あめんぼ通信2008

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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ブログと新聞

 明日はもう12月。1年が経つのが早い。朝日新聞を取り始めたのは1月からだから、まもなく1年が来る。何とか新聞3紙を読み続けることができた。1時間ほどで3紙は読めると思っていたが、なかなか1時間では終わらない。かなり農作業にくい込んでいるが、ブログの継続には必須だから仕方がない。読み続けていると、
※日本農業新聞・・・農協系の新聞である。
※山陽新聞・・・・・・・政権寄りの姿勢を感じる。読ませる記事が少なく、紙面の半分は県下の「行事」を中心に載せているように見える。
※朝日新聞・・・・・・・勉強になる。

 
 ブログと新聞は用途が違うと思う。
(1)新聞の場合、興味がなくても記事が目に入って読むことがあり、これが視野を広げてくれると思う。
(2)ブログは際限がないが、新聞は紙面の枚数だけに範囲が限定されているので、何か楽に感じる。
(3)ブログより新聞の方が見やすいし、場所も移動して読める。
(4)専門的に掘りさげて読むならブログで、そこまでしなくて良いなら新聞の方がコンパクトでよい。 

 
 今日は散らかった新聞の切り抜きを整理するのに費やした。新聞の切り抜きで部屋が「わやくちゃ」になってしまい、頭まで混線しそうになったので、出荷用のダンボール2個と、町指定のゴミ袋に納めた。
 いくら切り抜きしても、その後に読まないのだったら、切り抜きをする意味がない。「超整理術」とか言って、何種類かのファイルを購入したが、ファイルはほとんど役に立たなかった。
 抜本的に方法を変えなければと思った。つまり、1週間ほどで切り抜きは捨てていかないと、たまる一方であり、ますます読めなくなるということを痛感させられた。

 
 50才を過ぎた頃から、人生を引き算で考え始めた。つまり、残りの人生は後何年というふうに考え始めた。ただ、ブログに関しては、引き算の人生になっているから続いていると思う。30代、40代のまだ足し算中だったら、ブログどころではないような気がする。そういう意味では、ブログの継続には都合のよい年令に入っていると思う。

 
 ブログを続けることは本当に勉強になる。ブログの更新のために新聞を読む必要に迫られたし、ネタの一つとして出かけているうちに、興味がわいてきたものもある。そして今は四六時中、ブログのことを考えているので、そのための行動をすることが多い。つまり「生活があって→ブログ」ではなく、「ブログのための→生活」に逆転している。
 年令に関係なく、自分が没頭できるものがあることは、ありがたいと思う。

  
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 カメラもブログのおかげである。生まれて始めて買ったカメラがデジカメだった。嫌いだったのに、ブログの必要に迫られて購入した。
 ずっと、写真など撮ってどうするんだろうと思っていた。撮っても繰り返し見ることはないのにと思った。
 それが、毎日のように田んぼを写し続けているうちに、周囲の風景の美しさに始めて気づかされた。肉眼だけで見ていたときは、周囲の紅葉がこんなに美しいと思わなかったが、デジカメをパソコンに取り込んでスライドショーで見るようになってから、肉眼でみることと、レンズを通してみることとの間には、何か大きな違いがあるような気がしてきた。
 大半の画像は、野菜の状況を伝えるための画像であり、美を意識して写すことは少ないが、紅葉など、時期によっては風景美を意識するようになった。
 今は、言葉だけでは伝えられないものがあると考えるようになった。ブログは、言葉と写真の両方を鍛えてくれる。
 デジカメは、軽くて、小さくて、ポケットに入るのがよい。携帯電話は持っていないが、デジカメはどこへ行くにも離せなくなった。



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 左の画像はロケットとホウレンソウ。右は赤ホウレンソウ。



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 丸いレタスの収穫期はたった2週間ほどであるが、チマサンチュ(下葉から順次収穫するレタス)は、10月中旬から現在もまだ収穫が続いている。赤より青の方が節間が短く、寒さにも強いようである。


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 麦の畝立ての上をイノシシが何回も歩いている。19年前、イノシシなど想像もしなかった。10年前も想像もしなかった。7~8年前も他人事と思った。5年ほど前、始めて身に迫る危険を感じた。
 始めて被害にあったのは、このブログを始めた年の8月31日だから、2年と3ヶ月が経過した。5年後はどうなっているだろうか。農業経営に「イノシシやシカの防御力」という新たな能力が必要になってきている。理系センスゼロ、ほとんど文系のセンスだけで農業経営をしてきたが、自分の弱点を初めて突付いてきたのがイノシシである。今は少し「引き気味」になっている。次の代は、これらの害獣とどう戦っていくだろうか。最初から戦意喪失するかもしれない。


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(今日の夕飯)
ダイコンの煮物・・・ブリのアラ
鶏肉・・・市販の惣菜
キャベツ

 
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集落営農(農事組合法人)

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 10月30日に植えた、左からニンニク、ラッキョ、ワケギ。ほとんど欠株もなく育っている。
 ニンニクには、草避けと寒さ避けをかねて籾殻をふった。

 

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 ニワトリ小屋にも籾殻を入れた。昨日、エサを食べなかった1羽のニワトリは今日はもう元気に復帰していた。


 
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 敷き藁用に蒔いたエンバクが結局発芽しなかったので、小麦2キロと大麦2キロを農協に注文した。合計で2~3アールほど蒔こうと思う。これくらいなら手間もかけずに手刈りできるので、結束して物置小屋に吊り下げ、少しずつニワトリに与えようと思う。

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 冬越しする春キャベツ。極早生品種は4月中旬には食べれるようになるが、この時期には、畑に何も食べる野菜が残っていないので、とても貴重である。極早生が終わると、中早生品種が6月上旬頃まで収穫できる。




集落営農(農事組合法人)
 

新潟県上越市 農事組合法人「吉増生産組合」
構成農家65戸 粗収益は約7000万円(08年見込み)。内訳は水稲4500万円、大豆・ソバ300万円、園芸作物300万円、育苗受託400万円、交付金など1500万円 (農業新聞11月28日)


山口県長門市 農事組合法人「ファーム上ゲ」
地域ぐるみで農地と暮らしを守るため、コスト低減と地域の人材・資源を生かした持続的な農業経営に努める。


10月末現在、広島県の集落法人数は148に上る。当初は米、麦、大豆での経営が大半だったが、ここにきて園芸作物に軸足を置く法人の設立が相次ぐ。また、水稲中心の法人が園芸作物や畜産を導入するケースも増えた。
 県は2007年、10アールあたり3万円を助成する県の集落法人育成加速化支援事業の対象を見直した。経営規模20ヘクタール以上という要件を、小規模でも収益性の高い品目を導入すれば助成を受けられるようにした。例えば、露地菊1ヘクタールは水稲18ヘクタール分、イチジク1ヘクタールは水稲20ヘクタール分に換算する。要件見直しが、多様な作物栽培に取り組む経営体の法人化を後押しした格好だ。
 当初、県は水田地帯での集落法人の設立を想定していたが、現在は「法人化は補助金の受け皿にとどまらない。個人では難しい経営の次世代継承に向け、島しょ部、沿岸部で法人化を進める意義は大きい」(農業活性化推進課)という。経営のリスク分散も視野に、今後県は多様な品目を栽培できる法人の育成を加速する構えだ。(農業新聞11月20日)


 集落法人は未来の日本農業のためにならないと思う。単に補助金目的で離合集散を繰り返すと思う。
 
 「補助金」というハシゴがはずされたら、空中分解するのではなかろうか。

 政権が変わっても、この補助金は継続されるだろうか。無期限に補助金が出続けるだろうか。
 
 こういう形の補助金が果たして日本の未来のためになるか。
   
 集落営農にこんなに莫大な補助金をつぎ込むなら、田舎移住を考えている一人の都市生活者に、年間60万円ほどの支援をした方が有意義と思う。上記の1500万円の補助金が1年間に降りるなら、25人の都市生活者に毎年、農業生活支援をすることができる。

 地域の環境や生物多様性を守る農業は、楽しみや癒しや自給のために農業をする小さな個人農だと思う。 

 特に集落営農には旧ソ連のソフホーズやコルホーズを意識してしまう。はたして生産性が上がるだろうか。

 もしくは、ずさん経営が問題となっている第3セクターを想像する。責任の所在はどうなるのだろうか。

 集落営農も結局、特定の認定農業者が任されてするようになるのだろう。

 将来、補助金という「ハシゴ」がはずされた時に、1人立ちして、利益を上げている集団になっていれば問題はないが、そんな進展があるだろうか。

 行政、農協、農事組合法人の理事がからんだ「補助金漬け農業」には賛成しかねる。

 この国の農業や景観や国土を維持しているのは、農業者の半数以上を占める家庭菜園型農業者(自給自足型農業者)なのである。 


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 正面の小さな半円形の古墳のような山は「城山」と呼ばれている。昔、城があったのだろう。この山の南斜面にも「葉タバコ」が植えられていたが、今は元の山に帰ってしまった。


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(今日の夕飯)
野菜炒め・・・キャベツ、シュンギク、豚肉
ごっちゃ煮・・・昨日の残り
ダイコンおろし


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ワンパック宅配のマニュアル化

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 一羽だけ、何か様子がおかしい。他のニワトリはエサをがっついて食べているのに、エサを食べようとしない。こういうことは時々あるが、今回は「いじめ」ではない。「いじめ」が原因だったら、びくびくして、地べたでなく止まり木にいる。
 2~3日のうちに元通り元気になるか、もしくは死んでしまう。何かのアクシデントが起きたのだろうと思う。


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今日は7個だから、産卵率は3割近い。しかしプロ養鶏では1日の産卵率が5割を切ったら、採算が合わないと言われている。5割ということは、半分のニワトリが「ただ飯」を食っていることになる。
 自分の場合は「リサイクル鳥」という考え方だから、食べ量を産んでくれたらそれで十分。
 巣箱には卵だけでなく、糞もある。ニワトリの「糞場」は一定していなくて、どこにでもする。だから卵が汚れていることもある。
 エサは床にばらまいているが、ニワトリは選んで食べる。


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 農業を始めて1年後に物置と鳥小屋を建てたが、場所をどこにするか大いに迷った。
 物置の方はスムーズに決まったが、鳥小屋に迷った。数年経過してから気づいたことだが、
(1)ニワトリは人間の動きに反応しやすいので、農作業でしばしば通る場所はよくない。

(2)午前中の日当たりが大事と思う。特に鶏舎の中に太陽が差し込む状態がよい。

(3)風通しも大切。厳寒期でも四面オール開放の金網鶏舎がよい。

(4)1坪に8羽までが適当と思う。自分の場合は4坪半だから、36羽までなら飼えるが、メンドリ30羽、オンドリ2羽という導入にしている。

(5)ヒヨコで導入して、丸4年飼う。その間に2割(6羽)ほど死ぬ。今回のはまだ1羽しか死んでいないので、もう1年(5年目)飼おうと思う。

(6)片手間で飼え、毎日、青菜(雑草)がやれるのは30羽ほどと思う。つまり、30羽が分岐点。
 
   
  

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 池の上の雑木林の中に、シイタケの原木を少し置いている。今日上がってみたら、少し生えていた。すぐ、晩のおかずに使った。


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 雑木林の中の小道を20メートルほど歩くと右の画像。45年ほど前まで「葉タバコ」を作っていた跡地である。今は、1年に1回、冬の農閑期に草刈だけしている。何も作る予定はないが、1年に1回の草刈を放棄すれば「原野」に戻ってしまう。
 父や祖父たちが一代で開墾したが、実際に作付したのは、たった「20年間」ほどではなかったのだろうか。えらいめをしただけ・・・。当集落には、このような山の斜面で葉タバコをつくっていた家が、我が家を含めて7軒あったが、我が家以外の他の「葉タバコ跡地」はどこも元の山に戻ってしまった。
 この45年間の歴史は、「農業がすたれた」歴史でもあった。それはもう驚くほどの変容ぶりである。田舎でも、ボクより10年後に生まれた、今45才くらい以下の人は、山や池や川で遊んだ経験はほとんどないのではなかろうか。それくらい昭和40年代の10年間の変貌はすさまじかった。まるで「破壊」である。



自分のやってきたことをマニュアル化して提示したい

(1)目標手取り収入金額100万円。150万は難しい。

(2)面積40アール(実際の作付は25~30アール)。

(3)農業は1人でした方がいいと思う。主となる方によほど自信がないと、夫婦で農業はできない。

(4)目標顧客40軒、月2回送付、月間80パック。

(5)出荷は5月~翌年2月の10ヶ月間。

(6)農閑期は2ヶ月ほどゆっくりできる時間を持つこと。

(7)野菜はあまりにごちゃごちゃとたくさん作らない。たとえばアブラナ科野菜は5種類(ハクサイ、キャベツ、ダイコン、カブ、ブロッコリー)までとする。それ以上作っても箱に入らないし、野菜が使いきれない。

(8)ニワトリ30羽とハーブティ用ハーブ(レモンバーム、レモンバーベナ、レモングラス、タイム類、ミント類、セイジ)の内3種類ほどは、野菜をスタートして2~3年内に並行(同時進行 )して始めた方がよい。

(9)目標顧客40軒(月2回発送)で、どれくらいの作付が必要であるか、定植本数(定植面積)をきちんと暗記する。

(10)業務用の顧客より、個人客の方が「安定」すると思う。

(11)宅急便利用なら、送料負担分の半分くらいは「サービス品」の野菜を入れる必要がある。自分が良く利用するサービス品は、青シソ、ニンニク、ハーブティ用ハーブ、ユズ、仕分で残った野菜。

(12)忙しすぎて、アルバイトはなかなかできないと思う。

(13)しかし、農閑期のない農業をしてはいけない。

(14)いくら忙しくても、農業以外に何か一つ並行して積み重ねていくことが必要。テレビを見るようでは農業の継続は難しい。

(15)とにかく顧客が安定しないと、作付も安定しない。たった40軒でも、毎年、新規顧客獲得のための営業をする必要があると思う。

(16)家族構成が少なくなっているので、月2回発送は多いかも知れない。その場合は月に1回の発送を主体に80軒をめざす。

(17)ワンパックの価格は送料込みで3200円までだと思う。ただ、家族構成が少なくなっていても3000円を下回るようなワンパックでは採算がとれなくなる。

(18)毎月のワンパックの構成野菜をできるだけ早く暗記する。多種類作っても無駄になるだけだが、構成野菜は1種類の失敗もできない。失敗すると他の野菜に負担がかかる。

(19)夏でもクール便を使う必要はないが、夏場の収穫は、遅くても8時半頃までに収穫を終えないと、その後の日持ちが劣る。

(20)雨で根菜類が泥だらけにならない限り、野菜を洗ったことはない。ただ、収穫して仕分をする前に、夏も冬も、さっとジョロで打ち水をしておくと新聞紙が適度に湿り保存状態がよくなる。

(21)120サイズでも送料は900円が限度と思う。顧客に1000円も送料を負担してもらうのは難しい。この場合の送料とは、箱代と宅急便の運賃である。送付数が多くなれば、運賃は段階的に安くしてもらえると思う。自分の場合はぎりぎり800円(箱代と運賃)内で納まっている。

(22)郵便振替で振込みをしてもらっているが、振込手数料の120円は先方に負担してもらっている。以前70円の時は当方が負担していたが、民営化と同時に70円が120円になった。ちょっとひどすぎる。

(23)ワンパックは、地元を中心にして自分で配達している人もいるが、宅急便利用の場合は、先方に届いた時に感動するようなパックが理想。たとえば、土の香りがぷ~んとするような・・・。ハーブの香りがぷ~んとするような・・・。

(24)最初の頃はなかなかワンパックが充実しないので、送料分くらいのサービス品は入れるつもりでした方がよい。こんな時、ハーブティ用ハーブが役立つ。気に入ってもらえたら、「口コミの紹介」も多い。  
    
       
 

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(今日の夕飯)
最近、家人の帰りが遅いので自分で作った。手元にあった野菜を適当に切って煮物にした。シイタケを使いたかったから。
ごちゃ煮・・・ダイコン、ニンジン、キクイモ、タマネギ
        アゲ、コンニャク、シイタケ
シュンギクのおひたし


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小規模高齢化集落(限界集落)

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  昨日の出荷でハクサイを入れた。こんなハクサイでも中心部の一部は食べれる。ただ、単価は付けなかった。
 右の画像でわかるように、ダイコンとキャベツはまあまあだが、ダイコンの右のカブと、キャベツの右のハクサイがひどい状態である。

 今年学んだことが何点かある。
(1)ディプテレックスという粉剤を使えば、ダイコンサルハムシを抑えれる。

(2)粉剤は「ガーゼ」を使って、ごく薄く降れば十分。

(3)植物体のまだ小さい9月末までに使うこと。遅くなればなるだけたくさん使うことになってしまう。

(4)9月12~14日に蒔いているが、発芽後は毎日、朝と夕方の2回、ダイコンサルハムシの出没状況を必ずチェックする。

(5)危険水域は、9月21日頃と9月29日頃。1回で終わらせるのでなく、使用料を減らして1回を2回に分けた方が効果的。

 
 ディプテレックスの安全性は、
(1)農薬だから、使わないにこしたことはない。

(2)オルトラン粒剤とディプテレックス粉剤は、9月上旬頃から、ホームセンター等の農業資材店で「山積み」になっている。この2種類が秋口の家庭菜園で最もよく使われる農薬なのだと思う。

 
 対策としては、
(1)八塔寺のNさんのように、稲作を間にはさむこと(田畑輪作)ができれば、他の害虫も含めて、かなり軽減できると思うが、自分は稲作ができない。

(2)田んぼのすぐ隣に、集落共有の休耕田(荒地)があり、そこが害虫の発生源(越冬源)になっている可能性もある。
(3)アブラナ科野菜というエサを作らなければ、密度を減らせる可能性がある。 春夏作では、冬越しの春キャベツと、4月上旬に少量のチンゲンサイかコマツナを蒔くだけであり、他にアブラナ科野菜はないが、集落共有の休耕田に「アブラナ科の雑草(ナズナ)」が目立つので、これがネックかも。2月に集落総出の草刈があるので、今年は、その後に焼却をするつもり。

(4)ダイコンサルハムシの防除を独力で考えたKさんに、もう一度指導を仰ごうと思う。
 
 

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 農業をスタートした19年前には、エンドウ類は11月3~5日に蒔いていたが、今年は11月13日に蒔いた。温暖化で10日も種蒔きを遅らせているが、まだ早かったかも知れない。
 中途半端な大きさで厳寒期を迎えると傷んでしまう。


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 春夏作で利用した黒マルチは、このまま片付けずに、4月になってから黒マルチを取るか、あるいはそのまま不耕起で植えたり蒔いたりする。不耕起栽培の方がイタリアンパセリの青枯病(立枯病)は明らかに少ない。
 不耕起栽培は雑草との競争になったり、笹の根のような強い雑草が畦岸から侵入してくるので、すべてを不耕起栽培にすることはできず、一部導入している。


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 田んぼの近くにある、近所の家の渋柿。しかし、この渋柿は収穫されることもなく、年が明ける頃には熟し柿になる。熟し柿になるとカラスがたかってくる。



限界集落

 限界集落・・・この言葉が与えたインパクトは大きかった。なのに、来年からこの言葉が使われなくなる。理由は、マイナスイメージがある「限界」という表現を不快に感じる住民に配慮する。(山陽新聞11月27日)

