あめんぼ通信2008

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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いい加減がいい

 今日の農業新聞に、医師で作家の鎌田實さんの「いい加減がいい」という話が載っていた。
 
 無理しない、こだわりすぎない、欲張らない、つっぱらない、悩み過ぎない、求めすぎない。
 
 これを読んで、農薬や化学肥料もそうした方がいいと、
瞬間にひらめいた。

 日本の有機農業の認定基準は全て「パーフェクト主義」である。これがかえって、有機農業の広がりを抑えているように思う。

 ボクの友人や知人には有機農業者が多く、認定をもらっている人もいるので、「パーフェクト」の人が多い。

 ただ、現実にその農業だけで生活ができている人はわずかである。 

 最小限は使ってもいいのではないかと思う。化学肥料は30アールほどで1〜2袋(1袋は20キロ入り)。農薬は秋のアブラナ科野菜に1〜2回。タマネギ、春ジャガイモ、ナンキンに1〜2回。

 これくらいの回数なら、慣行野菜の3分の1ほどの使用回数(使用濃度)であり、家庭菜園でもこれくらいは使っている人が多いと思う。

 ただ、低農薬という基準がどこまでをいうのか、その線引きが難しい。

 日本ではこの低農薬(いい加減)という基準は受け入れられないかも知れない。

 しかし、この路線こそ重要ではないかと思う。

 ワンパック宅配では、「基準」ではなく、「人間性」を売るようにしたい。

 「いい加減」は現実にはかなり難しい。つまりこれは「よく遊び、よく学べ」に似ている。一般には遊びすぎたり、逆に勉強しすぎてその反動で全く勉強しなくなったりが多いと思う。

 ブログも長い、短いのメリハリや、適当に休む「いい加減」ができない。

 いい加減は逆に難しいと思う。だからどちらかに偏ってしまう。



獣医師不足

 獣医師の多くがペット診療に流れるため、家畜を診る産業獣医師の不足が深刻化しており、農水省が検討を開始した。



カブトムシ特区を実現した、福岡県久留米市の酪農家・内田龍司さん(56才)

 2004年11月、家畜排泄物法の施行で、堆肥の野積みが禁止された。内田さんは「カブトムシを待っている子供たちに何とか届けたい」と決意。本業の酪農経営を知人に任せ、上京して内閣府との交渉や自費での水質調査、近所の同意獲得などに奔走した。2005年3月、「久留米カブトムシ特区」に認定。全国で唯一、堆肥の野積みが許されている。その活動は口コミやマスコミなどを通じて全国に広がった。(農業新聞12月1日)

 内田さんがカブトムシの幼虫の無償提供を始めたのは、31年前。牛糞や敷料で作った堆肥を野積みにしていたところ、カブトムシが自然繁殖。早速、近所の保育園にカブトムシを持ち込んだ。「園児たちの喜びは予想以上だった」という。

 自分の農業歴のなかで、そのカブトムシの幼虫を最も数多く見つけたのは、昨年の地下温床。その堆肥を使おうと思って袋詰めをしていた時に見つけた。見つけた幼虫は温床の周囲にころがしたので、その後どうなったのかわからない。
 
 幼虫をいっぱい見つけた時、自分はそれを小学校の子供たちに見せてあげようとは思いもしなかった。目先の農作業に追われた。しかし内田さんはその時、近所の保育園にカブトムシを持ち込んだ。内田さんのすごさはこの点だと思う。
(1)わざわざ保育園に持って行って見せてあげた行動力。
(2)その後の飼い方も説明し、飼う場所も作ってあげたのではないかと思う。そうしないと誰もその先がわからないから。
(3)それを毎年続けた。
(4)危機が訪れたのは27年後の2004年11月の家畜排泄物法の施行。この時に内田さんは酪農経営を知人に任せ、カブトムシの方を選択。

(5)数百匹から始めたプレゼントは今や毎年2万匹。贈ったカブトムシはこれまでに30万匹に上がる。

 長い年月を「ボランティア」で続けられたのだろう。内田さんのメッセージは「この活動では何度もくじけそうになったが、夢を持ち続けてきたから今がある。共感する酪農家を増やし、将来は300万匹のカブトムシを全国の子供に届けたい」。



WTO農業交渉

 WT0農業交渉が新聞をにぎわせている。交渉が関係してくる農業者も多いのだろう。農業新聞によると、日本の品目数は1332。だから、
8%なら・・・107品目
6%なら・・・・・80品目
4%なら・・・・・53品目
 
 日本の重要品目は169品目で、内訳は、
米・・・・・・・・・・・17品目
小麦・・・・・・・・20品目
大麦・・・・・・・・・12品目
乳製品・・・・・・47品目
でんぷん・・・・・・8品目
雑豆・・・・・・・・・・6品目
砂糖・・・・・・・・56品目
ラッカセイ・・・・・・2品目
コンニャク芋・・・・1品目

 6%なら80品目だから、日本の重要品目169のうち半分以下しか認めれない。

 現在、有力になっている案は「全品目数の原則4%、代償付きで最大6%」というもの。

 重要品目に指定する場合は、代償として低関税枠を拡大することになる。交渉では、全重要品目に、国内消費量の5〜6%拡大する案が出ている。日本の米で試算すると、現在76万7千トンのミニマムアクセス(最低輸入機会=MA)米が50万程度増え、年間120万トンを越える。

 世界との交渉だからどうなるかわからないが、農業者は経済の動きにあまり惑わされない農業をした方がいいと思う。
 どういう農業形態であっても、
(1)自分で作ったものを、
(2)自分で価格をつけ
(3)顧客に直接売る
 という方法である。自分で価格をつける時に市場価格に影響されやすいが、そこは徹底して自分の価格を貫くことが大切である。

 21世紀の農業は、より大型化、遺伝子組み換え、企業化、集落営農化、認定農業者というふうに、農業者を選別して、より資本主義化する農業形態と、自給自足型や、顧客への直接販売をする小規模農業者に二極化していくだろう。
    
 

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プロフィール

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp

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