この12作物は1作物の失敗もできない。

 これ以外に下記のような「冬越しの作物」があるが、これらの出荷期間は5月の1ヶ月間だけである。それに比べて、
春夏作・・・6月中旬~10月中旬の4ヶ月間出荷
秋冬作・・・11月上旬~2月下旬の4ヶ月間出荷

 春夏作は、タマネギ、ジャガイモ、ナンキン、トウガンの在庫物4種類と、生り物5種類、葉物3種類をそのつど収穫しながら出荷する。
 
 秋冬野菜は、11月末頃に成長のピークに達したものを、冷蔵庫のような戸外に放置して、少しずつ少しずつ2月末まで出荷する。

春レタス
春キャベツ

エンドウ
グリンピース
スナックエンドウ
ソラマメ


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(今日の夕飯)
麻婆豆腐
ゲタ・ジャガイモの煮付
オクラの湯通し


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農業における「2007年問題」

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  夕方、春キャベツの種を蒔いた。
秋冬キャベツ(8月15日蒔き)・・・ポット育苗
春キャベツ (10月3日蒔き)・・・地床育苗

 春キャベツは11月中下旬に定植するので、ポット育苗のように根に鉢(土)がなくても枯れたりしない。

 
 なお、ホウレンソウは144穴の連結ポットに
 9月28日に5ケース
 10月2日に4ケース
 
 蒔いた。10ケースくらいまでなら、直播でも定植でも、出荷までに要する時間はあまり変わらないと思う。
 

 

 ちょっと前、農業を始めて、

 ちょっと前、父から引き継ぎを受けたのに、

 もう、次の代へ引き継ぎを考える年令になった。

 実際に引き継ぐのは20年後の75才くらいを想定している。

 引き継いでくれる人がいなかったら「農業経験年数」という貴重な財産が無になってしまう。

 いくらブログに書いているといっても、実際に田んぼで説明することがもっともわかりやすい。

 しかし、うちの子供は農業をしないと思う。あまりセンスもなさそう。

 まあ、自分の場合も青天のへきれきのような農業のひらめきだったから、100%ないとも言えないが。

 
 自分の農業経験を伝える相手を第三者と考えると、

(1)通勤農業のような形でポイント、ポイントの農作業の時に来てもらう。
 無料・・・自分の時間をかなり提供する必要がある。
 有料・・・有料なら希望者がいない可能性が高い。

(2)30年契約とかで、田んぼを丸ごと貸して引き継いでもらうことは、万が一の子供の就農ができなくなる。

(3)我が家には、宿泊施設がないので、遠方の方だと無理。

(4)歩いて5分の場所に、素泊まり2千円で自炊可能な「美しい森宿泊施設」があるが、連続宿泊になると、結構高くついてしまう。

 
 考えれば考えるほど、自分の農業経験は誰にも引き継げないかも知れないと思う。

 多くの農家の農業技術の継承が途絶えたら、この国にとっては大きな損失である。

 農業の技術などと、ばかにすることなかれ。

 農業は机上で学ぶものではなく、身体で覚えるものだから、1年1年の経験の蓄積から出る言葉は貴重。

 今、多くの農業者はそれぞれの技術を継承する相手がいない。次の代の子供が農業を選択しなくなったからである。

 スペシャリスト農家で、結構 稼いでいるように見えるから、子供が継いでもよさそうにと思っても、ほとんど継いでいない。

 そんな場合、子供が定年後に引き継ぐ可能性もあるが、子供の定年まで元気でおれるかどうかは疑問。

 
 第三者に引き継ぐ場合も、

(1)契約年数の問題

(2)ハウス等の施設や果樹園を丸ごと引き継いでもらう場合に、指導料込みの賃貸料をいくらに設定するかも難しい。

 でも、かなり妥協しないと、今のご時世に、農業を引き継いでくれる人は少ない。

 
 しかし、継承する人の場合、メリットは大きい。

(1)新たな投資は少なくてすむ。

(2)地元の人のを引き継ぐわけだから、「水問題」や「よそ者扱い」は、あまり問題にならないと思う。

(3)数十年という前任者の経験を引き継ぐことができる。これが最大のメリット。

(4)ハウス設備の中は害獣が入らないし、果樹園もすでに害獣防御の設備はできているはずなので、2本足の害獣以外は大丈夫。

 とにかく、農業という、多くは一代で築いた大掛かりな設備(自分の場合でも、井戸、物置、トリ小屋)を、その人一代で終わらせてしまうのは、あまりに惜しいし、経験という貴重な年数が無になるのも惜しい。