 来年からは、「小規模高齢化集落」という表現になる。

全国の自治体では、
京都府綾部市・・・・・・・・・・・・・水源の里
長野県下伊那地方事務所・・・生涯現役集落
宮崎県・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いきいき集落

国は、
国土交通省・・・・・・維持・存続が危ぶまれる集落
内閣府・・・・・・・・・・基礎的条件の激しい集落
総務省・・・・・・・・・・維持が困難な集落

 「限界集落」という言葉は、長野大の大野晃教授が1991年に提唱した。つまり「65才以上の高齢者が半数以上を占める19戸以下の集落」。



ハンター高齢化で減少


 岡山県の2007年度狩猟者登録は、前年度比112件減の4546件。ピークの1978年度(13379件)の34%まで低下している。
 2007年の登録件数の内訳は、
散弾・ライフル銃・・・2907件
空気銃・・・・・・・・・・・・・90件
わな猟・・・・・・・・・・・1534件
網猟・・・・・・・・・・・・・・・15件
 わな、網猟が増える一方、銃器類が減っており、県猟友会は「高齢者が登録を見送るケースや、若者の狩猟離れが進んでいる」と説明する。

 県自然環境課は「狩猟者登録の減少で有害鳥獣の捕獲に支障が出れば、農業被害の拡大につながりかねない」としている。
 

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(今日の夕飯)
サトイモの煮物
サラダ・・・レタス、ロケット、イタリアンパセリ

 サトイモの皮は誰もむいてくれないので、食べたくなったら自分で皮をむいて煮る。レタスはたいてい市販の「青シソドレッシング」で食べる。


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飼料米(利用と生産)

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 銀色の朝。気温が下がる11月下旬の朝は、太陽が昇ると風景が銀色に輝く。

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 午後9時。ふかし芋とキーウイ、
コーヒーとユズ茶の夜食。コーヒー以外は自家産。農家であることのささやかな贅沢。

 
 
 カエルなど両生類の減少が世界中で報告されるなか、除草剤として使われる化学物質「アトラジン」もその一因になっていると、米国の大学が報告した。
 「アトラジン」は、雄のカエルの体内に雌の生殖組織を形成させる、内分泌攪乱化学物質(環境ホルモン)としての働きが指摘されたことがある。
 日本でも除草剤としての使用が認められている。(農業新聞11月21日)

 農薬と化学肥料と除草剤の3種類はワンセットである。当地の集落の家庭菜園では、ほとんどの家がこの3点セットを使っている。使っていない家は1軒しか知らない。

 安全性についての考え方は、本当に個人差が大きい。現実的には、家庭菜園でも、有機農業はごく少数派と言える。

 出荷農家でも、有機農家の割合は2~3%と思う。すでに何十年も前から「有機農業」が論じられているが、一向に広がる気配はない。経済的メリットが少ないのだと思う。
 
 家庭菜園でもあまり広がらないだろうと思う。
(1)農薬を使わなかった場合、リスクの大きい作物がある。
(2)化学肥料は少々高くても、家庭菜園で使うのは、年間でせいぜい2~3袋と思う。堆肥やボカシ肥料や液肥を作ったり、施すのは、結構重労働だから、高齢化している家庭菜園従事者は、楽な化学肥料を使うようになる。

(3)ボクは除草剤は全く使わないかわりに、草押さえには黒マルチをかなり使っている。逆に家庭菜園の人は、黒マルチはほとんど使わないかわりに、除草剤を頻繁に使う。

 スーパーで出回っている野菜の大半は、農薬、化学肥料、除草剤の3点セット野菜である。農薬の使用基準はあるが、野菜の残留農薬がチェックされることはほとんどないと思う。

 あまり基準を激しくしていたら、ますます農家は少なくなり、自給率も低下するのではなかろうか。

 政府は、表向きは安全性を声高に唱えながら、裏では安全性のハードルを低くしている。そうせざるを得ないのでなかろうか。

 個々の作物の「栄養価」や「味」の問題は、農薬、化学肥料、除草剤の問題とは別次元の問題である。

 農薬や化学肥料を使った野菜は栄養価が低いなどとは聞いたことがない。

 ハウス野菜は露地野菜より栄養価が劣るということは、時々新聞に出ている。

 有機野菜はおいしく、農薬や化学肥料を使った野菜は味が劣るということも少ないのではなかろうか。それは単なる思い込みだと思う。

 野菜の味はその土地の気候風土とか土質に最も影響される。だから「産地形成」される。

 有機野菜でも、栄養失調のような野菜が果たしておいしいだろうか。農薬や化学肥料を使った野菜に見劣りしないくらいりっぱな有機野菜でないと、味もよくないと思う。

  地球温暖化、地球規模での耕作適地の減少、人口の爆発等を考えると、農薬や化学肥料や除草剤の恩恵を受けた大量生産の道は仕方がないような気もする。それどころか、もっと生産性をあげるための「遺伝子組み換え作物」の作付が世界の流れのようである。

 有機農業者が戦っているのは小さな点の戦いに見える。
 
 生活のすみずみまで分業が限りなく進んだ世の中であるが、自分の口に入れる食べ物のうち、せめて野菜くらい、少しは作る必要がある。自分で作ることが環境や安全性につながる。

 

飼料米 

(利用編)

 ある畜産農家の飼料米の購入価格は、
玄米が1キロ30円、20キロで600円、30キロで900円
もみ米が1キロ25円、20キロで500円、30キロで750円 
 高騰前の輸入トウモロコシ価格とほぼ同額だ。(農業新聞11月26日)

 食用の玄米なら、30キロで6000円はするので、ものすごく安い。こんな価格で手に入るなら自分も購入したい。

 ただ、飼料米は通常の飼料流通と異なり、1回に1年分を購入しなければならない。つまり稲秋に一括して購入する必要がある。

 そのため、購入した飼料を保管するための「穀物タンク」が必要になる。

 そして、支払いも一括。受け入れが数回に分かれる配合飼料より負担が大きい。

 トウモロコシ価格が下がった今、飼料米の価格メリットは無い。しかし世界で食糧危機が叫ばれるなかで、食料生産基盤の
水田保全のためにも,飼料米を通して耕種農家と連携を強めたい。
 飼料の安定確保に加え、糞の肥料利用など飼料米生産の利益は地域にとって大きい。(農業新聞11月26日)


(生産編)

 飼料米生産による10アールあたり農家収入は、
1キロ46円で24380円(管内平均10アール収量530キロ)
国の産地作り交付金が10アールあたり37500円
山形県単独助成金が10アールあたり4000円
飼料米導入定着化緊急対策事業13250円
 以上の合計が79130円

 農機の減価償却費と他の生産コストは約62000円

 差引農家収入は79130円-62000円=約17000円。(農業新聞11月25日)

 しかし、1キロ46円(生産者)ではなく1キロ30円(利用者)で計算すると、70650円。70650円-生産コスト62000円=約8600円

 
 食用米を作っても飼料米を作っても、同じくらいの収入にならないと農家メリットはない。ただこの計算例でも分かるとおり、国の産地作り交付金とか、県の単独助成金とか、緊急対策事業など、かなりの補助金を投入しないと輸入トウモロコシの価格に太刀打ちできていない。

 これでは補助金がなくなれば、飼料米が作れなくなる。
 
 対策としては、
(1)国内で飼っている畜産の頭数(羽数)が明らかに多すぎるのではなかろうか。
(2)大規模畜産では輸入飼料価格に対抗できない。輸入飼料価格に対抗できる唯一の道は、昔ながらの1軒に1頭飼いしかない。これなら、家からでる食べ残り、地域の雑草、野菜クズ、その他ありとあらゆるものをエサにすることができるし、少しなら自分で作ることもできる。

 時代に逆行するように見えても、少ない頭数(羽数)飼い、多数の生産者という、過去帰りが必要と思う。過去の方が優れていたのである。


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ヤーコンの収穫

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 赤、青のチマサンチュと丸レタスが発芽した。3月中下旬に定植予定。チマサンチュは4月中旬頃から5月末頃まで収穫できる。向こうに見えるのはニンニク。


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 11月13日に蒔いた麦がまだ発芽しない。種がちょっと古かったかも知れない。

 
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 同じく13日に、オクラの足元に蒔いたエンドウ類は発芽した。


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 昨日の雨でタマネギが活着した。


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 この1週間の寒さで、チマサンチュがちょっと傷んでいる。特に赤い方が傷んでいる。青い方はまだ元気。
 ロケット、イタリアンパセリと「生食サラダセット」で出したいので、これ以上の冷え込みはちょっと困る。


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 サツマイモの跡地。9月中旬~10月中旬に収穫した手前の方の畝は、早くも草で覆われている。この草は「ホトケノザ」という草。去年は春先までそのままの状態で放任していたので、大量の種が落ちたのだろう。


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 左からサトイモ、ヤーコン、キクイモ。
サトイモは3株、ヤーコンは1株、キクイモは2株でこれだけの収量。

 夏に雨が少なく、水もあまり回せなかったので、サトイモの収量が少ない。
 
 ヤーコンは最初は生育が遅れていたが、夏を過ぎる頃からよくなった。在来種から「サラダオトメ?」という品種に切り替えてから「割れ」が少なくなり、外観がいいのが増えた。
 サトイモとヤーコンは同じ畝に植えているが、サトイモは湿る側に、ヤーコンは乾く側に植えている。
 
 ヤーコンの芽は、また元の所に埋めた。去年のように野ネズミの被害が出ると困るので、3箇所に分散して(田んぼを変えて)埋める予定。

 キクイモも土質はヤーコンと同じような土を好むと思う。湿気るとよくない。キクイモは中心を早めに「摘心」してわき芽を伸ばし、そのわき芽も早めに「摘心」して孫芽を伸ばすと、背が余り高くならず、台風でも倒れない。何回も摘心した方が、茎葉がおごって収量が多い。

 キクイモは炒めると「ゴボウ風味」であるが、煮るとすぐに柔らかくなる。家人にも好評。



定年帰農テーマ 講演や体験発表

 岡山県は、28日午前10時から岡山市柳町の山陽新聞社8階会議室で開く「定年帰農推進セミナー」の受講者を募集している。
 農業専門誌「増刊現代農業」編集主幹の甲斐良治氏(東京)が「定年帰農で集落支援」と題して講演。3年前に企業を定年退職し、岡山県美咲町でピオーネ農家になった高橋金一さんが体験発表する。9階会議室では就農相談会(午前10時~午後4時)も行う。
 定員80人、無料。当日受付も可能。問い合わせは県農業経営課(086-226-7420)
 同セミナーは団塊世代らを地域農業の担い手に呼び込もうと2005年から年1回行っている。


 限界集落が懸念されていた新見市の豊永地区。約20年ほど前、タバコ栽培からピオーネブドウ栽培へ転換し成功。東京や大阪からの脱サラ組など新規就農者が相次ぎ、それぞれがピオーネで生計を立て田舎暮らしを始めた。また、新たな新規就農者への研修も行われている。脱限界集落の秘訣が垣間見られる豊永地区を紹介する。(山陽テレビ、ボイス21スペシャル、11月20日放送)

 新見市や隣の高梁市には、ピオーネやトマトの専業農家になっている、都会からの新規就農者が多い。難しい作物だと思うが、非農家出身でもできる人はできるのだろう。

 「できる」と思えた人には、いろんな支援がありがたいはず。

 「自信がない」と思ったら、他の農業形態を探した方がよい。

 誰でもはできないと思う。自分には100%選択できない農業形態である。不得意なことが多く、多くの農業形態の中で、ワンパック宅配は唯一、できるだろうと思えた農業形態だった。



年金不安
 
 年金にまつわる不安の現状を取材し、叫ばれる”年金崩壊”の実態に迫る。年金生活者が直面する激しい生活とはどんなものか。一方で、日本を離れ海外へ脱出する年金難民をリポート・・・。(テレビ番組)

 あんまり先のことは考えないようにしている。病気をせず、元気で働けたら、60代の半ばくらいまでは、多少なりともワンパック宅配の収入があると思う。
 厚生年金にも10年ほど入っているので、国民年金だけの人より、多少はもらえる年金が多い。それでも、合わせて84万円ほど。
 この農閑期にもう一度社会保険事務所に出向き、よく確認してみようと思う。
 でもこれでは、自分の小遣いとライフラインの支払いだけで終わってしまう。
 自給できるのは野菜だけだが、食べ量の野菜だけを作るのなら、作る事は買う事よりかなり高くつく。
 
 どんな未来が待っているかわからないが、今日1日の仕事は今日する必要がある。



日々是 修行(花園大学教授 佐々木閑)

 突然の災厄や身体の衰えのせいで生き甲斐を奪われると、人は絶望の淵に沈みそうになる。そんな時、人はどうやって生きていくのか。
 
 八方ふさがりの中、モノクロに沈んだ苦痛の世界を、もう一度、色鮮やかによみがえらせるためには自分が変わるしかない。それは少しずつだ。
 
 まず、自分に染みついた世間的価値観を捨てる。そうしないと、幸福な人たちとのギャップがいよいよ心に迫ってやりきれない。「世間的な幸せ」はもはや「自分の幸せ」ではないのだ。そして、「幸せの基準」は自分のあり方だ、ということを念頭に置く。
 
 この、「自分のあり方を一番の生き甲斐にする」という考えは、仏道修行の基本である。俗世を捨てて出家した修行者に、世間的な幸せはなにもない。身一つで瞑想する日々が死ぬまで続く。その単調な、しかし誠実な日々こそが、決して崩れることのない、一番頼りになる生き甲斐になるのだ。たとえ出家はしなくても、修行者と同じ心持ちで暮らすことができれば、必ずそこに、生きる意味が見えてくる。(朝日新聞11月22日)


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過疎法

獣害に悩む中山間地
集落任せは限界・・・支援の必要性


 イノシシによる被害のうち、食害と同じくらい深刻なのが、あぜの破壊である・・・直接お金にならない仕事で生産意欲が失せる。

 イノシシ被害に最も有効なのは電気柵だが、費用がかかるため設置は進んでいない。

 中山間地はもともと効率が悪くコストがかかる上、獣害でさらに費用がかさむ。獣害対策をしないと農業が成り立たない地域に、国は目を向けて欲しいと支援を訴える。
(以上農業新聞11月24日)



過疎地域自立促進特別措置法(過疎法)


 現行法は道路や水道といったハード面への財政支援が中心で、社会基盤の整備が進んだ。
 だが、過疎地域の衰退には歯止めがかかっていない。(農業新聞11月23日)

 ハード面よりソフト面への財政支援に切り替える必要があると思う。例えばハード面で下水道が整備されると、逆に負担が増えて、ますます都市との格差が広がるように思う。
 
 道路等のハード面を支援するなら、農家への直接支払い制度を充実させた方がはるかにメリットがある。
 
 道路とか下水道というハード面になると、過疎地域のためというより、施工する業者のための公共事業としか思えない。
 
 獣害支援(電気柵設置費用の援助とか、猟師さんへの捕獲奨励金)をして欲しい。

 そして、農家への直接支払制度を導入するなら、特定の「認定農業者」だけでなく、「新規参入者」にも直接支払制度を導入すべきだと思う。

 2兆円もの税金を定額給付金としてばらまくなら、農業移住支援にばらまくべきだ。つまり、18歳以上45歳以下くらいに年令を限定して、中山間地に移住して農業をする人に、1人年間60万円×5年間の支援の方がはるかに日本の未来のためになる。なぜ使用目的を限定した給付金にしないのだろう。だから「バラマキ」 と言われる。



離島振興イベント
 

 離島振興イベント(国交省、財団法人日本離島センター主催)が22日、東京都内で2日間の日程で始まり、犬島(岡山市)や笠岡諸島など全国の約150の島が魅力をPRした。
 各島はパンフレットやパネルで情報を発信し、定住相談、特産品販売のコーナーを設けて「島を訪れて」と呼びかけた。
 初出展の犬島のブースでは、犬島貝塚発掘体験コーナーが設けられた。
 笠岡諸島のブースには7つの島が参加。定住・交流相談のコーナーを設けた。(山陽新聞11月23日)

 
 あこがれの島で就農

 京都府にある病院の厨房で働いていた女性(22才)が、長崎県の離島の小値賀町で農業を始めた。2008年度から新規就農者としてトマト栽培に取り組む。
 祖母が同町に住んでいたため、子供の頃は夏休みなどを利用して遊びに来ていた。高校を卒業し就職したが、島の美しい自然、半農半漁ののんびりした暮らしが忘れられずにいた。
 ちょうどその頃、小値賀町担い手公社が実施する農業研修があることを知り、新しい人生を始める決心をした。すぐに移住し、2年間みっちり研修を受けた。ハウスはリースでき、町からは50万円が交付され、自己負担が少なかったことが大きい・・・。(農業新聞11月12日)

 

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八塔寺 Nさんの田んぼを訪問

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  紅葉見学方々、また八塔寺へ行った。しかし、この5日間ほどの冷え込みで、紅葉はすでに終わり頃。秋は駆け足で過ぎていく。
 八塔寺へ向かう時は、たいていここに立ち寄り、河畔の風景を楽しむ。八塔寺川ダム。

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 ここは限界集落。道沿いには、イノシシやシカ避けの鉄柵やトタン板が張り巡らされている。その限界集落から山沿いの道を3キロほど崖沿いに行くと、林の中にぽつんと1軒家が見えてくる。

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 この池まで来るとあとわずか。今日はここでコンビニ弁当を食べ、缶コーヒーを飲んだ。



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 山芋を掘っている傍らで犬が待っていた。大型犬であるが、全く吠えず、愛想がとてもよい。右の画像の白いハウスの後方に鶏舎が4棟ある。すべてNさんの手作りである。

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 左の画像は飼料置き場。Nさんの卵は大阪にあるビオマーケットという無農薬野菜を扱う業者へ出荷しているので、エサもその業者が認証しているエサしか使えない。
 右はオンドリ。オンドリばかりがハウスの入れられていたが、これはメンドリにいじめられたオンドリたち。一時このハウスに避難させて、元通りに元気(羽がきれいに生え揃う)になったら、元の鶏舎に戻している。

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 ここは上記4棟を作る前に、最初に建てた鶏舎。今は全部で成鶏が1500羽ほどいる。ヒヨコでなく中雛で導入し、卵を産み始めて9ヶ月ほどで業者に引き取ってもらうという。卵質が落ちると購入してもらえず、9ヶ月を過ぎる頃から卵質が落ちるらしい。
 以前は鶏舎の前に遊び場を作っていたが「鳥インフルエンザ」が問題になってからは、小屋から外に出していない。


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 野菜はピーマンとキュウリとインゲンの3種類をビオマーケットに出荷している。画像のピーマンの定植数は1200本。他にキュウリ1200本。キュウリが終わる8月上旬に、キュウリの足元にモロッコインゲンを蒔くので、インゲンも1200。そしてニワトリが1500羽。これらを夫婦2人でしている。ボクとは桁違いの規模なのに、あくせくしている風には見えない。しかしこれだけ作っているのだから、収穫は「猛スピード」でしないと、まわっていかないと思う。
 夕方の4時からはニワトリのエサやりがあるので、その頃帰途についたが、1500羽のエサやりを20分ほどでと話されていた。これも「超スピード」。
 人と能力を比べても仕方がないが、これほどやってのけれる人も少ない。
 農業年数が長くなると、他人の田んぼを見せてもらうと、聞かなくても、その人の稼いでいる金額が大体想像できるようになる。
 3人の子供が県外の大学に進学したのだから、それなりの収入がないと行かせれない。

