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あめんぼ通信2008

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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ワンパック宅配で稼げる金額

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 今日さっそく、上の3種類を買った。紅甘夏1290円、イヨカン998円、キウイ(品種ヘイワード)980円。キウイはすでに2本あるが、もう1本増やすことにした。
 
 紅甘夏とイヨカンは活着するかどうかわからない。去年植えたミカン類のうち1本は枯れ、他は葉の虫害も多く、植えてからあまり大きくなっていない。

 

 工業高校を出たが就職する気が起きず、就職を先送りするために、何となく大学へ行き、何となく4年間を過ごしてしまい、何となく卒業した。しかし今度は就職しないわけにはいかず、何となくいろんな会社を受けた。しかし何となく全部落ちた。行く所がなかったが、親が地元の議員さんか誰かに頼んだらしく、ある企業へ面接に行ったら、何となくパスした。入社試験などはなかった。そして何となく勤め始めたが、何となくノイローゼみたいになって止めた。もう会社は真っ平だと思い、それから資格試験をめざして勉強を始めたが、カネがない、働かざるをえない、勉強時間がないという3つの悪循環を10年余り続けてしまった。
 
 そして最後は何となくではなく、本気でもうこれをやるしかないと思って農業に転身した。しかし農業の技術力はあまり上昇しなかった。
 
 あまり、技術的なことを追い求めるというタイプでもなかった。技術的なことを追い求めなくても、作物の旬の時期に、普通に耕し、普通に肥料をやり、普通に草抜きなどの手をかければ、普通にできた。


 就農準備期間中に「ワンパック宅配」という農業形態をすることに決めた。すでに30代半ばだったし、自分には何ができて、何ができないか、どんなことが得意で、どんなことが不得意かが、かなりわかっている年齢である。

(1)稲作は機械が苦手で、機械を買い換えるカネもなかったので、自給用も作らず止めようと思った。父が止めたら誰かに委託しようと思った。

(2)農協出荷するには外観やサイズが要求され、農薬も必然と思った。そういう農業はする気がしなかった。

(3)特定の野菜を大規模に作るという方法も不向きだと思った。

(4)就農準備期間中に図書館で見つけた本の中に「都市生活者のためのほどほどに食っていける百姓入門」という長ったらしい題名の本があり、それを読み進むうちに、自分にはこれが一番向いていると思った。それは、
(イ)顧客に直接販売、(ロ)ニワトリを飼う、(ハ)田んぼの様子を書いたミニコミを発行、という3点セットが説明されていた。

 ひらめいてから2年後、いざ就農。しかしすぐには身体が田んぼの方に向いてくれなかった。理由として、
(1)すでに何十年も田んぼに出たことがなく、なんとなく、こそばゆかった。

(2)近所の人の目が嫌だった。一応、大学まで出ているのに、今頃農業を始めるという落ちぶれ・・・。

(3)田んぼに出るのがちょっと怖いような気がした。

 就農する前に短期間でも研修を受けたら、身体が慣れるだろうと、ある研修先へ通わせてもらったが、片道50キロあり、10回も行かないうちに続かなくなった。それでも、それがきっかけとなり、我が家の田んぼにボツボツ出始めるようになった。軽四はまだなく、カブだった。
 
 そうこうするうちに、だんだん慣れてきた。最初の頃は、うさんくさそうな目で見る周囲の人の目がいやだった。自分の方から愛想もしなかったが、話しかけられもしなかった。話しかけてはいけないような雰囲気を自分がかもし出していたのかも知れない。
 
 しかし、そんな周囲の目にもいつの間にか慣れた。慣れるのに1ヶ月ほどかかったように思う。自分も周囲も「その状況を認めざるを得なくなった」
 。
 どうせ続かんわ・・・
 何を作るんじゃろうか・・・
 頭でもおかしゅうなったんじゃろうか・・・

 それでも面と聞いてくる人はいなかった。

 周囲のそんな目にも慣れ、やっと身体が外の空気にも慣れるのに、3ヶ月ほどかかったように思う。この期間が最も危機的だったかも知れない。その後は農業にのめりこむようになった。

 スタートして4ヵ月後に軽四を買い、その後まもなく、近くの団地へ「引き売り」に出た。
 田舎なので、どこの家でも家庭菜園はしており、父もしていた。だから作ることに関しては困らなかった。

 1年後の3月に家の軒先でニワトリを飼い始め、5月にトリ小屋と物置ができた。トリ小屋と物置は大工さんに建ててもらったが、41万円かかった。前年の7月に購入した農業用軽四は62万円だったので、合わせて100万ほど。農業はサラリーマンと違って身一つというわけにはいかず、初期投資の大きな職業である。しかし、ハウス等は持つ予定はなかったので、大きな初期投資はこれで終わった。

 就農後3年間は父が健在で、これが多いに助かった。その後一人でするようになったが、技術的にはスタート5年目くらいがピークで、その後はほとんど進歩しなかった。多種類だったし、売ることに忙しかったし、技術的なことにあまり関心がむかなかった。技術的なことに関心を向けなくても、普通に収穫できたから。
 
 外観やサイズは問題にされず、10の収穫になるのを6~8で十分と考えるなら、野菜は野菜の力だけで十分育つ。そのために最も重要なことは、その作物の旬に蒔くことと、最低限の肥料は施すことの2点である。

 ただ、ワンパック宅配の純手取りは、最大でも168万円にしかならないと思う。1人では1回の出荷で7軒分(7パック)しかできない。8パック送るのは難しい。そして1パックの自分の純手取りは最大で2千円ほどである。2千円の根拠は、
 ワンパック3200円-送料800円=2400円。2400円-経費合計400円=純手取り2000円。

 2000円×7パック=14000円
 14000円×週3回出荷(月、水、金)=42000円
 42000円×1ヶ月4週=168000円
 168000円×10ヶ月(3月、4月は野菜がない)=168万円

 しかしこの数字は、
(1)自然災害がなく、野菜が全部できたとしての計算式
(2)特定の野菜に失敗がなかったとしての計算式
(3)顧客の出入がなく顧客数が一定としての計算式
(4)急用で休むことがなかったとしての計算式
(5)新たな必要経費の支出がなかったとしての計算式
(6)3月、4月以外は野菜がそろったとしての計算式 

 これを全てクリアするのは難しく、よく稼げても120~130万ほどであり、所得税を納めるほどは稼げないだろう。

 この数値をよく覚えておいてください。これでは生活ができないと考えるなら、ワンパック宅配以外の農業形態を選択する必要がある。

 しかし、他の農業形態はワンパック宅配よりかなり高度な技術力、資本力が要求されるだろう。
     
     
      

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 今日のニワトリ。サツマイモは本当に不採算。電気柵の元が取れない。野ネズミのために作っているのか、出荷のために作っているのか、ニワトリ行きの比率も高い。


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(今日の夕飯)
サンマ
レタス
インゲンの煮物


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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