 しかし現在、子供という継承者も、第三者という継承者も、あまりにも少ない。

 引き継げなかったら、過大な損失。

 
 数年前、実業界では「2007年問題」がしばしば取り上げられた。それは長年企業において技術やシステムを開発・維持してきた団塊の世代が退職して、技術やノウハウなどがスムーズに引き継がれるかどうかという問題だった。

 農業は実業界ほどの高度の技術ではないが、「経験年数」は貴重な財産である。

 実業界では一応引き継ぎができた。
 
 農業界ではほとんど引継ぎができなくて次々に消滅。

 農業は土に触れるという肉体と精神が最も開放される職業であるにもかかわらず、

 カネにならない

 生活ができない

 という理由で、この職業は放棄されつつある。

(1)近い将来必ず見直されると言っても、今の生活ができなければ、やはり選択はできない。

(2)害獣が加速度的に多くなり、20年前に比べて、新たな手間や害獣防御の新たな投資を迫られる。

(3)日本の中だけでなく、絶えず入ってくる輸入品と同一の土俵で争わざるをえない。

(4)新規参入するには、あまりに初期投資が多くかかる。

(5)技術の蓄積が机上で簡単にはできず、どうしても数年の期間がかかる。

(6)収入が一定しないし、安定もしない。

(7)同じような投下労働なら、サラリーマンの方がはるかに収入になる。

 

 これからも、

 企業社会で落ちこぼれた人

 企業社会にうまく溶け込めない人

 たちが農業に参入してくるだろうが、大きな流れにはならない。

 資本主義という中で農業を捉えるなら、農業人口は増えない。

 大規模、近代化路線は完全な誤りだった。未だに亡霊のごとく、大規模、近代化路線が叫ばれている。

 農業は壊滅状態なのに、なぜ農協が隆々としているのか。同じ船ではなかったのだ。

 

 日本の農業を抜本的に変え、自給率を高めようと思うなら、従来のやり方を踏襲しても無理、無駄。

 平成の大飢饉から日本農業を守るには、

 資本主義に掉さす自給自足主義農業を!

 規模拡大でなく規模縮小を!

 既存の農家への援助ではなく、30代に農業参入を奨励し、手厚い援護(60万円×5年間=300万円)を!

 農業関連補助金の情報公開を!複雑すぎる、わかりづらい、

 大規模スペシャリストの技術は凡人には引き継げない。

 大多数の家庭菜園技術こそ、農業の「2007年問題」である。この技術こそが継承されるべき。

 今後10年がその瀬戸際になる。

 30代の「就職貧乏くじを引いた世代」は40代になり、

 農業の最後の継承者である団塊の世代は70代になり、

 自分は60代後半になる。


  
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 今日のニワトリ

 

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(今日の夕飯)
野菜炒め・・・タマネギ、ピーマン、ナスビ、豚肉
オクラの湯通し、キュウリの塩もみ
目玉焼き


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西成山王ホテル

 学校ルポ「格差に挑む」で、大阪府立西成高校が朝日新聞に取り上げられている。
 
 西成とは、カスバ・・・どん底・・・曇天・・・よどんだ空気・・・這い上がれない・・・逃げ出せない・・・また逆戻りしてしまう・・・

 どうしようもない・・・

 どうすることもできない・・・

 そんな西成を書いた黒岩重吾さんの「釜ケ崎シリーズ」が大好きだった。

 『南海電車の萩之茶屋駅に立つと、西成天王寺界隈が一眼で見渡せる。汚れた街である。それは屋根瓦にはっきり現れている。華やかな色彩がない。
 夕方になると空は夕陽を浴びたスモッグで不気味な暗い血の色に染まることもある。
 そんな時、煙突は黒い鉄の棒のようであった。ネオンの瞬き始めた通天閣は、この界隈で唯一の美しい塔である。
 人々はたそがれになると、なんとなく通天閣のネオンを見て安心するようである。
 萩之茶屋商店街の裏側は西成のカスバ地帯であった。』

 大阪のカスバ、西成山王町は、灰色のスモッグと通天閣の下に拡がる汚れた町である。その町の底に生臭い欲望をむき出しに生きる住人たち。
 浮気な養母への見せしめにその情夫と相抱く女
 恋人を憎むやくざの兄を刺殺する美少女
 非常のチンドン屋に純愛を捧げる売春婦