   

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 ピーマンの畝を利用して、その後にタマネギとイチゴを定植している。どちらも自給用であるが、ボクの出荷用のタマネギより定植数が多い。

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 ここはすでに25年以上前に「廃村」になった地域であり、その村全体の土地家屋をNさんが購入して入られた。田畑だけで1ヘクタールほどある。そして古い墓石も多い。1600年代の墓石もある。

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 もうクン炭を焼いていた。
 右は稲を収穫した後で蒔いたと言われるダイコンとハクサイ。ハクサイは定植と同時にネットをかぶせて害虫防御をしたらしく、りっぱな球になっていた。

 

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 Nさんの畝は高い。乗用トラクタに畝上げ機械を取り付けて、畝上げをするらしいが、自分はこれができない。



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 画像はモロッコインゲン。キュウリの後作に、キュウリの畝とネットをそのまま利用して、キュウリの足元に蒔いている。キュウリに元肥がたくさん入っているし、インゲンはマメ科なので無肥料栽培。つまり、蒔いた後は収穫するだけ。


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 1ヘクタールほどの田んぼ全体をこのような電柵で囲っている。イノシシとシカの防御をしている。

 

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 左の画像は入植した時からあった「かやぶき屋根」。資材置き場にしているが、雨漏りが激しく、この冬、トタン板で覆うらしいので、この屋根も見納め。唯一の「かやぶき屋根」が次に訪問する時は見えなくなるのが残念。
 かやぶき屋根の隣の育苗ハウスにも自給用の野菜が植わっていた。


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 画像は堆肥舎。鳥小屋の鶏糞を出したらここに持ってくる。大型機械の置き場にもなっている。画像の右端に見えるのが堆肥を攪拌する農具。


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 他にも農具置き場や作業小屋がある。草刈機などの農具がきちんと整理整頓されている。忙しいはずなのに。



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 家の外には番犬が2匹。家の中にも番猫が2匹。どちらも大歓迎してくれた。


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 帰途、閑谷学校へ立ち寄った。朝10時半頃にそばを通った時は観光バスがすでに何台も止まり、駐車場もいっぱいだったが、午後4時半頃でも、まだ駐車場がいっぱいだった。ここは観光スポットであるが、すでに紅葉は1週間前がピーク。有名な櫂の木(真ん中の画像の2本)の赤葉も黄葉も、ほとんど散っていた。

 


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定年後の楽しみ

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 定年後の楽しみとしての「30羽養鶏」の道を閉ざしたのは、まさに「鳥インフルエンザ」の出現である。ケージ飼いではなく、地べたで少羽数を飼うなら、あまり怖がらなくてもいいと思う。太陽と青菜をたっぷりあげるなら。
 
 45年前までは、田舎のほとんどの家の軒先で10~30羽ほどのニワトリが飼われていた。我が家も軒先で20羽ほど飼っていたので、農業=ニワトリという意識があった。
 ニワトリは実に有益な鳥だと思う。
(1)手軽
(2)卵を産んでくれる
(3)糞が肥料になる
(4)若鳥の時に絞めれば肉になる
(5)家から出る食べ残りが無駄にならない
(6)野菜のクズが全く無駄にならない
(7)ニンジンの葉、キャベツ、ハクサイの外葉などすべてニワトリが食べてくれるので、全くロスがない。完璧なリサイクル鳥。
(8)世話をする癒し効果
(9)田んぼの風景効果
(10)鳴き声の癒し効果
(11)ゆで卵でイベントができる効果
 まさに20羽のニワトリが未来を救う。


ムシロとカマス 

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 ムシロ3枚とカマス2つを天日乾燥した。45年前までは、このムシロの上で脱穀したモミを天日乾燥していた。太陽が昇ると門先に30枚ほど並べ、夕方には軒下にしまう。それを11月の1ヶ月間ほど繰り返していた。
 
 今は脱穀機ではなくコンバイン。そして天日乾燥ではなく乾燥機。時代はたった45年ほどの間に変わってしまった。これは農家にとって多いに不幸なことだった。新しい機械をまるで競争するように買い続けることを迫られ、買わない自由も無かった。買わないことは稲作を止めることだった。儲かりもしないのに稲作を続けていた父。
 
 ボクが稲作を手伝ったのは、小学校の頃までで、その頃の小学校には「稲休み」なるものがあった。つまり手伝うための休日があった。
 田植えは苗代で苗を取り、手植え。収穫は鎌で手刈り。そして稲を束にして、長い丸太棒に「はざかけ」して干す。2週間ほどして脱穀機で脱穀していた。
 
 稲作の良い時代は一つもなかったと思う。45年間にわたって価格は低下し続けてきた。主食の稲をもう自分は作れない。機械が高過ぎて買えないし、大型機械に使われる稲作など全く面白くない。
 
 ムシロは我が家には70枚以上あったように思うが、今は、残り30枚ほどしかない。ネズミに食われたり、古くなって処分した。ムシロの上でワンパックの箱詰めをしたり、軽四に乗せて宅急便まで運ぶ時に、シート代わりに使っている。

 2枚のカマス
は、この中にサツマイモを入れて寒さ避けにしようと思った。サツマイモは7度以下が続くと腐敗するので、一部はカマスに入れ、一部はムシロをかぶせて保温するつもりである。



田んぼの空きが多くなった 

 ここ数年少しずつ作付を減らしているので、秋冬作の定植が終わっても、田んぼが10アールほど空くようになった。遊ばせておくと草が生えるので定期的に耕運する必要がある。あまり手がかからず、草押さえになると考えたのが、
11月・・・敷き藁用と、ニワトリのエサ用の麦蒔き
5月・・・景観用のヒマワリ
6月・・・ニワトリのエサ用の雑穀(アワ、キビ)
8月・・・景観用のコスモス、雑穀のソバ

 この内、どれだけ蒔けるかわからないが、とりあえず挑戦してみる。それぞれ1アールほどの少量。

 

タマネギ、ジャガイモ、ナンキンの病気
 
 有機農業者が、どんな作物のどんな害虫や病気で困っているのか知らないが、自分の場合は、
秋冬作・・・アブラナ科野菜に来るダイコンサルハムシ

春夏作・・・タマネギ(ベト病)
       ジャガイモ(疫病)
       ナンキン(ウドンコ病)

 春夏作の場合は「害虫」ではなく「病気」である。ただ、この3種類に関しては、病気が来ても全滅することはなく、3分の1~半分の収穫はあげることができる。
 19年間、この3種類には一度も使わなかったが、来年はどうしようか迷っている。というのが、
タマネギ・・・すでに10年以上、同一時期に同一パターンの病気が発生している。近所の人に聞くと、ダコニール1000とかダイセンという殺菌剤を使っているらしく、道沿いで見ても、結構防御ができている。

ジャガイモ・・・すでに10年以上、同一時期に同一パターンの病気が発生している。

ナンキン・・・スタートした頃から、同一時期に同一パターンの病気が発生している。

 毎年同じことを繰り返して、ただ「見ているだけ」という態度は改めようと思う。

 この3種類の作物の病気に困っている有機農業者はかなり多いと思う。病気をむざむざ、手をこまねいて、見逃すだけという態度が、果たしてよいだろうか。

 収量は半減、日持ち(保存性)も半減、仕分時の選別に2倍の時間。特に重要な野菜で、このようなロスを15年ほど、ワンパターンで繰り返してきた。その経済的損失はどれくらいだろう。



家庭菜園の継承

 自分の技術力は全くたいしたことがない。これくらいなら、誰でも真似ができる。ただ、現実に伝えなければならないのは、誰でも真似ができる一般的な作り方だと思う。その点、スペシャリスト農家の技術力は高く、なかなか真似ができない。
 
 旬に忠実に、露地野菜だけの、少量多品目生産という家庭菜園型作り方でも、口頭で教えてくれる親や他人がいたら、その指導者の経験年数だけの知識を受けることができる。その期間が1年間だけでは、覚えづらい点もあるが、3年もついてくれれば、身体で覚えることができる。自分のスタートと父の晩年がちょうど3年間重なった。恵まれたスタートだった。
 
 定年後にスタートすると、親はすでに亡くなっている可能性が高い。今、日本の農業現場で、農業技術の伝承がことごとく途切れようとしている。農業の伝承は難しい技術や学校で教わる技術ではなく、家庭菜園で親から子へ、子から孫へという伝承こそが大切である。このようにして地域地域の農業が守られてきた。それが今は断絶している。これは日本の農業の大きな損失である。そして自分のバトンリレーもすでに20年を切っている可能性が高い。
 
   
         
 
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当地の紅葉

 
 
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(今日の夕飯)
焼き魚・・・市販の惣菜
ダイコンとニンジンの煮物
トリのから揚げ、エビ天・・・市販の惣菜


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フリョウ ノウミン

 フリョウ ノウミン・・・これは11月13日の農業新聞に大きく掲載された人のブログ名である。この曽我新一さん(30才)という人が『がちんこ農業生活』という本を出版したことは、以前に新聞で読んで知っていた。しかし、ブログをしていることは知らなかった。しかも「生活・文化」の「ライフスタイル」というカテゴリーの第一位にランクされていた。アクセス数は夜9時現在、週間INが1548 週間OUTが2568で、合計4000余りの訪問者数。ボクのほぼ4倍。

 農業新聞に大きく出ていたので、経歴を書かせてもらっても迷惑にはならないと思う。
 住所は新潟市北区で、トマト農家の若い後継者である。『がちんこ農業生活』は農業について語ったエッセーで、農業を始めて3年目、直売所でフルーツトマトを売りながら見えてくる日本農業の現実を本音で語っている。

 曽我さんは海外青年協力隊としてアフリカ、研修生として米国、フランスで農業を体験。その延長線上で家業の農業後継者に落ち着く。そんな一連の流れを書きまくった。「農業のいい面ばかりが強調されている感じ。農業は悪い部分もいっぱいあるので、バランス良くしたかった」。たとえば有機農業ならすべてOKかと言われると「うさんくささを感じてしまう」とぐさり。
 曽我さんは直売が面白くて仕方ないという。「消費者の言葉が仕事へのモチベーションを高める糧になっている。すべてではないが、一人の人間として直売が面白い」と、農業に全力投球する。
 曽我さんは水稲のほか、トマト、アスパラガス、エダマメを主力に栽培。野菜は自宅の他、数ヶ所の直売所で販売している。新潟市近郊という立地条件を生かし、直売所での生き残りをかける。
 『がちんこ農業生活』はブルース・インターアクションズから出版。1600円。(以上、農業新聞11月13日)

 ブログをちょっと見させてもらったが、何かハイセンス。自分とは異なる次元を生きている。才能もあふれて見える。
 
 自分の場合は何とか続けて、途中で、ひょっとしてこれは自分に向いているかも知れないと意識し始め、農業を止めたらもう他がないと思い、かむしゃらにかじりつき、それが年月の経過と共に習慣になり、あまり苦にならなくなったという、ごく凡人。農業もあめんぼ通信もそんな風だった。

 若い農業人には「海外青年協力隊員あがり」という人が本当に多い。多分、海外青年協力隊に志願すると、日本に帰ってきて「就職先」がないのではないかと思う。それと「カルチャーショック」もあって、自然に即した生活、農的な生活を求めるのかも知れない。
 青年海外協力隊に応募する人は「大志」のある人が多いと思う。

 それにしてもブログ名が「フリョウ ノウミン」とは、かっこよすぎる。しかも自分が想像もしなかった「ライフスタイル」というカテゴリー。
 自分はアウトドアの「全般」、社会・経済の「転職・キャリア」、芸術・人文の「エッセイ」の3ジャンルしか頭に浮かばなかった。

 あれだけのアクセスがあるのだから、それだけ支持されているのだろう。ただ、自分はほとんど同業者のブログを読んでいない。自分のブログで精一杯で読む時間がないのと、気分転換には、関係のないジャンルのブログを見たくなる。いつも、猫の「アメショッス」と、レストラン・飲食店の「生まれる前から不眠症」を見て、ブログを打つ前の気分を整えている。
 とにかく、自分のブログは固すぎるので、この2つがウオーミングアップになる。
 
 毎日、朝から晩までブログのことばかり考えている。それぐらい思い続けていないと、凡人には続かない。今まで何をやっても続かず、9回目の転職(これは家人には秘密です)が農業だったので、とにかく今度は続けなければと内心は必死だった。その思いがブログも続かせているのだと思う。
 
 自分に向いていると思うことに出会う必要がある
 
 しかし、それはすぐ傍らにあってもなかなか見つけれない
 悪循環(堂々巡り)から抜け出すには環境を変える必要があるが、環境を変えることは、とてつもなく難しい。
 
 ニュートンは、リンゴの木の下でうつらうつらしていた時に、落ちてきたリンゴを見て「万有引力の法則」を発見したが、自分の場合も、5月の連休に家でぼう~っとしていた時に、稲妻のごとく農業がひらめいた。
 
 そのひらめきまでには、3年ほどの打開に向けた日々と、それ以前の10年ほどの停滞と悪循環の日々があった。その十数年があったから「ひらめいた」と思う。
 
 とにかく、何とか現状を変えようと念じ続けていないと、現状は変えれない。
 
 ひらめいた時に、飛び乗れるかどうか、自分に向いているかどうかの判断もいる。
 
 できれば、30代の半ば頃までに見つけたいが、見つけるには、それまでの生き方が問われる。

 
 13日の農業新聞に載った曽我さんの記事はスルーしていたが、それを切り抜きしていたら、今日になって言葉が湧いてきた。

 曽我さんのブログは今後も、ごく、たまに見るくらいだろう。自分は自分のブログに集中したいから。



近所の家庭菜園
 

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  作っている野菜はどこの家も同じです。
ハクサイ、キャベツ、ダイコン、カブ、ニンジン、サトイモ、ネギ、シュンギク、ホウレンソウ、秋ジャガイモ、レタス、ブロッコリー、サツマイモ。

 自分も家庭菜園の人とほとんど同じ作物を作っているが、家庭菜園ではヤーコン、キクイモはあまり作っていない。

 ミズナ、タカナ、ナバナ、コマツナ等も作っていない。ハクサイとキャベツがあれば、他の菜っ葉類はいらないからだろう。

 カリフラワーもあまり見かけない。ブロッコリーは「わき芽」も食べれて長期間収穫ができるので、たいていブロッコリーの方を作っている。

 画像のジャガイモ・・・ボクの方が完全に負けている。負けているなあと思うことは、今でも度々ある。ただ、家庭菜園の人は時間も肥料もたっぷりと費やしている。



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 サトイモに籾殻をかぶせて防寒した。この上にまだ稲ワラをかぶせる予定。
 サトイモは今は2列足らずしか作っていないが、以前はこの倍の4列作っていた。ただ、
(1)夏の水やりの手間、水の要求量の多さ
(2)収穫、仕分の手間
(3)残っているサトイモの防寒の手間
 サトイモは特にこれらを考えないと、採算割れする。ただ、100株作るのも150~200株作るのもあまり変わらない。200株を超えると(1)(2)(3)が変わってくるように思う。自分にとっての分岐点の数字を他の野菜でも暗記しておくと役立つ。



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 スイートバジル。初霜が降りて3日目でこの状態。ハーブでちょっと面積がいるのはこのスイートバジルとロケットとイタリアンパセリと多年草のローズマリーの4種類だけ。後の8種類はほんの小面積で足りる。8種類でたった1アールほどで足りている。右の画像がそうである。画像に無いのはレモングラスとディルとチャービルであるが、これらも含めて1アールである。



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 画像はトリ小屋の下の田んぼのイタリアンパセリ。イタリアンパセリは突然枯れる「青枯病(立枯病)」が多いので、3箇所に分けて植えている。
 イタリアンパセリの下の枯れているのはキクイモ。


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 ニンジンは発芽さえスムーズにいけば、たいてい成功する。これも、1列作っても、1列半作っても、トータルで費やす時間はさほど変わらない。
(1)他の野菜が失敗した時はニンジンを×2倍にする。
(2)密植して小型のニンジンにした方が使い勝手がよいと思う。
(3)4月頃まで保存できるし、遣い物に重宝する。
(4)地下をモグラが走ったり、イノシシが踏み付けるのを考慮して作付け面積を決める。
(5)秋冬野菜は大型野菜が多いので、その点でもニンジンは重宝。



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 シュンギク。まだこれからという時期なのに、ここ2日間の激しい冷え込み(初霜の日は液肥を担ぐタゴの水に氷が張っていた)で、早くも傷みが生じている。保温用のべた掛け資材をかぶせるのはたいてい12月に入ってからだったのに、今年はタイミングが取れないほどの急激な冷え込みである。
 シュンギクのスペシャリスト農家なら許されない失敗だが、ワンパックの場合は、面倒だが傷んだ部分を取り除いて出荷すればよいし、ネギを×2倍で対応できる。

 

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(今日の夕飯)
天ぷら・・・もらいもの
ラーメン・・・薬味にシュンギク
ダイコンおろし


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時間をかけずに攻める

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 今年は、ユズが去年の2割ほどしか収穫できなかった。ユズもワンパックに1個ずつ入れているが、こういう果樹もワンパックには貴重である。
 同じ柑橘類でも、ハッサクやミカンには、外皮にほとんど虫食い跡がないのに、ユズは毎年、虫食い跡が多い。


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 秋ジャガイモはこれだけしか収穫できなかった。左右で品種は違うが、どちらも種芋は1キロ。昨日の初霜で茎葉が萎えたので、今日収穫した。
 左の品種は外観も悪く、これでは出荷できない。
 
 言い訳になるが、秋ジャガイモはあまり計算に入れていない。毎年、どうもうまくいかない。長年、芽出し→定植だったが、今年は直植にしてみた。

直近のワンパックの価格

タマネギ・・・劣化して出せなくなった
春ジャガ・・・なくなった
レタス3種類・・・・・・・300円
ニンジン・・・・・・・・・・250円
ネギ、シュンギク・・・ 250円
サツマイモ・・・・・・・・300円
サツマイモ(紫)・・・・300円
サトイモ・・・・・・・・・・400円
ダイコン(小3本)・・・200円
キクイモ・・・・・・・・・・200円
ロケット・・・・・・・・・・ 200円
合計2400円+送料800円=3200円
 他にイタリアンパセリ、ユズ1個、ハーブティ用ハーブ3種類をサービス品とした。
 金額の上限を3200円にしている。年間を通して大体この価格で、たまに3000~3100円のこともある。

 キャベツ(150円)、ブロッコリー(100円)がもうじき出荷できる。

 ダイコンはもう少し大きくなれば2本で250円

 ハクサイは中心の良い所だけを出荷するつもりで50円

 カブは出せそうにない。


 レタスが終わる頃には、キャベツ、ブロッコリーが取って代わる。

 今年はキクイモの存在が大きい。ニワトリのエサ用が人間用にも活躍してくれている。生産者の方、この芋をお勧めします。
(1)ゴボウ風味で、和洋中なんでも利用できる。
(2)収量が多い。皮はむかずに料理する。
(3)種芋の確保が超簡単。雑草化して困るくらい。
(4)夏の水遣りもせず放任栽培。
(5)肥料は初期に少量の液肥を施したのみ。
(6)おいしい。顧客に喜ばれると思う。

 ワンパック宅配においては、ロケット(イタリア語でルッコラ)はすでにメジャー野菜に格上げになっていると思う。
(1)キャベツ、レタスと生食サラダに
(2)ホウレンソウのようにおひたしで
(3)炒めて食べる
 アブラナ科野菜(ハーブ)なのに、アブラナ科の中で最も害虫が少ない。ホウレンソウと同じくらい寒さに強い。大カブにすると目方が取れるし、寒さにあたればあたるほど、風味(ゴマ風味)がましておいしくなる。 
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 そのロケットであるが、今年は少し虫食い跡が目立つ。ハクサイやカブに大発生した余波?


