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あめんぼ通信2008

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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大沸次郎論壇賞 湯浅誠さん

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 家にあるだけの金網を持ってきて、物置の東側にニワトリ用のスペースを作った。昼間、田んぼにいる間だけ、ここに放すことにした。

 昨日見えていなかった片目が今日はまた見えるようになっていた。ちょっと不思議。今日は見違えるように元気になっていた。

 物置の南側はキーウイ(雌木2本、雄木1本)を植えているが、東側はこれまで、キュウリ、インゲン、トマト、ニガウリ、ハヤトウリ、ホド芋(
アピオス)等を植えたことがあるが、この秋、キーウイを増やそうと、もう1本植えたところである。



大沸次郎論壇賞

 湯浅誠さんのような方がもらわれるとインパクトがあると思う。反貧困ネットワークの事務局長であり、NPO法人自立生活サポートセンター・もやい の事務局長でもある。

 農業の立場から、貧困やホームレス問題を考えてみたい。

 都市で行き場がなくなっても、田舎(農業)という
逃げ場があればいいのにと思う。しかし、田舎(農業)に逃げ込む場所は全くない。これは日本に限ったことではなく、全世界的にみてもそうである。東南アジアやアフリカの大都市郊外の貧民街は、みんな「農村」を追われた人たちである。農村で自給自足的な生活ができなくなって、大都市へ職を求めて流れ込んできている。そして、その子供たちは「ストリートチュルドレン」になっている。

 都市に向ってみたところで、学歴も技能もない農村出身者は良い仕事にはありつけない。現場労働者として日銭を稼ぐしかないが、景気がよければそんな仕事もあるが、不景気になると、そういう仕事から先になくなる。

 都市で食えないからと言って、捨ててきた田舎へは戻れない。田舎では都市のように「おこぼれ」もない。

 しかし現実には、大資本(プランテーション)や文明が進出してくる以前は、ぎりぎりの生活ではあったかもしれないが、豊かな自給自足的生活がまわっていたはずなのである。

 その自給自足的生活を破壊したのは、文明の流入である。文明の利器を手に入れようとすれば、どうしても貨幣を手にする必要がある。自給自足だけしていたのでは手に入れることができなかった。

 このようにして固有の土着民は、貨幣を求めて働かざるをえないようになった。自給自足は文明の進出で壊された。

 資本は世界の隅々まで進出し、それぞれの自給自足的生活を片っ端から破壊していった。

 今の日本の農村の現状もその一環としての出来事に過ぎない。自給自足など全くできなくなった。つまり、ライフラインの支払いはほとんど全国一律であり、社会保険料や税金の支払いも全国共通である。田舎だからといってまけてくれたりしない。

 田舎といっても、大都会とあまり変わらない。コンビニもあるし、方言など誰も使っていないし、考え方も遊び方も都会人と何ら変わらない。

 田舎でもきちんとした所へ勤めていないと、生活ができない。そう思って集落を見回してみると、それぞれどこの家でも安定した勤務先があるようだ。
 
 今の世代は集落内で生活の格差はあまり見られないが、次の世代は格差が顕著に現れてくると思う。

 田舎だから土地も家屋もあるだろうから、住む場所と寝る場所は確保できると言っても、20年も経過すれば、修理や補修の必要な箇所が次々に出てきて、平均すれば「家賃」を支払うくらいいるものである。

 冠婚葬祭の付き合い費用も田舎ではばかにならない。

 野菜や米を作ろうとすれば、あべこべに高くついてしまう。
 
 現に自分の場合、野菜作りの経費は年間70万円ほどである。
 去年を例にとると、
租税公課・・・・・・・5600円
種苗費・・・・・・・・・38407円
肥料費・・・・・・・・・2600円
飼料費・・・・・・・・・3060円
農具消耗品費・・・44198円
農機具修繕費・・・11582円
ガソリン代・・・・・・63664円
作業用衣料費・・・19749円
減価償却費・・・・・106808円(支出は伴わない)
自動車保険・・・・・18360円
借地料・・・・・・・・・12523円(田んぼの半分は借地)
消耗品、雑費・・・・85612円
パソコン関連費・・59865円
電話代・・・・・・・・・45035円
研修費・・・・・・・・・23191円(田んぼ見学費)
月刊誌、本代・・・・6000円(有機農研、土と健康)
振込手数料・・・・・・9450円(今は先方負担)

 合計で555704円。運賃と箱代は先方負担なので入れなかった。去年は経費が比較的少なくてすんだが、たとえば、電柵を買ったり、パソコンを買い換えたり、乗用トラクタのツメの交換や点検を依頼したり、軽四の車検があったりするので、年平均では70万円ほどになる。

 家庭菜園でも、
種苗費・・・・・・・・・2万円
肥料費・・・・・・・・・3~5千円
農具消耗品費・・・2万円
作業用衣料費・・・1万円
減価償却費・・・・・・3万円
消耗品、雑費・・・・1万円
 合計で年平均10万円ほどはかかるように思う。ということは、野菜を作らずに買えば月に8千円相当ほどの野菜が買える計算になる。月に8千円も野菜を買いますか。

 単に経済的側面だけで考えるなら、野菜を購入することに比べて、家庭菜園はかなり高くつく。

 大都会も限界集落も、ライフラインや社会保険料、税金の負担はほとんど変わらないのに、限界集落では、
(1)車は必需品
(2)働く場所がない
(3)都会に比べて諸物価がかなり高い
 というハンディがある。

(1)空気がきれい
(2)風光明媚
(3)自然が豊か
 でも、かすみを食って生きていくわけにはいかない。

 農業も資本主義という枠組みの中で考える必要があると思う。政治や経済が密接に関係してくる。

 WT0の農業交渉にしても、工業製品を輸出しまくっておいて、農産物だけは関税をかけて保護というのは難しいと思う。

 農業の現場も危機的であるが、それでも都市の資本主義難民の受け皿になるのは農村しかないと思う。農村に受け入れる場所を何としても形成する必要がある。そうでないと、資本主義難民の生きていく場所がない。

 資本主義の次の政治システムは第一次産業が主体にならざるを得ないと思う。普通に農業をして、なんとか生きていける社会。自給自足的な生活が成り立つ社会を形成する必要がある。

 プロフェッショナルな農業ではなく
 法人化された大規模農業ではなく
 集落営農でもなく
 専門作物的農家でもなく

 ライフスタイルとしての農業
 半農半X的な農業
 半農半遊び的な農業
 自給自足特区のような経済圏

 自分が今やっているような農業でも、普通に生活がまわっていくような社会が望ましいと思う。

 あまり専門的にならず
 あまり農法にこだわらず
 農薬や化学肥料の恩恵も少しは受け
 規模を大きくせず
 機械の使用を最小限にとどめ
 できるだけ旬に忠実に
 農閑期のある農業で
 資材や燃料にあまり依存しない農業で
 できるだけ直接の販路を持ち
 森を見て木を見るような農業をする

 こんな農業のマニュアル化を進めていきたい。


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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