あめんぼ通信2008

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このページのトップへ

ワンパックの単価考察

 0809060010.jpg 0809060003.jpg

 昨日は雨の予報だったのに雨が降らず、そのおかげで乗用トラクタで耕運することができた。
 
 今日はその田んぼの畝立てをした。畝立ての目的は、
(1)水はけをよくするため
(2)収穫時の通路
(3)蒔いたり、定植したりしやすくするため

 畝立ては画像のような管理機を使い、後ろに黄色の三角の畝上げ機をつけている。
 この管理機は農業を始めた年に買ったので、すでに19年目であるが、ほとんど故障がない。30アールくらいなら農具は最小限で足りる。
(1)農業用軽四
(2)乗用トラクタ
(3)管理機
(4)草刈機
(5)エンジンポンプとホース
(6)電気柵

 秋冬作は画像の田んぼ1枚だけで足りる。

(1)ハクサイ・・・1列・・・・・・・・・・・・・・・250円
(2)キャベツ・・・1列・・・・・・・・・・・・・・・150円
(3)ダイコン・・・1列・・・・・・・・・・・2本で250円
(4)カブ・・・・・・・1列・・・・・・・・・・・・・・・200円
(5)ニンジン・・・・・・・・・・・・・・・・・1キロ250円
(6)サトイモ・・・・・・・・・・・・・・・・・・1キロ400円
(7)ネギ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・150円
(8)シュンギク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・150円
(9)ホウレンソウ・・・・・・・・・・・・・・・・・・250円
(10)秋ジャガイモ
(11)レタスが終わるとブロッコリー・・・150円
(12)サツマイモが終わるとヤーコン・・300円

※たくさん作っていても1種類も失敗はできない。
※秋ジャガイモは不安定なので計算に入れていない
※アブラナ科野菜は害虫が多いのでブロッコリーを含めて5種類しか作っていない。
※これ以上作ってもワンパックに入らない。

 秋冬作のハーブは

(1)ロケット・・・・育苗→定植(直播の人が多い)
(2)ディル・・・・・・今年から直播にした
(3)チャービル・・今年から直播にした

 

 農業は作ることより、売ることが難しい。野菜の顧客が安定していたら、ハーブの導入など考えなかったと思う。
 
 売り方としては、
(1)ワンパックで都会に送る
(2)ルートセールスみたいに、地元の固定客に引き売りする。要するに、魚売りさんのような売り方。
(3)道の駅のような直売店に定期的に出荷する
 等がある。
 
 ワンパックで送る場合、1回に8軒を送り続けるのは労力的にしんどい。7軒なら送れる。
 
 送れても月、水、金、もしくは、火、木、土の週に3回である。農作業もあるので、毎日は送れない。7軒送ろうと思えば、出荷の日は出荷以外の農作業はまずできない。
 
 野菜の個人客に送るなら、送料込みでワンパック3200円というのが、最適な平均値だと思う。2週間に1度、つまり月に2回送って6400円。野菜だけに支払える金額は1ヶ月6400円くらいが限度だと思う。
 
 3200円のうち、野菜代は2400円である。送料を800円(運賃と箱代)と考える。しかし、これから宅急便と値段交渉する場合、800円ではまず収まらない。
 自分の場合、
運賃680円+箱代120円=800円。
 運賃は長年の実績と送付箱数で変わってくる。自分の場合は1パックが680円よりもう少し安くしてもらっている。だからその分をガムテープ代(箱を閉じる時に利用)とポリ袋代(納品書等を入れる)、ガソリン代(宅急便営業所往復ガソリン代)にまわすことができ、送料は800円で納まってきた。しかしここで箱代が120円から150円にアップしたので、微妙に足らずが生じるようになったが、金額的にほとんど影響はない。

 しかし、これから宅急便を開始するなら、運賃はかなり高いと認識した方がよい。120サイズで900円近い運賃となるのでなかろうか。900円+150円(箱代)=1050円。
 
 つまり送料は1000円を突破する。顧客に1000円以上の送料を負担してもらうことは難しい。900円くらいが限度ではなかろうか。足らずは送付者本人が負担するしかないように思う。

 話を元に戻すが、自分の場合はワンパックのうち2400円(3200円-800円=2400円)が野菜代である。
最大送付数7パック×週に3回=20パック
1ヶ月は、20パック×4週=80パック
年間に送れるのは10ヶ月(3月、4月は野菜の端境期)だから
80パック×10ヶ月=800パック
800パック×2400円=192万円
192万-70万(運賃と箱代以外の経費総計)=122万


 しかし、この800パックという数字は最大限送った場合の数字である。
 週に18パックしか送れないと年間で720パック
 週に15パックしか送れないと年間で600パっク
 週に12パックしか送れないと年間で480パック

 720パック×2400円=172万8千円
 600パック×2400円=144万円
 480パック×2400円=115万2千円

 年間の経費総計70万は売上の多少にかかわらず、ほぼ一定している。だから、 
172万8千円-70万=102万8千円(週18パックの場合)
144万円-70万=74万円(週15パックの場合)
115万2千円-70万=45万2千円(週12パックの場合)

 つまり、週18パック送ることが純売上が100万になるかどうかの攻防になる。

 ワンパック宅配では純売上が100万ほどにしかならないというのは、こういう計算根拠からである。

 単価はスーパー価格だから、高くも安くもない

 週に18パック送ろうと思えば、農閑期(1月~3月)と雨の日以外に、週1回の農休日はなかなか取れない。

 週に18パックを送ろうと思えば、野菜の個人客だけの場合、常時営業体制をとっていないと、顧客が安定しない。

 そして、新しいワンパックの顧客はなかなか見つけれない。

 作ることより、継続的に顧客を保持することの方が、はるかに難しいとわかるだろう。

 たった100万の純売上を手にするにも、ワンパックでは本当に甘くない。

 かといって、農協や市場出荷をしようと思えば、サイズや重量、外観、最低限の出荷箱数というまた違った基準をクリアする必要がある。 


0809060018.jpg 

(今日の夕飯)
アジの開き
キュウリのサラダ・・・タマネギ、リンゴ、豚肉
焼きナス
煮豆

 

あなたの一票が、農業ルポライターへの
道を開いてくれます→
ranking
スポンサーサイト
このページのトップへ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

QRコード

QRコード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。