  
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 左の画像で、キャベツとダイコンは良いのに、ハクサイとカブがひどいのがわかると思う。ここに来て、ダイコンが急激に復活してきた。
(1)キャベツはダイコンサルハムシの被害が少ない
(2)ダイコンの隣にカブやハクサイがあると、ダイコンの被害はそれらよりかなり少ない。
 
 野菜は最後まで投げ出さないことが大切である。今年はカブの間引きを放棄し(間引くと消えそうな気がして)、畝間の草削りをするのも投げ出したが、ダイコンだけは1本を間引いて2本立ちにしておいた。この処理が今頃になって生きたと思う。これも放棄していたら、ダイコンが大きくなっていない。ハクサイに関してもまだくじけていない。中心部分は収穫できる。 

 もう手遅れと思ったが、10月14日にカブとダイコンに使った「ディプテレックス」という粉剤がぎりぎりの時点でダイコンを救った。ハクサイはすでに結球が始まっていたので使わず、カブは使ってもダイコンサルハムシの勢いを止めることはできなかった。

 ダイコンとキャベツのない秋冬ワンパックは考えられないが、カブが無いのは影響は小さい。ハクサイが年明け以降は入らないのも致命的ではない。

  
 
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 タマネギに使った後に仕込んで、間が無いので、毎日混ぜている。メタン菌は35度の時に最も活動的になるらしいので、今はもう深い眠りにつく時期。


 サッカーではよく「時間をかけずに攻める」と言われるが、農業もスタート時点ではこれに徹した方がいいと思う。少しでも早く収入になるパターン(型)を作ることが大切。
 
 とにかく、他人のどんなよい方法でも、自分には難しかったり、真似をしようにも身体が動いてくれないこともある。
 結局、自分の得意なところでしか稼げない。

 兵庫県 朝来市 和田山町の大森昌也さんの「あーす農場」では
(1)完全無農薬の米と野菜
(2)自然卵とトリ肉
(3)天然酵母パン
(4)但馬白炭と木酢液
(5)豚肉ベーコン(豚も飼っている)
(6)はちみつ
(7)木工品
(8)絵画
(9)著作の本とビデオ
 いろんな物を売っている。ボクは結局、野菜とハーブだけ。


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(今日の夕飯)
魚・・・魚名?
ダイコンの煮物・・・昨日の残り
キクイモの炒め物、ブロッコリー


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初霜

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 11月19日、今朝は初霜だった。寒さがいきなり来た。17日の月曜日までは、11月と思えないような暖かい日が続いたが、昨日から急に寒くなった。タマネギを定植していたが、あまりに寒くて、耳と口がかくれる毛糸の帽子を取りに帰った。明日は霜が降りるなあと思ったら、案の定だった。
 
 左からヤーコン、サトイモ、スイートバジル。初霜にあたると、熱湯を浴びせられたように茎葉が萎える。春夏野菜は初霜の朝、フィナーレとなる。

 当地の初霜は例年、勤労感謝の日前後だから、早過ぎることはない。ただ、初霜の前に「うっすら初霜」という「ごく弱い霜」が1~2回あってから今朝のような「初霜」を迎えるパターンが多いので、今年は予行演習なしのいきなり本番だった。

 明日はサトイモとヤーコンの地際の茎を刈り、株元に籾殻をかぶせて霜除け(保温)をするつもりである。



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 レタスも春夏野菜であるが、レタスは寒さには比較的強い。毎日のように霜が降り始めるまでは、何とか出荷できる。
 右はサラダホウレンソウと、普通のホウレンソウ。この2種類は同じ日に種を蒔いて同じ日に定植したが、生育にこれだけの差がある。サラダホウレンソウは、普通のホウレンソウの半分ほどしか目方が取れない。
 ホウレンソウ等の秋冬野菜は霜にあたってからがおいしくなる。自分の場合は、エンサイとツルムラサキが初霜で終わるとホウレンソウにバトンリレーできるように、種蒔きの日を決めている。



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 昨日、タマネギを1300本ほど定植した。同時に春キャベツを90本ほど定植した。

 
  
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 今日、ソラマメを30本定植した。エンサイの株間やオクラの株間に定植した。肥料は3月に、エンサイやオクラが植わっていた株元に液肥を施す予定だが、去年は無肥料でもよくできた。マメ科なので肥料は少しでよい。


  
  
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 ハーブの内、タイム類、ミント類、セイジは常緑草であるが、レモンバーム、レモングラス、レモンバーべナは霜に弱い。それでも11月いっぱいくらいまでは出荷できる。
 スイートバジルは今朝の霜で終わったが、イタリアンパセリとローズマリーは常緑草。
 ミント類だけは、薄い毛布のようなべた掛け資材をかぶせて霜除けをしようと思う。



生分解性マルチ(土に戻るマルチ)


農家が生分解性マルチに求める改良点のアンケート

コストが高い48%
強度が弱い25%
分解時期が分かりにくい20%
その他7%

 通常のポリマルチに比べて、価格が約3倍する点が、普及上のネックとなっている。(農業新聞11月19日)・・・5年ほど前に1度だけ使ったことがあるが、その時は約4倍していたと思う。2倍ほどなら、ぜひ切り替えたい。
(1)ポリマルチをはがす手間
(2)ポリマルチを産業廃棄物処理場へ持参する手間
(3)廃棄処分料もかかる
 だから、2倍くらいなら、生分解性マルチの方がトータルで安い。

 年間4万トンあるマルチ市場のうち、生分解性マルチの占める割合は、今年度3.6%の見込み。10年以上前に商品化されたが、普及率は低迷している。



食の安全で意見交換(3府省と消費者団体)


※内閣府の食品安全委員会
※農水省
※厚生労働省
※全国消費者団体連絡会

「農家は自家食用の野菜には、農薬を使わないといううわさは本当か」という消費者の率直な質問について・・・

 家庭菜園をしている人は意外と農薬をよく使っている。除草剤を使っている人の割合も高い。そして、身体的に楽なので化学肥料が主体になっている。これは当人の安全性に対する感覚の問題であり、個人差が大きい。

 大規模なスペシャリスト農家なら、ありえる話かも知れないが、ボクのような少量多品目のワンパック宅配では、それはありえない。そんなことをするのは面倒すぎる。

 今年もアブラナ科野菜には農薬を使ったが、一番その野菜を多く食べるのは我が家であり、我が家以上に多く食べるのは「ニワトリ」である。野菜の外葉や出荷できないようなひどい野菜は全てニワトリ行きなので、卵を通しても、最も我が家に影響が大きい。

 当地では毎年ダイコンサルハムシの甚大な被害が出て、無農薬が難しくなった。壊滅すれば「食べ量の野菜」もない。今の自分の技術レベルでは農薬を使わざるをえない。

 しかしその使用量は、スペシャリスト農家に比べたらもちろんのこと、近所の家庭菜園の人よりも少ないと思う。

 ただ、完全無農薬の人もいるので、どうしてもそういう野菜が欲しければ、そういう野菜を購入したらよいと思う。

  時々思うことだが、消費者の中には、食べ物は「他人が作るもの」と錯覚している人がいる。あまりに「世の中の分業」が進んでしまったので、そう考えるのかも知れないが、薬味のネギとかニラとかは、プランターでも簡単に作れるので、これだけでも自分で作ってみるとよい。そうすれば、
(1)プランターに入れる土の問題(安全性)
(2)肥料はどうするか、肥料の安全性
(3)水をどうするか、水の代金
(4)日当たりや日陰の問題
(5)こんな場所でもどこからか虫がきている
 いろんな現実に遭遇すると思う。

 全てを他人に依存するのでなく、野菜のほんの少しは、自分で作ろうという一歩を踏み出さないと、なぜ生産者は農薬や化学肥料を使うのか、その理由が見えてこないと思う。


     
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(今日の夕飯)
ダイコンの煮物・・・アゲ、鰯団子
レタス
ひじき・・・アゲ、ニンジン


 

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傷痍軍人

果樹栽培面積 減少止まらず

ミカン51200ヘクタール(前年より1200ヘクタール減少)
リンゴ41700ヘクタール(前年より400ヘクタール減少)
ブドウ19600ヘクタール(前年より200ヘクタール減少)
茶  48000ヘクタール(前年より200ヘクタール減少)
(農業新聞11月18日)

 原因は3つあると思う。
(1)生産者が高齢化して引退
(2)価格の低迷
(3)新規参入の減少



イノシシ

 農業新聞に、「イノシシ(野生動物)は、居心地がよい場所でも、エサがなければやって来ない」という鉄則を知っておく方がはるかに役に立つと書いてあった。

 しかし、イノシシの好物がわからない。サツマイモは狙われているが、ヤーコンやキクイモ、ニンジンはまだ被害にあっていない。
 池の土手や畦道や果樹の根元を掘り返しているが、ミミズでも探しているのだろうか。ミミズなら、野菜を植えている田んぼの方がはるかに多いと思うが。
 2年前、サツマイモが被害にあってからは、家庭菜園の人は家のすぐそばで作るようになったので、現在、周辺でサツマイモを作っているのは自分だけになった。
 ヤーコンもキクイモも家庭菜園ではほとんど見かけないし、ニンジンは作っていても、面積はごく少し。
 つまり、イノシシの好物がこの周辺にあまりないので、被害がこれくらいですんでいるのかも知れない。

 ダイコンサルハムシという害虫も「アブラナ科野菜」というエサがなければ出て来ないので、1年、アブラナ科野菜を休ませればよいと聞いている。ただし、200メートルほどはぞろぞろと移動するし、川も渡るらしい。
 田んぼや畦の雑草にも「アブラナ科」に属するものがあり、一旦、ダイコンサルハムシが発生すると、防御がなかなか難しいと思う。



センブリ

 胃腸病に効くといわれる「センブリ」という薬草が新聞に出ていた。胃が弱かった叔父は「センブリを取りに来た」といって、近くの山へよく行っていた。たくさん生えていたのだろうと思う。その山一帯は、その後、牧場に切り開かれたので、昔の面影をとどめていないし、山の生態系が変わってしまったので、もうセンブリなど生えていないだろう。

 気になったので薬草カラー図鑑を見て、ネットでも検索したが、今、近くの山でセンブリを見たことがない。図鑑によると、「ゲンノショウコ、ドクダミと並ぶ日本の民間薬のトップスター。二年草で、秋に出た芽が冬を越して花をつける。色は白で、開花するのは秋。雑木林の至るところに生えている」と書いてあった。
 薬用部分・・・全草
 採取時期・・・秋
 10月中下旬が最盛期のようである。来年は少し注意深く近くの山を探してみよう。



シューカツ

 この国の就活(シューカツ)は何か変である。
 学生のシューカツは開始時期が年々早まり、現在大学3年生のシューカツも実質的には始まっている。都内でも大規模なイベントが相次いでおり、年内は全国の主要都市での開催が毎週のように予定される。各企業の会社説明会も、年末にかけて本格化する。

 22年間の勉強の総決算が一流企業に入るためという目的に凝縮される。ほとんどの大学生が、ちょっとでも良い企業に入ることを最終目標としているのだろう。これでは、人生に何のドラマも期待できないと思う。多分、彼らの人生がスタートするのは、その一流企業を3年も経ずに辞めたときから始まるのかも知れない。



傷痍軍人

 11月16日の朝日新聞に「傷痍軍人」の写真が大きく掲載されていた。ボクがその傷痍軍人を始めてみたのは、小学校の遠足の時だった。どこの遠足だったか思い出せない。いつ頃の時期だったかも思い出せない。思い出せるのは、たくさんの石段を登っていたときに、その石段の傍らに、白装束の片手や片足のない20人ほどの人たちが「黙って」座っていたからだった。びっくりした。何か、見てはいけないものを見たような気がした。その時、がやがやとしゃべっていた子供は急に会話をやめ、その場所を通り過ぎるまで緊張感が走ったようだ。
 記憶がかなり鮮明に残っているから、小学校の高学年で、昭和38年頃のことではなかったかと思う。つまり、戦後18年目頃の現実。彼らの年令はすでに40才前後になっていたのだろう。
 戦争未亡人や傷痍軍人に経済的援助がされるようになったのは、いつ頃のことか知らない。昭和38年頃にはまだ経済的援助がなされていなかったのだろうか。
 すでに援助がされていたのだったら、あの白装束のデモンストレーションは、いったい、何に対してだったのだろう。傷痍軍人ではなかったのだろうか。
 この記憶とともに、祖母が発した一言も記憶に残っている。「うちは一人も死ななんだから、1円ももらえんのじゃ」。父を含む3人の息子が全て生きて帰ってきたことを言っている。


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八塔寺ふるさと村 (2)

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 昨日訪問した八塔寺では、展示室に古い農具等が置いてあった。画像は「くど」。「かまど」ともいう。
 銀色のは「ハガマ」と言い、ご飯を炊いていた。47年ほど前までは、我が家にも「くど」があった。
 ここの「くど」は土でできているが、我が家のは外にタイルが張ってあった。
 「くど」にのせてあるのは「どびん」といって、お茶を沸かしていた。

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 左のは餅をつく「木うす」。「木うす」の右上にある箱型のものは、餅米を蒸す木箱。
 右にある「機織」は自分の記憶には残っていない。

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 なつかしいコタツ。祖父が使っていた。布団の中に入れるので「火事」になりそうな気がするが、炭火の上を灰で覆っているので、炭火があまり「おごらず」、火事になったりはしない。

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 「嫁入りたんす」と「こうり?」。大事な服を入れていたのだと思う。

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 左のは「ミノ」つまり雨合羽。背中にかけていた。
右の画像の左隅にあるのは、山の下刈りを背負う農具。これに下刈りを4段ほど乗せて背中におうていた。

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 右の大きな二つの農具は何に使ったのか知らないが、左隅の小さな農具は稲苗が活着したら稲苗と稲苗の間を動かせて、草を生えなくする農具。

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 土壁の明かり取り。トイレや台所の一部の土壁を塗らずに残す。

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 いろり。我が家はボクが生まれる2年前(昭和26年)に新築しているが、囲炉裏はすでになかった。くど(かまど)はあった。

   

 土曜日の夕方には柿がまだ50個ほどなっていたのに、今朝はもう1個も残っていなかった。昨日、残りの柿を全部カラスに食べられたようだ。
 こんな経験は初めてである。今まで「熟した柿」は食べられていたが、一度に残り全部を食べられてしまったのは初めてである。毎日2~3個ずつ、いっぷく時に、のどを潤していたのに、もう明日からは食べれない。
 
 今日夕方、家のそばにある近所の柿の木に30羽以上のカラスが群がって柿を食べている現場を見つけた。この調子では集落の柿の木は順番でやられてしまうだろう。渋柿はまだやられていないが、渋柿も霜にあたって熟すとやられる。
 来年からは、適当な時期に全部ちぎっておく必要がある。

 

 朝方、猟師さんが池のカモを撃ちに来た。そして田んぼを見て、ここにもイノシシが出とると言われたが、今、この周辺の集落ではかなりイノシシの被害が出ているらしい。
 猟師も農民と同じく、若い世代の「なり手」が少ないらしい。銃もいるし、免許の更新料も高いし、更新のための講習があるし、猟犬も飼う必要があるなら、カネと時間に余裕がないとできない。
 猟師が減る一方なら、農民は自分で猟の免許を取って自衛する必要がある。銃は無理でも「ワナ免許」なら何とか取れるらしい。
 あまり費用と時間がかからず、被害がもっと拡大するようなら、「ワナ免許」も視野に入れる必要がある。




 「経済を成長軌道に乗せる」とか、農業の「規模拡大」とか、世の中は相変わらず、成長路線に固執しているが、「足るを知る」ことなど、経済の世界ではありえないのだろうか。平行路線とか縮小路線があってもいいと思う。かえってそうした方が環境にもよいと思う。
 人間なら、高齢になれば自分の人生の縮小路線に入ると思う。地球もすでに高齢化しているので、縮小路線が本気で論じられる必要がある。
 

 そこでちょっと考えてみたのが「耐用年数」。産業革命後の近代の工場製品の耐用年数はあまりに短い。そして前と同じ物を買おうとすれば、内容がいつのまにかグレードアップして、より高くなっている。こんなことを繰り返していると、人生に休まる時がない。年老いても稼ぎ続けないと「製品の買い替え」ができない。「もう買い替えはこれで終わり」ということがなく永遠に続く。資本主義はこんな社会である。

 永遠に続く「買い替え社会」からドロップアウトしようにも、すでに手離せなくなった「文化的必要最低限の生活」。

 しかし製品の買い替えはまだよい。ひとたび導入されたシステムの利用料金も上がり続ける。国民年金保険料、国民健康保険料、固定資産税、上水道料金、下水道料金、電気代、ガス代、電話代、消費税。
 車両も田舎では無くてはならないものであり、車両関連費は極めて高くつく。車検費用、任意保険料、税金、燃料、買い替え代。 
 

  自分の意思に反して「企業組織の中の椅子」を失うと、経済力も失い、買い替え社会からもはじきだされる。
 資本主義社会の人間は、18才もしくは22才という年令で、組織の厳しい選抜を受け、その時点で組織の「下僕」という地位を受け入れざるをえなくなる。そして定年まで辛苦刻苦して企業組織のために尽くす。
 組織はすでに特別の人格を与えられたかのように、組織のトップをも追い出す権威を有する。結局、高度資本主義社会では組織のトップも一労働者に過ぎなくなるが、その一労働者は、組織を守るべき権威を与えられた労働者でもあるので、組織の存続のためには、個人の命よりも組織の論理を優先する。

 山陽新聞では「シューカツ」によって、より待遇のよい組織に入るためのテクニックを教えているが、18才か22才で、その人の人生が決まってしまったかのようなレールが敷かれる。レールの上をうまく走り続けることができなければ、資本主義社会の落伍者の烙印を押されてしまう。
 農民は資本主義社会の落伍者である。うまく組織に「はまる」ことができなかった。
 資本主義社会から一旦ドロップアウトすると、元の社会にはなかなか復帰できない。


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八塔寺 ふるさと村

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 今日は雨の予報だったが、朝方に雨はやみ、日が照り始めた。だから昼過ぎからふら~っと出かけた。棚田めぐりをしながら行き着いた場所はここ。八塔寺、ふるさと村。
 今は田舎でも、こんなワラ屋根の民家はほとんど見なくなった。



家畜福祉は世界の流れ


 東北大学大学院は、日本初の家畜福祉講座の開設を記念して講演会を開き、家畜の快適性を求める家畜福祉は世界的な流れだと説明。EU(欧州連合)では、2010年までに、動物福祉を畜産物の付加価値とするシステムの確立に向けて、取り組みを加速している。(農業新聞11月16日)
 
