あめんぼ通信2008

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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ダイコンの種蒔き

ダイコンの種を蒔く時、今年も秋が来たんだなと思う。

ダイコンは夏から秋への変わり目の頃に蒔く。

ダイコンの種を蒔いた時、夏の扉が閉まり、秋の扉が開く。

もしあなたが、生まれて始めてダイコンの種を蒔く機会があれば、

感激するだろう。この種を大地に落とせば、あのダイコンになるのかと。

米粒の半分ほどの小さな種が、たった2ヶ月であんな大きなダイコンになるのが不思議である。

今日9月13日、そのダイコンの種を蒔いた。

19回目の種蒔きである。

ダイコンはこの19年間、9月12日、9月13日、9月14日の3日間のいずれかに蒔いてきた。

これより早く蒔いたことも、これより遅く蒔いたこともない。

不思議なことに、雨にたたられて、この3日間に蒔けなかったという記憶がない。

天気予報を見ながら、この3ケ日のどの日に蒔くかを決める。

もちろん、畝立ては11日までに準備しておく必要がある。

株間25センチほどで3粒ずつ落とす。

以前は3袋蒔いていたが、今は2袋しか蒔いていない。

1袋は20ミリリットル入りだったのに、最近18ミリリットル入りになったが、値段は同じ525円。

今はやりの、価格は変更せずに、量目を減少させて、結果的に値上げというやり方。

しかし、大手の種苗会社は立場が圧倒的に優位。

いったん、ある種苗会社の通信販売を利用し始めたら、ずっとその種苗会社から種を買うようになる。

毎年2回、春夏作と秋冬作の前には種の通販カタログが送られてくるし、友の会の会員になれば、野菜種子は1割引きだし、品種や種苗会社を毎年ころころ変えるようなことは農家はしない。


120センチの畝幅に2条に蒔く。

種を蒔いたら、「トンボ」というトンボの形をした直径5センチほどの丸太棒で種に土をかぶせていく。

土をかぶせる前に、種蒔き床に「フォース粒剤」という2年前に購入していた農薬を散布した。

害虫が多発するかどうかは年によって異なる。

しかし、最近は毎年のように多発するようになった。

粒剤は植物が根から吸収して、その葉を食べた害虫が死ぬという農薬である。

土をかぶせた後、強い雨でたたかれるのを防止するために「クン炭(焼きすくも)」をふる。その後、エンジンポンプを稼動させて散水するが、暗くなって今日は散水までできず、明日の朝散水予定。

16日の朝には発芽が始まり、17日の朝には発芽が揃うと思う。まだ双葉の間に害虫にやられると致命的になる。

20日頃から害虫が多発してくるだろう。様子を毎日チェックして、もし被害が治まらないようなら、次は噴霧する農薬で対処せざるをえないかも知れない。いずれにしても、月末頃までが、成功するかどうかの瀬戸際の戦いになる。

害虫にやられて蒔き直しても、すでに時期が遅く、よいダイコンにはならない。かといって12日より早蒔きはリスクが大きい。

ダイコンとカブはやり直しはできず、1回だけと考えている。

秋のアブラナ科野菜だけは農薬を使っているが、その他の野菜とハーブには19年間、全く使っていない。農薬を使いたい野菜もあるが、使ってはいない。

秋のアブラナ科野菜とは、
イ、ハクサイ
ロ、キャベツ
ハ、ダイコン
ニ、カブ
ホ、ブロッコリー
へ、ロケット(ハーブ、育苗の時だけ使う)

アブラナ科の作物はこの6種類しか作っていない。ミズナ、ナバナ、ベニナバナ、ターサイ等、アブラナ科野菜は多いが、害虫が多いので、必要最低限の上記6種類だけしか作らなくなった。

春のアブラナ科野菜はチンゲンサイ(又はコマツナ)だけ作るが、秋に被害を多発させるダイコンサルハムシが春は出ないので、春作に農薬は使わない。

10月頭に蒔いて11月中旬に定植し、冬を越し、4月中旬から収穫期に入る春キャベツも農薬は使わない。この作系はすでに寒くなってきて、害虫の発生が少なく、モンシロチョウが舞い出す4月下旬には、中生種もすでに結球がかなり進んだ状態なので、少々アオムシにやられても問題ない。


上記に書いた、アブラナ科野菜以外に農薬を使いたい作物は、
イ、春ジャガイモ(必ず疫病が発生する)
ロ、タマネギ (必ずベト病が発生する)
ハ、ナンキン(必ずウドンコ病が発生する)
の3種類であるが、「きりがなくなるので」、秋冬作のアブラナ科野菜以外は使っていない。

特徴的なのは、アブラナ科野菜は「生育初期」に害虫の被害が大きく、上記3種類は、「収穫直前」に病気が発生するという点である。

いくら外観にこだわらず出荷するといっても、生育初期に害虫の被害にあうと、それぞれの野菜の格好(姿)にもならない。

逆に、収穫直前に病気が来ると、収量は半減し、その後の日持ち(これら3種類は長期保存野菜)も通常の半分ほどの期間しか保存できない。

地域によっては、この3種類に病気発生が少ないこともあるようである。例えば高原地帯とか斜面の田んぼ、山の上の田んぼ。

秋のアブラナ科野菜の害虫に関してはすでに全国的に蔓延しているようである。アブラナ科野菜に関しては、完全無農薬は難しいのではなかろうか。


技術力の高い有機農業者は、アブラナ科野菜でも完全無農薬の人もいる。
(1)おびき出し作戦で、最初に捨て作りのアブラナ科野菜を作り、そこに集まってきた害虫を焼却したり湯をかけて殺し、本番(本作)での害虫密度を低くする。
(2)水田の田んぼの間にアブラナ科野菜を作ったり、周囲にアブラナ科野菜のほとんどない圃場で作る。つまり、アブラナ科の害虫がもともといない場所に作る。


0809130001.jpg 0809130012.jpg

今日は、ダイコンとカブの種を蒔いただけでなく、ハクサイとキャベツの定植をした。昨晩、天の恵みのような夕立があり、田んぼは適度の湿り気があり、蒔くにも植えるにも最適だった。しかし、午前中はパソコンの予約をしていたのでできず、午後はいつもの昼寝をして、田んぼに出たのは午後3時がまわっていた。とにかく、今日中に終わらす必要があった。
まず、極早生キャベツの定植をして、
その後、早生キャベツの定植をして
その後、ブロッコリーの定植をして、
その後、早生ハクサイの定植をして、
その後、中晩生ハクサイの定植をして、
その後、ダイコンとカブの種を蒔いて(液肥をふっている2畝)

これらの蒔き床や定植作物の株元に農薬を散布して、

ダイコンとカブは種に土をかぶせてクン炭をふって完了。
 
3時過ぎから始めて、終わった時には足元も見えないくらい暗くなっていた。
 
左の画像のように、ハクサイ、キャベツ、ブロッコリーの苗があまり芳しくない。少し病気もきているが仕方がない。

とにかく、これから2週間は目が離せない。家にいても、アブラナ科野菜から気持ちが離れない。
 

0809130015.jpg

(今日の夕飯)
玉子焼き、豚肉とネギの炒め物
ナンキンとアゲの煮物
キュウリの塩もみ


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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