あめんぼ通信2008

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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「おくりびと」主演 本木雅弘さん

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 「嵐の前の不気味な静けさ」のような夕方だったが、こっちには向かってこないような・・・ちょっと気合抜け。でもありがたい。
 
 ダイコンはきれいに生え揃った。第1ステージは成功。農薬の効果かもしれないし、そうでないかも知れない。第2ステージはお彼岸頃、第3ステージは月末。
 
 第2ステージがダイコンサルハムシとの天王山の戦いになる。ここを切り抜ければ、多分、今年のアブラナ科野菜の7割は収穫できるはず。

 夕方、液肥を担いだ。右肩に36リットル(18リットル×2タゴ)ほどの重みがかかるが、さほど負担にならない。
 ほとんどカネのかかっていない(年間で7~8千円)肥料が、いつでも準備できているというのは安心感がある。自分で作る肥料だからなおさら。

 
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 ニンジンにも施したが、ニンジンはダイコンに比べて畝幅を狭くしているので、ちょっと施しづらかった。液肥を追肥で使うなら、作物がまだ小さい間でないと、根が伸びていると「あたる」可能性がある。
 ハクサイ、キャベツ、ダイコン、カブ、ブロッコリーの追肥は今日で完了。

 

 
モントリオール映画祭グランプリを受賞した「おくりびと」主演の本木雅弘さん。遺体を清め、ひつぎに納める納棺師という職業を描いた映画だが、主演の前に、もう一つ大きな役割を果たしている。「納棺の仕事を映画化したい」と企画を持ち込み、作品誕生のきっかけを作った。(9月12日、朝日新聞)

 納棺師に「死ぬとは、何でしょう」と尋ねた。「究極の平等です」という言葉が返ってきた。(「おくりびと」を脚本した小山薫堂さん)

 龍田健一さん(和歌山県 紀ノ川市 78歳)→7月23日更新記事
 『ガンの発見から1年数ヶ月。生と死が常に意識の真ん中に座ると、凡庸な私でも自然や人生に注ぐまなざしが以前とは変わったような気がする。
 悠々と流れる紀ノ川、山並みを渡る白い雲。自然は相変わらず輝くような生気に満ち、逆にそこはかとなく哀愁を漂わせているのだが、病む前とはどこか見え方が違う。生きとし生けるものへの限りない自然の包容力を感じ、我が身を委ねたくなるのだ・・・』(朝日新聞7月23日投書欄記事)

 自分の身辺でも去年の晩秋から今年の初夏にかけて、親しい親戚の人を何人か見送った。

 死は唐突にやってくることもあるし、ガンのように、死期がある程度予想されることもある。

 死をイメージしながら生きていかなければと思う。幸い農業は、死の直前の職業としては、他のどんな職業より優れている。それは自然を相手の、土を相手の職業だからである。
 
 生前、どんな高い地位にあろうとも、どんな立派な経歴であろうとも、どんなにお金持ちであろうとも、死を前にすると動転すると思う。しかし、受容していかざるをえない。誰もが通った道であるし、誰もが一度はくぐる門だから。
 
 死を前にすると、うすっぺらな教養も、うすっぺらな地位も、うすっぺらな経歴も、うすっぺらなお札も、何の役にもたたない。
 
 博士でも、死刑囚でも、英雄でも、死を前にすると、皆、駄々をこねる。我が身の不幸を嘆き悲しむ。しかし受容せざるをえない。誰もが通過した道だから。誰もが一度はくぐる門だから。
 
 農業は死に近い職業である。古今の人たちは、どんなに活躍した人でも、最晩年は「農業的な行為」をした。それは「自然に帰る行為」である。自然の中を歩いたり、空を眺めたり、川や海を想像したり・・・。たとえそれが病室であったとしても、頭は野原をかけめぐる。

 人間は死んだら「土に返る」。火葬であっても、土に返る。いかに土から離された生活を送ろうとも、最後は土に返る。最後は自然に帰る。
 
 都会で暮らしていると土がない。マンションで暮らしていると土がない。土がないから、土はなかなかイメージできない。でも人間は自然の中の動物であるから、自然の中の土に返る。その土に一番近い職業が農業である。
 
 だから多くの人は、定年を迎えると、土を目指して田舎を求める。死が近いと感じるから、自然の中に戻ろうとする。

 ペットとして家で飼われている動物でも、死期を感じると、家を出て山の中に入るらしい。

 投書欄に載っていた龍田健一さんはまだ、元気でおられるだろうか。ボクは時々、龍田さんの投書記事を思い出す。死を前にしたら、こんな心持ちになるんだと思う。

 博士よりも、死刑囚よりも、英雄よりも、他のどんな職業よりも誇り高くいられる農業。

 最も下等な、最も底辺の、しかし最低限必要な生きるための営み。誰もが農業の恩恵の上で、他の生を営んできた。

 土に生きて、土に返る。農業は地位も名誉も権力も金力からも超越して、いつもシンプルな自分でおれる。

 生に未練を残さないように、土から生まれた言葉を書き続けよう。

 人は誰も、いつしか病んで、夢は原野を駆け巡る。

  
  
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 ニワトリは31羽で鍋一杯ほどの水を1日に飲む。少しだから、家の簡易水道(山水)の水を持ってくる。


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 今日の彼岸花。1日に15センチほど伸びて、すぐに蕾がつき、すぐに花が咲く。
 山口百恵の歌に「曼珠沙華」という歌があるが、これは彼岸花だということを知ったのは随分後のことだった。


 
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 夕暮れ
 
 
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 左から、サトイモ、エンサイ、ツルムラサキ
 
   
 
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(今日の夕飯)
シズ
焼きナス
オクラの湯通し


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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