 近い将来、日本でも、ニワトリが身動きできない「ケージ飼い」や、牛や豚の密飼いの見直しを迫られるだろう。こういう飼い方は家畜に対する過酷な虐待である。



肥料過多
 

 「農家のための土と肥料の研究会」は、”メタボ”化した農地の過剰施肥を、土壌診断に基づいて改善し、土壌病害対策と肥料高克服に結びつけることを呼びかけた。
 同会会長の東京農大教授は、リン酸中心に過剰施肥の現状と弊害を指摘。「10アールの畑で野菜が吸収するリン酸は3~5キロ。それなのに毎年30キロ施用しては、メタボ化して”土力”を失う畑になるだけだ」とし、カリフラワーなどの根こぶ病多発の原因がリン酸過剰だった事例を紹介した。(農業新聞11月16日)



内閣府調査

 農業・農村の持つ他面的機能への理解が進み、「農業・農村を経済一辺倒でとらえない国民が増えている」とみられる。
 農村の過疎化、高齢化に対する意識では、「経済性・効率性の向上に努めつつ、国土・環境保全などの機能も重視すべきだ」がかなり増えた。(農業新聞11月16日)

 経済性・効率性の追求と国土・環境保全などの機能は反比例する。現在の限界集落は「高度資本主義の行き着いた結果」である。
 国土・環境保全の機能を農業に求めるなら、
(1)既存の農業者への補助金で農業保護に努めるか
(2)新たな農業従事者を新規開拓して補助金を出すか
(3)企業が農業に進出するのを援助するか

 就職氷河期だった30代の世代に「集落支援員」として年間60万円を支給して、集落内で自給自足型農業者になってもうらうことが、結局の所、国土・環境保全につながると思う。一つの集落に一人の集落支援員を!
 つまり、元々の集落の人が自給自足の方法を教え、都会から来た支援員は、新しい感性を田舎に持ち込む。
 農作物をカネにしようとすると資本主義の餌食となるが、農作物を売らずに自給自足を目指すなら、それは資本主義(企業)から独立(起業)する道である。



日本では蟹工船、ドイツでは資本論

 資本主義体制を批判したマルクスは、故郷ドイツでも近年は人気がなく、マルクスや資本論を教える大学講義もほとんどなくなっていた。だが金融危機後、「資本論」が考えられない売れ行きを見せている。10月から国内約30大学で資本論の論読会が始まった。(朝日新聞11月16日)



私は何者なのか

・・・在日朝鮮人は故郷喪失者の特質を持ち、故郷喪失者は「底なしの喪失感の埋め合わせに、<全世界を>外国としてみることで、独創性あふれるビジョンを手にする」・・・。(朝日新聞11月16日、在日文学者キムシジョンさん)

 ボクは在日朝鮮人以上に、日本の大都会で生まれ育った人の「故郷喪失感」が大きいように思う。

 在日朝鮮人の場合、潜在意識下に「朝鮮半島」をイメージできるが、日本の大都会人の場合、故郷はまるでイメージできないと思う。それは、風景は10年で激変してしまい、生まれ育った場所から移動する可能性も高い。これでは確固たる故郷もないと同時に自我も喪失してしまう。拠り所とする「場所」がどこにもない。


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思考の断片

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 昨日、11月14日は「花くらべ」の日だった。あいにく我が家には、この時期の花がない。近所では、この日のために菊を作っている家もあるようである。
 
 去年もそうだったが、今年も駅前に住んでいる叔母に、菊をわざわざもらいに行った。我が家は「お金光様」なので、菊を飾る必要はないらしいが、他のお墓はどこも菊を飾っているので、同じようにしている。


 
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 今日の夕方、タマネギの早生を植えた。植えるのはそんなに手間はかからない。マルチを敷くまでの準備の方が大変である。今年は段取りが遅れたが、11月に雨が少なかったので助かった。
(1)乗用トラクタで2週間おきに2~3回耕運して
(2)管理機で畝立てをして
(3)メタン菌液肥を施し
(4)井戸水をポンプアップして液肥を薄め
(5)クン炭をふり
(6)黒マルチを敷く

 タマネギの定植が終わると、今年の農作業もほぼ終わったような気になる。来週17日から24日頃までの1週間の間に紅葉見学に行かないと、一番いい紅葉の時期を見逃してしまう。平日に出かけれるのは農家の特権である。

 

 自分のすぐ近くの田んぼで家庭菜園をしているおばさんが、昨晩、大豆を害獣にほとんど食べられてしまったらしい。2~3日うちに収穫しようと思った矢先だったと言われる。
 大豆を食べるのは「シカ」だろうか。シカだとしたら、イノシシとシカの両方が出没していることになる。確かに、シカの鳴き声はよく耳にする。
 アブラナ科野菜はあまり食べないと思うが、今狙われるとすれば、ヤーコン、キクイモ、ニンジン、秋ジャガイモという根菜類・・・困る。

 

 

 サラリーマンだと、定年後に何をしようかと今から少しずつ考える必要があるが、農業はすでに定年後のレールが敷かれているのも同然である。他に収入のあてはないので、年金がもらえるようになるまでは、ワンパックを続ける必要がある。ただ、ワンパックを続けることは農業に多大な時間を取られる。ワンパック、新聞、時々出歩きという、従来通りのパターンを繰り返しても、毎日新鮮な思いでブログが書き続けれるか、マンネリにならないか、それが心配である。

 

 「ゲンシノ バアバアヨ 鬼産め、子産め、○○の芽(目)が出るように」・・・今から45年ほど前の、ちょうど今頃の時期、その年に子供が生まれた家の玄関先の地面を、ワラを束ねたワラ鉄砲でたたきつけながら、上の言葉を叫ぶ、集落の小学生の子供の行事があった。それが終わると、その家からお祝いのお金やお菓子がもらえて、子供たちで分けた。
  なぜ今頃の時期かというと、稲秋が終わらないと稲ワラがなかったから。
 ○○の言葉が何だったか、思い出せない。全部の言葉の意味もよく知らない。
 
 その行事は夜に行われた。そしてその行事が終わると「肝だめし」というのがあり、上級生の命令で、今年はどこという場所が決められた。その日が月夜ならいいが、闇夜の場合は、随分と怖い。小学校の低学年なら、比較的近い場所、高学年になると遠い場所になり、以前は「お墓まで」というのがあったらしい。ボクが小学校の頃はお墓はなくて、500メートルほど離れた場所にある集落の倉庫(米俵等を保管していたらしい)などがよく指定された。
 
 もうとっくにそんな行事は廃れてしまっているが、思い出した理由は、今日の農業新聞に「旧暦10月に行われる10日夜や亥の子の行事、あるいは新年の小正月には、ワラを束ねた、わら鉄砲で地面をたたきつける「モグラ打ち」と呼ばれる風習が各地にあった」と書いていたからである。

 

 
 ニュージーランドではこのたびの選挙で労働党が負け国民党が勝ったが、その原因に羊や牛のげっぷが関係していたらしい。
 同国で排出される温室効果ガスは、羊や牛のげっぷから出るメタンと尿から発生する亜酸化窒素が全体の49%を占める。労働党のクラーク政権は林業に続いて農業にも排出量取引を導入する法案を成立させ、13年以降は排出の上限が設けられる。
 バートンさんは「我々は世界人口の1%を養う食料を生産しているのに、排出量は世界全体の0.1%に過ぎない。政府の補助金を一切受けていないのに、負担を強いられるのは納得できない」と憤る。畜産農家の3割が廃業に追い込まれる可能性があるという。
 国民党は農家を支持基盤とし、総選挙で9年ぶりに政権を奪還。経済成長と両立する排出量取引制度の導入を訴えており、法律が修正される可能性も出てきた。
 なおバートンさんの経営は、約600ヘクタールの農場で、約3300頭の羊を飼育し、毎年約2000頭の子羊を食肉用に出荷している。現在の規模を維持すると、毎年約192万5千円の排出権を購入しなければならないという。

 600ヘクタールということは、日本の約600倍の規模。600ヘクタールを3300頭で割ると、約18アールに羊1頭の計算になるから、決して密飼いではない。それにしても192万5千円もの排出権となると死活問題。

 日本はニュージーランドと違って特定の農家(農業法人)は補助金漬け。そして排出権など議題にも上がらない。

 すでに農民票など、日本では取るに足らないと思う。
 

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農業を志す時

 学校を出て最初から農業を志す人は少ないと思う。何らかの挫折を経験した後の30代で志す人が多いように思う。

手に職をつけるような仕事ではないし・・・

何らかの資格試験があるような仕事ではないし・・・

金銭的に恵まれていないようだし・・・

親は否定的な見方をするし・・・

土地がないとできないし・・・

スタート時点で、軽四や農具などの大きな投資がいるし・・・
最初だけでも教えてくれる人がいないし・・・

軌道にのるまでに何年もかかりそうだし・・・

農業に関するのは暗い話が多いし・・・

きちんとした物を作るには、農薬や化学肥料が必然みたいだし・・・

社会的な評価も低いし・・・

定年になってから始めたいと思う・・・


確かに農業にやりがいや生きがいを見出すことは難しい気がする。

自分も、挫折しなかったら、農業はやっていない。

他の職業(企業)への道を閉ざされて、始めて、農業という自営業を思いついた。

配偶者に安定した収入があったから続けてこれた。

いくら、元々の農家だといっても、農業で100万前後の手取りにすることは難しい。

これは多分、やってみないとわからないと思う。

ただ、世の中には才能のある人もいて、非農家出身でも数年で200~300万円の手取りにできる人も中にいるようである。

しかし、それはかなりの例外。


それなら、この国の農業は誰が支えていくのだろう。

補助金漬けで支えていくのか・・・

企業が農業をするようになるのか。

企業は農業に参入できない。利益率が他の産業に比べて圧倒的に低いと思うから。その原因は、農業における「時間回転率」と「設備回転率」の著しい低さに起因する。

輸入作物が途絶えた場合にだけ、企業参入のメリットがある。

現在のようなグローバル化された経済(農業)の元では、国内の農業法人は、欧米や南米、ロシア、中国等の個人農業には太刀打ちできない。

国内の農業法人が勝てるのは国内の個人農業に対してだけである。

 


 ロンドンのバスカー(路上や飲食店などで音楽や芸能を披露し、チップを稼ぐ人々) 

 日本でも最近はストリートミュージシャンの若者の姿が目立つが、彼らとバスカーは違うというのがDさんの持論だ。「彼らには『おれの曲を聴け』という雰囲気があるが、ここでそれをやったら耳をふさがれる。
 ぼくらは脇役、通行人が主役。出会いの一瞬に、気持ちよく感じてもらえないと。

 吹き込む寒風に指が凍える長い冬。酔っ払いに絡まれたり、不良少年に稼いだ金を奪われたりしたことは一度や二度ではない。
 しかし、冷えた指をさすってくれるダウン症の子がいる。金を奪われる一部始終を見ていたインド系の紳士が、大枚をはずんでくれたことも。

 目が見えず体も不自由なため、苦労して壁伝いににじり寄ってきた老人から「なかなかいいね」と渡されたチップの”重み”に心が震えた。「売れっ子だけでなく、さまざまなミュージシャンを生かし、敬意を払うロンドンの街はすごい」。

 大都会を癒すバスカーは、いつしか街の優しさに癒されていた。「人に優しく生きていこう」。自分の曲を世界に発信する夢を抱きつつ・・・。(山陽新聞11月12日)



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  一昨日使った後、昨日仕込んだが、今日はその中にエンサイとスイートバジルを少量入れた。「天恵緑汁」も取り込めるのではないかと思って。
 効果などないかも知れないが、雑草か野菜、ハーブを入れている。
 これが年内最後の仕込み。次に液肥を使うのは3月中旬の春ジャガイモの植え付けの頃。それまで寝かせておく。
  

 
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  一昨日、メタン菌液肥を6荷施し、昨日、井戸水をポンプアップして薄めておいたタマネギ予定地に、きょうはクン炭(焼きすくも)をふり、その後、黒マルチをした。

 肥料は、メタン菌液肥とクン炭だけ。これで十分足りる。黒マルチをしなかったら、タマネギの草抜きは大変である。
 トリ小屋の鶏糞は、冬の寒肥として果樹に使うことが多い。粗大有機なので、田んぼにはちょっと使いづらい。

 クン炭(焼きすくも)は春の2月中旬~3月上旬に「2回×2セット」焼くと、上の左の画像の「モミ袋」に14袋ほどできるので、1年間使える。

 籾殻、クン炭、稲ワラ、コゴメ、田んぼの委託・・・これらは全て稲作農家から受けている恩恵である。集落に稲作農家がいてくれることは本当にありがたい。
 

 

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夕暮れ

 

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 昨日蒔いた麦の畝を、早イノシシが歩いている。ここ3日ほど連続して出没している。

 

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(今日の夕飯)
野菜炒め・・・ニンジン、タマネギ、ナスビ、豚肉少々
サトイモの煮物・・・昨日の残り
レタス

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エンドウ類と麦の種蒔き

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  オクラの株元へエンドウ、グリンピース、スナップエンドウの種を各10メートルずつ蒔いた。
 蒔いた後、手で土を戻し、クン炭をふり、ジョロで散水して完了。3月上旬に竹の枝で支柱を立てると、後は収穫するのみ。
 エンドウ類は収穫期間も短いので、できるだけ手をかけずに、「収穫の手間だけ」にする。


  
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 10月末に植えたラッキョ、ワケギも芽が出揃った。


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  11月上旬に株分けしたレモングラス(ハーブ)とニラも活着した。

  

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 敷き藁用の麦を2アールほど蒔いた。06年に購入して蒔いていなかった種なので、発芽は悪いかもしれない。品種は雪印種苗の「とちゆたか」。120センチほどの畝幅に2条蒔きをした。種蒔き後、画像にある「トンボ」という農具で土をかぶせた。
 12月上旬頃までに、ニワトリのエサ用の麦も1~2アール蒔こうと思う。


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  まだ霜が降りないので風味が出ないが、来週からロケットとシュンギクの出荷を始める。小さいがダイコンの出荷も始める



飼料米
(青森県藤崎町 常盤村養鶏農協)

 食用米との価格差として農家が受け取る補助金は10アール6万円。
 飼料米価格は生産者と農協が話し合って60キロ(3000円)にした。
 今年は10アール720キロとれたので、収入は合計96000円で、主食用米に見劣りしない。

 通常の鶏用配合飼料は輸入トウモロコシが58%含まれ、自給率はほぼゼロ。トウモロコシを飼料米に置き換えた結果、「玄米玉子」のエサの自給率は10%から70%を越えた。産卵率も変わらない。

 物価の優等生と言われる玉子だが、それは輸入飼料に頼ってきたためだ。(農業新聞11月13日)

  60キロで3000円ほどの値段設定にしないと、輸入飼料に太刀打ちできない。そのために10アールで6万円ほどの補助金が飼料米農家に支払われる。


遺伝子組み換えナタネ


 日本はナタネを年間200万トン輸入。大半を占めるカナダ産は約8割が遺伝子組み換えとされる。
 セイヨウナタネは夏でも黄色い花を咲かせており、目に入りやすい。年間約13万トンのナタネを陸揚げする同県の四日市港から製油工場までナタネを運ぶ輸送ルートを2キロ近く歩いて、まとまって生えていた6箇所ほどでナタネが抜き取られた。抜き取られたナタネの検体28組を検査キッドで調べると、24組から遺伝子組み換えナタネの反応が出た。(朝日新聞11月13日)



あ~す農場(大森昌也さん)

 兵庫県朝来市和田山町で、自給自足の山里暮らしをされている大森昌也さんから、時々「あーす農場だより」が送られてくる。

 条件のあまりよくないあの地で、よく生活がまわっていくと思う。深い山間地で自給自足するには、薪を切ったり、鳥小屋を作ったり、炭焼きをしたり、畑の石垣を造ったり、イノシシやシカを捕まえて食料にしたり、バイオガス発生装置を手作りしたり、道を補修したり、自分の住む家まで作ったりと、かなり器用でないと住めないと思う。
 
 自分はそんなことが全く不得意なので、そういう場所では生きていけない。
 
 真似をすることは極めて難しい。不得意なことは20年が経過しても不得意である。
 不得意なことの対処方は、
(1)徹底して避ける
(2)カネで解決する(誰かに頼む)
(3)先送りする
(4)他の方法があるなら他の方法を選択する


   
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ブリ・・・市販の惣菜
レタス
味噌汁・・・朝の残り
サトイモの煮物


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国の借金 1人当たり660万円

 昨日は、眼科へ行って、皮膚科へ行って、散髪に行ったら、1日が過ぎた。
 作付面積はたった25アールほどなのに、なにやかやと忙しい。加齢のせいにはしたくない。

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 今日の出荷の帰りに、宅急便営業所の目の前にある「コメリ」というホームセンターで、パンジー4本、ビオラ4本、紅白の葉ボタン2本を買った。正月が近くなるし、少しは玄関先に花がないと。


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 夕方、レタスの種を蒔いた。たくさん蒔いたように見えるが、3袋は残り少々だったので、実質は少々。
 1袋も蒔くと多すぎるので、3分の1~半分ほどずつ蒔いている。
 今の時期に蒔くと、3月のお彼岸頃に定植して、4月下旬頃から収穫できる。
 右の農具は上から地面をたたくようにして使う、「ごろ土を細かくする農具」である。めったに使うことはないが、育苗の地床を整える時に使うことがある。この農具は我が家にいつ頃からあったのか知らない。子供の時から目にしていた農具である。全く壊れない。「取っ手」はモロマツという木を使っているので腐りにくい。


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  夕方、タマネギ予定地にメタン菌液肥を6荷担いだ。6荷ほどだったらそんなに重労働ではない。この場所はタンクの置き場から10メートルなので、担ぐといってもたった10メートル。担ぐことより、タゴを片手で持って、柄杓で施す時の方が重労働である。

 40リットル(20リットル×2)は担げない。36リットル(18リットル×2)なら担げる。
 もっと早く準備しておけばよいのに、タマネギの定植が近くなって、あわててしている。黒マルチをすることの最大のメリットは、定植の1ヶ月以上前から植え付け(定植地)の準備ができるということなのに、それができない。


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  稲秋が終わり、コゴメをもらったので、与え始めたら、産卵率が急上昇した。今日は9個も産んでいたので3割。

  

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 昨日のナスビの葉も食べていた。これは食べないだろうという先入観はいけない。とにかくトリ小屋に入れて、選択はニワトリにまかせる。

  

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 サトイモは食べないだろうという、これも先入観があった。しかし、トリ小屋に入れると画像のように食べていた。
 ただ、ナスビの葉もサトイモも、他に好きな食べ物があると食べない。他に食べる物がなく、腹が減っていたら、たいていのものは食べる。 

 
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 画像はニンジンの茎。今日は「葉」しか食べていなかったが、他に食べるものがなかったら、明日の朝までには、葉だけでなく「茎」も、跡形もなく食べる。


定植本数を繰り返し暗記

 野菜を定植する時、20本定植するのも40本定植するのも、時間や手間は変わらないということがよくある。ところが50本を越えると、40本までとはかなり違ってくるというような場面にしばしば遭遇する。
 
 それは作物によっても全て異なるが、その分岐点となる数は個人個人によっても異なる。
 
 来年の作付のために、今年の本数を暗記するが、その時に、いつもひっかかってくるのが「サツマイモ」である。サツマイモをワンパックのうちの1種類として作る場合、その採算の悪さにうんざりする。
 
 イノシシの被害を防ぐ電柵、おびただしいネズミの被害、黒マルチ(サツマイモは必須)を張る手間、はがす手間、収穫の手間、収穫後の仕分(選別)の手間。


国の借金


 財務省は10日、国債と借入金、政府短期証券を合わせた国の債務残高(借金)が2008年9月末時点で843兆2794億円になったと発表した。一人あたりの借金は、10月1日時点の人口推計1億2771万人で計算すると約660万円になる。(山陽新聞11月11日)

