あめんぼ通信2008

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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定年後の楽しみ

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 定年後の楽しみとしての「30羽養鶏」の道を閉ざしたのは、まさに「鳥インフルエンザ」の出現である。ケージ飼いではなく、地べたで少羽数を飼うなら、あまり怖がらなくてもいいと思う。太陽と青菜をたっぷりあげるなら。
 
 45年前までは、田舎のほとんどの家の軒先で10~30羽ほどのニワトリが飼われていた。我が家も軒先で20羽ほど飼っていたので、農業=ニワトリという意識があった。
 ニワトリは実に有益な鳥だと思う。
(1)手軽
(2)卵を産んでくれる
(3)糞が肥料になる
(4)若鳥の時に絞めれば肉になる
(5)家から出る食べ残りが無駄にならない
(6)野菜のクズが全く無駄にならない
(7)ニンジンの葉、キャベツ、ハクサイの外葉などすべてニワトリが食べてくれるので、全くロスがない。完璧なリサイクル鳥。
(8)世話をする癒し効果
(9)田んぼの風景効果
(10)鳴き声の癒し効果
(11)ゆで卵でイベントができる効果
 まさに20羽のニワトリが未来を救う。


ムシロとカマス 

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 ムシロ3枚とカマス2つを天日乾燥した。45年前までは、このムシロの上で脱穀したモミを天日乾燥していた。太陽が昇ると門先に30枚ほど並べ、夕方には軒下にしまう。それを11月の1ヶ月間ほど繰り返していた。
 
 今は脱穀機ではなくコンバイン。そして天日乾燥ではなく乾燥機。時代はたった45年ほどの間に変わってしまった。これは農家にとって多いに不幸なことだった。新しい機械をまるで競争するように買い続けることを迫られ、買わない自由も無かった。買わないことは稲作を止めることだった。儲かりもしないのに稲作を続けていた父。
 
 ボクが稲作を手伝ったのは、小学校の頃までで、その頃の小学校には「稲休み」なるものがあった。つまり手伝うための休日があった。
 田植えは苗代で苗を取り、手植え。収穫は鎌で手刈り。そして稲を束にして、長い丸太棒に「はざかけ」して干す。2週間ほどして脱穀機で脱穀していた。
 
 稲作の良い時代は一つもなかったと思う。45年間にわたって価格は低下し続けてきた。主食の稲をもう自分は作れない。機械が高過ぎて買えないし、大型機械に使われる稲作など全く面白くない。
 
 ムシロは我が家には70枚以上あったように思うが、今は、残り30枚ほどしかない。ネズミに食われたり、古くなって処分した。ムシロの上でワンパックの箱詰めをしたり、軽四に乗せて宅急便まで運ぶ時に、シート代わりに使っている。

 2枚のカマス
は、この中にサツマイモを入れて寒さ避けにしようと思った。サツマイモは7度以下が続くと腐敗するので、一部はカマスに入れ、一部はムシロをかぶせて保温するつもりである。



田んぼの空きが多くなった 

 ここ数年少しずつ作付を減らしているので、秋冬作の定植が終わっても、田んぼが10アールほど空くようになった。遊ばせておくと草が生えるので定期的に耕運する必要がある。あまり手がかからず、草押さえになると考えたのが、
11月・・・敷き藁用と、ニワトリのエサ用の麦蒔き
5月・・・景観用のヒマワリ
6月・・・ニワトリのエサ用の雑穀(アワ、キビ)
8月・・・景観用のコスモス、雑穀のソバ

 この内、どれだけ蒔けるかわからないが、とりあえず挑戦してみる。それぞれ1アールほどの少量。

 

タマネギ、ジャガイモ、ナンキンの病気
 
 有機農業者が、どんな作物のどんな害虫や病気で困っているのか知らないが、自分の場合は、
秋冬作・・・アブラナ科野菜に来るダイコンサルハムシ

春夏作・・・タマネギ(ベト病)
       ジャガイモ(疫病)
       ナンキン(ウドンコ病)

 春夏作の場合は「害虫」ではなく「病気」である。ただ、この3種類に関しては、病気が来ても全滅することはなく、3分の1~半分の収穫はあげることができる。
 19年間、この3種類には一度も使わなかったが、来年はどうしようか迷っている。というのが、
タマネギ・・・すでに10年以上、同一時期に同一パターンの病気が発生している。近所の人に聞くと、ダコニール1000とかダイセンという殺菌剤を使っているらしく、道沿いで見ても、結構防御ができている。

ジャガイモ・・・すでに10年以上、同一時期に同一パターンの病気が発生している。

ナンキン・・・スタートした頃から、同一時期に同一パターンの病気が発生している。

 毎年同じことを繰り返して、ただ「見ているだけ」という態度は改めようと思う。

 この3種類の作物の病気に困っている有機農業者はかなり多いと思う。病気をむざむざ、手をこまねいて、見逃すだけという態度が、果たしてよいだろうか。

 収量は半減、日持ち(保存性)も半減、仕分時の選別に2倍の時間。特に重要な野菜で、このようなロスを15年ほど、ワンパターンで繰り返してきた。その経済的損失はどれくらいだろう。



家庭菜園の継承

 自分の技術力は全くたいしたことがない。これくらいなら、誰でも真似ができる。ただ、現実に伝えなければならないのは、誰でも真似ができる一般的な作り方だと思う。その点、スペシャリスト農家の技術力は高く、なかなか真似ができない。
 
 旬に忠実に、露地野菜だけの、少量多品目生産という家庭菜園型作り方でも、口頭で教えてくれる親や他人がいたら、その指導者の経験年数だけの知識を受けることができる。その期間が1年間だけでは、覚えづらい点もあるが、3年もついてくれれば、身体で覚えることができる。自分のスタートと父の晩年がちょうど3年間重なった。恵まれたスタートだった。
 
 定年後にスタートすると、親はすでに亡くなっている可能性が高い。今、日本の農業現場で、農業技術の伝承がことごとく途切れようとしている。農業の伝承は難しい技術や学校で教わる技術ではなく、家庭菜園で親から子へ、子から孫へという伝承こそが大切である。このようにして地域地域の農業が守られてきた。それが今は断絶している。これは日本の農業の大きな損失である。そして自分のバトンリレーもすでに20年を切っている可能性が高い。
 
   
         
 
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当地の紅葉

 
 
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(今日の夕飯)
焼き魚・・・市販の惣菜
ダイコンとニンジンの煮物
トリのから揚げ、エビ天・・・市販の惣菜


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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