あめんぼ通信2008

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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和気町のNさんの田んぼを訪問

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 午後から、国の重要文化財に指定されている「大国家」を見学に行った。この家は築250年が経過し、民家建築では唯一と言われる比翼入母屋造の屋根構造等が珍しいらしい。
 今日は、その大国家の親戚であり、この家に下宿して岡山大学の医学部に通われたAMDAの菅波 茂さんの講演も大国家であった。

 
 その帰途、すぐそばのNさんの田んぼに伺った。Nさんの田んぼはすべて
(1)不耕起栽培
(2)無肥料栽培(肥料は何も入れない)
(3)無農薬栽培

 しかし、下の写真のような見事なできばえである。不耕起栽培がどんな田んぼ風景なのか、ちょっと下のどれかを拡大して見て下さい。

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 上図のような不耕起栽培に加えて、化学肥料はもちろんのこと、有機肥料も全く与えず、そして完全無農薬と徹底している。

 りっぱな野菜ができている理由は、
(1)毎年、藁や草を敷き詰めてきたのですでに土が肥えている。
(2)動物性肥料を与えていないので、害虫が少ない。
(3)周囲が稲田である。
 等が考えられる。


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 上の画像は稲やキビの種取り。

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 Nさんの鳥小屋。とても器用な人であるが、鳥小屋はこういう作り。こんな鳥小屋をみると、自分でも作れる(飼える)と自信になるのではなかろうか。
 ニワトリを5羽ほど、軒下で飼い始めることが、日本を変える運動になる。
 環境がどうのこうのと言う前に、まず自分でニワトリを5羽ほど飼ってみよう。

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 稲に関しても、耕さず、肥料も入れず、農薬ももちろん使わない。それでいて収量は慣行農法より多いと言われる。

 左は慣行農法の機械植え。右はNさんの植え方。株間を機械植えの3倍ほどあけ、しかも、たった「2本植え」なのに、慣行農法の2倍くらい分けつしている。

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 上の画像を見て頂くと、Nさんの稲の状態がわかると思う。なお、畦岸に植えている大豆は深緑色で、肥料が効きすぎた感じ。しかし実際は無肥料栽培。肥えすぎて実つきが悪いと言われる。



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 Nさんが作っている古代米。手前に普通の稲があるので、背の高さの違いがよくわかると思う。


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 近所の人が古代米を作っている田んぼがあるから見せてあげるといって案内してくれたのが上の画像。4種類の古代米。

 ずっと以前はいろんな種類の稲が作られていたが、経済一辺倒(多収)
の稲に淘汰されて、今はごく少数の「稲に目覚めた農家」が種を次世代に残していくために作り続けているらしい。

 

 Nさんは「ライフスタイルとしての農業」をしている。米を少し売っている程度で、農業はあくまで「自給」を中心にし、収入は、農業以外の仕事から得ている。
 
 現役世代でこういう農業スタイルをとっている人を何人か知っている。そして、こういう生き方をする人は、アルバイト的生活と自給農業のバランスをうまく取りながら、田舎生活をおくっている。

 農業にもいろんなやり方があるし、農業を通しての生活スタイルもいろいろである。20世紀は、スペシャリスト農家、規模拡大、機械化だったが、21世紀の農業は、規模縮小農業、アルバイト+自給農業、半農半X、機械化農業から肉体農業へと変わっていくだろう。

 農業への入り方もいろいろである。自分は「環境」とかは全く考えなかった。
 
  農業を始めたのは

 求めていた専門職に挫折したからであり
 組織にうまく調和できなかったからであり
 それが原因で青天の霹靂のごとく農業がひらめいた
 
 農法も
  
 器用でないからハウスが建てれない
 果樹は不得意な作業が多い
 特定作物を大面積作るのはできそうにない
 できれば農薬や化学肥料は使いたくない
 規模は30~40アールほどが限度だろう
 旬のものを旬に作る家庭菜園型がいい
 いろいろ考えたが、本に出ていたワンパック宅配型ならできそうな気がした
 ワンパック宅配型は外観はこだわらなくてもよいが、安全性のウエートは高くする必要がある
 そんな消極的理由の農法である。今でも・・・

 自分の寄って立つ農法は

 慣行農法でもない
 有機農業でもない
 不耕起農法でもない

 少しは農薬も使い、少しは化学肥料も使い、2年間だけ不耕起栽培の田んぼはあるが、通常は耕起栽培であり、農業資材はあまり使わないが、黒マルチは使っている。言ってみれば、「最低限の科学の恩恵は活用する農業」。悪く言えば「中途半端農法」。
 これが自然と思っている。
 
 完全無農薬
 完全無化学肥料
 無肥料栽培
 不耕起栽培
 
 このような農法が、21世紀に広がっていくとも思えない。
 
 最低限の科学の恩恵は受けてもよいと思う。 
 
 この農法をするには、中間業者を通さない直接の顧客を確保する必要がある。
 
 有機野菜でも、中間業者を経由すると、いわゆる「JAS」のような認証が必要になる。直接販売なら公的な認証など必要なく、農業者と顧客の信頼関係で成り立つ。そして、自分自身の農法を展開できる。

  
  
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(今日の夕飯)
サバ
ナスビの煮物
酢豚風


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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