 660万円も借金があったら、払えない。それなのに、新しく道路を作ったり、ダムを作ったり、下水道を作ったり、よくそんなことができると思う。

  そのうえ、各家庭に6万円ほどばらまくという話・・・この国は本当に壊れていると思う。お年玉みたいなカネ・・・これが先進国かと思うと恥ずかしい。
 ぜひ必要な個所にピンポイントで支援するのではなく、完璧なばらまき。どうしてこんな発想が出てくるのだろう。 
 
 これが個人の家庭だったら、家を改修したり、トイレを改修したり、車を買い換えたり、2泊以上の旅行に行ったりするだろうか。それ相応の質素な生活を心がけると思う。生活費だけで、他の事にまわすカネなどないと思うが、国は平気で上記のものを作ろうとする。
 
 必要でもできるだけ「先送り」「先送り」して現状維持のつつましい生活をするのが個人の家庭である。国のやり方は「借金があるのに、そのうえ家を新築する」のと同じ。
 
 660万円を誰が払うのだろう。次の代へ押し付けるのか、それとも踏み倒せるものなのか。これで国が破産宣言しないのが不思議である。

 

農水省 続く不祥事 3つの構造的問題

 日本の農林水産業を守るため、市場原理に逆らった制度をたくさん作り、ひずみが出ている。

(1)汚染米のミニマムアクセス米はその曲型。農家保護と引き換えに、需要がないのに消費量の1割弱にあたる年間約77万トンを輸入している。

(2)それらの制度が作物ごとに細分化されていて、一部の関係者にしかわからない。チェックされにくく、問題が表面化した時は深刻な事態になっている。

(3)何度も国民から批判されても、毎年3兆円弱の予算は確実に入る。不正発覚で売上が激減する民間企業とは違う。それだけに根が深い。(朝日新聞9月23日)

 

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(今日の夕飯)
レタス、コンニャク炒め
鶏肉フライ・・・市販の惣菜
ナスビの煮物
アミの煮物
 

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長期保存野菜

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  ピーマンの残りとナスビを鋸で切り、ピーマンはトリ小屋に持ち込んだ。
 ピーマンの葉は好物だが、ナスビの葉を食べるかどうかわからない。ためしに1本入れてみた。結果は明日の朝、トリ小屋に行ったらわかる。



自給率向上は急務
(日本総合研究所 寺島実郎さん)
 
 
農業生産法人などによる生産のシステム化を進め、戦後、蓄積してきたバイオテクノロジーや先端的な産業技術の成果を、日本農業の再生と食の分野に注入していくことが重要だ。(農業新聞11月4日)

 そういうことが実際にできるなら、すでにできているはずである。現在できていないということは、そこに「ビジネスとして成り立たない」何かかがあるからだと思う。
 ニワトリは土から離してケージ飼いに移行した。野菜も土から離してあらゆる野菜が水耕栽培できれば、「土」から離れていくと思う。そうすることができれば、土の雑菌や害獣被害も免れる。要するに「鶏舎棟のような野菜棟」の出現である。

 

世界経済に新秩序を(東大教授、神野直彦さん)

 『農業をはじめとして、赤裸々な市場原理を適用してはならない領域にまで無原則に導入した新自由主義は、日本ではいざしらず、世界史の表舞台から降壇しようとしている。それは同時に、世界が米国の独壇場でなくなることをも意味している。とはいえ、新しい世界経済秩序はいまだにその姿を現してはいない。恐らく新しい世界経済秩序の形成は、10年の歳月を要するだろう。

 拝金の新自由主義に代わる新たな経済秩序を形成できなければ、世界は再び破局的悲劇(戦争)に見舞われる恐れがある。私たちが現在問われているのは、その来るべき戦争を回避するための戦前責任だといっても言いすぎではないだろう。』(農業新聞11月11日)



機能性豊か 牛乳愛飲を(東大教授 清水誠さん)

 牛乳が健康に良くないという、とんでもないことを書いた本が出たことがあった。今でも「学校給食にミルクを使わない方が良いのではないか」というような主張があるが、そんな疑念はぬぐい去ってほしい。牛乳に含まれる乳糖は腸内の乳酸菌の発育を助け、整腸作用がある。牛乳一杯分に含まれるカルシウムはしらす干しやサクラエビ、小松菜などの一食分より多い。(農業新聞11月11日)

 ボクは牛乳は飲まないようにしている。卵もニワトリの入れ替えをした時には、卵を産みだすまでの半年間、ほとんど買わない。生産者だからその安全性に大いに疑問がある。人間の糞と同じで、食べた物がすぐ翌日、糞もしくは卵として表現される。動物の飲み水にも問題が多いし、エサはほとんど輸入品といった状態なのに、それに含まれる栄養素だけを取り上げて考えられるだろうか。考えは二通りに分かれると思うが、自分は「動物を介してのものは」あまり取らずに、できれば菜食で少食がいいと思う。



東京市場の10月の輸入動向
(農業新聞11月9日)

ニンジン  77トン  キロ84円
サトイモ   84トン  キロ113円
タマネギ 368トン  キロ68円

 輸入価格は安すぎる。自分の場合、ニンジンはキロ250円、サトイモはキロ400円、タマネギはキロ250円で売っているが、これでも安いと思っている。
 輸入野菜はスーパーの店頭に並ぶ時はこの倍にはなっているが、それでもまだ安い。
 有機農業者の中にはスーパー価格を無視した「強気な価格」で売り抜いている人もいるが、自分はそこまで自信がない。



長期保存野菜

 春夏作では、タマネギ ジャガイモ ナンキンに病気が来ると書いたが、この3種類は長期保存野菜であり、病気が来ると、収量も半減、日持ちも半減、出荷時の選別の手間は2~3倍と、まさにトリプルロスとなる。つまり、
タマネギ・・・5月末収穫~12月末頃までの7ヶ月間
ジャガイモ・・・6月中旬収穫~12月中旬頃までの6ヶ月間
ナンキン・・・7月上旬収穫~10月下旬頃までの4ヶ月間
 これらは収穫時に病気があると日持ちがしない。この3種類は料理の必須野菜であり、どれか1種類でも出荷の期間が短くなると、ワンパックが組みづらい。


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有限会社 吉備路オーガニックワーク

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今日の出荷


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 ハーブのロケット。もっと大株になるので、ちょっと惜しいが、レタスと合わせてサラダ(生食)で食べるとおいしいので、個人客に少し出荷した。強いゴマ風味。
 生食、おひたし、炒め物と利用範囲が広い。コマツナと同じくらいの生育スピード。種取りも簡単。4月に咲く花もきれいで食べれる。
 家庭菜園では株ごと収穫するのではなく、外葉から少しずつかいで収穫すれば数株で長期間楽しめる。


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チャービル・・・グルメのパセリと呼ばれている

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ルバーブ(ジャム専用)・・・春の5月、6月と秋の10月、11月に出荷できる

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チマサンチュ・・・丸いレタスより箱に納めやすい

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今年最後のナスビを出荷

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春キャベツの育苗

 
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ソラマメの育苗


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タマネギの育苗
 

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 右端の茶色に見えるのがハクサイ。130本ほどしか植えていない。まだ中心部は青いので出荷できると思う。左から順に、
(1)ダイコン・・・・・・・・・・・・・・・・30メートル
(2)カブ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30メートル
(3)キャベツ(早生、中生)・・・・・30メートル
(4)ハクサイとブロッコリー・・・・・30メートル
 ここ数年はこれくらいしか植えていない。上記4つは同面積の作付にしている。この内、イタリア料理店からの注文はほとんど「カブ」だけなのに、カブが最も害虫に好かれる。

 

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お墓の上から写した 

  
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池の堤防から写した



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今日のニワトリ


 近所のおばさんが「一昨日イノシシが来て畦を掘り返された」と言われる。うちと同じ日にイノシシが来たんだなと思った。その話で不思議に思ったのは、うちの田んぼでも「畦(あぜ)」が掘り返されていた。田んぼの中と違って畦には何もない(ミミズもいない)はずなのに、何のために掘り返したのだろう。池の土手は「クズの根」がたくさんあるので掘り返す理由はわかるが、畦にはない。

 我が家は国道2号線より南にあり、赤穂線で岡山駅まで30分、車では45分という「市街地近郊の農村(市内は通勤範囲)」なのに、こんな場所までイノシシが押し寄せてきている。ということは、すでに県下の9割近くがイノシシの被害区域に入っている。

 明らかに増えすぎている。本腰を入れて駆除してもらわないと手遅れになる。
20年前・・・イノシシが出るなど想像もしなかった。
現在・・・・・・時々イノシシが出没するようになった。
20年後・・・農業に「イノシシ防御」という能力が必要となる。



有限会社 吉備路オーガニックワーク社長のKさん


 昨日の山陽新聞に総社市のKさんが紹介されていた。Kさんは国の「有機JAS」と岡山県独自の「有機無農薬農産物」の両方の認定を取得して、主にニンジンを作る大規模農家である。スタートした頃、よく田んぼ見学に行かせてもらった。しかしここ10年ほどはご無沙汰している。それは、Kさんの農業力があまりにすごいので、見せてもらっても参考にならなくなったからである。
 
 Kさんは現在の農業を、スタートした頃からイメージできていたのだろうか。それともやっているうちに次々と脱皮していったのだろうか。どちらなのだろう。
 
 すでに経歴は知っていたが、新聞により詳しく載っていた。
年齢・・・・・60才
有機農業を始めた時期・・・1982年
農業歴・・・26年(34才でスタート)
前職・・・喫茶店経営
転職理由・・・自然食の食堂を開こうと見学した農家で興味を抱き転身。
面積・・・3ヘクタールでニンジンを有機栽培(年間130トン出荷)
従業員・・・20~30代の若手従業員が5人
その他・・・米と大豆も手がけている。

 青虫からサナギへ、サナギから蝶へと次々と脱皮されたのだろう。見学させてもらった時に、すでにその片鱗が見えていた。
 
 当時は、タマネギ、ジャガイモ、ニンジン、ダイコンを主に作られていた。しかしスタート時点はなんと「ワンパック宅配」だったのである。その時に伺ったら「400万円」と言われていた。ただ、ボクが見学させてもらった時はすでにワンパックは止められていた。たった4年ほどで「ワンパックの収入の限界」を見て取られたようだ。
 
 ワンパックから品目をしぼり数種類を専門的に作られるようになった時、県外への自然食品店へ売り込み(営業)に足しげく通われたらしい。
 
 元々の地元農家ではないので、確か総社市で最初は農地を買われたようだ。現在は借地で規模拡大をされているらしい。
 
 喫茶店を経営されていたくらいだから、独立心も旺盛だったのだろう。ただ当時から、資本力、野菜を育てる技術力、顧客を探す営業力、大型倉庫を自力で建てる大工力、大型機械の駆使能力と驚かされることばかりだった。それなのに、月とスッポンのボクの田んぼを参考になるからと時々見に来られた研究熱心さ。ニンジンの有機栽培では県下随一と思う。

 この地で農業を始められた26年前、Kさんはどこまでイメージできていたのだろうか。
 ある地点に到達した時、次のまた高い位置が見えてきたのだろうか。農家というより農業企業家である。

 自分とはますます差がついてしまった。ボクは最初の3~4年は毎年進歩したが、それ以後は止まってしまったような気がする。スタート後4年目くらいの技術力がそのまま「平行線」になっている。

 農業は自分に向いていると感じたが、農業の能力は伴わなかった。ワンパックをわずか4年ほどで見切りをつけたKさんと、ワンパックから脱出できない自分。

 農業が好きであるが、農業本体に集中できず、農業周辺のことに興味が分散した。いや、農業本体の能力がないことを意識し、本体以外のことに活路を見出そうとした。百姓塾、ハーブ、炭焼き、家庭菜園ヘルパー、エディブルフラワー(食用花)、観光農園・・・。
 野菜以外はハーブしかカネにつながらなかったが、8年目に入ったときにハーブを勉強して、ハーブの営業をしたから、現在も農業を続けることができている。野菜の個人客は長く続けてもらえず、新たにまた個人客を増やす営業はどうやったらいいのか思いつかなかった。

 ただ、ワンパックの必要性に迫られて、月に1回書いていたミニコミ(翌月の野菜の種類と翌月のお届け日と野菜状況)が、いつの間にか、あまり負担でなくなり、やがて「やりがい」になった。
 
 ワンパックという農業形態を選択したために副次的に備わったあめんぼ通信が19年という歳月の経過とともに、農業以上に大切なものになってきた。

 農業をスタートした頃には、ワンパックを最後まで続けるだろう、面積はこのままで広がらないだろう、40軒ほどの顧客なら見つかるだろう、200万は無理でも150万ほどにはなるだろう・・・と考えた。それ以上のイメージは何も浮かばなかった。 

 今、農業者である自分に誇りを持っている。だからKさんや、他の若い農業者を「嫉妬したり」、「うらやんだり」する感情はない。「自分らしさ」を徹底して追求しようと思う。


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(今日の夕飯)
ナスビ、ニンジン、タマネギ、キクイモの炒め物・・・削りぶし
レタス
春巻き・・・市販の惣菜


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キクイモ

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  キクイモ。ほとんど放任栽培でできる。どこでも植えると芋が残り、翌年雑草化して困るほど。親指の先ほどの芋を1個植えておくだけで、これだけの収量がある。画像は2個(2株)。
 
 こぶんこぶんしていて、皮はむきづらいので、むかない。和、洋、中、どんな料理でもあうが、まずはスライスして炒めて食べて見てください。その他味噌汁に入れたり、何にでも使える。
 
 ヤーコンよりはるかに作りやすく、過湿にも乾燥にも強い。肥料も生育初期に1回施しただけで、草も抜かなかったが、草には負けない。
 前日の雨で今日は多少土が湿っていたが、茎を持って引っ張ると掘れる。土離れもよい。
 
 ニワトリの餌にする目的で作ったが、できがいいので出荷する。2株で2キロあまりあった。種芋の30~40倍に増える。昔はブタの餌にしていたと聞いたことがある。
 
 我が家は料理がへただが、この芋は料理次第だと思う。もっと詳しく知りたい方は「キクイモ」とネットで検索してみてください。



出先機関改革


 全国に8箇所ある国土交通省の地方整備局は、合わせて8兆円あまりの年間予算を持つ。農林水産省の地方農政局は7箇所で約1.2兆円。
 道路や河川の管理、農業振興などを担当しているが、都道府県も同じような仕事をしている。自治体に任せて二重行政をやめれば、行政は効率化し、税金の節約になる。(11月9日朝日新聞)
 
 自分は農業で困った時やわからない時は同業者に聞く。指導員とかに聞いたりしない。有機農業は害虫が来ても病気が来ても放任しているのだから、あまり聞くこともなかった。1種類を多量に作る形態なら、聞く必要があったかもしれない。



価格転嫁


 経営の維持には、燃料や資材の高騰などのコスト増加分を農産物価格に転嫁する必要がある・・・。
 自分の場合は野菜はスタート時点に自分で決めた価格が、ハーブも出荷を始めた時に決めた価格が現在の価格である。つまり、スタート時点からほとんどアップしていない。スーパーの野菜価格も、ここ20年はほとんど価格が一定している。何らかの事情で1~2ヶ月高騰することはあっても、すぐに元の価格に戻る。低き安定・・・ほんとに物価の神様だと思う。生産者は減り続けても、安価な輸入野菜がいくらでも入ってくる。
 
 自分の場合、120サイズのダンボールが120円からここで150円に値上がりになった。1枚が30円もアップするのは大きい。100サイズも92円から130円に値上がりになったが、このサイズはほとんど使わないので影響はない。
 
 しかし、クロネコの運賃は上がらなかった。運賃があがったら「送料800円の見直し」をせざるを得ないと考えていたので、本当に助かった。大口客なので運賃を安くしてもらっているが、一度下げた送料を元の900円に戻すことは難しい。

 野菜のサービス品を多くする少なくするなどは、何の影響も及ぼさない。仕分の段階で残ったものは食べるか、ニワトリにやるかどちらかなので、サービス品として入れても他に影響はない。
 
 しかし、箱代が30円上がるということは、出荷した箱数分だけ、今までより赤字になる。

 

山村移住

 山村に移住する場合、ちょっとした大工仕事ができたら、かなり安くつくと思う。
(1)物置、鳥小屋作り
(2)電柵の張り方
(3)トラクタの使い方
(4)草刈機やチェーンソウの刃の研ぎ方
 自分の場合、(3)は19年前と同じレベル、(4)は放棄、(2)はもう動かさず固定。
 
 果樹農家になるなら、紐で誘引、棚作り、害獣の防御等、かなり器用でないとなれない。
 
 上記4項目くらいは、短期間特訓してもらえるような機関が欲しいと思う。
 
 年数を重ねれば知らん間に上達できるものと、年数を重ねても全く上達できないものがある。


 

集落営農と農業法人の相違

 どちらも利益を追求することに変わりはないと思う。

集落営農

(1)町全域で取り組める集落営農組織を検討・・・認定農業者との合意形成が最大の課題
(2)各集落の男女代表が認定農業者を交えて検討し、60才前後の比較的若い層を集める
(3)集落営農について十分説明し、理解を求めることが大切。地域を維持するという観点が欠かせない。(以上農業新聞11月9日)
 
 都市近郊の集落ではなく、山間限界集落が、集落を維持するため、もしくは棚田の景観を維持するために、集落営農に活路を求めているように思う。しかしこの集落営農は「補助金が切れたら終わり 」になりはしないだろうか。それまでに利益を上げれる集落営農になっていれば問題ないが。

 農業法人は異業種が参入しても難しいのではなかろうか。たとえば小売のスーパーなどが、作って、加工して、あるいは原材料のまま、店で売ると言う1次+2次+3次=6次産業ができる法人しか広がっていかないと思う。日本の法人の規模は外国の個人の規模より劣ると思うので、法人における規模のメリットはないと思う。やはり「最終の小売の整っている法人」しか農業に参入できないように思う。
 集落営農も農業法人も、個人でする「癒しの農業」とは異次元だと思う。農業が喜びであり癒しであるのは、自給自足的な小規模農業の場合だけだと思う。
 
 集落営農も農業法人も歴史はすでに5年以上経過しているので、現在あまり広がっていないと言うことは、参入メリットが少ないのではなかろうか。


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今日のニワトリ

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(今日の夕飯)
焼きソバ・・・市販の惣菜
レタス
サワラ

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自民党、農水省,JAは三位一体・・・?