 著者の眼は人間の悲しい業を見つめ、あくまでも冷徹である。(西成山王ホテル)

 
 しかし、自分自身は西成に足を踏み入れたことは一度もない。足を踏み入れてはならない場所のような気がした。

 黒岩さんの釜ケ崎シリーズをほとんど読んだから、行かなくても、住んでいるような疑似体験ができた。だから行く必要がなかった。

 その本を読んだのは、東大阪市のとある安アパートに住んでいた時だった。大阪にはつごう7年あまり住んだが、住んでいた3箇所の町以外はほとんど出歩かなかった。

 西成には、空がない、土がない。

 ここで生まれ育ったら、ここ以外の世界はなかなか実感できない。そして、親が歩んだ道を、いつのまにかまた自分も歩んでしまう。

 未来はない。現実を脱出することもできない。落ちていく。ひたすら落ちていく道しか見えない。

 普通のサラリーマンになる道。それは白い社会の人にとっては簡単かもしれないが、西成の社会の人にとって簡単ではない。親が通っていないコースは通れない。

 そして状況は次の世代へ引き継がれる。

 空もない、土もない。

 
 考えてみれば、田舎にも土がない。

 土はあっても、土の相手をしていたら、明日の生活に事欠くから、土の相手などできない。

 土は土と親しむことのできる境遇の人だけのものである。

 現代という時代は、土が身近にある人さえ、土と完全に切り離された生活を余儀なくされている。

 現代人の最大の不幸は土と離されすぎたことにある。

 しかし、その土と接することは、大多数の人は定年まで待つ必要がある。

 定年まで待っても、事情によっては土と接することができない人も多い。

 結局、人生の終盤になって土と接することが許されるのも、一部の恵まれた境遇の人だけである。

 人間の本性は土着性。土から離れた人間、離されすぎた人間の魂は、浮遊して根を持たない。

 そして、その状態が長く続くと

 特定の宗教に過度に依存したり

 ナショナリズムに依存したり

 アイデンティティを築けず

 自分自身を見失い

 他人に対して暴力的になったり

 自分に対して暴力的になったりする

 しかしもう土の上には戻れない

 戻りたくても戻れない

 99%のニワトリは土から離されてケージの中である

 99%の人間もニワトリと同じようなケージの中にいる

 資本主義はニワトリや人間を土から離してしまった

 しかし人間の魂は土に抱かれないと安らがない

 魂は着地することもできず、夢遊状態で彷徨う


 現代人は土から遠く離されてしまった。

 それはイギリスの産業革命まで遡る。

 産業革命により、土地を手放さなければならなくなった人間は、土地を持たない労働者として働くようになるが、事情により労働者として働けなくなると、住む家もなにもかも失う。現代のホームレスの状態である。

 つまり、ホームレスは産業革命から始まり、その後、資本主義の発達とともに増え続けた。いつの世にも存在したわけである。

 そして時代は、大多数が労働者という時代になり、農家はごく少なくなった。

 資本主義が発展すると、なぜ農家は滅びるのか。

 グローバル化して、カネさえ出せば、世界のどこからでも農作物が入ってくるからだろうか。

 しかし現在、温暖化や後進国の発展で、簡単には輸入ができなくなった。

 国内で自給する必要に迫られている。

 今までさんざん海外の安い飼料等を輸入してきて、価格が高騰したから急に自給、自給と騒ぎ立てても、すぐには対応できない。そして価格が安くなったら国産などすぐにまた見向きもしなくなる。

 
 米は作るな作るな

 キャベツやダイコン等は、しばしば産地廃棄があるくらい豊富

 ニンジン、タマネギ、ネギは中国産がいくらでも入ってくる

 こう見てくると、不足(高騰)しているものは限られてくる。飼料や大豆や麦である。

 飼料稲や大豆や麦の生産には、輸入物との差額を補助する必要がありそうである。

 グローバルな社会だから、とにかく諸外国の動きに一喜一憂させられる。自給するにも世界の第一次産業の状態から眼が離せなくなった。すでに世界の農産物と同じ土俵に上がらされている。

 エサが自給できる範囲の頭数で、動物を飼うべきだった。今の日本の畜産の頭数は、飼料は輸入という前提のもとで増やし続けてきたわけであるから、自給で賄えるように飼い方の頭数を減らす必要がある。


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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