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  キャベツにも一部被害のひどいのがあるが、これはダイコンサルハムシではなくヨトウムシの被害。右はハクサイ。

 昨日の更新で、春夏作において、タマネギ、ジャガイモ、ナンキンに必ず病気がくると書いたが、それは自分の田んぼに関してであり、これらの野菜にあまり病気が見られない有機農業者も多い。原因として
(1)場所的な問題
(2)農法的な問題
(3)肥料の問題
 等が考えられる。(1)では高原地帯では比較的少ないようである。(2)、(3)では、不耕起栽培や無肥料栽培に少ないようである。
 野菜の輪作では(友人の話では水稲との輪作でも)、この害虫は防げないように思う。
 

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 野菜に被害はなかったが、田んぼにイノシシの足跡がいっぱいついていた。右は掘り返された果樹の根元。こんな個所がかなりあった。


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 画像はヤーコン。ヤーコンはサトイモと植える時期が同じで、同じ畝幅なので、サトイモの隣に植えている。サトイモは湿る方に、ヤーコンは乾く方に植える。
 ヤーコンが作りづらければ山芋でもよいが山芋の方がもっと作りづらいと思う。
 また、
 トウガンが作りづらければソーメンナンキンでもよいが、ソーメンナンキンはナンキン以上にウドンコ病に弱いと思う。


 
  
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 レモンバーム、レモンバーベナ、レモングラスは初霜にあうと終わるが、タイム類、ミント類、セイジは当地では常緑草。ただ、11月下旬以降はあまり伸長しない。ミント類だけは11月末には「パオパオ」というべた掛け資材をかぶせて霜よけをするつもりである。

 画像のほとんどは当日写したものを載せている。50~70枚写すのに15~20分ほどかかるが、カラー画像がふんだんに載せれる点が、書籍に比べてブログの最大の長所だと思う。
 コンパクトデジカメ(キャノンIXY)なので、軽いし、小さいし、価格も安い。この機種になってから毎日写してもバッテリーの充電を5~7日間しなくてもよくなった。



田んぼの宝物


 ヒキガエルは山の雑木林に棲んでいるが、春になると田んぼにやってきて卵を産む。そして産卵を終えると再び山へ戻っていく。また、田んぼで生まれた子ガエルも雑木林へと上がっていく。
 ヒキガエルは、他のカエルのようにピョンピョン跳ぶことはせず、のそのそとゆっくり歩いて移動する。ヒキガエルの移動距離は数キロにも及ぶと言う。(農業新聞11月8日)

 農地で活動する天敵昆虫はどこからやって来るのか・・・ずばり、農地周辺の里山林だ。これまでの調査で、ヨトウムシなどを捕食するオサムシ類の一大供給地になっていることや、間伐や下草刈りなど適度な管理が、寄生バチなど有益な昆虫を増やすことがわかってきた。(農業新聞8月20日)

 田んぼのすぐ傍らに山(雑木林)があるのは、風景的にもいいものである。毎日それを享受していると、あまり有り難味を感じなくなるが、見慣れた周囲の風景で季節の移り変わりを感じる。少しずつ山の緑が紅葉(当地の場合は黄土色)を始めた。
 
 しかし、今は山に入る人は全くいなくなった。墓の周辺は年に2回の草刈があり、池の土手は年に1回の草刈があるだけである。
 
 池の上の山の南斜面は40アールほどが我が家の所有であるが、年に1回、葉タバコ跡地の草刈をするだけである。以前は堆肥を作るために落ち葉をかき集めていたこともあるが、メタン菌液肥にしてからは、落ち葉を集めることもしなくなった。4月に竹の子掘りとワラビを取りに行くのと、シイタケの原木を少し置いているので、シイタケを取りにいくくらいである。

 我が家の田んぼは全部で90アールほどあり、あちこちに点在しているが、農業がひらめいた時にイメージできたのは、池の下のこの20アールほどの田んぼだけだった。



資本主義の現実

 民間の事業所で働く労働者のうち、派遣やパートなど非正社員が、37.8%を占め、4年前の前回調査を3.2ポイント上回ったらしい。このうち、派遣社員や契約社員の半分は正社員として働くことを望んでいるが、正社員として働ける会社がないらしい。すごい数字だと思う。どこかの会社で働くしか、職業としての選択肢はほとんどないのだから、この数字の意味するものは大きい。資本主義=企業組織=学歴=勝敗=格差。
 田舎の集落でも都会と同じ現実である。



農林中金の業績が急降下、海外投資が裏目


 農林中金が海外投資にカジを切ったのは90年代後半以降。バブル崩壊後の超低金利で、国債中心の投資では農協グループを支え切れなくなったからだ。活路を米国などに求め、住宅ローンなどを元にした証券化商品を買い進めた。03年3月期まで1千億円前後だった経常利益は急上昇し、08年3月期まで3期連続で3千億円台に。メガバンク並みの収益力で、機関投資家仲間からも一目置かれる存在だった。
 それが金融危機で暗転。09年3月期の経常利益予想を大幅に下方修正した。利益は5月時点予想の3500億円から1000億円に減る見通しだ。経営陣の一人は「市場がいい時は何も言われず、悪くなると間違っていたと言われては、運用なんかできなくなる」と嘆くが、ここにきて「市場運用資産45兆円という巨体の割には人材や情報のネットワークが乏しかった(大手銀行)」との見方も漏れる。
 衆院を通過し、7日から参院で審議入りした金融機能強化法案では、農林中金の扱いが焦点の一つになっている。
 「自民党、農水省、JAは三位一体」と見る民主党が、農林中金に公的資金を入れる際の国会承認を求め始めた。(朝日新聞11月8日)

       
 
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(今日の夕飯)
シチュー・・・ニンジン、サトイモ
レタス

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来春の育苗

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 左から、早生キャベツ、ブロッコリー、レタス(丸レタスとチマサンチュ赤・青)
  
  
 アブラナ科野菜の成長が虫害の発生で遅れ、まだ出荷できないのがつらい。だからワンパックを組むのに一苦労する。
 ナスビ(200円)、ピーマン(100円)、エンサイ(150円)、レタス3種類(300円)、ニンジン(250円)、ネギ(150円)、サツマイモ(300円)、サトイモ(400円)、タマネギ(150円)で合計2000円。
 品目が少ないので月曜日の出荷ではヤーコンかキクイモを掘ってみようと思う。



薬のお世話になりたい作物は、

 秋冬野菜では、アブラナ科野菜の害虫。

 春夏野菜では、タマネギ、ジャガイモ、ナンキンの病気。

 タマネギ・・・早生品種の収穫期が近くなる4月中旬頃に毎年必ず「ベト病?」が発生する。

 ジャガイモ・・・収穫1ヶ月前の5月中旬頃に必ず疫病が発生する。

 ナンキン・・・6月中旬頃から、毎年必ず「ウドンコ病」が発生する。

 春夏野菜はまだ一度も農薬を使ったことがない。毎年必ず発生するのに、手をこまねいて、見逃すだけだった。



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 ニンニクが発芽した。

 いつもいきあたりばったりで泥縄式が多いのに、ブログはそういうわけにはいかない。朝の1~2時間、もしくは昼の1~2時間の間に、その日の夜に更新する大まかな内容をある程度決めておかないと、夜、指先が動いてくれない。夜になってからでは、時間ばかり過ぎて、前に進んでくれない。

 
 野菜の起承転結を机上で学習することはできない。1年に1作しかできないから、3回経験するにも3年の月日がかかってしまう。この点が第2次産業、第3次産業と決定的に異なる。第2次、第3次産業なら、机上で比較的短時間に技術がマスターできる場合も多い。
 イギリスの産業革命は第2次産業で始まった。資本主義の発展は産業革命後であり、第1次産業では産業革命は起きなかった。そして、第2次産業、第3次産業の飛躍的発展とともに、資本主義はその繁栄を謳歌するようになった。つまり、第1次産業は産業革命後も、ほとんど時間的な進歩がなく、資本主義とは関係のない世界を生きてきた。たしかに、機械、農薬、化学肥料、除草剤等は普及したが、野菜が収穫できるまでの時間はほとんど変わっていないのである。
 つまり、農業は資本主義とは発展段階からして異なり、相容れないシステムだと思う。

 今は、資本主義が農業を食うような形になっている。しかし、農業がつぶれたら、資本主義は成り立たない。逆に資本主義がつぶれても、農業は影響を受けない。
 このように、発展してきた経過や、産業の成り立ちからして違うので、同じ土俵に上げて論じると誤りが生じる。農業は太古の時代から同じ時間スピードを刻みながら作物ができあがる。そして、1の物はあくまで1であり、第2次産業や第3次産業のように、1のものが10にも20にもなるような利潤は生み出さない。
 

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 道具は苦手なので、あまり使っていないが、この管理機だけはあるととても便利。クワやヨツメの軽く5倍以上の仕事量をこなしてくれる。しかも、あまり壊れない。農業をスタートした年に買ったので、19年も使っていることになる。昨日、黄色の畝上げ機が壊れたので農機具店に修理に出していた。畝上げ機をはずして耕運爪をつければ
耕運することができる。

 秋冬作業の農作業は8月お盆後~10月中旬頃までであり、11月になれば収穫期にはいる。だから、すでに秋冬作の反省も終わり、気持ちは来春の作付に向き始めている。春には果菜類の育苗があるが、何年やっても上達しない。育苗方法には、

(1)地上で、外枠を稲ワラ等で囲んで育苗・・・踏込み中、外枠が壊れたりして、この方法は数回で止めた。 
(2)普通にポリのトンネル育苗・・・長くこれでやっていたが、収穫が3週間ほど遅れる。
(3)電子サーモと農電マットを購入して育苗・・・2万円もしたが、どうもうまく発芽しないので、2年使って止めた。
(4)25センチほど穴を掘り、踏み込みして地下育苗・・・一昨年これにしたが、ヌートリアのような害獣に地下温床に入られ、苗ポットがひっくり返された。
(5)去年は育苗業者に依頼した

 来春はどの育苗方法にするか、まだ決めていないが、(3)、(4)、(5)のいずれかの方法になると思う。育苗は稲の苗箱を利用している。


トキに選ばれる田んぼにしたい

 佐渡島は今、トキの野生復帰を目指した試験放鳥で脚光を浴びている。トキの餌は水田にすむドジョウなど。
 佐渡では10年以上前から冬季湛水や不耕起栽培など、環境にやさしい米作りが始まっていた。
 試験放鳥はエピローグに過ぎない。つがいを作って、ひなの誕生が確認できて本番だ。「トキが自分の田んぼに降り立ってくれたら、さらに環境への意識が高まるに違いない」(農業新聞9月21日)

 あれからトキのニュースが出てこない。探知機をつけているので、居場所は分かっていると思うが。もしトキが佐渡の空を舞うような光景が見られるなら、いつか行ってみたい。
 江戸時代、トキがいっぱい空を舞っていた時代の農民は、トキを見て何を感じただろうか。


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(今日の夕飯)
ニンジンとタマネギの煮物
刺し身
レタス

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滅び去ろうとしているものは美しい

里山で洋犬活躍

 岐阜県中津川市で、日本では珍しい洋犬「フォックスハウンド」がイノシシやサルなどの獣害を防ぐ専用犬として活躍している。英国原産の猟犬で、人にかみつく危険性がなく、獣には迫力ある声で追い立てる。(農業新聞11月6日)
 


医者、弁護士、農民不足 

 医師不足の深刻化に対応するため、2009年度の医学部定員を693人増やし、総定員数を8486人とする計画を公表した。(山陽新聞11月5日)

 今年の新司法試験は、法科大学院を修了した約6千人が受験し、約2千人が合格した。約4千人が不合格だった計算だ。
 法科大学院は、文部科学省が認可して設立された。司法試験を管轄するのは同じ国の機関である法務省だ。「修了者の7~8割が司法試験に合格する」という構想を信じて数百万に上る学費を払って法科大学院を修了しても、3人に1人しか司法試験に合格しないという制度は、ほとんど「国による詐欺」だ。そのために、「司法試験難民」が毎年数千人も発生するという異常事態が生じている・・・(弁護士 岡田和樹)朝日新聞11月5日

 医者8千人、弁護士2千人、農民(岡山県130人×47都道府県=6千人)。
 農民になることも、医者や弁護士なみに難しくなっている。

  
 

 ずう~っと農業を続けることが大事だと思っている。他に収入の道がない限り、農業を止めることはない。

 農業よりもっと実入りの多いアルバイト先があっても、そちらへ移ることはない。
 
 そうやって自分の時間を切り売りしていたら、今以上に忙しくなるし、ブログが書けなくなる危険性が高い。
 
 我が家はすでに4人とも働いているので、自分は、ライフラインと、週に1~2回の日用品の買い物代が稼げたらよい。
 
 あまり出歩かないので小遣いもほとんどいらない。というよりも、たいていのものは農業の「経費」で落とせる。
ブログ(パソコン)に関する費用・・・パソコン教室、デジカメ
田んぼ見学に関する費用・・・ガソリン代、昼食代、宿泊代
新聞3紙・・・このうち2紙
 
 しかし、いくら経費で落とせるといっても、収入が知れているので、経費もぎりぎりまで抑えている。
 
 自分の場合は、農業、ブログ、百姓塾という3本柱の農業であり、屋号も「あめんぼ百姓塾」なので、たいていの経費は認めてもらえると認識している。ただ「総売上」が大きくないので、総経費と青色申告特別控除額(65万円)と、基礎控除(38万円)や社会保険料控除(約23万円)を差し引くと、納める税額は出ない。
 
 経費は運賃と箱代を除外(顧客負担だから)して50~60万はかかる。主な経費は、種苗費(4万円)、農具資材費(4万~5万)、ガソリン代(7万)、減価償却費(10万円)、電話代(4万円)、パソコン関連費(6万円)、事務消耗品費(7万円)、研修・見学費(3万円)。

 農業をすること自体が「とてもぜいたくなこと」なので、他の諸々のことは我慢せざるを得ないと思っている。ただ、他にしたいことはあまりないので我慢もしていない。

 時々、急にふら~っと出かけたくなるが、そんな時でも、ガソリン代と簡単な昼食代だけで半日~1日を過ごす。

 定年(80万ほどの年金がもらえ始める65才)後のライフワークは、地元の吉井川水系の限界集落を歩き回ってブログに書きたいと思っているが、これもあまりカネはかからない。

 滅び去ろうとしているものは美しい。棚田、里山、田舎の風景、稲田、家庭菜園、限界集落、人家跡・・・。国乱れて田畑なし、里秋にして紅葉深し。


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(今日の夕飯)
タマネギとウインナーの炒め物
インゲンとニンジンの煮物
レタス
アジの干物


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各国の農業支援

 今日はアメリカの選挙にくぎ付けになった。「アメリカ選挙」とグーグルで検索しながら見た。
 
 オバマさんがヒラリークリントンさんに勝つとは思わなかった。

 黒人は合衆国の人口の12%らしいが、よく大統領選に勝てたと思う。 

 とにかく、オバマさんが勝ってうれしい。その感想の中に、
『チェンジという言葉を信じることができるアメリカ国民がうらやましい。それに対して夢も希望も変化もない日本という国にはもううんざり。アメリカの51番目の州にしてくれないかなあ』というのがあった。自分も同感である。アメリカでなく中国の1省になるのもよい。ボクはアメリカと同じくらい中国が好き。ギョウザに端を発してメラミン混入といろいろ出てくるが、中国が盲目的に好きである。

 

 稲秋が終わり、何人かの人が「ニワトリにやられえ」と言って、コゴメを持ってきてくれた。ありがたい。そして、自分がニワトリを飼っているということをずっと覚えてくれていることがうれしい。こんな時、やっぱりニワトリを飼い続けようと思う。
 ニワトリは、クズ野菜、変形野菜、少し古くなった野菜等、全部食べてくれる。加えて、糞と卵と肉を供給してくれる。牛や豚は許可なく自分で肉にすることはできないが、ニワトリは、自分で絞める勇気を出せば肉にすることができる。糞しか出ない牛や豚に比べて、ニワトリの方がはるかに優れている。しかも小さくて扱い安い。
 動ける自由な空間で飼うなら、鳥インフルエンザはあまり恐れなくてもいいと思う。



山で最後を迎えたい ある夫婦の桃源郷
 

 赤松の林に包まれた一軒家で老夫婦が暮らしている。電気も、電話も、水道もない。その代わり飛び切り良い風が吹いて、木々の葉がそよぐ。夫婦は畑を耕し野菜を作り・・・「山で最後を迎えたい ある夫婦の桃源郷」が日本放送文化大賞グランプリに輝いた。岩国市の山中に暮らした田中寅夫さん夫婦を17年間も追いかけた労作だ。
 高度経済成長期、47歳の時に娘たちの将来を考え大阪に出たが、還暦を過ぎ「自分らしく生きたい」と戻った。
 田中さんの原点は農業だった。耕すことが生きることだったのだと思う。
 でも、なかなかできる話ではない。今は生まれ育った所で死ねない時代である。(農業新聞11月5日)
 
 確かにそう思う。山村は働く場所がない。生きるために地方都市へ、又は都会へ出て行かなければならない時代である。



各国の農業支援
 

 全国農協青年組織の竹村会長は、飼料・燃油価格の高騰と農産物価格の低迷で、「酪農家が3年間で2割近く廃業した。稲作は半分以上が赤字、野菜や果物の農家も過去10年で戸数が6割に減った。約300万人と言われる農家は10年後には半分になりかねない」と訴えた。各国の農業支援の実態について「米国では約50%、フランスでは約80%、スイスの山間部では100%ほどの支援がある」と指摘した。
 「日本の政策支援は農家所得の1割程度」と、国の一層の支援を訴えた。(農業新聞11月5日)
 つまり米国では所得の50%、フランスでは80%、スイスでは100%の支援があるらしいが、実際にどういう形の支援かは書かれていなかった。

 自分はこういった農業支援には「はっきり反対」である。特定の農業者しか支援されないからである。例えば自分のように、農協とはほとんど関係なく農業をしている者にとって、支援はゼロである。
 確かに小規模農家で自給率向上にはほとんど寄与していない。しかし40アールの田畑周辺の生物多様性や農の風景をきっちり守っている。産地の大規模農家は生物多様性を破壊しているのではなかろうか。それでも支援があるのはこんな農家だけである。
 自論を繰り返すが、特定の認定農家を支援しても、現状は何ら変わらない。支援するなら「自給自足型農業支援
 」をした方がよい。一見、自給率の向上に何の貢献もしないように見えるが、
(1)こういう形の農業なら誰でもできる。
(2)周囲の生物多様性を守る。
(3)こういう農業こそ農業の喜びがある。
(4)次の代へ農業の一般的技術を伝えることができる。認定農家等の技術は、誰もが引き継げる技術とはならない。
 
 自給自足型農業支援として、就農を希望するロストジェネレーション世代に一律、年60万円×5年間=300万円を支援した方が、日本の農業に展望が開ける。
 政府や農協の政策支援は、淘汰されるべき農業が生き残り、自分がしているような守られなければならない農業には1円の支援もない。別に支援してもらおうとは全く思わないが、進めようとしている多くの補助金は無駄になるだろう。



櫛池地区農業振興会(新潟県 上越市)


設立・・・2006年9月
構成戸数・・・12集落 261戸 人口863人
地区面積・・・2320ヘクタール
中山間地等直接支払制度・年間4000万円の交付金。
事務局長、事務職員の3人が常駐し、交付金申請などの事務作業を担う。
 
 櫛池地区は同市清里区の山間部に位置し、人口は863人。標高150~450メートル地点に棚田が広がる。
 きっかけは2005年に始まった中山間地域等直接支払制度の第2期対策だ。移行に伴い、制度の受給条件が激しくなった。農業用水の共同管理などの取り組みだけでは年間4000万円の交付金の2割がカットされ、3200万円になる。だが、12集落を一つにまとめれば全額受給が可能になるため、同年9月に清里区中山間地域等特別支払集落協定協議会を発足させた。
 ○○代表は「集落の枠を超えて農地と暮らしを守るには、みんなで話し合いを重ねることだ。困っている地域の参考になればうれしい」と話す。(農業新聞11月5日)

   たとえばこの4000万円が、地区の人ではなく、この地に移住して自給自足的な農業をしたい人のために使われたらどうだろう。4000万÷60万円=66人。 12集落 261戸 863人の棚田集落に、66人もの「若き集落支援員(新風を吹き込む自給自足型農業者)」を送り込むことができる。
 あなたは、どちらの支援策がいいと思われますか。

 

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(今日の夕飯)
ナスビとニンジンの煮物
レタス・・・イタリアンパセリ
赤魚

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ドイツの畜産農家

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  今日、オクラの木を鋸で切り倒した。エンドウ(10メートル)か、グリンピース(10メートル)か、スナップエンドウ(10メートル)のいずれかを株間に蒔く。
 エンドウ類に肥料はいらない。入れない方がかえって実つきがいいように思う。


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 オクラの右側の畦岸のアップルミントを鎌で刈った。大きくなるとハーブティしか使い道がなく、飾りとして出荷できるのは小さい状態の時だから、地際まで刈って、また新しい芽を出させる。しかし今日はすでに11月4日であり、需要の多い12月中旬にはちょっと間に合わないかも知れない。
 大きくなりすぎたミント類は、10月25日頃までに刈っておくと、12月中旬頃にまた新しい芽を出荷できる。


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 チャービルの草取りをした。これ以上遅れると、カモミールに負けてしまう。こんなことなら、混み合ったところを抜いて、黒マルチに定植しておけばよかった。今からでは時期がちょっと遅い。


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 ダイコンがここまで成長してきた。3粒蒔きをしているが、10月上旬に一箇所2本立ちに間引きしておいた。通常なら1本立ちにするが、虫害が多かったので2本立ちにした。



アスベスト(石綿)


 石綿を使った水道管などを作っていたクボタの旧神崎工場・・・集落の中の10軒ほどで共有している簡易水道(山水)の水道管は大丈夫なんだろうか。すでにこの水道管を敷設して80年以上になるらしいが、新しい水道管にはしていない。毎日この山水をペットボトルに入れて田んぼに持参し、飲み水にしているが・・・。

 
 
 農業は文学に最も近い職業だと思う。しかし20世紀型農業をしていたのでは文字にならない。21世紀型の自給自足的な多種多様性の農業が言葉を生み出してくれる。
 
 こういう農業は、収入的には「100万円の攻防」にしかならないが、圧倒的に楽しい。田んぼはまさに「遊び場」であり、時間はまたたく間に過ぎていく。
 
 権威も地位も名誉にも全く関与しない職業であるが、草花や昆虫、空や大地という空間で、1日の大半を過ごせるような職業は他にない。
 
 多くの人にとって、触れることができなくなった土の感触。土(田畑)は人間にとって最も必要な魂の開放場所なのに、現代人はますます土から遠ざけられている。



ドイツの畜産農家
 

 ドイツの畜産農家は、家畜糞尿の還元可能な耕作地の面積に応じて飼える規模が制限される。そのため、バイオガス用のトウモロコシ栽培を行う土地は、有効な糞尿還元先としても期待されている。
 バイオガス用のトウモロコシは、実だけでなく、茎や葉など全体を使う。このプラントでは、発電に使うモーターが駆動して発生した熱を、隣接するハウスの加温に利用している。(農業新聞11月3日)

 ドイツの場合、糞尿の還元可能な面積だけに、家畜が制限されている。ということは、日本のように、糞尿の処理に困るという現実は生じない。しかも、外部から重油を買うのではなく、バイオガスプラントで発生した熱をハウスの加温に利用している。つまり圃場内で「循環させている」。

 日本では飼料も燃料も海外からの輸入品に依存してきた。それが高騰したから、補助金よこせ、補助金よこせは、本当におかしい。地域内循環のサイクルからはみ出た農業形態は「淘汰」されるべき、もしくは農業形態の変更が迫られるべきなのに、補助金によって現状を維持しようとする。これでは何の展望もない。



遺伝子組み換え(GM)作物

 なぜ遺伝子組み換え(GM)作物を栽培するのか尋ねたら、ある米国の農業者は即座に「農薬の量を減らせて、家族と過ごす時間は増えた。地球にも自分にもこんなにいいことはない」と語った。GM作物を受け入れる彼らの答えは単純明快だ。実は日本でも肉や卵を通じて口にしており、もはや生活から切り離せない。それでも非GM作物への信望が根強い。
(注)・・・日本が輸入する菜種、大豆、トウモロコシは、主産地の北米でGM作物が、作付面積の8割を越えた。

 遺伝子組み換え(GM)作物・・・細菌などの遺伝子を導入して除草剤や害虫に抵抗性を持たせた植物。農薬を減らせる。日本では厚生労働省が食品として88品種の安全性を確認したが、消費者団体の反対などで商業栽培はまだだ。(農業新聞11月4日)  
      
      
 

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 もらったコゴメをやり始めたら、きっちり、タマゴでお返ししてくれた。昨夕取らなかったので、これは昨日の産卵個数であり、今日は4個産んでいた。
 今日の4個はまた別の巣箱に入っていた。ニワトリはすでにタマゴを産んでいる巣箱で産むという習性がある。そして、巣箱に1羽が入っていると、他が空いているのに、同じ巣箱へ入ろうとする。

 

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(今日の夕飯)
タマネギとニンジンと豚肉の煮物
レタス
麻婆豆腐
サケ

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種蒔き日と定植本数の暗記

(1)ハクサイ
(2)キャベツ
(3)ダイコン
(4)カブ

(5)ニンジン
(6)サトイモ

(7)ネギ
(8)シュンギク
(9)ホウレンソウ

(10)秋ジャガイモ

(11)レタス→ブロッコリー
(12)サツマイモ→ヤーコン
(13)ハーブティ用ハーブ2~3種類

 秋冬作のワンパックはこれ以外の野菜を作る必要がない。作っても120サイズの箱に入りきらない。

 ワンパックではあまり奇をてらうことなく、一般的な野菜を漏れなく入れることが大切と思う。

 作付本数(面積)や種蒔きの日は暗記しておく必要がある。暗記しておかないと次年度に役に立たない。自分の場合、秋冬野菜の種蒔きは、

8月15日~8月31日
(1)キャベツ・ブロッコリー・・・8月15日
(2)ニンジン・インゲン・・・・・・8月18日~8月21日
(3)ネギ(定植)・・・・・・・・・・・・8月18日~8月21日
(4)レタス・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8月18日~8月21日
(5)ハクサイ・・・・・・・・・・・・・ 8月27日

9月1日~9月30日
(1)秋ジャガイモ・・・・・・・・・・9月1日
(2)シュンギク・・・・・・・・・・・9月7日と9月14日の2回
(3)ダイコン・カブ・・・・・・・・・9月12日~9月14日
(4)タマネギ・・・・・・・・・・・・・ 9月21~9月22日
(5)ホウレンソウ(育苗)・・・9月27日と10月3日の2回

10月1日~10月31日
(1)春キャベツ(2種類)・・10月3日
(2)ソラマメ・・・・・・・・・・・・・10月20日
(3)ニンニク・・・・・・・・・・・・10月20日~10月30日
(4)ラッキョ(自給用)・・・・10月20日~10月30日
(5)ワケギ(自給用)・・・・10月20日~10月30日

11月1日~11月15日
(1)エンドウ・スナックエンドウ・グリンピース11月10日
(2)春レタス2種類(3月20日頃に定植)・・・11月10日

 秋冬作のワンパックの成功、不成功は、ハクサイ、キャベツ、ダイコン、カブ、ブロッコリーのアブラナ科野菜の出来具合につきる。


 春夏作は
(1)・・・・・・・・・・・・・・・・タマネギ
(2)・・・・・・・・・・・・・・・・ジャガイモ

(3)エンドウ・・・・・・・・・・キュウリ
(4)グリンピース・・・・・・ナスビ
(5)スナックエンドウ・・・ピーマン
(6)ソラマメ・・・・・・・・・・・オクラ

(7)レタス・・・・・・・・・・・・・ナンキン・・・・・・・サトイモ
(8)キャベツ・・・・・・・・・・・ニガウリ・・・・・・・ヤーコン
(9)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・トウガン・・・・・・・サツマイモ

(10)コマツナ・・・・・・・・・エンサイ・・・・・・・ダイコン葉
(11)ルバーブ(ジャム)・ツルムラサキ・・・カブ葉
(12)フキ(山菜)・・・・・・・青シソ

(13)ハーブティ用ハーブ2~3種類

 
 春夏野菜の種蒔きは、
3月15日~3月31日
(1)春ジャガイモ(種芋12キロ)・・・・・3月15日前後
(2)ニンジン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3月31日
(3)コマツナ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3月31日
(4)レタス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3月31日

4月1日~4月15日
(1)ナンキン(15本)・・・・・・・・・・・・・・・4月1日
(2)キュウリ(12本×4回)・・・・・・・・・4月1日
(3)サツマイモ(400本)・・・・・・・・・・・4月8日
(4)サトイモ(150個)・・・・・・・・・・・・・・4月14日
(5)ヤーコン(70個)・・・・・・・・・・・・・・・4月14日

4月16日~4月30日
(1)ネギ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4月20日
(2)インゲン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4月23日

5月1日~5月15日
(1)エンサイ(40本)・・・・・・・・・・・・・・・・5月3日
(2)ツルムラサキ(60本)・・・・・・・・・・・ 5月3日
(3)オクラ(90~100鉢)・・・・・・・・・・・・5月3日
(4)ニガウリ(5本)・・・・・・・・・・・・・・・・・・5月10日
(5)トウガン(5本)・・・・・・・・・・・・・・・・・・5月10日

その他(苗をもらう、もしくは購入)
 ナスビ(40本)
 ピーマン(20本)
 トマト(16本)
 スイカ(5本)


 
 ハーブの春夏作の種蒔き日は、

スイートバジル(250本)・・・・・・・・・・・4月1日
イタリアンパセリ(110本)・・・・・・・・・・4月1日

 ハーブの秋冬作の種蒔き日は、

ロケット(約1300本定植)・・9月12日~22日の間に3回
ディル(5メートル、2条蒔き)・・8月18日~8月21日に1回
チャービル(5メートル、2条蒔き)・・9月上旬に3回

 レモンバーム、レモンバーベナ、レモングラス、タイム類、ミント類、セイジ、ローズマリーは多年草。


 野菜もハーブも作付本数を暗記して、毎年、微妙に作付本数を訂正している。

 多種類なので、定植本数の3~4本の違いが、植え付け、肥料散布、途中の世話、収穫時間、出荷ロスと全工程に関係してくる。

 春夏作のワンパックも秋冬作のワンパックも12品目で構成している。

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(今日の夕飯)
インゲンとニンジンの煮物・・・タマネギ、練り製品
スパゲティ、コロッケ・・・市販のコロッケ
レタス

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暮らしの「水」

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  今日、残っていたサツマイモを掘り上げた。全部で400本ほどしか植えていなかったが、芋を傷つけないように掘り上げるのは結構重労働である。ムラサキイモの収量は多かったが、オレンジ芋と普通種(高系14号)の収量はさっぱりだった。
 真ん中の画像はムラサキイモ。普通種に比べてネズミの被害も少なく、一株でこんな収量のもあった。右はムラサキイモの花。


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  春夏野菜のフィナーレが近い。後10日ほどでナスビとピーマンを片付け、その株間にエンドウ類の種を蒔く。


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 しかし、ツルムラサキとエンサイはまだまだ元気。初霜の朝に終わる。元肥だけで一度も追肥はしていない。元肥はメタン液肥とクン炭だけ。 

   
  
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 ロケット。アブラナ科なのに定植後は被害が少ない。独特のゴマ風味のせいかも知れない。生食、おひたし、炒め物という3拍子揃ったすぐれもの。特に生食がおいしい。レタスと一緒に送るのがポイント。


  
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 春キャベツの育苗。手前は極早生品種で、奥が中早生品種。極早生品種は4月10日頃~5月10日頃まで。中早生品種は5月10日頃~6月10日頃まで収穫できる。だから、春にはキャベツの種を蒔いていない。


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 ソラマメが発芽した。手前は自家採取の種で、奥は市販の種。市販の種の方が発芽がよい。



世界を救う芋文化(2008年は国際芋年)
 

ジャガイモ・・・ネズミの被害がない。
サツマイモ・・・ネズミ、イノシシの害。
サトイモ・・・ネズミの被害がない。
山芋・・・自分には作りづらく、4~5回作って止めた。
ヤーコン・・・収量が少なく、作りづらい。
キクイモ・・・ネズミの害が多い。
ホド芋・・・芋が大きくならない。

 芋の中で作りやすいのはジャガイモと思うが、他の芋に比べて病気が多い。
 飢饉になればやはり「芋」。米は機械がないと作れないが、芋はすぐにでも作れる。しかし、米のように長期保存はできなくて、長くても1年ほど。



暮らしの水(TOTOの広告、朝日新聞10月30日)

 生活の中で最も水が使われているのはトイレ。最新型を選べば水の使用料が3分の1ですし、お風呂には節水型のシャワーヘッドもあります。台所なら、食洗機は手で洗うときの10分の1の水量で済みます。

 私たちは多くの食料を輸入していますが、それらを作るのに、たくさんの水が使われています。計算すると、日本人は毎日1000リットルの国内の水と1500リットル近い海外の水を使っているようなもの。

 地球にある水の約97.4%は海水で、私たちが資源として使える淡水は0.01%程度。だから水を無駄に使わないことが重要なのですが、日本では、産業分野での水の使用量が減る一方、生活用水は高止まりです。

 便器洗浄水量を従来の13リットルから5.5リットルに、約65%の削減ができる「ネオレストハイブリッドシリーズ」。年間で浴槽(180リットル)約274杯分も節水でき、13058円の水道代が節約できます。

 
 最大の環境問題といえる「人糞」の問題は、これも最大の環境問題といえる「水」と密接に結びついている。人家の少ない田舎でも都市と同じ下水道システムというのは、非効率であり不採算である。そして、下水道システムは個人の負担感があまりに大きい。誰もが簡単に毎月払える金額とは思えない。
 
 人糞の処置に対して、全く選択肢がないのが下水道である。我が家も来春はトイレの改修費用に100万円余りの金額と、毎月の下水道料金もかかってくる。今以上にライフラインの金額が上がる。

 父が田んぼに施していた20年ほど前までは無料であり、もちろんそれに水が関与することもなかった。

 人間は食べ物を吟味するので、食料を選択できない家畜の糞よりはるかに安全性は高い。

 江戸時代はお金を出して買う重要な肥料だった。現在はお金を出して処置を依頼する廃棄物である。

 現在のシステムが誤りであり、過去のシステムが正しい。田舎では田舎らしいシステムが稼動される必要がある。

 人糞のリサイクルと水のリサイクルには、お隣の中国で増え続けている各家庭(農家)のメタンガス発生装置が環境の最先端にあると思う。

 次の世代は「負のシステム」を背負い続けることになる。

 生きるうえでの選択肢が本当に少ない世の中である
  
 いったん導入されたシステムの利用料金は上がり続ける
 

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(今日の夕飯)
サトイモの煮物・・・アゲ
レタス・・・ハム

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我が家の田畑が守られた理由

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 ホウレンソウ。右の赤ホウレンソウは生でサラダに使う。


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 シュンギクの現在。シュンギクもホウレンソウも1~2回「霜」にあたるとおいしくなるので、11月26日頃に初出荷を予定している。


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 タマネギが草と競争になりだした。2週間ほど前に草を一度抜いたのに、このありさま。


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 グルメのパセリと呼ばれる「チャービル」が、カモミールというハーブに覆われだした。2年前にここにタマネギを植えていて、その通路にカモミールを植えていたが、種が落ちてこの状態。近日中にはカモミールの草抜きをする必要がある。


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 ハクサイ無残。しかし中心部分のよい部分だけは出荷する。


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 キャベツとブロッコリーは兄弟。どちらも、ダイコン、カブ、ハクサイとは葉質が違うので、ダイコンサルハムシの被害は少ない。


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 左はカブ。一部復帰してきた。右はダイコン。カブに比べてこちらは明らかに復調してきた。秋冬作のワンパックでダイコンは最も重要なのでうれしい。
  



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 ロケットの3回目の定植。1週間が過ぎたので、黒い寒冷紗を取り除いた。

 
 今日、義父母が先日の「もみすり」で出たコゴメを持ってきてくれた。コゴメを4袋もらうと、来年の4月頃まである。米ヌカ、コゴメ、購入飼料を3分の1ほどずつ与える。
 手伝いのアルバイト代も持ってきてくれた。田植えの手伝いの時も親子3人にきちんとアルバイト代をくれた。遠慮なくもらった・・・。親子、兄弟でもこれは普通のことだと思う。


 昨日買った3本の果樹の苗木を植えた。果樹はもう飽和状態。たくさん植えても仕方がない。
 植えていないのは、リンゴ、、ナシ、ブドウ、モモといった果樹。これらは露地放任栽培では、とても成ると思えない。近所に植えている家もあるが、これはもっぱら春に咲く花を楽しむことが目的で、実は期待していないようである。何回も農薬をかける必要があるし、袋がけもいるし、カラスの防御も必要である。
 
 今、田んぼに5~6本植えている果樹は、

ミカン類・・・カラスが狙わない。

イチジク・・・地際からたくさん「ひこばえ」が出るので増やすのが簡単。

カキ・・・熟すまでカラスが狙わない。昔からどこの家にも植えている作りやすい果樹だったのに、ここ3~4年の間に害虫が急に増えたように思う。これも温暖化が原因かも知れない。

 最近はブルーベリーが人気のようで、どこのホームセンターに行っても、この苗木を特にたくさん置いている。しかし2~3度植えていずれも枯れたので今は植えていない。

 果樹を植え始めたのはここ数年のことである。田んぼがかなり空き始めたから。
 ハーブはあまり面積がいらないし、野菜は少しずつ作付を減らしているので、秋冬作を植えても、田んぼが10アールほど空くようになり、湿気たり、耕土の浅い田は野菜を作らなくなったので、そこに果樹を植えることにした。

 果樹は自分の代というより、往々にして次の代のために植えるものである。しかし我が家では、妻も子供も、田んぼの場所は全く知らないし、野菜の旬もほとんど知らないし、果樹の旬も知らない。これは我が家に限ったことではなく、近所のどこの家でも似たりよったりだと思う。すでに農業は田舎でもそんな状態である。家庭菜園をしているのは年老いた世代であり、若い世代はそれが調理されてテーブルの食卓に並んだ時に始めて、今はこんな野菜が「旬」なんだと知る。
 農業を始める前は自分もそんなレベルだった。

 果樹を植えていても、次の代が管理をするかどうかわからない。農薬を使わなくてもできる果樹しか植えていないが、木の周りの草刈りを年に2~3回はする必要があるし、肥料も年に1回は与える必要があるし、冬場に少しは剪定もする必要がある。それぞれの果樹の収穫期くらいは、時々見に来ればわかってくるだろう。

 田んぼは手を入れなければ半年もすれば草が背丈ほど伸びる。竹薮がすぐ傍らにあるので3年も放置すれば竹が侵入してくる。しかし、自分の死後のことなどどうでもよい。仮に自分がサラリーマンとして出世していたら、この20アールほどの田んぼ(残りの20アールは借地)は管理しきれず、父の死後、放置されたままになっていただろう。逆に言えば自分がサラリーマン社会から落伍したから、我が家の田畑が守られたのである。


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(今日の夕飯)
ジャガイモ、ニンジン、インゲンの煮物・・・豚肉少々
ツルムラサキのおひたし


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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